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アンモニアは魚をはじめとする水生動物にとって猛毒です。アンモニアの安全な濃度は0ppmで、たった2ppmでも水槽の魚は死んでしまいます。[1] 水槽内の水を検査し必要な対処を取ることで、アンモニア濃度を魚にとって安全で生存できる数値まで下げることができます。

パート 1
パート 1 の 3:
水槽内のアンモニア濃度を下げる

  1. 1
    水を部分換水します。部分換水はアンモニア濃度を下げ、魚のために水槽を綺麗に保つ上で優れた効果的な方法です。一週間に一回程度の頻度で部分換水するようにしましょう。水槽の状況によってはもっと頻繁に行う必要があるかもしれません。部分換水をするべき頻度を確認するため、底の砂利を魚網でかき混ぜてみましょう。ゴミがたくさん浮き上がる場合は、水を交換する頻度が十分ではないことを意味します。[2]
    • 真水を一晩置くか、脱塩素用の製品で脱塩素処理をします。
    • 手を洗って、石鹸カス、ローション、その他の汚染源となり得るものを洗い流します。そして清潔なキッチンペーパーで手を乾かします。
    • 水槽の傍にある全ての電気機器の線を抜いて、感電事故の発生を防ぎます。これらの機器は水換えが終わり、全てが乾いていることを確認するまで再度接続しないようにしましょう。
    • 健全な水槽を作るため、約30%の水を交換しましょう。40ℓの水槽であれば、12ℓの水を交換するということです。
    • 部分換水では魚を出す必要はありません。水槽に手を入れる際、魚を驚かせないように気を付けましょう。
    • 水槽の壁面に付いた藻はこすり落としましょう。藻を落とすための道具を購入するか、古いクレジットカードを使うこともできます。
    • 水槽の近くに用意したバケツにサイフォン管で古い水の30%を排水します。十分な量の水を排水できたら、脱塩素処理をした新しい水をゆっくり入れます。
  2. 2
    余計な有機物を汲み出します。腐敗した有機物はアンモニア濃度を上げる大きな要因です。魚網を使って余計な有機物(基本的には生きている魚と水槽内で育てている水草以外の全て)を汲み出すと、アンモニア濃度を下げたり、上がるのを防いだりできます。[3]
    • 餌の食べ残しは、アンモニア濃度を上げる大きな要因です。
    • 魚の排泄物も、腐敗するとアンモニア濃度を上昇させます。
    • 水槽内に残された枯れた植物や魚の死体は、高い濃度のアンモニアを排出します。
    • 水槽内のフィルターから、溜まった有機物が水中に逆戻りすることがあるので、フィルターはよく洗いましょう。ただし、フィルターパッドは交換しないようにしましょう。水中の細菌のバランスを崩すかもしれないからです。
  3. 3
    餌をあげる頻度と量を減らします。魚が餌をたくさん食べ残す場合、それが水槽のアンモニア濃度を上げている要因かもしれません。水槽内の餌の量を減らすことで、アンモニア濃度の上昇も抑えられます。
    • 餌やりを減らしても、魚が十分な量の餌を食べていることを確認します。獣医や魚の専門家に、自分の魚の健康維持に必要な餌の量を相談してみましょう。
    • 餌やりの習慣を変えただけでは既に高いアンモニア濃度を下げることはできません。しかし、水の交換後にアンモニア濃度が上昇するのを防ぐ効果はあります。
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    健全なバクテリアを入れます。良い環境の水槽の底に通常できるバクテリアコロニーは、アンモニアを比較的良性の窒素成分に変えます。[4] 水槽が新しい場合や、バクテリアコロニーが激減している場合、魚の専門家が「ニュータンクシンドローム」と呼ぶ状況になっている可能性があります。
    • 高くない魚を1、2匹水槽に入れてバクテリアを導入する人もいます。魚の排泄物がバクテリアを増やすのです。この方法を試す場合、冷水水槽には金魚、温水水槽にはバルブ、海水水槽にはスズメダイ等が適しています。
    • 元気なバクテリアは、片手一杯の古い水槽の砂利を新しい水槽の底に敷くことでも導入できます。
  5. 5
    水槽のpH値を下げます。アンモニアには非イオン化のNH3と、イオン化したアンモニウム(NH4+)とがあります。非イオン化アンモニア(NH3)は魚に有害で、通常水が塩基性(pH値が高い)の場合に多く含まれます。
    • ペットショップでpH調整剤を購入し、水槽に加えることが、恐らく水槽内のpH値を下げる最も簡単な方法です。
    • pH値を下げてもアンモニアは無くなりませんが、危険性は下がるので、すぐに水換えをできない場合の時間稼ぎになります。
    • pH値の上昇を防ぐ簡単な方法の一つは、水槽の基盤(底)に普通の砂利を使うことです。 砕いたサンゴやサンゴ砂を使うと水中にカルシウムが放出され、pH値が上がります。[5]
  6. 6
    水中の空気量を増やすようにします。毒性のあるアンモニア、NH3は、水中に浸透する溶解ガスです。水中の空気量を増やすと、アンモニアガスを水中から空気中へ放散させることができます。
    • 空気量を増やす方法は大きな池ではあまり意味がありませんが、水槽内のアンモニア量対策では効果があります。
    • エアポンプは多くのペットショップやオンラインで購入できます。
    • 普段水槽に蓋をしている場合は必ず外しましょう。放出されたアンモニアガスが、水槽の外に出られるようにする必要があります。
  7. 7
    中和剤を使います。一時的に水槽内のアンモニア濃度を下げる方法の一つとして、中和剤の使用があります。[6] 中和剤は多くのペットショップやオンラインショップで購入できます。
    • 中和剤は水中からアンモニアを無くすわけではありません。その代わり、アンモニアの毒性を中和し、水中で無害にします。
    • アンモニアを亜硝酸塩や硝酸塩に分解するための(バクテリアによる)細菌濾過法も継続しましょう。
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パート 2
パート 2 の 3:
高いアンモニア濃度の原因を探る

