新型コロナウイルスを治療する方法

共同執筆者 World Health Organization

新型コロナウイルス (SARS-CoV-2:COVID-19、旧称2019-nCoV)の感染が全世界に広がっています。風邪のような症状が出れば、「自分も感染したのでは」と心配になるかもしれません。大抵の場合、風邪やインフルエンザなどの一般的な呼吸器感染症である可能性が高いのですが、発熱や咳などの症状が出た場合は軽く考えず、念のために「帰国者・接触者相談センター」に連絡することが大切です。症状が出ても、病院で必要な治療をしてもらえます。

方法 1 の 3:
症状を知る

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    痰が出る、出ないにかかわらず咳に注意する 新型コロナウイルス感染症は呼吸器感染症の一種ですが、風邪やインフルエンザほど様々な症状は見られません。主な症状は咳で、痰を伴うことも、そうでないこともあります。最近旅行(特に中国[1]、韓国[2]、イタリア [3]、イラン[4] もしくは国内[5])をした、感染の疑いがある人と接触したという場合は「帰国者・接触者相談センター」に連絡しましょう。[6]
    • 咳をする場合、他の人への感染を防ぐため、口をティッシュや服の袖で覆いましょう。また、飛沫が飛び散って人にうつさないように、マスクをするのもよいでしょう。
    • 咳が出る場合、65歳以上の高齢者、新生児、子供、妊婦、免疫抑制剤の投与を受けている人など、感染症・合併症の危険が高いハイリスク者に近づかないようにしましょう。
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    発熱しているか確認する 新型コロナウイルス感染症は多くの場合発熱を伴います。体温計で熱を測り、37.5℃以上あれば発熱と見なします。発熱があれば医療機関に連絡し、病院へ行く以外は自宅にとどまりましょう。[7]
    • 熱がある場合、どんな病気であっても人にうつす可能性があります。人にうつさないように、家にいましょう。
    • 発熱は多くの病気で見られる症状ですので、必ずしも新型コロナウイルスに感染したというわけではありません。
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    息切れがあれば直ちに医療機関に連絡する 新型コロナウイルス感染症の最後の主な症状は息苦しさです。呼吸困難はいずれにせよ重篤な症状なので、救急外来を受診するか救急車を呼ぶなどして、直ちに必要な治療を受けましょう。新型コロナウイルスかどうかに関わらず、重篤な疾病の可能性があります。[8]
    • 世界保健機関(WHO)によれば、新型コロナウイルスに感染すると肺炎などの重篤な合併症を起こしやすいということです。呼吸困難などの呼吸器の症状があれば、安全のため受診しましょう。[9]

    注意事項:免疫力が弱まっている人、癌や心臓病、糖尿病などの疾患を以前から患っている人は特に新型コロナウイルスに感染しやすいと言われています。[10]幼児や高齢者は気管支炎や肺炎などの合併症を伴うリスクもあります。[11]自分だけでなく、大切な人が感染の危険にさらされている場合、感染した人や動物への接触を避けるなどして細心の注意を払いましょう。

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    それ以外の症状があれば新型コロナウイルス感染症の可能性は低い 2020年3月の時点で、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)および世界保健機関(WHO)の両方が、新型コロナウイルス感染症の症状は咳、発熱、息苦しさであると報告しています。つまり、喉の痛み、鼻水、頭痛、体の節々の痛みなどの症状がみられる場合は、風邪やインフルエンザなど、新型コロナウイルス以外の呼吸器感染症の可能性が高いということです。症状に関して心配なことがあれば、医療機関に相談しましょう。[12]
    • 心配なのは無理もありませんが、発熱、咳、息切れ以外の症状があれば新型コロナウイルスの可能性は低いということを覚えておきましょう。
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方法 2 の 3:
治療を受ける

