歯列矯正用ブレースの装着・調整後に食事をする方法

共同執筆者 Cristian Macau, DDS

この記事には:食事内容を変える食べ方を変える痛みに対処する歯の手入れをする49 出典

新しく歯列矯正用のブレース(ブラケット)を装着したり、ワイヤーを締めた直後は、歯に違和感があったり、痛みが何日か続くことがあります。痛みは通常数日で治まりますが、その間は食べる物を注意して選ぶことが大切です。[1]硬い食べ物や粘着性のある食べ物は、ブレースにダメージを与えたり、ブレースの装着後やワイヤーの調整後の痛みの原因になりかねます。この記事では、歯に痛みがある間の食事の仕方をご紹介します。[2]何をどのように食べるかを知ることで、新しいブレースや調整後のブレースに馴染みやすくなるでしょう。

パート 1
食事内容を変える

  1. 1
    柔らかい食べ物を選びましょう。ブレース装着時には、柔らかくて噛む必要のない食べ物が最適です。ブレースにダメージを与える心配がないだけでなく、敏感になっている歯の痛みも軽減されます。硬い野菜などは、柔らかく噛みやすくなるまで蒸す必要があります。ブレースを付けた敏感な歯で食べやすい食物には、下記のような物があります。
    • ソフトチーズ
    • ヨーグルト
    • スープ
    • 柔らかく調理した骨なしの肉(チキン、ターキー、薄くスライスしたハムや肉など)
    • 柔らかい骨なしのシーフード(魚、クラブケーキ)
    • パスタ、麺類
    • 茹でたり、すり潰したイモ類
    • 柔らかく炊いたご飯
    • 柔らかく調理した豆
    • 硬い皮の部分を除いた柔らかいパン
    • 柔らかいトルティーヤ
    • パンケーキ
    • ビスケットやマフィンなどの柔らかい焼き菓子
    • プリン
    • アップルソース
    • バナナ
    • スムージー、アイスクリーム、ミルクシェイク
    • ゼリー
  2. 2
    硬い食べ物は避けましょう。硬い食べ物が原因でブレースが破損したり、ブレースの装着後や調整後に痛みを引き起こす場合があります。[3]特に歯科医院に行った直後には、硬い食べ物や歯応えのある食べ物は避けましょう。避けた方がよい一般的な硬い食べ物として、次のような物があります。
    • ナッツ類[4]
    • グラノーラ[5]
    • ポップコーン[6]
    • [7]
    • 硬いパンの皮[8]
    • ベーグル[9]
    • ピザクラスト[10]
    • チップス(ポテトおよびトルティーヤ)[11]
    • 皮が硬いタイプのタコス(ハードシェル)[12]
    • 生のニンジン(細かく切ってあれば可)[13]
    • リンゴ(小さなスライスは可)[14]
    • トウモロコシ(粒は可、丸ごと食べるのは避けましょう)[15]
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    粘着性がある食べ物は控えましょう。粘りのある食べ物はブレースに付着して外れてしまう場合があり、またブレースを装着したてに食べると、痛みを伴うことがあります。ブレース装着時は、キャンディーやガムは特に避けたい食品です。[16]下記のような粘着性のある食べ物は避けましょう。
    • ガム類[17]
    • リコリス(スペインカンゾウの根の抽出液で味付けされたお菓子)[18]
    • トフィー(キャラメルより少々固め)[19]
    • キャラメル[20]
    • スターバースト(ソフトキャンディー)[21]
    • チョコレート
    • チーズ

