日焼けの処置方法

共同執筆者 Luba Lee, FNP-BC

この記事には:痛みおよび不快感を緩和する患部が再び紫外線に当たり、肌へのダメージが大きくなるのを防ぐ病院で治療を受ける水膨れの処置をする民間療法を検討する21 出典

太陽や日焼けマシンなどから放出される紫外線は、日焼け、赤み、圧痛の原因となります。結果的に引き起こされる肌へのダメージは一生残るため、治療よりも予防のほうが重要ですが、症状の回復を助け、感染を防ぎ、痛みを抑えてくれる処置方法があります。[1]

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痛みおよび不快感を緩和する

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    ぬるま湯につかるか水圧の弱いシャワーを浴びます。ぬるま湯程度(震えるほど冷たい水にする必要はありません)のお湯につかり、10〜20分間リラックスします。シャワーを使う場合は、肌が炎症を起こさないように水圧を弱くします。自然乾燥させるかタオルで優しく肌を押さえ、皮膚が擦りむけないように気をつけて体を乾かします。
    • お風呂やシャワーの際には、石けんやバスオイルといった洗浄剤の使用は避けてください。こうした製品を使うと肌が炎症を起こし、日焼けの症状が悪化することがあります。
    • 皮膚に水膨れができている時は、シャワーを浴びるのではなくお風呂に入ってください。シャワーの水圧で水膨れが破れることがあります。
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    冷たく湿らせた布で圧迫します。手ぬぐいなどの布を冷たい水で湿らせ、20〜30分間患部に当てます。必要に応じて布を湿らせ、再度冷やしてください。
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    市販の痛み止めを購入します。イブプロフェンやアスピリンといった市販の薬は痛みの緩和に効果があります。また、炎症の緩和に効果があることもあります。
    • アスピリンは子供には与えないでください。子供には、子供用アセタミノフェンとして販売されている薬を使用します。子供用モルトリン(イブプロフェン)には抗炎症効果がありおすすめです。
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    局所用の鎮痛剤を使用します。薬局には、赤みやかゆみのある肌に使うスプレータイプの鎮痛剤があります。ベンゾカインやリドカイン、プラモキシンが配合されたスプレーにはしびれ効果があり、痛みの緩和に効果が期待できます。[2] しかし、こうした物質は潜在的アレルゲンでもあるため、使用前に健康な肌に塗布し、一日経ってもかゆみや赤みの症状が現れないことを確認してから患部に使用してください。[3]
    • スプレータイプの鎮痛剤を2歳以下のお子様に使用する際は、医師に相談してください。サリチル酸メチルやトロラミンサリチル塩が配合されたスプレーは、12歳以下のお子様の健康に影響を及ぼす危険があります。また、カプサイシンは18歳以下の方、または唐辛子にアレルギーのある方には危険な物質となり得ます。[4]
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    日焼けした部分はゆったりした綿の衣服で覆います。日焼けがしっかり治らない間は、ぶかぶかのTシャツにゆったりした綿のパジャマズポンという服装が理想的です。ゆったりした服を着ることができないという場合でも、綿素材(肌が「呼吸する」ことができます)の衣服を身につけるように心がけ、できるだけ体を締め付けないように着衣してください。
    • 特に羊毛や合成繊維はチクチクしたり熱を閉じ込めるため、肌に炎症を起こしやすくなります。
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    コルチゾンクリームの使用を検討してみます。コルチゾンクリームはステロイド系の処置薬で炎症を押さえる効果はありますが、日焼けにはあまり効果がないということも分かっています。[5] 試してみようと思う方は、お近くの薬局やスーパーでチューブに入った少量入りの市販薬を購入することができます。ヒドロコルチゾンまたは同様のものを探してください。
    • 小さなお子様、または顔にはコルチゾンクリームを使用しないでください。このクリームの使用について分からないことがあれば、薬剤師に相談してみましょう。
    • この薬は、英国では日焼け処置用の市販薬として販売されていません。[6]

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患部が再び紫外線に当たり、肌へのダメージが大きくなるのを防ぐ

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    太陽に当たる時間を最小限に抑えます。太陽の出ている時間に屋外に出る時には、日陰にいるか日焼け部分を覆う衣服を身につけたほうがよいでしょう。
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    日焼け止めを塗ります。外出時には必ず、最低でもSPF 30の日焼け止めを使います。水に濡れたり大量に汗をかいたりした時には1時間おき、または製品ラベルに従って塗り直してください。
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    水分をしっかり摂ります。日焼けをすると水分が損なわれることがよくあります。日焼けが治っていないうちは、水分をしっかり摂ることで水分不足を補うことが重要となります。回復中は一日にグラス8〜10杯分(グラス1杯=240ml)の水分を摂取するようにしましょう。
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    回復してきたら無香料の保湿剤で肌に水分を与えます。破れた水膨れがなくなり、日焼けの赤みがひいてきたら、保湿クリームを使用することができます。皮むけや炎症が起こらないように、数日から数週間、クリーム状の無香料保湿剤を患部にたっぷりなじませましょう。

