新型コロナウイルスに備える方法

共同執筆者 Erik Kramer, DO, MPH

新型コロナウイルスのニュースがひっきりなしに飛び込んできて、不安を覚えている人もいるかもしれません。感染地域が地球上にどんどん広がっているため、「自分の住んでいるところにも発生したらどうしよう」と思っているのではないでしょうか。パンデミック(世界流行)の可能性は脅威ですが、居住地域で感染が確認されていなければ、それほど心配する必要はありません。しかし、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)と世界保健機関(WHO)は、感染者数を減らすために基本的な対策をすることを全ての人に推奨しています。

方法 1 の 4:
ウイルス拡散を予防する

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    石鹸と水で20秒間手を洗う 大変シンプルですが、病原菌から身を守るには一番の方法です。流水で手を濡らし、石鹸を手のひらにつけます。20秒間手をよく擦りあわせ、流水で石鹸を洗い流します。[1]
    • アルコール性の手指消毒剤もウイルス予防に役立ちます。手洗いの代わりにはなりませんが、追加の対策として使用しましょう。
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    目、鼻、口を触らない 一般的に、新型コロナウイルスは感染者のくしゃみや咳の飛沫を吸い込んだり、飛沫が付着した手で自分の顔を触ったりすることで感染します。手を洗わずに顔を触ることは避けましょう。さもないと、不用意に体内に病原菌を取り込んでしまうことになります。[2]
    • 手を汚さないように、できれば、鼻を拭いたり咳をする時にはティッシュを使いましょう。
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    元気そうであっても、人との握手は避ける 残念ながら、新型コロナウイルスに感染した人は、症状が出ていなくても人にウイルスをうつすことがあります。安全のために、新型コロナウイルス感染が終息するまでは、人と握手することは避けましょう。「新型コロナウイルス感染を避けたいのです」と説明して、握手は丁重にお断りしましょう。[3]
    • 「はじめまして。普通でしたら握手をするんですが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)も感染が終息するまでは握手をしないように勧めていますので」などと説明しましょう。
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    咳やくしゃみをしている人から離れる おそらく新型コロナウイルスに感染しているわけではないとしても、呼吸器感染症の症状が出ている人に気づいたら、念のため距離を置いた方がよいでしょう。さりげなく、失礼ならないようにその人から離れましょう。[4]
    • その人と話しているのであれば、「咳が出てるね。早く良くなるといいね、お大事に。でも、菌をもらっちゃうといけないから、ちょっと離れとくね」などと思いやりを示しつつ説明しましょう。

    ポイント:新型コロナウイルスは中国で発生しましたが、中国の人が皆そうだというわけではありません。悲しいことに、世界ではアジア系だというだけで人種差別的な扱いを受けたり、暴力行為を働かれたりという事例が報告されています。今や新型コロナウイルスは世界中に広がり、誰にでも感染や拡散の可能性はあります。人には親切に、公平に接しましょう。

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    公共の場でも家庭でも、何かに触る前に消毒をする アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は家庭、職場、公共の場所を可能な限り清潔にしておくことを推奨しています。人が触れる可能性のある場所(金属、木などの固い部分)は除菌剤をスプレーするか、除菌ウェットティッシュで拭きましょう。可能な時には、布などの柔らかい部分を除菌スプレーで消毒しましょう。[5]
    • 例えば、カウンター、手すり、ドアノブなどに除菌スプレーをしましょう。また、塩素系漂白剤でこういった金属や木などの表面を除菌することもできます。
    • 除菌スプレーは布などの柔らかいものにも使えます。
    • 化学薬品を使いたくない人は、酢を使って除菌するとよいでしょう。
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    マスクは、症状が出ている場合と医師に指示された場合にのみ着用する 新型コロナウイルス予防のためにマスクを着用する人もいますが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)はこれは不要であるとしています。症状が出た場合や、医師に指示された場合以外、マスクは着用しなくて構いません。咳やくしゃみなどの症状がある場合は、マスクで飛沫飛散を防止することで、他の人への感染を防げます。[6]
    • 念のためにと医療用マスクを購入する必要はありません。逆に、そんなことをするとマスクが品切れとなり、本当に必要とする人が入手できなくなります。