パート 2
食べ方を変える

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    食べ物を小さくカットしましょう。ブレースにダメージを与える要因のひとつに、食事の仕方があります。これまで通りの食べ方では、ブレースが歯から外れてしまったり、破損してしまう場合があります。この問題を避けるには、食べ物を小さくカットするのがひとつの方法です。こうすると、歯にかかる負担をコントロールすることができます。
    • ナイフを使ってトウモロコシの粒を芯から削ぎ落します。柔らかいトウモロコシの粒は食べても構いませんが、丸ごと食べると硬い芯が歯を痛めたり、ブレースの損傷やあごの痛みを引き起こすことがあります。[22]
    • リンゴはスライスして食べましょう。トウモロコシと同様に、リンゴの硬い芯で歯が痛んだり、ブレースにダメージを与える場合があります。[23]
    • たとえブレースに問題のない食べ物でも、小さくカットして食べるのが賢明です。そうすることで、歯の痛みやダメージを防ぐことができます。
  2. 2
    奥歯で噛みましょう。大抵の人は食事中、食べ物をどの歯で噛むかは考えないものです。しかし、ブレースの装着や調整をしたばかりのときは、歯は非常に敏感になっています。太くて噛み砕く力が強い奥歯で食物を噛むようにすると、前歯の痛みを軽減することができます。
    • 前歯で食べ物を噛みちぎったり、引っ張ることは避けましょう。食べ物を細かく切ると、噛みちぎる必要がなくなります。[24]
    • 食べ物を奥歯まで押し込んでもよいかもしれません。ただし、奥まで入れすぎて喉を詰まらせないように注意しましょう。[25]
    • フォークを口の奥まで入れることに不慣れで、フォークを噛んでしまうことが心配であれば、食べ物を指でつまんで奥歯までそっと運んでみましょう。[26]
  3. 3
    ゆっくりと食べましょう。特にブレースを装着した初日は、歯の痛みのために食事がままならず空腹かもしれませんが、ゆっくりと食事をすることが重要です。急いで食べると正しい食べ方(小さく切る、奥歯で噛むなど)を忘れてしまいがちです。また、種や骨などを噛んでしまうリスクもあります。[27]さらに、急いで咀嚼すると、歯の痛みや炎症を引き起こす可能性もあります。歯列矯正のために、歯を支えている骨や靭帯に力がかかり、すでに弱っているからです。
    • 食事中は水を十分に摂取しましょう。噛むのが困難な場合でも、食べ物が飲み込みやすくなります。また、ブレースに挟まった食べ物を水がすすぎ流します。[28]

パート 3
痛みに対処する

  1. 1
    生理食塩水で口をすすぎましょう。ブレースの装着後や調整後は、歯、歯ぐき、唇、舌、そして頬の内側に数日間痛みが伴う場合があります。これらの痛みは一般的な症状で、軽減する方法はいくつかあります。口内の炎症を抑える一番簡単な方法は、生理用食塩水でうがいをすることです。[29]
    • 小さじ1杯の食塩を235 mlの清潔なぬるま湯で溶かします。口に火傷を負う恐れがあるため、熱いお湯を使ってはいけません。[30]
    • 塩が完全に溶けるまでよくかき混ぜます。[31]
    • 必要に応じ、1日を通して何度でも生理食塩水で口内をクチュクチュとすすぎましょう。特にブレースの装着・調整後の1週間は大切です。すすいだ後は食塩水を吐き出します。[32]
  2. 2
    鋭利なワイヤーにはワックスを使いましょう。ブレースを装着している人の多くは、金属のブレースが唇、頬の内側、舌に擦れて痛みを覚えます。また、浮いたワイヤーがしばしば頬に当たる経験をする人もいます。どちらも矯正中にはよく起こることで、この痛みはブラケットやワイヤーに歯科用ワックスを塗ると緩和されます。歯に新たに装着された器具に口内が慣れるまで、または歯科医院で調整してもらうまでの一時的な措置として、ワックスが重宝します。しかし、ブレースが破損したり、ワイヤーが突き出ている場合は、できるだけ早く歯科医院に行って問題を解決してもらうのが賢明です。[33]
    • ブレースには歯科用ワックスを使いましょう。歯科医に持ち帰り用のワックスについて尋ねるか、お近くの薬局で歯科用ワックスを探しましょう。[34]
    • ワックスを付けてもすぐにとれてしまう場合は、少量のグッタペルカ(補填剤)を温めてワイヤーに付けてもらうよう歯科医に依頼しましょう。補填剤は40秒ほどで冷めて、通常のワックスより長い間ワイヤーに留まります。
  3. 3
    薬を服用しましょう。ブレースの装着後または調整後に激しい痛みがある場合は、薬で痛みを緩和することを検討しましょう。アセトアミノフェン(タイレノール)やイブプロフェン(バファリン)などの一般的な市販薬が痛みを軽減します。[35]
    • 小児や未成年者にはアスピリンの服用によるライ症候群のリスクがあるため、痛み止めを与える際はアスピリンは避けましょう。ライ症候群は、若年層が罹るアスピリンに関連性がある病気とされ、生命にかかわる場合もあります。[36]

