本物の金を見分ける方法

6 方法:目視テストバイトテスト磁気テスト比重テストセラミック板テスト硝酸テスト

宝石業界では、10カラット(10K、または10金)を下回る金はすべて偽物とみなされます。みなさんがお持ちのアクセサリーが純金かどうか知りたい場合、最も手っ取り早い方法は、信頼できる宝石店に持ち込んで調べてもらうことです。一方で、みなさん自身でできる鑑定テストもいくつかあります。以下の方法に従って、手元にある金が本物かどうかを確かめてみましょう。

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目視テスト

まずは手元にある金を注意深く見てみましょう。その金が本物かどうかを見分けるポイントがいくつかあります。

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    刻印の有無を調べましょう。本物の金であれば、純度を示す刻印(1~999または.1~.999)、またはカラットを示す刻印(10K、14K、18K、22K、または24K)が見えるはずです。虫眼鏡があると見やすくなります。
    • 摩耗した古いアクセサリーの場合、すでに刻印が削れて見えないこともあるでしょう。
    • それらしく見せるために、模造品にも刻印が彫られている可能性があります。いずれにしても、さらなるテストが必要です。
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    目立った変色がないか見てみましょう。アクセサリーの角部分は特に摩耗が激しくなります。よく擦れる箇所に変色がないかを確かめましょう。
    • 摩耗箇所から別の金属が顔を出していれば、おそらくそのアクセサリーはただの金メッキでしょう。

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バイトテスト

映画の中で、採掘者が金塊を噛んで何やら確かめるシーンをご覧になったことがあるでしょう。あるいは、オリンピックの金メダリストが表彰台の上でメダルを噛む姿をよく目にします。実は、あの行為にはそれなりに意味があるのです。

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    手元にある金を適度な力で噛んでみましょう。
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    金に噛み跡が付くかどうかを調べます。金が本物であれば歯の跡が残ります。理論上は、噛み跡が深いほど、その金の純度は高いということになります。
    • 実際のところ、このテストはみなさんの歯を傷める危険もあるため、避けた方が賢明です。ましてや、鉛のように、金以上に軟らかい金属もあります。金メッキを施した鉛であれば、噛んだだけでは本物の金と区別がつかないでしょう。

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磁気テスト

これは手軽にできるテストですが、確実性に欠けるため、最終的な判断材料にすることはできません。冷蔵庫に紙を貼るための弱い磁石ではなく、金物店で販売している強力な磁石を使いましょう。あるいは、小銭入れの「がま口」や子供のおもちゃに使われる磁石、または、もはや使わなくなった古いハードドライブに内蔵されている磁石を利用しても良いでしょう。

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    用意した磁石をアクセサリーに近づけてみましょう。本来、金は「磁性金属」ではないため、磁石に引き寄せられたり、付着するようであれば、そのアクセサリーは偽物です。もっとも、磁石に反応しないからといって本物だと決まったわけではありません。金の他にも磁気に反応しない金属はいくつかあり、それらが模造品に使われている可能性もあります。

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比重テスト

金を超える比重を持つ金属はほとんどありません。純金といわれる24Kの金(24金)には、1mlあたり約19.3gの比重があります。これは大半の金属と比べて、はるかに高い比重です。みなさんの手元にあるアクセサリーの比重を測定すれば、それが本物の金かどうかを確かめることができます。概ね比重が高いほど、金の純度も高くなります。比重の測定を行う前に、金に付いている宝石類はすべて取り外しましょう。以下の注意事項に従い、正確な方法で比重テストをしましょう。

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    まずはアクセサリーの重さ(質量)を量ります。自宅に計量器がない場合は、宝石店に行けば無料で計量してもらえるはずです。計量はグラム単位で行います。
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    試薬瓶のような小さなガラス瓶に水を入れます。
    • ミリメーターの目盛が付いたガラス瓶であれば、水かさの変化が分かりやすく、比重テストには最適です。
    • 水の量にこだわる必要はありませんが、いっぱいまで入れてはいけません。金を入れた際に水面は上昇します。
    • 金を水に沈める前に、正確な水面の位置を記録しておくことが大切です。金を沈めた後に再び水面の位置を測ります。
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    金をガラス瓶に入れます。金を入れた後の水面の位置を測定して記録しましょう。金を入れる前後に測定した2つの水面の差をミリリッター単位で計算します。
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    次の公式に従って比重を算出します: 比重 = 質量(g)÷ 押しのけた水の量(ml)。算出した値が19g/mlに近ければ、そのアクセサリーは本物の金か、または極めて金に近い比重を持った金属ということになります。以下は計算の一例です:
    • 仮に、みなさんのアクセサリーが38グラムで、瓶に入れた際に水を2ミリリッター押し上げたとします。その場合、公式に当てはめると、38 ÷ 2 = 19となり、19g/mlがそのアクセサリーの比重になります。これは本物の金に非常に近い比重といえます。
    • 本物の金であっても、純度によって比重は異なります:
    • 14K: 12.9~14.6g/ml
    • 18K(イエローゴールド): 15.2~15.9g/ml
    • 18K(ホワイトゴールド): 14.7~16.9g/ml
    • 22K: 17.7~17.8g/ml

