本の要約を書く方法

共同執筆者 Alexander Peterman, MA

本の要約を書くということは内容を把握するための方法として、とても効果的です。また、要約を作っておくと、後で要点を思い出す必要がある際にも手早く参照することができます。注意深く内容に目を通し、重要な概念、内容の転換点、あるいは主要な登場人物に関するメモをとりましょう。メモをもとに原稿を書き、最後に内容を校正しましょう。

方法 1 の 3:
メモをとる

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    読みながら注釈をつける 読みながら注釈をつけると、後で要約を書く際、重要だった部分が見つけやすくなります。理解するのが難しかった箇所、重要だった箇所、あるいは驚かされたり興味をもった箇所を丸で囲ったり、マーカーで色をつけておきましょう。また、反復されている情報、辻褄が合わない情報、あるいは別の一節と紐づけられている情報などにも印をつけておくと便利です。[1]
    • 自分が所有している本であれば、臆することなく色をつけて書き込みましょう。借り物であれば、ポストイットなどを活用しましょう。
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    読みながらメモをとる ノートを1冊用意して、本を読み進めながら自分の思ったことなどを書き留めておきましょう。メモをとると、情報を正確に記録できるようになります。後で読み返すより、詳細を確認する際の手間も軽減されるでしょう。[2]
    • メモをとるために、複数枚の紙を用意しておくのも良いでしょう。例えば、全体的な印象を書き留めるために1枚、主要登場人物と関連する出来事を書き留めるために1枚、そして、本の重要なテーマや概念について記録しておくために1枚用意してみましょう。
    • 知らなかった言葉をメモしておくのも良いでしょう。読み進めながら必要に応じて辞書で意味を調べ、定義を書き留めておきます。
    • 下線を引いたりマーカーなどで色をつけると本が傷むだけでなく、それだけでは詳細をたどることはできません。
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    主要な登場人物の一覧を作る 主要な登場人物の名前と人物像に関する簡単な説明を作りましょう。その人物が何を求め目指しているのかを1文~2文でまとめましょう。このメモを利用して、それぞれの人物が著者が伝えようとしているメッセージにどのように絡んでいるのか考えてみましょう。
    • 物語の中で起こる出来事を年表のように並べてまとめておくのも良いでしょう。時間軸が複雑で分かりにくい場合は特に役立ちます。異なる話の間を行き来しながら話が進んでいる場合は、複数の年表を用意してみましょう。
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    本全体を複数のパーツに分ける 話の内容に圧倒され混乱しないよう、全体を3つのパーツに分けてみましょう。物語は序盤、中盤、終盤に分けて考えることができます。これらのパーツごとにメモを整理しましょう。
    • 序盤では、中心的な登場人物が紹介され、話の背景が設定されます。
    • 中盤では、何らかの大きな出来事(例えば善悪の戦いや殺人事件の推理)が展開していきます。
    • 終盤では、その着地点(あるいは解決の糸口)が見出されます。
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    パーツごとの主要なポイントを見つける それぞれのパーツにテーマと目的があります。著者がどのような点に最も多くの文字数を割いているのか考えてみましょう。また、1つのパーツが他のパーツとどのように繋がっているのかについても必ず検討しましょう。
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    読者に伝えようとしている重要なメッセージを見つける 読み進めながら、著者が読者に伝えようとしている教訓は何なのか考えてみましょう。繰り返し登場するテーマはありますか?登場人物が常に話題にしていること、あるいは数々の問題の原因となっている致命的な欠点を通して表現されているかもしれません。
    • 例えば、プライドによって人は好ましくない決断をしてしまうということを著者は伝えようとしているのかもしれません。うぬぼれて傲慢な主人公が、自分の手には負えない状況に何度も見舞われるという描写などから読み解くことができます。
    • ノンフィクションの作品を読んでいるのであれば、歴史や社会に関するメッセージが含まれている可能性があります。例えば、ファストフードは健康に有害であるという警告を軸にして、それを証明するために様々な事例が紹介されているかもしれません。
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方法 2 の 3:
原稿を書き修正する