    ポイント:市販の医療用マスクは、新型コロナウイルス予防にはなりません。ウイルス予防ができるのはぴったり合ったN95マスクだけですが、それは数に限りがあります。N95マスクは新型コロナウイルス患者の治療に当たっている医療者のためのものです。

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方法 2 の 4:
家庭で非常事態に備える

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    常温保存・冷凍の食品を2~4週間分備蓄する 自分自身が感染したり、地域で感染が拡大した場合は、家に留まらなくてはなりません。スーパーへ買い物に行ったり、オンラインで食品を注文することはできません。今のうちに長期間保存可能な食品を余分に買い、備蓄しておきましょう。さらに、腐りやすいものを冷凍しておくと、必要な時に解凍して食べられます。[7]
    • ツナ缶などの缶詰、保存期間の長い食品を多めに買っておきましょう。
    • 冷凍食品だけでなく、肉やパンなどの日持ちしないものを冷凍しておきましょう。
    • 牛乳が必要な人は、しばらく買い物に行けない事態に備えて粉乳を備蓄しておきましょう。

    一口メモ:アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、居住地域で新型コロナウイルス感染が流行した場合、家に留まり、人と接触しないことを全ての人に推奨しています。これは「社会距離戦略」と呼ばれ、感染症対策に効果的です。[8]

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    トイレットペーパー、石鹸、洗濯洗剤などの生活必需品を余分に購入する 家族が新型コロナウイルスに感染したり、地域で大流行が発生した場合、数週間家から出られないことも考えられます。そのような場合に備えて、日常的に使う生活必需品を買い置きしておきましょう。可能であれば、1か月程度の備蓄があれば安心です。必要になるものは以下の通りです。[9]
    • ティッシュ 
    • 食器用洗剤 
    • ハンドソープ 
    • 紙タオル 
    • トイレットペーパー 
    • 洗濯洗剤 
    • 掃除洗剤 
    • 生理用品 
    • 洗面道具 
    • おむつ 
    • ペット用品

    ポイント:感染した時のために、ティッシュを多めに用意しましょう。咳やくしゃみをしたり、鼻をかむ時にティッシュを使うことで、ウイルスの拡散を抑えられます。

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    呼吸器感染症治療の市販薬を買っておく 新型コロナウイルスそのものに効く薬はありませんが、呼吸器感染症の主な症状に効く治療薬はあります。病気に備えて、鼻炎薬と、アセトアミノフェン(タイレノールなど)・イブプロフェン(イブAなど)・ナプロキセン(ナイキサンなど)などの非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)を一箱買っておきましょう。 咳を抑えるための喉あめや、咳止め薬もあるとよいかもしれません。[10]
    • 家族が多い場合、複数人が感染した時のために多めに薬を備蓄しておくとよいでしょう。何箱用意すればよいか、医師に相談しましょう。
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    少なくとも30日分の薬を確保する 毎日薬を服用している人は、新型コロナウイルス感染が終息するまで、医師や薬局に相談して多めに薬を用意しましょう。自身が感染したり、地域で感染が蔓延したりすると、薬を買いに行けないかもしれません。念のために、手元に30日分は確保しておきましょう。[11]
    • 処方薬の場合は1、2週間ごとに薬局に立ち寄って少しずつ購入しましょう。こうすれば常に30日分の薬を備蓄できます。
    • 自分に必要な薬を手に入れる方法を医師や薬剤師に相談しましょう。
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方法 3 の 4:
学校・職場の閉鎖に備える

