この記事の共著者 : Kelly Medford. ケリー・メドフォードはイタリアのローマに住むアメリカ人の画家です。アメリカとイタリアの両国にて古典絵画、素描(ドローイング)、そして版画製作を学び、現在は主にローマの街頭でen plein air(戸外制作)に取り組んでいます。海外各地のプライベートコレクターの委託を受けて絵画の収集も請け負っています。さらに、スケッチツアー「Sketching Rome Tours」を設立し、ローマを訪れる人たちに絵画で綴る旅行記の描き方を教えています。
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ピンクは多くの人に好まれている色です。洋服、パンや洋菓子のデコレーション、花の色として人気があります。その一方でピンク色の染料は店頭で売られていないこともしばしばあります。事実、ピンクは赤を基本とした色味で、自然界では赤と紫の組み合わせとして存在しています。幸い、ピンク色の染料、アイシングなどの多くは、赤と白を混ぜ合わせれば極めて簡単に作ることができます。[1]
ステップ
方法 1
方法 1 の 3:アクリル絵の具を混ぜ合わせる
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1赤色を選ぶ 赤の色味次第で、白の絵の具と混ぜ合わせた際に出来上がるピンクの色味も変わってきます。異なる赤色をいくつか試してみると良いでしょう。最も明るく、長持ちするピンクを求めている場合は、パーマネントアリザリンクリムソン又はキナクリドン類の赤色アクリル絵の具を選び、チタニウムホワイトと混ぜ合わせましょう。[2] バーミリオンを用いても、きれいな色合いの澄んだピンク色が出来上がります。赤レンガ風の色を用いると、くすみがかった桃色に近い色が出来上がります。
アリザリンクリムソン(ヒュー)といった濃い赤色を用いると、青あるいは紫色帯びたピンク色が出来上がるので、マゼンタ等の色合いに適しています。
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2赤色の絵の具を伸ばして広げる キャンバス、紙、あるいはパレットを用意しましょう。その上に赤の絵の具を絞り出します。この赤が後でピンクになるので、どのようなピンクを求めているのか、どれくらいの量が必要なのかが把握できるまで分けておきましょう。
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3白色の絵の具を付けくわえる 赤色の絵の具の近くに白も出しましょう。無駄に使ってしまわないよう、少量ずつ出していきましょう。赤と混ぜ合わせている時も、元の赤をより薄める必要があれば、後からさらに付け加えることができます。
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4絵の具を混ぜ合わせる 筆やペインティングナイフといった画材を用いて白色を赤色に混ぜていきましょう。少量ずつ混ぜ合わせていくようにして、どのようなピンクが生じるかを確認しましょう。より明るい色味のピンクを求めているのであれば更に白色を増やしていくことも可能です。ただし、どの赤色にも独自の着色力があるので、特定の赤色絵の具から作ることのできるピンク色には限界があります。[3]
- 用いる赤の色合いが暗いほど、出来上がるピンクの色合いを明るくしたい場合、必要な白色の量も増えるでしょう。
- 桃色やサーモンピンクに近い色を求めている際は、黄色を付け足してピンクをやわらげてみましょう。
- 青あるいはスミレ色を付けくわえると、ピンクがフューシャやマゼンタに近付きます。
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方法 2
方法 2 の 3:水彩絵の具を混ぜ合わせる
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1筆を濡らす 汚れていない筆先を水入れの中に浸しましょう。容器の底に押し当てて、筆先を逆立てます。次に筆先を容器の縁を走らせるにして余計な水分を取り除きましょう。
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2赤色と白色の絵の具をパレットに出す チューブ状の水彩絵の具を使う場合は、必要な量の赤色と白色の絵の具をチューブから絞り出しましょう。固形水彩絵の具を用いるのであれば、作品の表面に直接、赤色の絵の具を塗り、そこで混ぜ合わせることもできます。[4]
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3水入れに赤を加える チューブ状の水彩絵の具を使っているのであれば、濡らした筆先で赤色絵の具をなで、水入れの中に混ぜましょう。混ぜ終わった際に筆先を乾かさないようにしましょう。筆先は水入れの縁を一周走らせて、絵の具を落とします。[5]
- お好みの状態になるまで、この手順を繰り返し赤を足していきましょう。
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4水入れの中に白色の絵の具を加える 濡らした筆先で白色の絵の具をなでましょう。赤色の時と同様に筆先を水入れに混ぜます。混ぜた絵の具が徐々にピンク色を形成していきます。
- お好みのピンク色になるまで、この手順を繰り返して白を足していきましょう。
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5他の色を混ぜる チューブ状、固形タイプのどちらにおいても、少量の紫、次に黄色を付け加えたり、白の代わりに赤を水で薄めることによって、様々なタイプのピンク色が出来上がります。様々なパターンを試して求めているピンクを見つけましょう。[6]
