水晶の原石は、地中から掘り出された当初は、販売されている物のような透明な輝きがありません。採掘したばかりの水晶や水晶クラスターには粘土や泥が固まってついていたり、表面が酸化物の層に覆われていたりする場合が多いのです。水晶を磨いて美しくするには3つの工程が必要です。原石から粘土や泥を落とし、しぶといグリット(砂)や変色を取り除くために液に漬け、最後に水晶が輝くまで磨きます。

パート 1 の 3:
水晶原石を洗浄する

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    古い歯ブラシを使って粘土や泥を洗い流す 最初に、歯ブラシと水で水晶原石を洗います。洗い流した粘土や泥がシンクを詰まらせる可能性があるので、必ず屋外で作業しましょう。
    • ブラシでこすってこびりついた粘土を落とします。一通り洗ったら水晶を乾かします。乾くと粘土がひび割れて落としやすくなります。これを数回繰り返す必要があるでしょう。
    • くっついて取れない粘土がある場合は、ホースの散水ノズルを最強にして水晶に水をかけてみましょう。歯ブラシを使う場合と同じく、1回洗うごとに水晶を乾かしながら1日に数回行う必要があるでしょう。
    専門家情報
    Kennon Young

    Kennon Young

    熟練宝石鑑定士
    ケノン・ヤングは米国宝石学会(GIA)認定の宝石鑑定士、米国鑑定士協会(ASA)認定の熟練宝石鑑定士、そして米国ジュエリー専門家協会認定のベンチジュエラー技術士です。2016年に宝石鑑定業界にて最も権威のある認証、「ASA Master Gemologist Appraiser」の資格を授与されています。
    Kennon Young
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    熟練宝石鑑定士

    必要な洗浄の程度によって、ブラシを選びましょう。水晶からローションやオイルを落とすのには歯ブラシが最適ですが、泥や土を落とすには、馬毛などの動物の毛を使った硬めのブラシがおそらく必要でしょう。

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    水晶を酢と洗浄用アンモニア水に漬けて、石灰、方解石(カルサイト)、重晶石(バライト)を取り除く 水晶原石に石灰や方解石、重晶石などによる染みがつき、変色しているかもしれません。その場合は、酢と家庭用洗浄剤を使って染みを落とすことができます。
    • 希釈しない酢に石全体を浸し、8~12時間放置します。
    • 水晶を酢から出します。次に、洗浄用アンモニア水に浸し、同じ時間放置します。水晶をアンモニア水から出し、十分に水洗いしたら拭いて乾燥させます。
    • この処理を1回行った後も染みが残っている場合は、数回行う必要があるかもしれません。
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    ダイヤモンドカッターを使って余計な物質を切り取る 水晶以外の物質がまだ残っているかもしれません。また、表面がザラザラしているのが気になるかもしれません。これらの物質をダイヤモンドカッターを使って取り除くことができます。ダイヤモンドカッターは最寄りの工具店で購入可能ですが高価なので、できれば友人から借りたりレンタルしたりするとよいでしょう。[1]
    • ダイヤモンドカッターを使う前に、水晶に鉱油を薄く塗ります。
    • のこぎりを引くようにしたり、石をカッターに押し付けたりする必要はありません。水晶をダイヤモンドカッターの下に当てて、機械が徐々に石を切断するのに任せましょう。
    • 不要な部分を切り捨てます。例えば、表面に出てこない染みのある箇所をダイヤモンドカッターで取り除きましょう。
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パート 2 の 3:
染みを落とす