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セラミック板テスト

この方法を使えば、金が偽物かどうかを簡単に調べることができます。ただし、大事なアクセサリーにキズがつく可能性もあります。

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    素焼きの陶器でできた板を用意します。手元にない場合は、ホームセンターなどで、適当な素焼きの陶器を購入しましょう。
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    アクセサリーで板の表面を引っ掻きます。板に黒い傷跡が付く場合は、そのアクセサリーは本物の金ではありません。金色の傷跡が付けば、本物の金であることが分かります。

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硝酸テスト

詳しく検査するという意味の”Acid Test”という英語はここから来ています。ちなみに、日本にも「試金石」という言葉がありますが、その昔、金の査定をする際は、金を石英などに擦りつけ、石に付いた傷跡に硝酸をかけて金の品質を見極めていました。このテストは金の鑑定に極めて有効ですが、硝酸の入手が難しいこと、また自宅での硝酸の扱いには危険が伴うことから、できれば宝石商に任せた方が無難でしょう。

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    アクセサリーを小さなステンレスの容器に入れます。
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    アクセサリーの上に硝酸を一滴垂らし、硝酸に対する反応を調べます。

ポイント

  • 24Kまたは24金とは、金を24のパートに分け、そのすべてが純金であることを意味します。24Kの金の含有率は99.9%に達します。22金の場合、24のうち22のパートが純金で、残りの2つのパートは他の金属です。含有率は91.3%になります。18金とは、18のパートが純金で、残り6つのパートが他の金属から成る金のことです。それでも、含有率は75%になります。このように、カラット数が下がるに従って金の純度は落ち、1カラット下がるごとに含有率は4.1625%下がります。
  • 24Kを下回る金の場合、他の金属がそのアクセサリーに硬さと色合いを与えます。24Kは最も軟らかい金で、10Kは最も硬い金といえます。というのも、10Kの金の含有量は41.6%にすぎず、残りはその他の硬い金属で賄われているからです。また、他の金属による白、黄色、赤といった色合いもアクセサリーの美しさを引き立てます。
  • GFとは“Gold Filled”の略のことで、アクセサリーにGFの刻印がある場合は、金が隙間を埋めるために使われていることを意味します。カラットの刻印の前にある 数字を見てみましょう。例えば、1/20 14K GFと刻まれていれば、そのアクセサリーの20分の1が14金で、残り20分の19は他の金属という意味です。つまり、5%が14金で、残り95%は他の金属です。
  • 24Kはいわゆる純金ですが[1]、軟らかすぎるため、アクセサリーやコインの鋳造には不向きといえます。そのため、往々にして他の金属が加えられ、硬度と比重を調整したうえで加工されます。
  • 地域によって金アクセサリーの刻印は若干異なります。一般的に、ヨーロッパではカラットの刻印と共に、以下のように、純度を表す3ケタの数字が刻まれます:
    • 10K 417: 金純度(含有率)41.7%
    • 14K 585: 金純度58.5%
    • 18K 750: 金純度75%
    • 22K 917: 金純度91.7%
    • 24K 999: 金純度99.9%
  • ポルトガルでは、通常金の純度は80%、または19.2Kで、3種類の色があります:
    • イエローゴールド: 金80%、銀13%、銅7%
    • レッドゴールド: 金80%、銀3%、銅17%
    • グレーまたはホワイトゴールド: 金80%、パラジウムおよびその他ニッケルなどの合金20%

注意事項

  • 上記のテストでは金塊と金を纏ったタングステンの区別はつかないでしょう(タングステンの比重は金とほぼ同じです)。
  • 比重テストの注意点その1: 比重テストをする際、その金に含まれる他の金属の種類、およびそれらの比重が分からない限り、本物かどうかを正確に判別することはできないでしょう。
  • 比重テストの注意点その2: 比重テストには正確な測定が必要です。ガラス瓶にミリリッター単位で正確な目盛が表示されていない場合、正確な測定は非常に難しくなります。
  • 比重テストの注意点その3: 見た目は分厚くても、中が空洞になったアクセサリーはたくさんあります。アクセサリーの内部に空気があれば、体積は同じでも質量は軽くなります。したがって、たとえそれが本物の金であっても比重は軽くなり、正確に測定することができません。しっかり中身の詰まったアクセサリーを使うか、または中の空洞の隅々まで水が入り込み、すべての空気を排出できる場合のみ、比重テストは有効です。
  • 硝酸テストの注意点: 硝酸は極めて腐食性の高い薬品です。テストで使う際には十分な警戒が必要です。金自体は不溶性のため、硝酸に浸けても溶けることはありませんが、 金以外の素材は硝酸が付着するとダメージを受けるでしょう。

必要なもの

  • 虫眼鏡(目視テスト用)
  • 磁石(磁気テスト用)
  • 計量器(比重テスト用)
  • ガラス瓶(比重テスト用)
  • 計算機(比重テスト用)
  • 素焼きのセラミック板(セラミック板テスト用)
  • 硝酸(硝酸テスト用)
  • ステンレス容器(硝酸テスト用)
  • 防護具(硝酸テスト用)

記事の情報

カテゴリ: 科学・技術 | 装飾 | 学び・コミュニケーション

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