朝起きたときに胃痛を感じると、憂鬱な気分になり、良い1日のスタートが切れません。よくある胃痛の症状として、下胸部や上腹部の胸やけ(灼熱感)、膨満感、げっぷ、満腹感、吐き気などが挙げられます。[1]起床時の胃痛に悩まされているなら、以下の方法を参考にすると、痛みを軽減させ、1日を元気にスタートさせるのに役立つでしょう。

方法 1 の 3:
食事療法で痛みを緩和する

  1. 1
    でんぷん質を多く含む食事を摂取する 朝に胃が痛いときは、症状を悪化させない朝食を取るようにしましょう。米、じゃがいも、オート麦などのでんぷん質の高い食品は胃を落ち着かせるのに効果的です。でんぷんは胃に停滞する時間が短く、胃酸の逆流を抑える作用があり、症状の悪化を防ぎます。
    • オートミール、ご飯、コーングリッツ(粗挽きトウモロコシ粉を煮込んだお粥のようなもの)などを朝食にとりましょう。胃を和らげ、胃痛を抑える効果が期待できます。[2]
    • トーストもいいですが、バターやジャムなどのスプレッドは控えましょう。胃が反応して胃痛を悪化させる恐れがあります。[3]
    • 悪心が強い場合は、ソーダクラッカー(塩味クラッカー)を食べてみましょう。吐き気に対する基本的な療法で、言わずと知れた効果があります。胃酸を吸収し痛みを緩和させるのに役立ちます。[4]
  2. 2
    ヨーグルトを食べる 消化機能の低下は胃痛を起こす一般的な原因です。消化を促すには、ヨーグルトが効果的です。生菌タイプのヨーグルトは、消化器系の悪玉菌を排出する働きがあるため、胃痛改善に有効です。
    • ヨーグルトは胃痛の一因である消化不良にも効果があります。[5]
    • 蜂蜜を少しかけたギリシャヨーグルトは、胃に優しく、1日の始まりに最適な朝食でしょう。
  3. 3
    アップルソース(リンゴを煮てピューレ状にしたもの)を食べる アップルソースは胃の調子が悪い時に最適な食品です。酸味が少なく、でんぷん質を含むため、胃を落ち着かせる効果があるほか、消化吸収に優れています。さらに、アップルソースは下痢による症状の緩和にも有効です。朝食に小さな器一杯分食べて、胃痛の痛みを和らげましょう。
    • 食物繊維も豊富に含むため、便秘による腹痛にも効果的です。
  4. 4
    ミルクトーストをつくる 朝の胃痛は、不安定な胃の調子が原因の場合があります。胃が不安定なときに最適な食材が、牛乳とトーストです。単体では胃を刺激する可能性がありますが、ミルクトーストにすることで、胃を覆う牛乳の性質と胃酸を吸収するパンの性質が相乗効果し、胃を落ち着かせます。鍋で牛乳1カップを温め、器に移します。パンを1枚トーストし少量の無塩バターを塗ります。トーストを細かくちぎり、牛乳の中に入れます。これをゆっくり食べましょう。
    • 牛乳を沸騰させないよう気をつけましょう。熱すぎて食べにくくなります。[6]
    • トーストの代わりにコーンブレッドでつくることもできます。コーンブレッドを細かくちぎり、牛乳(冷、温どちらでも可)に入れてシリアルのように食べます。
  5. 5
    バナナを食べる バナナは胃の鎮静剤として昔から重宝されています。バナナには脱水症や胃の炎症に有意なカリウムが含まれているほか、天然糖も含まれており、早朝に発生しやすい空腹時の胃痛を緩和させる働きがあります。
    • 甘味の多い食べ物は胃痛を悪化させますが、バナナは甘すぎないという特長もあります。[7]
  6. 6
    パパイヤを食べる 胃痛には淡白な食事が推奨されていますが、パパイヤを朝食にとることも胃の不調の改善に役立ちます。パパイヤに多く含まれるパパイン酵素とキモパパイン酵素は、胃の酸性度を低下させ、タンパク質を分解する作用を有します。
    • パパイヤは、便秘、消化の促進、消化不良の緩和にも効果があります。
  7. 7
    CRAP食事療法を行う 聞き慣れない人も多いかもしれませんが、この食事療法は胃の調子を整えるのに高い効果を発揮します。CRAPは英語の「チェリー、レーズン、アプリコット、プラム」の頭文字から来ています。この食事法では、高食物繊維であるこれらの果物を食べるよう推奨しています。食物繊維を多く摂取することで、消化の促進、消化器系の浄化、症状の改善に役立ちます。
    • これらの果物をドライフルーツで摂取しても構いません。ただし、砂糖不使用のものにしましょう。過剰な砂糖は、症状の改善よりも悪化させる恐れがあります。
    • 水溶性または錠剤の食物繊維サプリメントを摂取することも効果的でしょう。
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方法 2 の 3:
水分療法で痛みを緩和する

