木の根を枯らす方法

共同執筆者 Andrew Carberry, MPH

太い木の根が家屋の近くや人通りの多い歩道の下で知らないうちに生長していたら、面倒なことになります。木を生かしたまま根の管理をするのは手間のかかる作業で、定期的な手入れも必要です。大抵の場合は問題のある木を枯らし、あまり根を張らない新しい木を植えるのが得策です。

方法 1 の 5:
張りすぎた地中の根を枯らす

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    問題のある細い根を切断する この方法は労力を要しますが、周辺の植物を傷つけずに問題に対処できます。まず、根の下と周囲の土を掘り、次に根切りノコギリまたはロッパーで根を切断します。[1]根を大幅に切ると木の健康を損ね、しばらくすると枯れてしまうことがあります。[2]以下の方法を参考にして、木が枯れるのを防ぎましょう。
    • 木の直径に8をかけて長さを算出します。これが木を傷めずに切ることができる、幹からの最短の長さです。[3]
    • 木の片側だけ根を切ります。特に根を最短で切る場合は重要です。
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    溝を掘って根の侵入を防ぐ 根を1度切っただけでは当座の解決にしかなりません。根がはびこるのを防ぐには、溝を掘って毎年、または生長が早い場合は年に2度切る必要があるかもしれません。[4]それでも、深い溝(できれば表土全体)を掘って以下のバリアを埋めれば、この作業をする必要はありません。
    • 亜鉛メッキされた金属製の屋根材を使います。鋭い金属板の端は折り曲げて使いましょう。[5]
    • 二重にした高密度ポリエチレン(HDPE)を使います。
      根の浸入を防ぐため、バリアの端同士を30cm以上重ね合わせます。
      高密度ポリエチレンは、飼料販売店で無料で入手できるかもしれません。[6]
    • 除草剤を付着させたバリアが最も効果的です。付近の植物を害する可能性が低いトルフラリンが一般的に使われています。[7]
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    吸枝を除草剤で枯らす 根を切ったり幹が傷ついたりすると、根から吸枝を出して生長する木もあります。これらの吸枝を枯らすには、根を切断して除草剤が主幹に届かないようにします。グリホサートまたはトリクロピルアミンを含む除草剤を、周囲の植物に付着しないように吸枝に慎重に塗布します。[8]吸枝を伸ばす樹木の多くは生育が旺盛です。樹木全体を枯らすつもりがない場合は、この処置を繰り返すか、吸枝を定期的に手で掘り起こす必要があります。
    • 木を切り倒しても吸枝が伸びてくる場合は、広葉用除草剤を使う方法しかないかもしれません。ただし、この除草剤は周辺のすべての植物も枯らしてしまいます。根の養分が枯渇するまで、吸枝が現れるたびに除草剤を塗布しましょう。[9]
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    割れた歩道を砕石やマルチでふさぐ 広く張った根を枯らすには、樹木全体を枯らす必要があるかもしれません。それでも、木を残しておきたい場合は、根が付き破ることのできない素材で地面を覆います。ただし、この方法では根は枯れないため、庭や排水管を根から守ることはできません。[10]
    • 根をなるべく傷つけないように、割れたコンクリートを慎重に除去します。
    • ジオテキスタイルシート(透水性のある防草シート)で、コンクリートを除去した箇所を覆います。幹から15cm、大きな木は30cmほど離して木の周囲にシートを敷きます。[11]
    • クラッシャーラン(切り込み砕石)を8~10cm、または粗いマルチを15~20cmの厚さでシートに被せます。マルチはクラッシャーランより効果が弱く、雨で流されることもあります。
    • シートの端に石を置いてずれるのを防ぎましょう。
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方法 2 の 5:
排水管に入り込んだ根に対処する