パート 4
歯の手入れをする

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    デンタルフロスを定期的に使いましょう。ブレースが装着された歯にデンタルフロスを使うのは大変かもしれませんが、ブレースを付けているからこそ大切なことでもあります。ブレースを装着している間は、食べ物が歯やブラケットの間に入り込み、不快感を感じたり、細菌感染のリスクも増大します。フロススレッダーやスーパーフロスのような、歯間やワイヤーの周りに使いやすい特別なデンタルフロスも市販されています。[37]
    • ワイヤーの下の歯間、さらに上の歯間にフロスを入れて掃除します。[38]
    • 歯間に入れたデンタルフロスをC字型にカーブさせて歯の側面に押し当て、汚れをすべて取り除きましょう。[39]
  2. 2
    毎食後、歯を磨きましょう。ブレース装着時の歯磨きは重要で、特にブレースの装着や調整の直後には、しっかりと歯磨きをすることが肝心です。歯や歯茎が敏感になっていると、食べかすが当たっても痛みを感じます。毎食後や就寝前の歯磨きで汚れを取り除きましょう。[40]
    • 歯や歯茎に痛みがあるときは、柔らかい毛の歯ブラシを使って歯磨きの痛みを軽減しましょう。[41]
    • ブラケットとワイヤーの間の掃除に、歯間ブラシを使ってみましょう。[42]
    • 舌に向かって歯を磨き、食べかすを残らず落しましょう。すなわち、上の歯は下向きに、下の歯は上に向かって磨きます。[43]
    • ゆっくりと磨きましょう。毎回2~3分かけて歯を磨き、それぞれの歯の表面をくまなく磨きましょう。[44]
    • 歯を磨く回数や、口をすすぐ回数をこれまでより多くする必要があるかもしれません。歯垢が溜まる部分が以前より多くなったためです(歯とブレース)。
  3. 3
    ゴムバンドを指示通りに装着しましょう。歯の不整合を矯正するために、ゴムバンドが用いられる場合があります。ブレース自体は歯並びを整えるために使いますが、上顎前突(出っ歯)や反対咬合(受け口)などの噛み合わせの不整合を矯正する場合、歯科医は矯正用の特別なゴムバンドの装着を勧めるかもしれません。1対のブラケット(一般的にひとつは前方、もう一つは後方で上下の歯に取り付け、両側で2対)に付いている特別なフックに、ゴムバンドをかけ渡して使われます。[45]
    • ゴムバンドは歯科医の指示がない限り、毎日、24時間の装着が必要です。[46]
    • ゴムバンドは、食事中と歯磨き時に限り取り外すことができます。それ以外は、就寝時を含み常に付けている必要があります。[47]
    • ブレースの調整後には、ゴムバンドを何日か外したくなるかもしれませんが、適切な治療をするためには、歯科医の指示に従うことが大切です。[48]
  4. 4
    予約日を守りましょう。治療状況のチェックとワイヤーの締めつけは、通常毎月行われます。歯科医が指定した予約日を守り、矯正の進行状況や歯の状態を確認することが重要です。ワイヤーの締めつけを避けると、ブレースの装着期間が延長されてしまいます。また、一般歯科で少なくとも半年に1度の検査を受け、歯の健康状態とともに、適切な口腔ケアができているかを確認しましょう。[49]

ポイント

  • 歯が傷んでも触ってはいけません。歯、歯茎、ブレースに触れると、痛みが悪化する恐れがあります。
  • 清涼飲料水は控えましょう。ほとんどの清涼飲料水に含まれている酸と砂糖が、歯と矯正器具を腐食し、歯に白い斑点を残す場合があります。また、清涼飲料水が虫歯の原因にもなり得ます。
  • 激しい痛みがあっても空腹の場合は、冷たいスムージーやミルクシェイクを飲みましょう。スムージーの冷たさが痛みを和らげ、空腹感も満たされます。
  • 診察とブレースの調整に歯科医院に行く際、リップバームを塗りましょう。後の唇の乾燥やひび割れを防ぎます。
  • 歯科医が避けるように指示した食物を食べてはいけません。歯科医はブレースに適した食べ物を熟知しています。指示を守ることでブレースの損傷を防ぎ、ブレースを必要以上に長く装着せずに済みます。
  • 口の両側に痛みを感じたら、なるべく口を動かさずに会話も控えましょう。
  • 柔らかくて満腹感が得られるマッシュポテトを試してみましょう。
  • 氷入りの水を飲んでも構いませんが、一度に大量に飲むのは控えましょう。多量の冷水が痛みを引き起こす場合があります。
  • リゾットはブレースを締めつけた直後の食事に最適です。リゾットは柔らかく粒が小さいうえに粘りもなく、ワイヤーの間に挟まることもありません。
  • ブレースに慣れるまである程度の時間がかかります。ブレースを常に触っていると、痛みを増長します。

