毛嚢炎とは、細菌性や真菌性の感染症につながる可能性がある毛包の炎症です。通常、1つ以上の感染した毛包の周りに、かゆくて痛い、水膨れや滲出液を伴う発疹が現れます。[1] 毛嚢炎は多様な病原体によって生じ、様々な深刻な状態に発展することもありますが、治療方法はたくさんあります。症状が軽くても肌が膨れ上がった緊急事態であっても、この記事では肌をすぐによくするために役立つ方法を紹介します。

方法 1 の 3:
軽度の毛嚢炎を自宅で治療する

  1. 1
    抗菌石鹸で患部を定期的に洗いましょう。軽い毛嚢炎は最終的に消えてしまいます。しかし、感染した部分をケアすることで、その過程を早めることが可能です。優しい抗菌石鹸を使って、1日に2回感染部を洗います。[2] 水で洗い流し、「清潔な」乾いたタオルで拭きましょう。
    • 優しく洗いましょう。きつい石鹸を使ったり、激しくこすったりしないようにします。これらは患部を刺激し、赤みや炎症を悪化させてしまいます。
    • 顔に毛嚢炎ができてしまったら、顔専用の抗菌石鹸を使いましょう。顔専用のものは通常、普通の抗菌石鹸よりも優しく作られています。
  2. 2
    塩水の湿布を使いましょう。布や吸水性のあるものを温かい液体に浸し、温湿布として感染した部分にあてましょう。炎症を抑え、排液を促し、治癒を早めます。温湿布に塩水を使うのは抗菌作用(たとえ小さなものだとしても)があるからです。塩水温湿布を作るには、まずスプーン2~3杯の塩を1~2カップのぬるま湯に溶かします。そして、清潔な綿ボールかタオルを塩水に浸し、感染した部分に優しくあてましょう。[3]
    • 朝と夜に1回づつ、1日2回行いましょう。
  3. 3
    ぬるま湯と酢酸アルミニウムを混ぜて患部に塗布しましょう。酢酸アルミニウムは、ブロー液としても知られており、様々な肌トラブルのための廉価な市販薬として一般的に使用されている、抗菌性の収れん剤です。酢酸アルミニウムは毛嚢炎を引き起こす細菌を殺すのに使われ、また患部の腫れを軽減し、炎症を抑え、回復を早めます。[4]
    • ブロー液を使うには、推奨された量のぬるま湯に、酢酸アルミニウムを1パック溶かします。その酢酸アルミニウム液に清潔なタオルを浸し、固く絞って患部に優しくあてましょう。タオルを患部に固定し、必要に応じて継続的にタオルを酢酸アルミニウム液で湿らせましょう。
    • 終わったら酢酸アルミニウムの入れ物を捨て、タオルを冷水にさらします。お湯でタオルを洗い、完全に乾かしてタオルの細菌や真菌を死滅させましょう。
  4. 4
    オートミールでケアしましょう。信じられないかもしれませんが、オートミールは抗掻痒作用があるため、昔から肌炎症のための家庭薬の材料として使われてきました。自家製のオートミール風呂に(患部だけでも)浸かる、あるいは患部にオートミールローションを塗布してみましょう。オートミール療法の優しい鎮静感を味わってみましょう。しかし、毛嚢炎が悪化するのを避けるため、この液が優しいとは言え長時間の使用はやめるようにします。[5]
    • 上の項目と同様に、清潔なタオルを使用し、患部に優しくあてましょう。
  5. 5
    酢などを使ったホリスティック療法を検討しましょう。毛嚢炎のような小さな肌トラブルは、種類豊富なホリスティック療法や「自然」療法の格好の的です。この種の治療法を信頼して実践している人もいますが、多くの場合科学的な根拠はありません。ホリスティック療法を行うと決めたら、常識的な判断をしましょう。毛嚢炎を悪化させる、患部にさらに細菌が入る、あるいは治療を妨げるようなことはしてはいけません。よく知られた酢を使うホリスティック療法に次のようなものがあります(インターネットで検索すれば他にもたくさん見つかります)。[6]
    • ホワイトビネガー1に対してぬるま湯2を入れ、よく混ぜます。ビネガー液に清潔なタオルを浸し、固く絞って患部に当てましょう。そのまま5~10分間タオルをあてたままにし、必要に応じて継続的にタオルをビネガー液で湿らせます。
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方法 2 の 3:
毛嚢炎を医療で治療する