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    硫酸銅または岩塩をトイレに流す これは最も簡単な方法ですが、樹木全体あるいは周辺の植物を枯らす恐れがあります。1kgの硫酸銅または岩塩を最大250gずつ便器(シンクやシャワーの排水溝に流さない)に流します。液が根に浸透するように、8~12時間水を流さないようにします。[12]製品の使用上の注意に従って取り扱いましょう。
    いずれの化学物質も水生生物に深刻な害を与えることがあります。居住地域、特に浄水施設付近での使用は、制限されている可能性もあります。 [13][14]
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    排水管に泡状除草剤を散布する 泡状除草剤は排水管に充満してゆっくりと根に浸透するため、排水菅内の根を枯らすには最も効果的な方法です。接触性除草剤は根を素早く枯らす一方、移行性除草剤は2、3週間かかり、樹木全体を枯らす場合もあります。適切な泡の濃度はパイプの太さによって異なるため、購入する前に製品の説明書を確認しましょう。[15]
    • 除草剤のなかには魚や他の野生動物に有害なものもあります。製品の注意書きには環境への影響や、それを最小限にとどめるための情報が記載されているはずです。
    • 水道業者に依頼してメタムナトリウムを散布するのが最も効果的な方法ですが、日本ではこの処置は行われていません。メタムナトリウムは腐食性物質のため、取り扱いには訓練と安全保護具が必要です。
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    専門業者に依頼し、機械を使って排水管の詰まりを解消する 根が排水管をふさいでいる場合は、菅内の除草剤の流れを妨げます。[16]専門業者に依頼し、ドレンクリーナーなどの機械で排水管に詰まった根を除去してもらいましょう。この方法を用いると、除草剤による環境への影響の心配もありません。
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    排水管を修理する 排水管を修理して根の侵入を阻止しない限り、上記の作業を定期的に繰り返すことになります。マルライナー工法と呼ばれる、排水管の内側に新たなパイプを形成する方法もあります。この工法は排水菅を交換するより掘削作業も少なくてすみ、短期間の工期で終了します。ただし、完全に交換したほうが安価な場合もあります。[17]
    • 排水管付近の大木は除去したり移動したりする必要があるかもしれません。さもないと、根が排水管に入り込む可能性があります。
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方法 3 の 5:
木や切り株を除去する

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    樹木の性質を調べる 根から吸枝を伸ばす木もあり、切り株から離れた場所で新しい幹が生長することもあります。その場合、木を除去しても根は枯れず、逆に新しい幹の生長を促すことさえあります。次の種類の樹木(一部のみ記載)にはこの方法は避けましょう。
    • ニレ、サクラ、プラム、ウメ、ライラックは、幹が傷つくと根から再生します。[18]これらの木には除草剤を使いましょう。
    • アスペン、ポプラ、ウルシ、ニセアカシアは、生長過程で根からを萌芽を発芽させ、幹が生長して「クローンコロニー」を形成します。[19]除草剤を使用しても、これらの根を抑制するのは困難です。[20]居住地の農業試験場に、それぞれの木に効果的な除草剤について問い合わせましょう。
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    木を切り倒す 木を切り倒す必要がある場合は、地面から90~120cmの高さで伐採します。こうして、切り株を引き抜く際に掴める場所を残しておきます。
    注意:木の伐採は大変危険な作業です。十分な経験や適切な道具がない場合は、予期せぬ方向に木が倒れる恐れがあります。[21]伐採の経験がなければ、専門業者に依頼するのが賢明です。
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    切り株を掘り起こす ショベル、ピックマトック、堀棒、またはバックホーなどで切り株の周りの土を掘ります。土から露出した太い根は斧やノコギリで切断します。切り株から半径約1.2mの周囲、または主根を切り離すのに必要な距離で幹の周りを切断します。
    • チェーンソーで根を切る前に、根の下に板を敷いて土や石からチェーンソーの刃を守りましょう。
    • ある程度穴を掘ったら、ホースまたは高圧洗浄機を使ってさらに根を露出させます。[22]
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    切り株をウインチに取り付ける ほとんどの切株、特に切ったばかりの切株は、手動で掘り起こすのは困難です。切り株に手動ウインチを取り付け、丈夫な木をアンカーとして使うか、トラックにチェーンで繋ぎましょう。
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    ウインチでゆっくりと引っ張る 手動ウインチであっても、切り株が地面から突然飛び出し、危険な速度で飛び回ることがあります。この状況を避けるには、時間をあけながらゆっくりと巻き上げましょう。トラックを使う場合は、前進と後進を繰り返しながら巻き上げます。切り株が徐々に緩み、横に倒れる状態が理想的です。
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    必要であれば切り株を粉砕する 大きな切り株はウインチを使ってもびくともしないかもしれません。その場合は、切り株粉砕機をレンタルするか、専門業者に依頼しましょう。粉砕機を使う作業は危険を伴うため、保護メガネを着用し、レンタル店舗で機械の使い方を習いましょう。次の手順で作業を進めます。[23]
    • 粉砕機の回転刃を傷つけないように、切り株周辺の石を除去します。
    • 粉砕機の刃を手前の端の上方数十センチに配置します。
    • 粉砕機の刃を回転させ、切り株の端から約10cmの箇所までゆっくりと刃を降ろします。
    • 刃を左右にゆっくりと動かし、約10cmの深さまで粉砕します。切り株の表面が平らになるまで、この作業を繰り返します。
    • 切り株が地面から20~25 cmの深さに粉砕されるまで、この作業を繰り返しましょう。新しい木を植える場合はより深く粉砕します。[24]
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    穴を埋める 残っている根を除去した後、土を入れて穴を埋めます。そこに芝草の種を蒔いて水をかけます。芝が生えると、木を除去した場所は庭の景色に溶け込みます。[25]これで根の生長は止まり、やがて腐敗して分解されます。
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方法 4 の 5:
切り株に除草剤を塗布する

