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歯を抜くことを専門用語で「抜歯」と言いますが、抜歯は専門的な訓練を受けていない人が行えるものではありません。歯は、抜け落ちるまでそのままにしておくのが良いと、一般的に考えられていますが、歯科医の診察を受けるのも良いでしょう。歯の治療は自宅で行うよりも、歯科用機器を備えたクリニックの歯科医と専門知識と経験を備えたスタッフに任せるのが理想的です。

方法 1
方法 1 の 3:
子供の歯を抜く

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    自然のままにする ほとんどの歯科医は親に、何もせずそのまま放置しておくことを勧めます。[1] 歯を時期尚早に抜くと、その後に生えて来る永久歯が成長の道筋を失ったり歯が生える順序に悪影響を及ぼしたりするだけでなく、噛み合わせや咀嚼にも悪影響が出るおそれがあります。噛み合わせや咀嚼への悪影響も、子供に歯痛を起こさせます。
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    歯が緩むのを見守る 歯と周囲の歯茎が健康そうで、虫歯や感染がないことを確認しましょう。虫歯の場合は歯科医院で外科的に除去する必要があるかもしれません。
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    舌で歯をぐらつかせるように子供にアドバイスする そうアドバイスすることに躊躇する場合があるかもしれませんが、そうでなければ、子供には「舌だけ」を使うように教えましょう。それには2つの理由があります。
    • 1つは指を使うと、細菌や汚れが口の中に入り込み、感染症にかかる危険があるためです。子供は常に清潔にしているとは限りません。それ程良くない衛生状態に加えて、歯の健康も損ねてしまいます。
    • 2つめは、舌は手よりも感触が柔らかいことです。指を使うと、抜ける段階に至っていない歯を誤って抜いてしまう危険がありますが。舌は、指のように歯をしっかりと抑えることができないため、その危険度は小さくなります。また、舌でぐらつかせることで、子供は歯が自然に抜け落ちる過程に慣れて行きます。「舌で動かしている最中に歯が抜ける」とイメージさせれば、出血や痛みを想像させないため、子供には理想的でしょう。
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    新しい歯が予期しない場所で生え出したら歯科医に相談する 乳歯の後ろに永久歯が生え始め、「二枚歯」と呼ばれる状態になることがありますが、これはよく起こる現象で治療も可能です。歯医者に乳歯を抜いてもらい永久歯が成長できるスペースを作れば、問題ありません。
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    出血がほとんどないことを理解する 歯は自然に抜ければ、出血はほとんどありません。歯が抜け落ちるまでの期間(2〜3ヶ月)子供が辛抱できれば、出血はほとんど見られません。[2]
    • 歯をぐらつかせて、多量の出血が見られる場合は、止めるように諭しましょう。出血があるのは、歯が自然に抜け落ちる段階にない証拠です。無理にぐらつかせれば炎症や痛みを起こし、最終的には下から生えてくる永久歯の発達にも影響を及ぼす可能性があります。
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    2〜3ヶ月過ぎても、ぐらついているだけで抜けない場合は歯科医に相談する 局所鎮痛剤を投与して、適切な器具で抜歯してくれるでしょう。
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    抜歯窩にガーゼを詰める 歯が自然に抜けたら抜歯窩にガーゼを当て、子供に軽く噛むように伝えましょう。しばらくすると抜歯窩に血餅ができます。
    • 抜歯窩に血餅が形成されないと、感染症を発生する可能性があります。この状態は、抜歯後歯槽骨炎あるいは歯槽骨炎と呼ばれ、悪臭を伴うことがよくあります。このような症状に見舞われることは非常に稀ですが、万一、歯槽骨炎が疑われる場合は、歯科医に連れて行きましょう。
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方法 2
方法 2 の 3:
大人が歯を抜く

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    抜歯の理由を理解する 永久歯は、しっかりケアしていれば生涯使えます。歯を抜く必要があるとすれば、さまざまな理由が考えられますが、。次にそのいくつかを紹介しましょう。[3]
    • 叢生歯(歯が詰まっている状態)が1つ挙げられます。スペースが足りないために、本来の場所ではない所に生えている歯があります。この場合、歯科医から抜歯を勧められる場合があります。
    • 歯列矯正ブレースの準備として、歯がきれいに並ぶための十分なスペースを確保できるよう、歯を抜くことが必要な場合があります。
    • 虫歯または感染症の場合も抜歯の理由として挙げられます。歯の感染が歯髄にまで及んでいる場合、歯科医は抗生物質を投与するか、根管治療(細菌に感染してしまった歯質や神経を徹底的に除去する)を行う場合があります。根管治療も歯根端切除でも解決できない場合は、抜歯の必要があるかもしれません。
    • 免疫システムの低下も挙げられます。臓器移植、化学療法、または心臓手術を受ける場合、あるいは感染の兆候が見られる場合に、医師が抜歯を選択する可能性があります。
    • 歯周病の場合も抜歯が必要かもしれません。歯周病は、歯を周りで支える組織や骨が感染症に犯されている状態です。歯周病が歯にまで及んでいる場合、その歯を抜く必要があるかもしれません。
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    歯科医に予約をいれる 「決して自分で抜いてはいけません」男らしいところを見せようと、自分で抜くのは危険です。安全策をとって歯科医に抜歯してもらいましょう。より安全な上、痛みもあまり感じません。
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    抜歯前に局所麻酔を受ける 歯科医は通常、抜歯前にノボケインの注射を打ち、神経を麻痺させます。その処置で、抜歯の痛みを感じさせないようにします。[4]
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    歯科医に抜歯のプロセス全てを任せる 歯を抜くために歯茎の一部を取り除く必要があるかもしれません。重症の場合、1本の歯をバラバラにして抜くこともあります。[5]
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    抜歯窩に血餅が形成されるのを確認する 血餅は歯と周囲の歯茎が治癒していることを示します。ガーゼを抜歯窩に詰め、適度な力で噛みましょう。出血が収まり血餅が形成されます。[6]
    • 抜歯窩に血餅が形成されないと、感染症を発生するおそれがあります。この状態は抜歯後歯槽骨炎(歯槽骨炎)と呼ばれ、悪臭を伴うことがよくあります。抜歯後、血液が固まり血餅が形成されない場合は、歯科医に相談しましょう。
    • 腫れを抑えたい場合は、氷嚢などをタオルで包んで、抜歯窩近くの顎に当てましょう。腫れが引き、痛みも収まります。
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    抜歯窩をケアする 抜歯後数日間は、血餅が形成されて治癒するのを確認しましょう。次のような方法でケアしましょう。[7]
    • 無理やり唾を吐いたり、激しく口をすすいだりしてはいけません。抜歯後24時間はストローを使って飲み物を飲んではいけません。
    • 抜歯後24時間経過したら、200 ccのお湯に小さじ1/2の塩を加えた食塩水で軽くうがいをしましょう。。
    • タバコやアルコールは避けましょう。
    • 抜歯後数日間は、柔らかい食べ物や飲み物をとるようにし、強い力で噛み砕く必要のある固い食べ物は避けましょう。
    • 普段通りに歯磨きを行いましょう。ただし、抜歯窩にフロスをかけたり歯磨きを直接当てて磨いたいしないように注意しましょう。
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方法 3
方法 3 の 3:
民間療法を試す