注意事項

  • ブレースは繊細な器具で、硬い皮のタコスやトスターダ、リンゴ、ベーグルなどの硬い食べ物、または粘りが強い食べ物で簡単に破損してしまします。また、これらの食べ物によってブレースが緩んだり、完全に外れてしまう場合があります。食べ物以外でも、アーチワイヤーが折れたり、歯に不快感を与えそうな物を噛んではいけません。
  • むやみにブレースに触れてはいけません。強そうに見えてもワイヤーはもろく、簡単に曲がったり切れたりしてしまいます。破損したブレースの修理は高額で、治療期間を長引かせる場合があります。

必要なもの

  • ブレース
  • 歯科医が勧める適切な歯ブラシ
  • ホワイトニング効果がない歯磨き粉(ホワイトニング歯磨き粉を使うと、変色する場合があります)
  • 洗浄機(口腔洗浄機)
  • デンタルフロスおよびフロススレッダー
  • マウスウオッシュ
  • フッ素配合マウスリンスまたはジェル
  • 鎮痛剤(バファリンなどのイブプロフェン剤が効果的です)
  • 柔らかい食べ物
  • 歯科用ワックス(薬局で購入できます)
  • 先端にようじが付いたフロスピック

出典

  1. http://www.deerwoodorthodontics.com/PatientInformation/FrequentlyAskedQuestions.aspx#Braces-hurt
  2. http://www.deerwoodorthodontics.com/PatientInformation/FoodstoAvoid.aspx
  3. http://www.deerwoodorthodontics.com/PatientInformation/FoodstoAvoid.aspx
  4. http://www.deerwoodorthodontics.com/PatientInformation/FoodstoAvoid.aspx
  5. http://www.drstevensabatino.com/life-with-braces
  6. http://www.drstevensabatino.com/life-with-braces
  7. http://www.deerwoodorthodontics.com/PatientInformation/FoodstoAvoid.aspx
  8. http://www.deerwoodorthodontics.com/PatientInformation/FoodstoAvoid.aspx
  9. http://www.deerwoodorthodontics.com/PatientInformation/FoodstoAvoid.aspx
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記事の情報

wikiHow共著者の一人、Cristian Macau, DDSがこの記事を共著しています。wikiHow共著者は、可能な限り正確でわかりやすい記事を提供するため、wikiHow編集者と緊密に協力しあっています。

カテゴリ: 全般的健康

他言語版:

English: Eat Food With New or Tightened Braces, Español: comer con frenillos nuevos o apretados, Português: Comer Depois de Apertar ou Colocar Aparelho Fixo, Italiano: Mangiare con un Apparecchio Ortodontico Nuovo o Stretto, Русский: кушать с новыми или затянутыми брекетами, Deutsch: Mit neuer oder enger gezogener Zahnspange essen, Bahasa Indonesia: Makan dengan Kawat Gigi Baru atau Kencang, Français: manger avec de nouvelles bagues ou des bagues réajustées, العربية: تناول الطعام على مقوم أسنان جديد أو آخر مشدود, 한국어: 치아 교정 장치를 새로 달았거나 조였을 때 음식 먹는 법, ไทย: กินอาหารเมื่อเพิ่งเริ่มใส่หรือหลังดึงเหล็กจัดฟัน, 中文: 在装了牙套或牙套收紧后吃东西, Tiếng Việt: Ăn khi mới đeo hoặc siết niềng răng, Nederlands: Eten met een nieuwe of aangedraaide beugel, हिन्दी: नए या टाइट ब्रेसेस (Braces) के साथ खाना खाएं

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