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    水道水を検査します。水道水のアンモニア濃度が著しく高いということはあまりありません。通常、飲料水としての安全性を保障するため、アンモニアといった化学物質の含有量は行政の水道局で検査するからです。しかし、他に何も問題が無いのにアンモニア濃度が下がらない場合、調べてみる価値はあります。[7]
    • 水槽のアンモニア濃度を調べるための検査キットを水道水に使います。
    • 水道水のアンモニア濃度が高い場合、その地域の水道お客様センターに相談しましょう。
  2. 2
    水槽内の腐敗物を探します。水槽内の腐敗物はアンモニア濃度を上げる一番の要因です。水槽の水の中に含まれるものを評価することで、問題の解決方法を明確にできます。[8]
    • 水草や微生物等が腐敗するとタンパク質が分解され、アンモニア濃度が上昇します。
    • 餌の食べ残しも水中で分解されるとアンモニア濃度を上昇させます。 [9]
    • 水槽内にあるべきではない物は、すぐに汲み出しましょう。水槽の水換え、或いは部分換水の頻度はきちんと守りましょう。
  3. 3
    アンモニアは魚からも排泄されます。水槽内でたくさんの排泄物が浮遊している場合、それがアンモニア濃度を高めている要因かもしれません。魚の排泄物は腐敗した有機物と同様に徐々に分解され、水中のアンモニア濃度を上げます。[10]
    • 魚の排泄物の問題は、水中で見かける度に汲み出すことと、定期的な水の交換や部分換水により解決できます。
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パート 3
パート 3 の 3:
アンモニアを精密に検査する

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    通常の検査キットを買います。アンモニアの検査キットは多くのペットショップで販売されています。このキットではアンモニア(アンモニア及びアンモニウム)の合計含有量を調べることができます。ここでの問題は、2つの異なる性質のアンモニアを識別しないため、水の毒性を正確に測定できないという点です。[11]
    • 通常、水槽ができあがっている(生物が住んでバクテリアコロニーができている)場合、検査キットでアンモニアは検出されないはずです。
    • 既に健全なバクテリアコロニーがあり、有機物も無いにも関わらず、これらの検査で検知できるほどのアンモニアが含まれている場合、フィルターに問題がある可能性が高いでしょう。
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    水のpH値を測ります。水槽のpH値は水のアンモニアの濃度に直接影響します。pH値を定期的に測れば、アンモニア濃度が有害なレベルではないことを確認できます。[12]
    • 水のpH値は、イオン化アンモニアと非イオン化アンモニアの割合にも影響を与えます。
    • 水の酸性化で既に存在するアンモニアを分解できるわけではないので、pH値の調整以外の水質管理も必要です。
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    正しいタイミングで水質検査を行いましょう。水槽の水を検査するタイミングによって、不自然に高い結果が出ることがあります。餌を与える直前は新しい餌が水中で分解されていない状態なので、検査に最適なタイミングです。[13]
    • 餌をあげてから約90分後にアンモニア濃度は最も高くなります。
    • 魚の食事(及び排泄)の直後に水質検査をすると、正確性に欠けた高いアンモニア濃度が検出されるかもしれません。
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ポイント

  • 水槽に魚を入れ過ぎないようにしましょう。
  • 魚に餌をあげ過ぎないようにして、水槽内がよく濾過されるようにしましょう。
  • 新しい水槽に魚を入れる前に必ず循環させましょう。
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このwikiHow記事について

Pippa Elliott, MRCVS
共著者 ::
獣医
この記事の共著者 : Pippa Elliott, MRCVS. 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。 この記事は11,211回アクセスされました。
カテゴリ: ペット・動物
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