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    水、家庭用洗浄剤、漂白剤を使う 染み取りのために水晶原石を浸す方法のうち最も簡単かつ安全なものは、水と洗濯洗剤の混合液を使うことです。その後、原石を漂白剤に1晩浸してもよいでしょう。染みが小さければ、水と食器洗剤、または水と洗濯洗剤の混合液に1晩漬けておくのが最善です。
    • お湯と洗濯洗剤の混合液を使って水晶を洗います。柔らかい布で泥やごみをこすると簡単に落とせます。
    • この後の工程では、丈夫なタッパーなど、簡単に蓋をできる容器を使用します。容器にお湯と60mLの漂白剤を入れます。その中に原石を入れ、容器の蓋をして安全な場所で2日間保管します。
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    ひどい染みにはシュウ酸を試す 水晶原石に通常の泥や汚れよりもひどい染み(例えば鉄による変色など)がある場合は、シュウ酸で適切に処理する必要があるかもしれません。シュウ酸は木材漂白剤としても知られ、インターネットや工具店で購入できます。シュウ酸約500gに対し、約4Lの容器を用意します。容器の素材が酸に反応して腐食しないことを確認しましょう。金属製の容器にはシュウ酸を入れることができません。
    • 容器の3/4まで蒸留水を入れ、次にシュウ酸を加えます。シュウ酸を吸い込まないように、防塵マスクを着用しましょう。また、必ず屋外で作業を行いましょう。
    • シュウ酸が溶解するまで大きな棒またはスプーンを使ってかき混ぜ、それから水晶原石を入れます。シュウ酸液に原石を浸す時間は決まっていません。染みの程度によって数時間から2、3日程度かかるでしょう。時々確認して、染みが消えたら水晶を取り出しましょう。
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    シュウ酸の取扱いに気をつける シュウ酸を使うと決めた場合、特に注意が必要です。シュウ酸の使用は染みがひどい場合だけにしましょう。漂白剤と水を使う方が安全なのは言うまでもありません。シュウ酸を使用するときは、以下の安全対策を厳守しましょう。
    • シュウ酸を扱うときは、保護メガネ、ゴム手袋、防塵マスクを着用すること。
    • 常に水、シュウ酸の順に入れること。シュウ酸に水を加えるのは大変危険です。
    • 友人や家族に手伝ってもらうこと。
    • 作業場をしっかり保護し、こぼさないようにゆっくり移動すること。こぼれたシュウ酸は重曹で中和できるので、重曹をある程度用意しておきましょう。
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    水晶を水洗いする 水晶原石を液に漬けて染みが落ちたら、洗い流します。この工程では必ずゴム手袋を着用しましょう。シュウ酸を扱っていた場合は、さらに防塵マスクと保護メガネも着用しましょう。付着した漂白剤あるいはシュウ酸をお湯で洗い流します。これで残っている汚れも落とすことができます。
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パート 3 の 3:
水晶を磨いて滑らかにする

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    適切な器具を入手する 水晶原石が染み1つなくきれいになったら、磨いて滑らかにし、輝かせます。そのために必要な器具を集めましょう。最寄りの工具店で、以下の器具をそろえましょう。[2]
    • サンドペーパー 50番手
    • サンドペーパー 150番手
    • サンドペーパー 300~600番手
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    安全ゴーグル、手袋、防塵マスクを着用する 水晶をやすりがけすると、石から粉塵が出るかもしれません。これが鼻や口、目に入ると炎症を引き起こすことがあります。したがって、水晶を磨く際には安全ゴーグル、手袋、防塵マスクを必ず着用しましょう。[3]
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    50番手のサンドペーパーで水晶をやすりがけする 始めは粗目のペーパーを使います。水晶の表面をやさしくサンディングしましょう。[4]
    • 均一にかけることを心がけましょう。サンディングの具合が石の部分によって不均等にならないようにします。
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    続いて150番手でサンディングし、最後に極細目で仕上げる サンドペーパーの目をだんだん細かくして磨きましょう。50番手でかけ終えたら、次は150番手でかけます。その後は300番手から600番手までのサンドペーパーで磨きましょう。[5]
    • 繰り返しますが、石の表面全体を優しくこすります。
    • 滑らかにして石の傷や変色を取り除きましょう。
    • サンディングを終えるころには、水晶が透明になり、明るく輝いているでしょう。
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    水晶を柔らかい布で拭いてきれいにする 水晶を磨いた後は、柔らかい布で更なる輝きを加えましょう。少し湿らせた布で水晶を優しく拭きます。サンディングによる粉塵の残りを取り除いたら、脇に置いて乾かします。汚れのない、磨き上げられた水晶が現れるでしょう。[6]
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注意事項

  • 液状でも粉末状でも、シュウ酸を扱うときは必ずゴム手袋を着用しましょう。シュウ酸は腐食性なので、皮膚に付着すると化学熱傷を引き起こす恐れがあります。
  • 絶対に屋内でシュウ酸を加熱してはいけません。有毒または刺激性のガスが発生し、適切な換気がないと危険です。
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Kennon Young
共著者 ::
熟練宝石鑑定士
この記事の共著者 : Kennon Young. ケノン・ヤングは米国宝石学会(GIA)認定の宝石鑑定士、米国鑑定士協会(ASA)認定の熟練宝石鑑定士、そして米国ジュエリー専門家協会認定のベンチジュエラー技術士です。2016年に宝石鑑定業界にて最も権威のある認証、「ASA Master Gemologist Appraiser」の資格を授与されています。
カテゴリ: 趣味・工芸 | 装飾
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