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    文字数の制限の有無を確認する 学校の課題の一環として要約を書いている場合は、文字数に制限が課されているかもしれません。できるかぎり、この制限に近づけましょう。短すぎると本を読まなかったような印象を与え、逆に長すぎてしまうと要約ではなくなってしまいます。[3]
    • 例えば、400文字という制限があれば、380文字から400文字の長さに仕上げましょう。
    • 個人の目的で要約を書いている場合も、短めにまとめることを心がけましょう。800~1000文字以内にまとめておけば、素早く簡単に内容を参照することができます。
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    時系列に沿って要約を書く 起きていく通りの順序で出来事をまとめましょう。章を行き来するような書き方は控えましょう。本の序盤に起こる内容から書き始め、終盤に起こる内容で終えることで、内容の整合性を維持することが大切です。
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    重要な筋書きや登場人物の説明をする まず本のタイトルと著者名から書き始め、次に、簡単に本の中で起こることを説明しましょう。合わせて2~3文でまとめます。下記のような量が程よいでしょう。
    • 「J.K.ローリングのハリーポッターと賢者の石は、自分が魔法使いであるということを初めて知る孤児の少年の物語です。ホグワーツ魔法魔術学校の1年生となったハリーは、良い魔法と邪悪な魔法に満ちた未知の世界に遭遇します」
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    3つのパーツごとに重要な点を説明する 読みながら書き留めていたメモを用いて本がどのように展開していくのかを要約しましょう。1つのセクションにつき2~3文で何が起こるのか、それらがどのように絡み合っているのか、そして、なぜこのセクションが話の全体にとって重要なのかを説明しましょう。
    • 「物語の序盤で読者は、魔法の世界の新たな一員となったハリーを通して魔法使いになるということの意味を追体験します。物語が進むにつれて、とてつもなく暗黒な何かがホグワーツに迫っているということが徐々に明らかになり、ハリーはロンとハーマイオニーという2人の新たな親友と共に、それが何であるのかを突き止めようとします。終盤では、友情や母の愛なしには解決することのできない困難や試練が次々に起こります」
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    重要なメッセージを述べて締めくくる この物語が伝えようとしている教訓だと考えられる点を述べて要約を締めくくりましょう。メモを見返して、何度も登場するテーマについて思い起こしてみましょう。これが要約の最後に1文になります。
    • 「この物語を通して著者ローリングは、いかに有能な人物でも一人では悪を倒すことはできないということを伝えています」
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    個人的な意見は含めない 要約は内容を客観的に説明しているものでなければいけません。物語の事実に焦点を当てましょう。自分自身が読んで感じたこと、あるいは著者に賛成か反対かといった独自の見解を含める必要はありません。
    • 例えば、「ヴォルデモートが逃げてしまったのは残念な展開で、確実に捕えられるようにすべきだった」という書き方ではなく、「賢者の石を集めることに失敗したクィレル教授とヴォルデモート卿は姿を消します」という書き方を選択しましょう。
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    内容を校正する 誤字や脱字がないか確認しましょう。要約を自分で音読し、文法のミスや句読点の位置を直しましょう。最後に文字数も再確認しましょう。[4]
    • 自動の校閲機能を過信しないようにしましょう。行間を読み取ることができないので、言葉の変換ミスなどが発生するかもしれません。
    • 読書クラブのために要約を書いていたり、自分のためだけに書いている人もいるでしょう。比較的短い文章なので、大がかりな編集は必要ありませんが、分かりやすいものであることを心がけましょう。ざっと読み返し、明確に書かれているかどうか確認しましょう。
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    第3者と共有する 学校の課題である場合は特に、友達や家族に要約を読んでもらいましょう。自分では見落としていた間違いに気づくこともあります。クラスメートに読んでもらうのであれば、お互いに要約を交換して助け合いましょう。
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方法 3 の 3:
じっくりと読む

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    邪魔の入らない静かな場所を見つける テレビから離れた場所を選びましょう。携帯電話はサイレントモードに切り替え、しまっておきましょう。物語だけに集中し、読書のためだけの時間を楽しみましょう。
    • 目を疲れさせることがないよう照明や窓の近くで読みましょう。
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    少量ずつ読み進める 情報量に圧倒されてしまわないよう、1回の読書時間を20分に設定しましょう。面白くて止まらないという時は1時間~2時間読み続けても良いでしょう。こうすることで、ゆっくりと本の内容を処理できるようになります。
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    提出期限がある場合は時間に余裕をもって取り掛かる 徹夜で本を読み要約を書くといった事態にならないようにしましょう。短い本で2週間、長編の作品には1か月ほどの時間を確保しましょう。毎日少しずつ読み進めることが大切です。
    • 学校や読書クラブの課題として要約に取り組むのであれば、本が課題に指定されてから、できる限り早く読み始めましょう。教師や読書クラブの部長は恐らく、無理なく読み終えて要約を書くまでの期間を既に見積もっています。
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    重要な部分を読み直す 重要な部分は比較的簡単に見つかるでしょう。例えば、主人公が大きな岐路に立っている、あるいは予期せぬ話の展開があった場合は、その場面を読み直しましょう。[5]
    • 一般的に、こうした部分は記述として扱われていません。むしろ、話の転換点、悲劇的な出来事、あるいは争いごとの解決方法として取り上げられています。
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    主要な登場人物に注目する 主要な登場人物とは、行動、過ち、感情の描写を通して読者に重要なポイントを伝える役割を担った人物です。こうした人物が登場したら、特に注目しながら読み進めましょう。[6]
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    細かな点に気を取られない 要約を書く際は、二次的な登場人物、細かな記述、あるいは全体の構想に大きく関わらない要素に関する情報は必要はありません。もちろん、これらを扱った場面も読み理解をする必要はありますが、要約においては重要ではありません。
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このwikiHow記事について

教育学修士
この記事はAlexander Peterman, MAが共著しています。 アレクサンダー・ピーターマンは2017年にフロリダ大学大学院にて教職修士号を取得後、同州で家庭教師をしています。
カテゴリ: 教育
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