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    除草剤のリスクを知る 同じ種類の樹木同士の根が触れ合うと、癒合して生長する場合があります。そのため、1本のブナの木に除草剤を使うと、除草剤が根を通じて付近に生えている他のブナに移行し、その木も枯れてしまうことがあります。[26]この現象は、アスペンやニセアカシアなどのクローンコロニーを形成する樹木に特に頻繁にみられます。
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    除草剤を選ぶ グリホサートやトリクロピルアミンを含む除草剤には樹木を枯らす作用があり、園芸店で販売されています。[27]樹木の種類によって、この除草剤のどちらかに特に効果があるはずです。例えば、グリホサートはグミの木、またトリクロピルはニセアカシア、カエデ、カシ、ヤナギにより効果を発揮します。[28]
    • トリクロピルアミンは8.8%の濃度で散布するとよいでしょう。[29]グリホサートは、40%のものを同量の水で希釈して使います。もしくは、少なくとも20%の濃度のものを希釈せずに使用しましょう。[30]
    • 2,4-D アミン塩、ジカンバ、ピクロラムを含む除草剤は、付近の植物に拡散して枯らす恐れがあります。グリホサートやトリクロピルは、慎重に散布するとその心配はありません。[31]
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    保護具を着用する 除草剤の説明書に従い、化学物質が直接皮膚に触れたり、目や口に入ったりしないように注意しましょう。最低でも、長袖・長ズボン、つま先が閉じた靴、ラテックスまたはニトリル手袋、そして保護メガネを着用しましょう。[32] また、汚れても構わない衣服を着用しましょう。
    • 除草剤の空中散布はしないため、マスクを着用する必要はありません。
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    切り株に除草剤を塗布する この処置をすると、木を切り倒した後に根が伸びたり、吸枝が生えたりするのを防ぐことができます。除草剤は木を切り倒した直後に塗布する必要があります。それでも、木を切って数週間以内であれば、新たに表面を切り直して塗布しても問題ありません。[33][34]
    • 切り株を地面すれすれまで切ります。また、除草剤が地面に流れ落ちないように、できるだけ平らに切ります。おがくずは除去しましょう。
    • 古い刷毛を使い、除草剤を樹皮のすぐ内側に塗布します。この部分にある生きた組織が、除草剤を根に運びます。
    • 使用した刷毛と除草剤の容器は、居住地域の規則に従って廃棄しましょう。[35]
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方法 5 の 5:
幹に除草剤を塗布する

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    除草剤で木を枯らす これは木を切り倒すより簡単な方法ですが、枯れた木の枝が歩道や道路に落下する危険性があります。また、春に大量の樹液を生産する樹木は除草剤を排出してしまうため、この方法は春に行うと効果がないかもしれません。これらの問題がなければ、幹に傷をつけて除草剤を塗布しましょう。[36]
    • 木の幹に45度の角度で下向きに楔形の切り込みを入れます。
    • 細いノズルが付いたスプレーボトルに除草剤を入れ、ノズルを切り込みに入れます。切り込みの外側にかからないように注意しながら、少量の除草剤を注入します。
    • 切り込みの数および各切り込みに入れる除草剤の量は、説明書に従いましょう。通常は、1ml未満です。
    • なかなか枯れない木には、表皮を剥いで除草剤を塗布する巻き枯らしの方法をとる必要があるかもしれません。[37]
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    枯れた木を除去する 数日または数週間後、木の枝が枯れて朽ちてくるはずです。枯れた木片が落下したらすぐに片づけましょう。
    • 樹木や根によっては、除草剤が完全に浸透するまで数回塗布する必要があるかもしれません。木が枯れない場合は、複数回の塗布について除草剤の説明書を確認しましょう。除草剤を再度塗布する際は、その都度新鮮な表面を露出させる必要があります。
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    切り株を除去する 木が枯れたら、ショベルまたはバックホーを使って切り株を掘り起こします。木が自然に分解するまでは何年もかかるため、この段階で除去しましょう。根が生長しないように、切り株を完全に除去しましょう。
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ポイント