  1. 1
    水を飲む 起床時の胃痛の一因として脱水症状が挙げられます。一晩中水分補給されていない体は軽度の脱水状態になり、胃痛を引き起こします。コップ1杯の水を、ゆっくりと飲みましょう。一気に飲むと空腹の胃に衝撃を与えてしまいます。
    • レモンを足しても効果的です。レモン水は脱水症による胃の炎症を和らげます。
    • フルーツジュースやスポーツ飲料も不足した栄養分や電解質の補給に役立ちます。[8]
  2. 2
    生姜湯をつくる 朝起きたときに胃痛を感じたら、まずは胃を落ち着かせる必要があります。生姜は胃を落ち着かせ調子を整える作用があります。生姜湯、生の生姜、ジンジャーエールなどで摂取しましょう。生姜は胃酸を中和させる酵素の分泌を促すほか、生姜に含まれるフェノールは胃の筋肉の緊張をほぐし、炎症した組織を落ち着かせる働きがあります。自家製の生姜湯で美味しく生姜を摂取しましょう。
    • 生姜湯は、約5㎝の生姜と水でつくります。生姜の皮を剥き、細かく刻んだら、さらに潰して細かくします。2~3カップの水を沸かし、沸騰したら生姜を入れて、3~5分煮ます。鍋を火から下ろします。コップに注ぐときに生姜を漉してもよいですし、そのまま一緒に飲んでも構いません。お好みで蜂蜜を加えて甘さを足してもよいでしょう。
    • 生姜湯ではなくても、食事で生姜を摂取することも可能です。[9]
  3. 3
    カモミールティーを入れる カモミールティーは胃を和らげるのに最適な飲料です。カモミールには、抗炎症作用があり、胃痛の原因となる胃の緊張を和らげるのに効果的です。カモミールが苦手な場合、ほかのハーブティーでも胃の不調緩和に役立ちます。
    • ただし、ペパーミントティーはやめましょう。ペパーミントには、一部の食道括約筋を緩和させる作用があるため、胸やけや胃酸の逆流を招く恐れがあります。[10]
  4. 4
    ココナッツウォーターを飲む 通常の水とは異なり、ココナッツウォーターには、胃痛の緩和作用がある電解質と天然栄養素が含まれています。さらに、天然糖を含有するため、エネルギー源となるカロリーに加え、カリウム、ビタミンCが補給できます。
    • 純粋なココナッツウォーター100%を選びましょう。[11]人工成分が含まれていると、胃痛を悪化させる恐れがあります。
  5. 5
    食用の重曹水をつくる 重曹は、痛みの原因である胃酸を中和する働きがあるため、胃痛に効果的です。多くの市販薬にも重曹が含まれていますが、自分でも重曹水をつくって胃痛を緩和させることができます。水240mlに食用の重曹大さじ1杯を入れます。よく混ぜてから飲みましょう。
    • ぬるま湯でも冷水でも重曹水がつくれます。[12]
  6. 6
    リンゴ酢飲料をつくる ほかの酢とは違い、リンゴ酢には、朝の胃痛に効果がある栄養素が多く含まれています。また、消化機能の低下、消化不良、胃けいれんに役立つ細菌と酵素も含有します。
    • リンゴ酢に水と蜂蜜を混ぜ合わせて飲みましょう。胃痛を和らげるのに役立ちます。
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方法 3 の 3:
それ以外の方法で痛みを緩和する