- 白色絵の具を混ぜ合わせない場合は標準のピンク色が出来上がります。乾く前にどの程度の量の水で赤を薄めるかによって仕上がりは変わってきます。
- より優しい色味のピンクを求めている場合は黄色を加えましょう。最終的に桃色が出来上がります。
- 少量の紫や青色を加えるとホットピンクが出来上がります。マゼンタ等の色合いを目指している際は、紫や青を更に足しましょう。[7]
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方法 3
方法 3 の 3:食用着色料で色付けをする
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1ベースとなる白色の素材を用意する これにはフロスティング(アイシング)、グルー、ヘアコンディショナーなどが例として挙げられます。どの程度の量のピンク色の素材が必要なのかによって、この白色のベース素材の量を決めましょう。着色料を混ぜ合わせる際に十分なスペースを確保できるよう、ボウルの中に素材を置きましょう。
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2赤色の着色料を加える 赤は白色の素材をピンク色に変える際の一般的な着色料です。ただ、赤の着色料は着色力がかなり強いという難点があるので、まずは一滴落とすだけにとどめ、色合いを更に濃くしたい場合は後で更に付け足していくようにしましょう。フロスティング、あるいはその他の素材の量が多いほど、必要となる赤い着色料の量も増えていきます。[8]
赤の代用としてローズ等の着色料を使っても良いでしょう。赤よりも軽い色合いなので、フロスティングにより適したピンクが出来上がります。
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3よく混ぜ合わせる 木製のスプーンや代わりの調理用器具で着色料をよく混ぜ合わせましょう。フロスティングなどの素材は上下をひっくり返すなどして、着色料が全体に染み込み、行き渡るようにしましょう。必要に応じて着色料を更に加えましょう。
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4その他の色を混ぜる 混ぜ合わさった素材の色を更に落ち着かせたい場合、赤以外の食用着色料を数滴落とすと良いでしょう。異なる組み合わせを試してみましょう。ゆっくりと作業を行い、1滴ずつ加えるようにしましょう。[9]
- 青、スミレ色、緑、あるいは茶といった着色料を用いるとピンクの色味が暗くなり、まずホットピンクに、徐々にフューシャ、マゼンタといった色になっていきます。
- 黄色といった明るい色を混ぜ合わせると、ピンクが桃色に変化します。
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ポイント
- 赤色を増やすほど、ピンクの色合いは暗くなります。白色を増やすほど、ピンクの色合いは明るくなります。
- 色はいつでも付け加えることができる一方で、一度加えた色は取り消すことができないということを忘れないようにしましょう。絵の具あるいは着色料は少しずつ加えるようにしましょう。
- 明るめのピンクを求めている場合、赤を加えすぎると一気に濃いピンクになってしまうので、赤色は一滴減らしましょう。
- 絵の具を使う際は、必ず赤に白を加えるようにしましょう。こうすることで、暗くしすぎて白色を無駄にしてしまうことを防ぎます。
出典
- ↑ http://www.popsci.com/science/article/2012-03/metaphysics-color-and-defense-pink
- ↑ http://www.artinstructionblog.com/how-to-mix-bright-pink-with-acrylic-paint
- ↑ http://www.dummies.com/how-to/content/acrylic-painting-for-dummies-cheat-sheet.html
- ↑ http://www.watercolorpaintingandprojects.com/basics/mixing.html
- ↑ http://www.watercolorpaintingandprojects.com/basics/mixing.html
- ↑ http://ourpastimes.com/make-hot-pink-using-watercolors-12046831.html
- ↑ http://www.watercolorpaintingandprojects.com/basics/mixing-two.html
- ↑ http://www.sweetsugarbelle.com/2013/12/deep-pink-magenta-hot-pink-and-fuchsia-royal-icing/
- ↑ http://www.sweetsugarbelle.com/2013/12/deep-pink-magenta-hot-pink-and-fuchsia-royal-icing/
このwikiHow記事について
ピンク以外の絵の具を混ぜ合わせてピンク色を作るには、まず同量の赤と白の絵の具を混ぜ合わせます。薄いピンク色にするには白を多めに入れ、濃いピンク色にするには赤を多めに入れます。鮮やかな色合いのピンクにしたい場合は、クリムゾンの絵の具に白を少しずつ加えます。食品着色料でピンクを作るには、バタークリームアイシングなどの白いベースに、赤い食品着色料を1滴〜2滴加えるだけです。ピンク色になるまで、着色料を混ぜこんでいけば完成です! 水彩絵の具を使ってピンク色を作る方法などについては、記事を読み進めましょう!