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    コロナウイルスに感染した疑いがあれば、すぐに医師に連絡する 感染の可能性があると思う場合は、症状を軽く考えてはいけません。新型コロナウイルスに感染すれば、死に至る危険性もあります。「帰国者・接触者相談センター」に連絡し、新型コロナウイルスの検査を受ける必要があるかどうか相談しましょう。出ている症状と、最近旅行した地域、感染しているかも知れない人や動物との接触について説明します。相談センターの指示に従い、病院に検査に行くか、在宅で経過観察をします。[13]
    • 新型コロナウイルスに感染している可能性があることを病院のスタッフにあらかじめ伝えておきましょう。そうすれば、病院側は何らかの措置を取り、他の患者への感染を防ぐことができます。
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    検査を受けて感染を確認する 新型コロナウイルスに感染している疑いがある時は、おそらく隔離されて検査を受けることになるでしょう。病院から保健所への届け出が行われ、病院、もしくは地方衛生研究所、国立感染症研究所でコロナウイルスの検査が行われます。検査には血液検査と鼻から綿棒を入れて粘膜を取る迅速検査などがあります。[14]
    • 状況によっては、自宅での自主隔離が認められる場合もあるかもしれません。しかし、他の患者にうつさないよう、おそらく病院で隔離措置が取られるでしょう。
    • 新型コロナウイルスを特定するPCR検査は病院ではなく検査機関で行われます。
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    医師の指示に従い療養する 新型コロナウイルス感染症専用の治療法は確立されていません。細菌感染ではないので、抗生物質は効果がありません。コロナウイルスに感染していると医師に診断されると、入院を要するほどの重度な症状がない限り、ほとんどの場合は自宅療養を指示されます。自宅療養に関しては医師の指示に従い、ウイルス感染の拡大を防ぎましょう。[15]
    • 治療のための薬を医師に処方されたり勧められることがありますが、新型コロナウイルス自体を殺す薬はありません。自宅療養し、回復するのを待ちましょう。
    • どのような症状を予期すべきか、さらなる治療が必要になるのはどういった症状が現れる時(症状が悪化する、新しい症状が現れるなど)なのか医師に尋ねましょう。
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    自宅療養に徹する 感染症と闘い、回復するにはしっかりと休養することが必要不可欠です。外出を避け自宅で療養することで、ウイルスの感染拡大防止にもなります。ウイルスに感染している間は、仕事や学校は休み、激しい運動は避けましょう。できるだけ多く睡眠を取ることが大切です。[16]
    • 通常の生活を開始して良いのはいつ頃か医師に尋ねましょう。症状が治まった後でも、10日間またはそれ以上、様子を見るよう言われるかもしれません。[17]
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    熱や痛みには市販薬を服用する 体の痛み、頭痛、熱などの症状にはアセトアミノフェン(タイレノールAなど)、イブプロフェン(バファリンなど)、ナプロキセン(ナイキサンなど)を服用するとよいでしょう。15歳以上であれば、アスピリン(バファリンAなど)を鎮痛剤や解熱剤として服用することも可能です。[18]
    • 15歳未満の子供にアスピリンを服用させてはいけません。アスピリンを含む薬の服用はライ症候群発症のリスクを高めます。
    • 薬を服用する際は、常に説明書の指示、または医師・薬剤師の指示に従いましょう。妊娠中・授乳中の場合は、薬を服用する前に必ず医師に伝えましょう。
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    加湿器を使い、咳を和らげる 加湿器を使用すれば、喉や肺、鼻腔を保湿でき、咳の症状を和らげることができるでしょう。さらに、痰が切れやすく、咳と共に出やすくなります。就寝時にベッドのそばに置いたり、日中を過ごす場所に置くとよいでしょう。[19]
    • 熱いシャワーを浴びたり、シャワーのお湯を出した状態で浴槽に入ると、症状を和らげて肺や鼻の中の粘液を緩める効果があります。
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    水分補給する 病気の時は脱水症状に陥りやすくなります。水、ジュースなどの水分を摂取し、脱水症状を予防するとともにうっ血を和らげましょう。[20]
    • 温かいだし汁やお茶類、温めたレモン水なども、咳を和らげる効果があります。
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    重度の症状が現れたら救急治療を受ける あまり心配しすぎることはありませんが、新型コロナウイルス感染症は命に係わる重篤な肺炎を引き起こすことがあります。呼吸困難、呼吸時の胸の痛みなど、重度の症状が現れたら救急外来を受診するか、救急車を呼びましょう。[21]
    • 新型コロナウイルス感染による最も一般的な合併症は肺炎です。肺炎の症状として、胸の痛み、咳、震えや悪寒を伴う高熱、呼吸困難、疲労、吐き気や嘔吐などが挙げられます。[22]
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方法 3 の 3:
コロナウイルス感染を予防する