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    ガーゼを歯に当てその上から軽く前後に揺らす 患者にガーゼを与え、その上から歯を動かすようにアドバイスしましょう。
    • 歯を前後左右に静かに揺らします。重要なのは「優しく揺らす」ことですが、多少力を込めて歯をくねらせる必要があるかもしれません。
    • 大量の出血があった場合は、すぐに止めましょう。大量の出血は通常、歯が抜ける段階に至っていない証拠だと考えられます。
    • 歯と歯茎をつなぐ歯周靭帯が切れるまで、しっかりと、かつゆっくりと歯を持ち上げましょう。痛みや大量の出血があったら、すぐに止めましょう。
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    患者にリンゴを食べさせる リンゴを噛むと歯が簡単に抜ける場合があります。特に子供にとっては最適な方法です。リンゴは後ろの歯よりも前歯を抜くのに効果的です。
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    デンタルフロスを使って歯を抜く 歯が十分に緩んでいて、リンゴを試しても上手くいかない場合は、デンタルフロスを使いましょう。デンタルフロスを30cmくらいにカットし、歯の周りに巻きつけてしっかりと結び、素早く引っ張って抜きましょう。1回で抜けるように一気に引っ張りましょう。
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ポイント

  • ここで紹介した方法は、歯がどの骨にも固定されておらず、歯肉組織だけで繋がっている場合にのみ効果的です。この状態にある歯は、ほぼすべての方向に自由に動かせますが、痛みを伴う可能性もあります。
  • 舌で円を描くように動かして、ゆっくりと歯をぐらつかせましょう。
  • 無理に抜こうとしてはいけません。また歯が過敏になっている場合も、抜いてはいけません。神経が繋がっているため、歯を引っ張ると神経にダメージが及び、感染症を起こす可能性があります。
  • 食塩水でうがいしてもまだ出血する場合や、永久歯が乳歯の後ろに生えかけている場合は、歯科医に診てもらえるように両親に伝えましょう。
  • 歯を後ろに押したり、ぐらつかせたり、捻ったりしましょう。素早く抜けるでしょう。
  • 歯を抜いたら、食塩水でうがいをしましょう。
  • 歯を失くしたり抜いたりしたら、ポテトチップなどの食べ物は控えましょう。ポテトチップなどが歯肉に刺さると、痛みが生じ、再び出血する可能性があります。
  • 歯が完全に抜けたのに、根がまだ残っている場合は、親または大人から歯科医に連絡をとってもらい、処置してもらいましょう。決して自分で処置してはいけません。感染、歯茎への損傷を起こしたり、更に悪化したりする可能性があります。無理に引き抜いてはいけません。更なる痛みが生じます。酷く痛みがある場合は、自然に抜けるまで待ちましょう。
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注意事項

  • 歯が欠けたり損傷したり、また脱落した場合の処置は、永久歯乳歯に関係なく、抜歯の処置とは大きく異なります。子供が身体的外傷(転倒など)によって歯が損傷したように見える場合は、ここで紹介した手順を参考にしてはいけません。更に悪化しないように、緊急治療を受けさせましょう。
  • 感染が疑われる場合は、すぐに歯科医に相談しましょう。長い間放置しておくと、より大きな健康問題に発展する可能性があります。
  • 成人または青年の場合、歯がぐらついたらすぐに歯科医に相談しましょう。歯科医はほとんどの問題に対処出来るだけでなく、自分で抜くリスクも説明してくれます。
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このwikiHow記事について

Cristian Macau, DDS
共著者 ::
口腔外科医
この記事の共著者 : Cristian Macau, DDS. マカウ医師は2015年にキャロル・ダヴィラ大学医学部から口腔外科博士号を授与されています。現在はロンドンの歯科医院「Favero Dental Clinic」にて口腔外科医および歯周病専門医を務め、同医院で審美歯科の施術も行っています。 この記事は1,648回アクセスされました。
カテゴリ: 健康
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