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病院で治療を受ける

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    症状が深刻な場合は救急病院に連絡します。本人または友人に次のような症状が現れた時には近くの救急病院に連絡しましょう。[7]
    • 立っていられないほど衰弱している
    • 意識が朦朧としたり、明瞭な思考力がない
    • 気絶している
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    熱中症や脱水症状の兆候がある場合は病院に電話します。日焼けに伴って以下のような症状が現れた場合には、できるだけ早く病院で診察を受けましょう。[8][9] こうした症状が深刻な場合には、すぐに救急病院に連絡してください。
    • 体がだるい
    • 目まいがする
    • 以下に説明する痛みの緩和方法が効かない頭痛や痛みがある
    • 脈拍が速い、または呼吸が速い
    • 喉が異常に乾く、尿が出ない、目が落ち窪んでいる
    • 顔面蒼白である、冷や汗をかく、肌が冷たい
    • 吐き気や熱、寒気、湿疹などがある
    • 明かりを見ると目が痛んだりチカチカする
    • 幅1.25cm以上の痛みを伴う重度の水膨れができている
    • 嘔吐や下痢の症状がある
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    感染の兆候がないか確認します。特に水膨れの周囲に以下のような症状が現れた場合は、皮膚が感染している可能性があります。必ず病院で診察を受けてください。
    • 水膨れの周りの痛みや腫れ、赤み、熱が増した
    • 水膨れから赤い筋が伸びている
    • 水膨れから膿が出ている
    • 首、脇の下、脚の付け根のリンパ節が腫れている
    • 熱がある
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    第三度熱傷がある場合には救急車を呼びます。ごく稀にですが、日焼けにより第三度のやけどを負うことがあります。肌が焦げている、ろうのように白い、焦げ茶色をしている、または盛り上がってガサガサになっている時には、すぐに救急車を呼びましょう。救急車を待っている間、やけどを負った部分を心臓より高い位置に維持し、衣服が患部にくっつかないように気をつけます(全部脱ぐ必要はありません)。[10]

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水膨れの処置をする

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    病院で診察を受けます。日焼けが原因で水膨れができた時にはすぐに医師に相談してください。[11]水膨れができるほどの日焼けは重度の日焼けです。水膨れには感染の危険が伴うため、医師の指示に従って適切に処置されなければなりません。診察日までの間、または医師から具体的な処置方法を提示されなかった場合には、以下の予防措置および一般的な処置方法に従ってください。
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    水膨れには触らずそのままにしておきます。重度の日焼けの場合、肌に水膨れの「ブツブツ」が形成されることがあります。水膨れは潰さないでください。また、こすったり傷つけたりしないようにしましょう。破れた水膨れは感染や傷跡の原因となります。
    • どうしても水膨れを潰さなければならない場合には、無菌状態の安全な環境で医師による処置を受けましょう。
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    清潔な包帯で水膨れを保護します。包帯を足したり取り替えたりする時は、感染を予防するため石けんと水で手をしっかり洗いましょう。小さな水膨れは絆創膏で覆うことができますが、大きな水膨れはガーゼや包帯で覆って医療テープで優しく固定します。[12] 包帯は水膨れがなくなるまで毎日交換してください。
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    感染の兆候がある時は抗生物質軟膏を使います。感染の疑いがある時は、抗生物質軟膏(例えばポリミキシンBやバシトラシン)の塗布を検討しましょう。感染は悪臭、黄色い膿、または患部の異常な赤みや炎症といった症状として現れることがあります。症状に合った診断と指示を受けるために病院に行くことをおすすめします。
    • こうした軟膏にアレルギー反応を起こす人もいます。患部以外の場所で「パッチテスト」を行い、アレルギー反応が出ないことを確認しましょう。
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    破れた水膨れを処理します。破れた水膨れの皮はちぎりとらないでください。残った皮はすぐになくなります。わざわざ皮膚の炎症を悪化させるようなことをするのはやめましょう。[13]