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    学校や幼稚園・保育園が閉鎖された時の計画を立てる 居住地域に感染が広がった場合、学校や幼稚園・保育園の閉鎖や時間短縮が予想されます。仕事を持つ親にとって、子どもを預けられないことは大きな問題となります。他の預け先を考え、前もって策を講じておきましょう。[12]
    • 例えば、子どもの世話ができそうな親せきに頼む、職場で上司にリモートワークや有給休暇について相談するなどの方法があります。
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    リモートワークができないか上司に相談する 心配しすぎることはありませんが、地域に感染が広がった場合、出勤できない可能性もあります。感染を食い止めるため、 会社などが閉鎖される可能性もあります。このような事態に備えるため、感染拡大の際には家でリモートワークができないか上司に話してみましょう。 リモートワークでできる仕事、責任の所在、勤務可能な時間などについて話しましょう。[13]
    • 「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、感染が広がってきた場合は家から出ないように勧めているそうです。もしそうなったら、私はリモートワークをしたいと思いますが、相談に乗っていただけますか?」などと話しましょう。
    • 全ての人がリモートワーク可能なわけではありません。それでも、選択肢として、家でできる仕事、できない仕事について考えておくとよいでしょう。
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    収入が絶たれる場合に備えて、支援について調べる リモートワークができない職種であれば、仕事が休みになった場合どうやって家族を養っていけばいいのか、心配になるかもしれません。そのような時に、各種団体や自治体の支援が受けられる場合があります。地域のフードバンクで食料支援が受けられるかもしれません。金融支援を行っている自治体もあり、都道府県の労働局では特別相談窓口を開設しています。調べてみましょう。[14]
    • 困っている人を支援する宗教団体が地域にあるかもしれません。
    • 心配しすぎることはありません。このような事態にさらされているのはみんな一緒です。地域コミュニティーが力を合わせて、困った人に必要な支援をするでしょう。
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方法 4 の 4:
情報を集め、落ち着いて過ごす

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    1日に1回だけ、新型コロナウイルス関連の情報をチェックする 厚生労働省は公式LINE、Twitterで最新の情報を発信しています。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)と世界保健機関(WHO)は毎日新しい情報を発表しています。正しい情報を入手し、自分を守ることは大切ですが、新型コロナウイルスの恐怖に取り込まれてはいけません。常に新しい情報を探し回るのではなく、一日に1度だけ、ニュースをチェックしましょう。[15]

    ポイント:人々の恐怖心から、様々な流言飛語がインターネット上にあふれています。不必要なパニックを避けるために、信頼できる情報源から情報を入手しましょう。さらに、情報の正誤を、厚生労働省、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)や世界保健機関(WHO)のウェブサイトで確認しましょう(注:CDCとWHOは英語サイト)。