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    石鹸とお湯で定期的に手を洗う コロナウイルスや伝染病の感染拡大を防ぐためには、手洗いが最も効果的な方法の1つです。石鹸とお湯で1日を通してこまめに手を洗いましょう。人が頻繁に触れるもの(公共トイレのドアノブや電車・バスのつり革など)を触った後、感染している疑いのある人や動物と接触した後は手洗いがかかせません。最低20秒間は石鹸で手をこすり、指と指の間もしっかり洗いましょう。[23]
    • 手洗いに十分な時間をかけているか確かめるには「ハッピーバースデートゥーユー」を歌いながら手を洗うとよいでしょう。
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    目、鼻、口に触らない コロナウイルスのような呼吸器感染ウイルスは、目や鼻、口の粘膜から体内に入り込みます。最後に手を洗ってから時間が経っている場合は特に、手は顔から離しておくようにし、感染を防ぎましょう。[24]
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    家庭でも公共の場でも、あらゆるものを消毒して清潔に保つ 一般的な感染予防策として、日々頻繁に人の手が触れる部分を消毒して感染の広がりを防ぎましょう。約4Lのお湯に漂白剤240mLを混ぜた消毒液、除菌ティッシュやスプレーなどで消毒します。消毒剤が効果を発揮するまで10分程度は濡れたままにしておきましょう。[25]
    • 家族の中に感染者がいる場合、皿などの食器類はお湯と洗剤を使い、直ちに洗いましょう。さらにシーツや枕カバーなど、ウイルスが付着している可能性のあるリネン類もお湯で洗濯します。
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    感染者との接触を可能な限り避ける 新型コロナウイルスは感染者の飛沫によって感染します。感染者の咳で飛び散った飛沫を吸い込んでしまうと簡単に感染します。咳をしている人や最近まで調子が悪かった人を見たら、礼儀正しく、失礼にならないようにその場を離れましょう。さらに、感染を広げないために以下のような行為は避けましょう。[26]
    • 感染者と抱き合う、キスをする、握手をする、長時間一緒にいる(バスや飛行機で隣に座るなど)
    • コップや食器類、私物を共用する
    • 感染者に触れた後に自分の目、鼻、口に触る
    • 感染者の排泄物に接触する(感染している乳幼児のオムツ交換など)
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    家畜や野生動物には近づかない コロナウイルスの多くは動物からヒトに感染します。コロナウイルスが拡散している地域の動物との接触は言うまでもなく、どんな種類の動物であれ、接触した後は必ず手を洗いましょう。[27]
    • 明らかに感染が疑われる動物とは接触しないよう、細心の注意を払いましょう。
    • 動物とヒトの間でのコロナウイルス感染は非常にまれではありますが、ウイルスが変異を起こす可能性もあります。
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    肉や動物性食品は十分に加熱する 感染した動物の肉や調理が不十分な肉やミルクを摂取することでコロナウイルスに感染する恐れがあります。生肉や低温殺菌されていないミルクの摂取は避け、手洗いを忘れずに行い、生または無殺菌の肉やミルクに触れた箇所や食器類も必ず洗いましょう。[28]
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    咳やくしゃみをする時は口を押さえる コロナウイルスの感染者による咳やくしゃみが原因でウイルスが拡散されます。感染者が咳やくしゃみをする場合、ティッシュやハンカチ、マスクを使用して口と鼻を覆うことで、感染拡大の予防につながります。[29]
    • 使用済みのティッシュは直ちに捨て、お湯と石鹸で手を洗いましょう。
    • 急に咳やくしゃみが出そうになったり、手元にティッシュがない時は、手ではなく肘の内側で鼻と口を押さえましょう。こうすると、ウイルスが拡散されるのを防ぐことができます。
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    海外旅行する際には渡航情報を確認する 海外旅行を予定しているのであれば、外務省などが提供する海外安全情報を参考に、渡航先の地域で新型コロナウイルス感染が発生していないか確認する必要があります。また、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)や世界保健機関(WHO)のウェブサイト(いずれも英語)でも情報を入手することができます。海外旅行の際に自分の身を守る方法なども知っておくとよいでしょう。[30]
    • アメリカ疾病管理予防センター(CDC)を含む、世界各地の保健機関は現在、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染状況の監視を続けています。2020年2月の時点で、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は中国への不要不急の渡航を避けるように推奨しています。感染地域への渡航が避けられない際は、野生動物が売られている市場に行ったり、動物や病人と接触しないようにしましょう。[31]
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このwikiHow記事について

国際公衆衛生局
この記事はWorld Health Organizationが共著しています。 1948年に設立された世界保健機関(WHO)は、国際公衆保健の管理を担う国際連合の専門機関です。公衆衛生リスクの監視、身体的・精神的健康の推進、国際公衆衛生協調の調整、そして緊急事態発生時にさいする応答活動を行っています。現在世界保健機関は新型コロナウイルス感染症パンデミックへの対応にあたり、世界各国にて感染予防と患者検出のサポートに取り組んでいます。
カテゴリ: 健康
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