  1. 1
    嘔吐する 朝起きて吐き気に襲われた場合は、嘔吐しましょう。何かを体外へ排出する必要があるという生体反応の可能性があります。吐き気を催すときは体からのサインに従いましょう。嘔吐は不快ではありますが、気分の改善には効果的です。
    • 嘔吐を我慢すると、胃酸が咽喉に停滞するため食道を損傷する恐れがあります。[13]
  2. 2
    ストレスや不安を取り除く 朝の胃痛は不安などのストレスが原因のひとつとされています。何かに不安を強く感じる場合は、心を落ち着かせましょう。不安感は吐き気や胃痛を引き起します。ストレスや不安を解消することでストレス性の胃痛(捻れるような痛みなど)を改善することができます。ストレスの原因を認識し、解放するよう意識しましょう。
    • 瞑想や呼吸法を試してみましょう。筋肉をリラックスさせる効果があり、胃痛をはじめ心身の健康に役立ちます。[14]
  3. 3
    背中と首のストレッチをする 全身の筋肉が硬直していると、朝に胃痛を引き起こすことがあります。これは就寝時の姿勢や前日に体を酷使することで生じます。ストレッチをして解消しましょう。硬く平面な場所にお腹を下にして横になります。腕を伸ばして上半身のみを持ち上げ、背中を天井に向かって丸めます。背中をストレッチさせると同時に腹部の筋肉を和らげます。
    • 首のストレッチは、頭を前に傾けてあごを胸に近づけます。そのまま10〜15秒間キープしましょう。次に、頭を左右どちらかに傾け、耳を肩に近づけて10〜15秒間キープします。反対側も同じように行いましょう。[15]
  4. 4
    熱を利用する 湯たんぽや温熱パッドを使用して、胃の痛みを緩和させることができます。仰向けになり、湯たんぽもしくは温熱パッドをお腹の上に置きましょう。熱によって血液が皮膚表面まで上昇し血流が改善することで、腹部深くの痛みの軽減に効果があります。[16]
    • 温湿布も効果的です。薬局やスーパーなどで購入可能でしょう。
  5. 5
    リフレクソロジー(反射療法)を試す リフレクソロジーは、体の神経を利用して体の他の部位をリラックスさせる療法です。この療法では、左足裏にある神経が胃に対応するとされています。左足を右手のひらで掴み、左足の指の付け根下を左手の親指でしっかりと押します。数秒間押したあと、力を抜きます。少し上に移動して、同じ動作を行います。 これを繰り返し行いましょう。
    • 左手の親指で土踏まずの上部まで圧力を加えたら、今度は、右手の親指で同じように押しながらかかとの方まで下がります。
    • 自分では上手くできないときは、誰かに頼みましょう。自分で行っても十分なリラックス効果が得られない場合もあります。[17]
  6. 6
    市販薬を服用する 胃痛の抑制に効果的な市販薬がいくつかあります。胃酸の分泌抑制作用や中和作用を有する市販薬を服用しましょう。ただし、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウムの成分を含有する薬は、胃腸障害を起こす副作用があり、胃痛を悪化させる恐れがあるので服用は控えましょう。[18]
    • 市販薬を服用する際は、説明書に記載されている用法・用量に従いましょう。副作用などの懸念点があれば、医師に相談しましょう。
  7. 7
    医療機関を受診する 朝の胃痛が数日以上続く場合は、潜在的疾患がないか医師の診察を受けましょう。また、上記の療法をいくつか試しても、痛みが悪化する場合は医師に相談する必要があります。
    • 胃痛の緩和効果が現われるのを待つ間に疾患が進行する恐れがあるため、医療機関を受診することは重要です。
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ポイント

  • 胃痛の予防には、2、3回しっかりと食事をとるよりも、少量を5~6回に分けて食べた方が効果的です。脂肪分の多い食品や辛い食品、アスピリンなどの鎮痛剤は、胃痛の症状を悪化させるため避けましょう。
  • 乳製品を摂取した後に胃痛や腹痛が生じる場合は、乳糖不耐症の可能性があります。
  • セロリウォーターも胃痛に効果があります。切ったセロリを水に入れて沸騰させます。煮だしてから飲みましょう。症状の改善が期待できるでしょう。

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このwikiHow記事について

Chris M. Matsko, MD
共著者 by
家庭医(かかりつけ医)
この記事の共著者 by Chris M. Matsko, MD. クリス・M・マツコ医師はペンシルバニア州ピッツバーグ在住の元内科医です。25年以上にわたって医学研究を続け、コーネル大学最優秀指導者賞を受賞しました。テンプル大学にて栄養科学の学士号を取得後、同大学医学部にて2007年に医学博士号を取得。2016年にha
カテゴリ: 健康
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