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    落ち着いて過ごせるように、家族で新型コロナウイルス対策プランを立てる 家族が感染しないかと気が気でないかもしれません。また、「新型コロナウイルスって何?」と子供に聞かれることがあるかもしれません。しっかりと備えをし、状況を把握するために、感染が広がった場合にどうするか話し合う家族会議を開きましょう。議題は以下の通りです。[16]
    • 食料や生活必需品は十分にあることを家族に伝え、安心させる 
    • 子供にはちゃんと世話をしてもらえることを伝える 
    • 感染が広がり、家から出られない場合に何をするか話し合う 
    • 非常時の連絡先を家族全員に伝える 
    • 誰かが感染した場合の隔離部屋を決める 
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    免疫力を高めるため、健康的な生活を送る 新型コロナウイルスの薬はありません。そのため、強力な免疫系が最強の防御策です。幸い、健康的な生活を送ることで免疫系は強化されます。持病などがある人は、お勧めの免疫強化策を医師に相談してみましょう。また、以下の方法も試してみましょう。[17]
    • 毎食、新鮮な野菜か果物を食べる 
    • 1日30分、週に5回は運動をする 
    • 医師の許可があればマルチビタミンを摂る
    • 7~9時間の睡眠時間をとる
    • ストレス解消をする
    • 喫煙は避ける 
    • まだであればインフルエンザ予防接種を受ける 
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    心配な症状があれば医療機関に連絡する おそらく新型コロナウイルスではないにしても、何らかの症状があれば軽く考えてはいけません。発熱、咳、呼吸困難などが見られたら医療機関に連絡しましょう。ただし、病原菌を拡散しないように家からは出ないようにします。可能性があれば、医師から新型コロナウイルスの検査を受けるよう指示があります。 [18]
    • 新型コロナウイルス感染の疑いがあれば、事前連絡なしに医療機関へ行ってはいけません。医療機関では、他の患者に感染させないように隔離されます。もしくは、家に留まるか、車の中にいるように指示される場合もあります。
    • 新型コロナウイルス陽性が確認されれば、入院して経過観察をすることになります。
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    旅行前には渡航・滞在情報を確認する あまり過度に心配しすぎることはありません。おそらく、旅行中も心配することはないでしょう。感染が確認されていない地域はたくさんあります。しかし、安全のため、外務省の海外安全情報や世界保健機関(WHO)の渡航・滞在情報(英語)を確認するに越したことはありません。[19]
    • 心配であれば、旅行を中止して一部、もしくは全額返金してもらうこともできるかもしれません。旅行会社に相談してみましょう。
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ポイント

  • パニックを起こさないようにしましょう。パンデミックの可能性は恐ろしいものですが、あまり心配しすぎる必要はありません。
  • 人には親切に接しましょう。中国の人だからと言ってその人が感染者だと考えるのは間違っています。今やウイルスは少なくとも67か国に広がっていて、国に関わらず多くの人に影響を与えています。また、咳をしている人を感染者だと決めつけてもいけません。

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注意事項

  • 感染したかもしれないと思う場合は、受診以外の目的で外へ出てはいけません。人にウイルスをうつす可能性があるため、人を守ることが大切です。[20]
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このwikiHow記事について

この記事はErik Kramer, DO, MPHが共著しています。 かかりつけ医のクレイマー医師は、コロラド大学にて内科疾患、糖尿病、体重管理の治療を専門的に行っています。2012年にタウロ大学ネバダ校整骨医学部にて博士号を取得。
カテゴリ: 健康
記事のサマリーX

新型コロナウイルスに備えるには、感染拡大を防ぐため、日々予防策をとるのが一番です。定期的に石鹸と流水で手洗いをして、手についたばい菌を落としましょう。石鹸と水が使えない時は、代わりにアルコール性の手指消毒剤を使用します。手洗いをせずに目、鼻、口に触ると、ウイルス感染のリスクが高まるので注意しましょう。人との握手は避けます。咳やくしゃみをしている人がいたら、2mの距離を保ち、ウイルス感染を避けるようにしましょう。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は頻繁に触る場所、テーブル、カウンターの上、ドアノブ、電気のスイッチなどを家庭用消毒剤と水で毎日除菌するように勧めています。また、ウイルスの拡大を予防するために、30日分の生活必需品をストックしておくとよいでしょう。食品、洗剤、トイレットペーパー、掃除用洗剤などです。万一感染した場合に備えて市販薬を買っておくのもよいでしょう。風邪薬や解熱鎮痛剤が必要です。処方薬を服用している人は、買いに行けなくなる事態に備えて、今の内に少なくとも30日分を入手しておきましょう。また、家族で話し合って、誰かが感染した場合はどのように看病するか、計画を立てておきます。家族や親せきに、高齢者や持病のある人がいる場合は特に重要です。最後に、職場や上司と相談し、リモートワークを許可してもらいましょう。ウイルス感染の可能性を下げることができます。新型コロナウイルスのニュースは恐ろしく、ストレスが溜まるものですが、パニックになってはいけません。新型コロナウイルス感染症の大半は軽症で、簡単な予防策を実行するだけで、自分も家族も守ることができるのです。

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