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民間療法を検討する

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    自己責任で民間療法を取り入れます。以下に挙げる治療法は科学的に十分証明されておらず、科学的治療の代わりになるものではありません。ここに「挙げられていない」そのほかの治療法については、治癒を遅らせたり炎症を促す可能性があります。特に、卵の白身、ピーナッツバター、ワセリン、酢の使用は避けてください。[14]
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    紅茶を治療に使います。温かいお湯の入ったピッチャーにティーバッグを3〜4袋入れ、紅茶を作ります。紅茶の色が黒に近づいたらティーバッグを取り出し、室温になるまで待ちます。紅茶を浸した布で日焼け部分を優しく叩きます。叩けば叩くほど効果があります。処置した部分を洗い流さないでください。布だと痛いという場合は代わりにティーバッグを使用してください。 [15]
    • 夜寝る前に実施し、そのまま洗い流さず寝てください。
    • 紅茶で衣服やシーツが汚れることがあります。
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    抗酸化物質およびビタミンCを含む食べ物を摂ります。日焼けしたばかり(赤みは残っているが皮は剥けていない状態)なら、ブルーベリー、トマト、さくらんぼといった抗酸化物質およびビタミンCが豊富に含まれる食べ物を食べるよう心がけましょう。こうした食べ物を摂取することで体の水分需要が減少し、水分量低下の危険を軽減することが、ある研究により分かっています。[16]
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    キンセンカ軟膏を使ってみます。キンセンカ軟膏は、水膨れを伴う深刻な日焼けに特に効果があると言われています。 [17] 自然療法のお店で購入することができます。販売員または自然療法医に相談してください。重傷に効くハーブ治療はありません。重度の日焼けまたは水膨れが治らない場合には、すぐに病院で診察を受けてください。
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    マンサク化粧水をつけます。お肌を落ち着かせる効果があります。[18] 患部に優しくなじませ、洗い流さずそのままにしておきます。
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    卵黄油(Oleova)を使用します。卵黄油は、ドコサヘキサエン酸といったオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。また、免疫グロブリンやキサントフィル(ルテイン&ゼアキサンチン)、コレステロールも含んでいます。卵黄油に含まれるオメガ3脂肪酸は、リポソーム(ナノ粒子)を形成するリン脂質に結合しています。リポソームには、肌の奥深くまで浸透して真皮を回復させる効果が期待できます。
    • 1日2回、ダメージを受けた肌を卵黄油でマッサージします。毎日2回、日焼け部分とその周辺2.5cmほどを10分間優しくマッサージしてください。
    • マッサージ後1時間は洗い流さずそのままの状態にしておきます。直射日光に当たらないようにしてください。
    • pHが中性の優しいボディソープで洗い流します。石けんなどのアルカリ性物質は使用しないでください。
    • 肌が日焼け前の状態に回復するまで、これを1日2回続けます。

ポイント

  • 日焼け、特に水膨れを伴う日焼けは、後に皮膚がんを引き起こす可能性があります。[19] 皮膚がんの兆候がないか定期的に自己検診し、必要があれば医師に相談してその他の危険因子に関する知識を得ましょう。
  • ぬるま湯につけた布を日焼け部分に当てます。
  • アロエベラは日焼けには何の効果もないことが分かっています。[20]
  • 「適切な日焼け止めを使用して日焼けを予防しましょう。」日焼け止めは日焼け予防には便利です。日焼けしないためには、SPF30以上の日焼け止めが良いとされています。SPFとはサンプロテクションファクター(日焼け防止指数)のことで、紫外線B波による強いダメージからお肌を守ってくれます。効果の高い日焼け止めには紫外線A波の防止効果もありますが、日焼けの主な原因は紫外線B波です。紫外線B波をしっかり防止しながら、紫外線A波も防止してくれる効果の高い日焼け止めを使用しましょう。日焼け止めは外出の15分前に塗ってください。

注意事項

  • 日焼け部分をつまんだり、穴を開けたり、ひっかいて皮を剥くのはやめましょう。炎症の悪化につながります。日焼け部分の皮膚を取り除いても日焼けはなくなりません。また、剥離過程が早まるわけでもありません。肌の感染を引き起こすだけです。
  • 日焼け部分に氷を当てるのはやめましょう。日焼けと同じくらい痛い「アイスバーン(氷によるやけど)」のような痛みが出て、皮膚に更なるダメージを与える可能性があります。
  • 皮膚が日光に過敏に反応する副作用のある薬(ハーブ薬やエッセンシャルオイル含む)には気をつけましょう。
  • 痛みや水膨れの症状を起こさない軽い日焼けを引き起こす程度の日光への露出でも、肌にダメージが加わり、皮膚がんの危険性が高まる可能性があります。[21]

記事の情報

この記事はLuba Lee, FNP-BCが共著しています。 ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。

カテゴリ: 救急処置・緊急医療

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