  1. 1
    症状が深刻な場合は、ためらわず医師に相談しましょう。通常毛嚢炎は(たとえ痛みがあっても)軽度の炎症以上にはなりません。しかし他の感染症と同様に、手当を怠れば深刻なものに発展する可能性があります。毛嚢炎が改善しているように見えない場合、あるいは発熱やひどい腫れ、炎症などの深刻な症状が出た場合は、できるだけ早く病院に行きましょう。備えあれば憂いなしです。タイミングよく受診すれば、結局は時間と費用を抑えられる可能性があります。
    • 通常は、「普通」の医師(かかりつけ医や開業医)のところに行けば大丈夫です。その後、その医師が皮膚科を紹介することがあります。
    • 毛嚢炎が広がっている場合も病院に行くのがよいでしょう。
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    かゆみの軽減と痛みの緩和にはヒドロコルチゾンを使いましょう。ヒドロコルチゾンは肌炎症をケアし、かゆみを抑える局所クリームです。[7] 痛みを和らげるため、1日に2~5回(または必要に応じて)1%のヒドロコルチゾン軟膏を塗ります。軟膏を患部に触接つけ、指、または清潔なアプリケーターで優しく塗り込みましょう。指を使う場合は、傷口に細菌が入らないように、軟膏を塗る前に手を洗って乾燥させます。
    • ヒドロコルチゾンは痛みと炎症を緩和しますが、細菌に積極的に働きかけないことを覚えておきましょう。
  3. 3
    市販の痛み止めや抗炎症薬を使用しましょう。毛嚢炎に関連する痛みや炎症を抑えるために、これらの症状に合う様々な市販薬の中から1つを選んで使ってみましょう。アセトアミノフェンやアスピリンなどの一般的な安価な痛み止めは、毛嚢炎による軽度の痛みを緩和します。イブプロフェンのような抗炎症作用のある痛み止めを使うのも非常によい選択です。この種の薬は痛みに効くだけでなく、痛みの原因となっている炎症も一時的に緩和します。[8]
    • 10代の若者や子どもは、医師の許可を得た上でアスピリンを服用しましょう。
    • 多くの市販の痛み止めは少量の服用は安全ですが、多量の、あるいは長期の使用(10日以上)は肝障害などの深刻な症状につながることがあります。薬品を購入したら、付属している安全な使用方法に必ず従うようにしましょう。
  4. 4
    深刻な症状には抗生物質を使いましょう。家庭でのケアが効かない毛嚢炎の場合は、抗生物質を使って根本的な細菌感染を治療する必要があります。抗生物質の購入には医師の処方箋が必要です。
  5. 5
    真菌による毛嚢炎には抗真菌薬を使いましょう。冒頭で述べたように、毛嚢炎は細菌性ではなく真菌性のものもあり、その場合は抗真菌薬を使用して治療を行います。抗真菌薬には経口製剤と局所製剤があります。軽い抗真菌薬は市販されていますが、強いものになると医師の処方箋が必要となることがあります。
    • 医師の診察は、感染の原因を知り適切な治療法を決めるのに有用です。
  6. 6
    医療の専門家におできや吹き出物の膿を出してもらいましょう。特に深刻なケースでは、最終的に毛嚢炎が痛みを持ったり、膿んだ水膨れや吹き出物になることがあります。このようなおできがある場合は病院に行きましょう。膿を出すことで治癒が早まり傷痕が残るのも防げますが、[9] 自分では行うのは避けたいものです。また、無菌の医療環境にお世話にならずに切開して膿を出せば、必ず二次感染を引き起こします。
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方法 3 の 3:
毛嚢炎を引き起こす行動を避ける

