映画の製作に携わり、それを初めから終わりまで見てみたいと思うのなら、映画プロデューサーこそがまさしくふさわしい職業です。映画プロデューサーは脚本を募り、資金を集め、出演者を割り当て、配給先を見つけるまでの、すべての過程を通して、映画作りを補佐します。映画プロデューサーになる道は一つではありませんが、成功のチャンスを高めるために踏むべきステップがあります。映画への情熱と、現場で人と一緒に働くスキルを持ちましょう。映画関連の学位を取得することも、未知の人々に出会い、より一層スキルを磨いていくのに効果的です。卒業後は、まず映画業界で簡単にできる仕事を見つけ、そこから出世してプロデューサーを目指しましょう。

パート 1 の 3:
映画製作のスキルを身につける

  1. 1
    他人と協働できるよう、対人能力を身につけます。話し相手とアイコンタクトをとり、うなずく、アクティブリスニングを練習しましょう。相手への敬意と配慮を示せるよう、思いやりをもって相手の言葉に対応します。より社交的になって、出会う人々と会話をし、相手の言うことに心から関心を示しましょう。[1]
    • 映画プロデューサーはスタッフや俳優、映画製作会社の人々と関わる必要があるため、周囲に対していつも心を開いていることが重要です。
    • スキルを磨けるよう、出会った人々に自己紹介をし、話し合いましょう。
    • きちんとしたコミュニケーションに慣れるよう、短編映画や映画の製作企画に携わる人々と協働してみましょう。そうすると最後の目標に到達することができます。
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    マルチタスクを身につけ、すべきことをバランス良く果たします。スケジュールやプランを前もって書いておき、成すべき課題が山積みにならないようにしましょう。すべきことのリストを作り、最も重要なタスクを優先させて、適時終わらせます。互いに似通ったタスクはグループ化して、集中力を維持できるよう、同時に済ませましょう。[2]
    • 映画プロデューサーは裏方としてたくさんの役割を抱えており、同時に複数の映画に関わることもあります。
    • 注意をそらされないよう最善を尽くしましょう。そうでないとペースが落ち、大事なタスクの邪魔になります。
    • プロデューサーは自分の仕事をアシスタントやスタッフに任せることも必要です。一人で全てのことはできないということを認めましょう。
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    最高の取引ができるよう、交渉力を磨きましょう。交渉を行う際の目標値を定めることで、自分が納得できる最低額がわかります。相手ときちんとコミュニケーションをとり、自分の要求を伝え、相手が何を提供できるか読み取れるよう、熱心に耳を傾けます。相手がこちらの条件に正確には添えないようなら、妥協案があるかを尋ねましょう。そうすれば、こちらは柔軟に対応でき、相手との仕事に前向きであることを示せます。[3]
    • 映画プロデューサーはたくさんの予算のやりくりに直面することになるため、スタッフや制作会社と最適な価格交渉をすることは、重要な要素です。
    • 自分にとって良い条件での契約が叶わない場合、恐れずにオファーを断りましょう。
    • 交渉力をつけるには多くの場数が必要ですから、最初のうちは契約でミスを犯してしまってもかまいません。
    • できれば、交渉術のコーチを雇って助けを借りましょう。コーチが交渉相手の役を演じてくれますから、交渉の練習をしましょう。
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    素早く、卒なく決定を下す方法を学びましょう。判断を下す際は必ず、選び得る選択肢のメリットとデメリットを頭の中で検討しましょう。決定を下す際に、自分の感情や意地が入り込まないようにします。そうしないと、最適な選択ができません。最も有益で、自分が果たすべきタスクに最も適った選択肢を選びましょう。[4]
    • プロデューサーには、製作関連の質問を多数投げかけられることが多いものです。製作を計画どおりに進めるために、それらの質問に迅速かつ正しく答える必要があります。
    • 初めに選択肢をしっかりと検討せず、衝動的に決定を下してはいけません。
    • 決定にあたって、第三者の視点も取り入れられるよう、他の人たちからアドバイスをもらいましょう。