  • 木の健康を維持するには、幹と根のバランスを保つことが大切です。幹の近く(幹から数十センチ)まで根を切ってしまうと、最大で全体の1/4の根を失うことになります。根を切りすぎると木が枯れるのはこのためです。
  • 将来的な根の問題を防ぐため、居住地域でよく育つ他の種類の樹木について調べましょう。根の性質を知っておくことは特に重要です。イチジク属の樹木やカエデは根の問題が起きやすいため、家屋の近くや歩道に沿って植えるのは避けたほうがよいでしょう。
  • 木や切り株を枯らす方法はいくつかありますが、枯れるまで時間がかかりすぎる、または根の抑制にはあまり効果的がないものもあります。
    • 巻き枯らし(樹皮を環状に剥ぐ)を行うと、葉から根へ養分が行き届かなくなります。[38]しかし、大木を枯らす場合は、除草剤と合わせて行わない限り、枯れるまで何年もかかることがあります。[39]
    • 幹の周囲の根にマルチを被せると根は弱りますが、木が枯れるまでには長い年月がかかります。[40]
    • 切り株を燃やす、または土に埋めてコンポストや肥料にする方法は、除去するまで時間がかかります。[41]例えば、切り株を燃やすには乾燥するまで待つ必要があるため、他の方法より長い時間を要します。

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注意事項

  • 根を枯らすために地面に塩を撒くことを推奨する園芸家もいますが、この方法では周辺のすべての植物が枯れ、地下水が汚染される恐れがあります。
  • 除草剤は皮膚と肺に害を及ぼすことがあり、特に濃縮タイプのものには注意が必要です。体にかかった場合は、説明書に記載されている応急処置の方法に従いましょう。
  • 太い根を切断すると、樹木が強風で倒れることがあります。
  • 除草剤を散布して6時間以内に雨が降ると、除草剤が流されてしまう場合があります。[42]
広告
  1. http://www.gfc.state.ga.us/community-forests/ask-the-arborist/treeroots-driveways-sidewalks.pdf
  2. http://www.coldclimategardening.com/2011/11/14/mulch-can-kill-trees/
  3. http://www.superterry.com/kill-tree-roots-sewer-line/
  4. http://www.cdpr.ca.gov/docs/license/pubs/sewrline.pdf
  5. http://www.deercreekalliance.org/pollution
  6. http://www.cdpr.ca.gov/docs/license/pubs/sewrline.pdf
  7. http://www.cdpr.ca.gov/docs/license/pubs/sewrline.pdf
  8. http://www.cdpr.ca.gov/docs/license/pubs/sewrline.pdf
  9. https://www.rhs.org.uk/advice/profile?PID=260
  10. http://www.nativetreesociety.org/multi/index_multi.htm
  11. https://journals.uair.arizona.edu/index.php/rangelands/article/download/10762/10035
  12. http://www.treeremoval.com/tree-removal-safety-guide/
  13. http://www.treeremoval.com/stump-removal/
  14. http://www.popularmechanics.com/home/lawn-garden/how-to/a129/stump-grinder-tips/
  15. https://www.rhs.org.uk/advice/profile?pid=229
  16. http://www.umass.edu/urbantree/factsheets/26killastump.html
  17. http://arnoldia.arboretum.harvard.edu/pdf/articles/1989-49-4-tree-roots-facts-and-fallacies.pdf
  18. http://edis.ifas.ufl.edu/ag259
  19. http://extension.arizona.edu/sites/extension.arizona.edu/files/pubs/az1401.pdf
  20. http://edis.ifas.ufl.edu/ag259
  21. http://www.aces.edu/pubs/docs/A/ANR-1465/ANR-1465-low.pdf
  22. http://extension.arizona.edu/sites/extension.arizona.edu/files/pubs/az1401.pdf
  23. http://extension.arizona.edu/sites/extension.arizona.edu/files/pubs/az1401.pdf
  24. https://www.rhs.org.uk/advice/profile?pid=229
  25. http://edis.ifas.ufl.edu/ag259
  26. http://earth911.com/recycling-guide/how-to-recycle-pesticides-containers/
  27. http://edis.ifas.ufl.edu/ag245
  28. http://soundnativeplants.com/wp-content/uploads/Girdling.pdf
  29. http://www.fs.fed.us/t-d/pubs/pdfpubs/pdf99242809/pdf99242809pt01.pdf
  30. http://www.nwtree.com/blog/kill-tree-roots-naturally/
  31. http://www.coldclimategardening.com/2011/11/14/mulch-can-kill-trees/
  32. https://www.rhs.org.uk/advice/profile?pid=229
  33. http://www.aces.edu/pubs/docs/A/ANR-1465/ANR-1465-low.pdf

このwikiHow記事について

フードシステム専門家
この記事はAndrew Carberry, MPHが共著しています。 アンドリュー・カーベリーは2008年よりフードシステム(食物の生産から消費に至る過程)関連の仕事をしています。テネシー大学ノックスビル校にて公衆健康栄養と公衆健康計画・管理の修士号を取得しています。
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