  1. 1
    患部を剃るのをやめましょう。毛嚢炎はしばしば、剃毛や不衛生な剃毛が原因の炎症によって発症します。あごひげの下の皮膚、あるいはいつも毛を剃る部分に毛嚢炎がある場合は、その部分の剃毛をしばらくやめましょう。剃毛を続けると炎症を刺激し、1つの毛包から別の毛包へ病気が広がることさえあります。[10]
    • どうしても剃らなければならない場合は、刺激を最小限に抑えます。カミソリよりも電気シェーバーを使い、「逆」剃りではなく「順」剃りします。また剃毛時はいつも清潔な刃を使用しましょう。
  2. 2
    患部を触らないようにしましょう。細菌を最も媒介しやすいのは、手や指です。飛行機が人間を運ぶのと同じように、手や指も細菌を運ぶのです。患部がかゆい、ひりひりする、またはうずくかもしれませんが、かいたり潰したりしたい気持ちを抑えることが大切です。そこを立ち入り禁止区域のように扱いましょう。触る前には手を洗い、石鹸や局所薬をつける時や湿布を貼る時以外は触らないようにします。
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    タイトな衣類を避けましょう。衣類と肌が一日中こすり合うと擦傷や刺激が生じ、感染症につながる可能性があります。さらに、皮膚の感染症は、衣類のせいで肌まで空気が届かないことから起こることもあります。毛嚢炎になりやすい人は、柔らかくゆったりした衣類を着て、刺激を最小限に抑えるようにしましょう。[11]
    • 毛嚢炎が発生している部分に触れる衣類は、湿らないように気をつけましょう。湿った衣類は肌に密着しやすく、刺激が起こるリスクが高まります。
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    肌に刺激物が触れないようにしましょう。個人によって肌質は異なります。発疹や吹き出物になりやすい人もいれば、回復力のある人もいます。毛嚢炎を発症している(あるいは発症しやすい)場合は、刺激の原因と分かっているもの(特にアレルギーのあるもの)を近づけないようにしましょう。これは、刺激が感染症に繋がったり、すでに感染している部分の治癒を妨げたりすることがあるためです。
    • 例えば、オイル、ローション、スクラブなどのコスメを避けるとよいでしょう。
  5. 5
    殺菌処理がされていない水に入らないようにしましょう。毛嚢炎は口語で「温浴毛包炎」と呼ばれ、これにはもっともな理由があります。泳ぐ、入浴する、また適切に管理されていないプールやお湯に体を浸けることは、一般的に毛嚢炎の感染経路となります。「緑膿菌」などの毛嚢炎を引き起こす細菌は、汚水を通じて簡単に媒介されます。[12] 毛嚢炎になりやすい人は、処理されていないよどんだ水に触れないように気をつけましょう。
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    局所ステロイド軟こうに頼りすぎないようにしましょう。特定の医療薬は、長期間使用すると毛嚢炎になるリスクを高めることがあります。特にヒドロコルチゾンなどの局所ステロイド軟こうは、毛嚢炎を感染する原因になり得ます。[13] また逆説的に、局所ヒドロコルチゾン自体が、軽度の毛嚢炎に対する一般的な治療薬になっています。毛嚢炎治療にヒドロコルチゾンを使っている場合、改善が見られないと思ったら医師に相談しましょう。先延ばしにしたり、ステロイド軟こうに依存しすぎたりすると、感染症が悪化することがあります。[14]
  7. 7
    今ある傷を感染させないようにしましょう。感染部の周りが刺激されたり感染部が広がったりすると、毛包が炎症を起こして感染することあります。そのため、肌の感染症は素早く専門的に治療するのがよいでしょう。感染が手に負えない状況にならないようにします。広がってしまった後より、一部に小さく収まっている時の方が断然治療が簡単です。
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このwikiHow記事について

Margareth Pierre-Louis, MD
共著者
認定皮膚科医
この記事の共著者 Margareth Pierre-Louis, MD. 認定皮膚科医、皮膚病理医、医師起業家のマーガレス・ピエール・ルイスはミネソタ州のミネアポリスにある「Twin Cities Dermatology Center」と「Equation Skin Care」の設立者です。 総合皮膚科クリニックの「Twin Cities Dermatology Center」ではあらゆる年齢層の患者を対象に皮膚科疾患治療、美容皮膚科治療、遠隔医療を、また「Equation Skin Care」では研究に基づいたスキンケア製品の提供を行っています。マーガレス・ピエール・ルイスはデューク大学にて生物学学士号と経営学修士号を、ノースカロライナ大学チャペルヒル校にて医学博士号を取得。ミネソタ大学にて皮膚科学の臨床研修を、ワシントン大学セントルイス校にて皮膚病理学のフェロー課程を修了。米国皮膚科・病理学会より皮膚科医、皮膚外科医、そして皮膚病理医の認定を受けています。 この記事は3,885回アクセスされました。
カテゴリ: 全般的健康
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