    ポイント: 間違った決定を下してしまったら、その責任を取って、ただちに問題に対処しましょう。そうして自分の選択に責任を持っているのだと示すことができます。

  5. 5
    映画を頻繁に見て、どのような企画が作られているのか知りましょう。現状、何が製作されているのか知るために、ウェブサイトや娯楽雑誌を通じて、常に映画関連のニュースを把握します。公開直前の映画をチェックし、できる限りたくさん見ましょう。人気のジャンルや、興行的に成功している映画を書き留めておきます。自分の好きな映画と、関わりたいと思う企画に似た映画のリストを作りましょう。[5]
    • プロデューサーはどのようなタイプの映画が人気で、成功しているかを知る必要があります。そうすれば次に製作すべき映画を見つけることができます。
    • 製作に必要なものをよりよく知るために、好きな映画の舞台裏の特集を見ましょう。
  6. 6
    製作に必要なものを理解するため、自分の短編映画 を作りましょう。友人や業界の人たちと一緒に、脚本を書き、撮影し、編集をして、一個の完成品へと仕上げましょう。予算があれば、予算を超過しないよう、一番コスト効率の良い方法を考えた上で、それに基づいて一つ一つの決定を下しましょう。短編を作り終えたら、オンライン上に公開するか、映画祭に出品をしましょう。[6]
    • 自ら短編映画を作れば、映画製作のプロセスを初めから終わりまで学ぶことができます。
    • 自分で簡単に撮れる映画を作りましょう。例えば、たくさんの特殊効果を凝らしたものを作るのは、多くの予算がかかるため、困難です。
    • 短編映画のアイデアが浮かばなければ、友人や近隣で映画制作を学ぶ学生に、企画を手伝わせてもらえないか頼みましょう。
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パート 2 の 3:
教育を受ける

  1. 1
    映画学校の製作の課程で学士号を取りましょう。プロデュースやシナリオ製作、撮影技術など、映画のコースを扱っている近隣の大学を調べます。製作の環境に慣れることができるよう、映画の製作や脚本の執筆、現場のアシストに重点を置いたクラスを取ります。優秀な成績を収められるよう、ノートを取り、研究課題に意識を傾けながら、授業に集中しましょう。[7]
    • 映画プロデューサーになるのに大学に行く必要はありませんが、大学に行けば人脈もでき、業界についてよく知ることができるので、後になって気遅れしないで済みます。
    • 大学にある映画のサークルや団体に参加すると、人脈を作ることができます。
  2. 2
    スキルを磨き続けたければ、映画製作の修士号をめざしましょう。映画関連の学位がとれる学校や大学で、修士課程に出願します。例えば、製作に特化した課程を見つけるか、あるいはスタッフとしての経験を積むため、シナリオ制作や撮影技術の課程に挑戦しても良いでしょう。課された宿題や研究課題に集中して、映画の企画を進め、製作に何が要求されるのかをより深く学びましょう。[8]
    • 映画プロデューサーの仕事を得るのに、修士号は必要ありません。
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    予算のやりくりを学べるよう、経営管理のクラスを取りましょう。プロデューサーは、契約の交渉をし、予算の割り振りを考えなければいけないことが多いので、賢くお金を使う方法を学びましょう。与えられた課題に集中し、お金の管理の仕方が分かるよう、予算編成の練習をします。経営管理で学んだことを映画製作に適用して、企画に必要なだけのお金をどうすれば用意できるのかを学びましょう。[9]
    • 大学でビジネスのコースを取るか、あるいは学校以外でも、映画のコミュニティやオンラインの授業を見つけることもできます。
    • 将来、自身の製作会社を作りたいのであれば、ビジネスのコースを取ることは有効です。
  4. 4
    良い脚本を見分けられるよう、シナリオ製作のコースを取りましょう。大抵の場合、プロデューサーは、脚本を読んで、新たに作ってみたい素材を探します。脚本の形式や、ストーリー構成に注意を払い、成功できるかどうかを見分けられるようにしましょう。自分が将来映画にし、製作し得るような、脚本を書く練習をしましょう。[10]
    • シナリオ制作のコースが見つけられなければ、オンラインで映画の脚本を探し、人気のものを読むこともできます。

    ポイント: 同じコースの人が書いた脚本を読んで気に入ったら、その人に脚本を映画にする手伝いが要るかを尋ね、一緒に取り組ませてもらいましょう。

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パート 3 の 3:
映画業界に参入する

  1. 1
    映画産業が栄える都市に引っ越しましょう。プロデューサーは大抵、製作上のあらゆることが円滑に進んでいるかを確かめるため、映画のセットのなかで時間を過ごす必要があります。日本に住んでいるなら、映画の製作のため、世田谷区や練馬区、調布市などに引っ越しましょう。映画産業で知られている都市としてはその他にも、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、ムンバイ、パリ、香港などがあります。あまり経済的な負担をかけずに引っ越しができるよう、予算内で住める場所を探しましょう。[11]
    • 引っ越しができなければ、自分の住む地域で独立系の製作会社を探すこともできます。
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    キャリアの第一歩として、製作アシスタントの仕事を探しましょう。製作アシスタントは、使い走り、電話の対応、進捗の確認などをして、現場の人たちを補佐します。製作の会社やスタジオでの職を探し、希望の仕事が見つかったら、履歴書を提出しましょう。現場に立つ際は、一緒に働く人たちと通じ合えるよう会話を交わし、交際の範囲を広めましょう。[12]
    • 製作アシスタントの中には、他の人たちがオフィスで働いている間、現場で働く人もいます。長く働くにつれて、さらなる職務や責任を任せられるかもしれません。
    • 働く時間を楽しいものにするため、自分が見たり作ったりして楽しい内容のものを製作しているスタジオに応募しましょう。
  3. 3
    長時間の労働に慣れましょう。プロデューサーは大抵、最初に現場に来て、最後に現場を出るので、企画の大きさによっては、12時間以上も働くことになります。また撮影を終わらせるために、夜や週末や祝日まで働くこともあるため、そのような時に働いても、苦痛がないかどうかを確かめましょう。翌日の撮影でしっかり気を張っていられるよう、働いていない時は十分な休息をとるようにします。[13]
    • 個人的な人間関係と、仕事上の付き合いのバランスを保つことは、プロデューサーにとって難しいことです。仕事がつらくならないよう、人と会う時間も持つようにしましょう。
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    人脈を築き、昇格していけるよう、他の人たちと情報交換をしましょう。上司や、共に働くスタッフの仲間と時間を過ごし、楽しく会話をしましょう。仲良くなれるよう、夕食や飲みに誘って絆を深めます。会う人には親切に接し、連絡をとり続けましょう。そうすれば、相手はこちらのことを覚え、次の仕事のチャンスを与えてくれるかもしれません。[14]
    • 映画業界のプロとつながりを持ち、人脈を広げるために、LinkedInやFacebookのようなSNSを活用しましょう。

    注意事項: 人との関係がこじれるような事態は避けましょう。一緒に働きづらい人間だと思われ、将来仕事を見つけるのが難しくなってしまうかもしれません。

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    出来るなら、夢中になれるインディペンデント映画の企画に資金を提供しましょう。好きな制作者を見つけ、一緒に働きたいのであれば、コーヒーやランチに誘い、企画について話し合います。相手の次の製作に力添えをしたいという旨を伝え、相手が何を必要としているかを聞き出しましょう。金銭的な余裕があれば、企画の完成まで見届けられるよう、援助を申し出ます。それが難しければ、他に相手を支援できる方法がないか尋ねましょう。[15]
    • 情熱を抱けない企画に関わるのは避けましょう。それが長期間にわたる撮影の場合、一緒に働くのにうんざりしてしまうかもしれません。
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注意事項

  • 映画製作の時間は大抵不規則なので、時には週末や祝日も働いたり、長時間仕事をする必要があるかもしれません。
  • 映画プロデューサーの仕事には、継続性や安定性はあまりないので、副業を持つ必要もあるかもしれません。
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このwikiHow記事について

Travis Page
共著者 ::
ブランド・製品スペシャリスト
この記事の共著者 : Travis Page. トラヴィス・ペイジは「Cinebody」にて制作責任者を務めています。コロラド大学デンバー校にて金融学の学士号を取得。ユーザー志向の動画コンテンツソフトウェア「Cinebody」は、本格的なビデオ動画を即時に制作し、インターネットを通じて世界中の人達に向けて発信するためのアプリケーションです。
カテゴリ: 映画製作
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