洪水から命を守る方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム | 22 出典

この記事には:行動計画を立てる避難する家を守るニュースと警報に注意を向ける洪水後に帰宅する

洪水は、世界中の多くの地域で、わずかな時間でほとんど予兆なく私たちを襲います。洪水から命を守るためには、洪水に備えることと洪水が起こったら迅速に的確な行動をとることが大切です。洪水には、非常用品を準備し、避難所を探しておくことで備えましょう。また、洪水発生中は水辺には近寄らないようにして、高地にいましょう。水が引いた後は、慎重に帰宅して被害にあった箇所の消毒・修繕をすると、身の安全を確保することができます。

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行動計画を立てる

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    避難時に行く場所を特定する 家族とじっくりと話し合い、行動計画を立てましょう。洪水の被害を受けない地域に住む友人の家、近隣の避難所など、避難時の待ち合わせ場所を数箇所決めておきます。必ず、家族全員が待ち合わせ場所の位置と行き方を把握しておくようにしましょう。待ち合わせ場所とそこまでの経路が高地に位置していることも、大切なポイントです。[1]
    • 近隣の避難場所は、各自治体のホームページで確認しましょう。学校や寺院・神社、公園などの一覧が確認できます。
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    家族間の連絡手段を決める 家族の連絡先、近隣の待ち合わせ場所、個人を識別するための詳細を紙に記載しましょう。非常時に、お互いを見つけやすくなるでしょう。
    • 災害時は、電話やメールでの連絡が難しくなる場合があります。災害用伝言ダイヤルや携帯電話の伝言板、SNSなどを活用する方法もあるので、事前に家族間で災害時の連絡方法を決めておきましょう。[2]
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    非常用品を準備する 基本的な必需品を入れた、非常用セットを準備します。家族全員が3日間過ごすのに十分な食糧と水を準備すると良いでしょう。1人につき、最低でも9リットルの水を準備しておくと、1日3リットル飲むことができます。家族の中で持病がある人がいる場合は、1週間分の常用薬を非常用セットに入れましょう。救急箱も忘れずに準備します。また、1人につき、最低1回分の着替えと共に、暖かい衣類と防水機能のある衣類も入れておきましょう。[3]
    • 非常食のチェックは毎年行い、賞味期限が切れたものは取り替えましょう。
    • 避難する際は、パスポート、免許証、健康保険証、銀行口座番号など、身元を証明する書類を持ち出しましょう。また、現金は余分に準備しましょう。全て、耐水性のある入れ物に入れておきます。
    • 非常用品を揃える際は、自分や家族にとって何が必要なのかを考えましょう。缶切り、粘着テープ、ペット用品、ベビー用品、生理用品などが必要な場合もあるでしょう。

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避難する

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    危険地域から迅速に避難する 避難までの時間が限られている場合もあります。素早く行動し、行動計画通りの避難経路で避難しましょう。気象庁による洪水警報発令中は、指定された避難場所に向かいます。救急隊により避難指示があった場合は、その指示に従いましょう。中には、台風を自力で乗り切ることができると考える人もいますが、適切な予防策を講じて身の安全を確保することが大切です。
    • 非常用品以外は、残して避難しましょう。貴重品を持ち出すことに、時間を取られないようにします。
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    水辺から離れた高地へ移動する 徒歩の場合も、車を置いて移動しなければならなくなった場合も、なるべく高い土地への移動が最善策です。雨水が流れる場所、水路、小川、河川などからは離れましょう。避難が遅れて自宅で身動きが取れなくなった場合は、屋根に上りましょう。[4]
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    水の中を歩かない 水位がくるぶしまでしか達していない場合でも、十分危険です。足元の水位が把握できたとしても、行く先の水位は予測できません。約15センチの水位があれば、車の底に達してエンジンが止まり、水位が約30センチまで達すると、ほとんどの車両が浮きます。絶対によどんだ水の中を歩いてはいけません。[5]
    • 「戻れ、おぼれるな」の標語を念頭に置き、水位が把握できない場合は、危険を冒すことのないようにしましょう。
    • いかなる場合でも、子供を水に入らせないようにします。洪水時は、水深がかなり深くなったり、水流が速くなったりするので、大人でさえも一度足を取られると体勢を立て直すのが難しいでしょう。また、洪水の水はかなり汚染されています。
    • どうしても水の中を歩く必要がある場合は、杖を使いましょう。水位を測ったり、安定した足場を探したりするのに役立ちます。[6]
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    流れがある水には近寄らない 流れのある水に近寄ることは、決して安全ではありません。通常、水は見た目よりも強く流れ、流れが弱い場合でさえも、大人や車を流すには十分です。洪水による死者の多くは、水の中を運転しようとした人々です。危険を冒すことはやめましょう。[7]
    • バリケードは安全を守る役目を果たしています。車などで、バリケードの先に行くのはやめましょう。
    • 水中で車が立ち往生したら、窓を開けるか、必要な場合は窓を割りましょう。水が車内に入ると、ドアが開き車外に出られるでしょう。[8]
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    水中では背中を下に向ける 水中では、流れに逆らおうとするのではなく、背中を下にして浮きましょう。足は常に上流に向けると、周りに浮く障害物から身を守ることができます。丈夫な枝や屋根など、何かつかまることができるものを探しましょう。何かにつかまったら、足を下流に向けて助けを呼びましょう。[9]
    • 頭は常に水から出し、がれきの下に入らないようにしましょう。がれきは避けるか乗り越えるようにします。
    • 助けを呼ぶと、救助隊に見つけてもらいやすいでしょう。体力が余っていたら、手を振ります。助けが来るまで、あきらめてはいけません。

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家を守る

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    洪水による被害を補償する保険に入る 水災を補償する保険は、洪水により自宅や仕事場が被害を受けた場合、かなりの助けになります。保険会社の補償内容を確認しましょう。洪水の被害を受けやすい地域に自宅や仕事場がある場合、保険に加入しましょう。それ以外の地域でも、洪水による被害を補償するために保険に入ることを考慮すると良いでしょう。[10]
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    洪水から家を守る 自宅に地下がある場合は、地下階に水が入らないような施工をすると、耐水性が高くなります。ひび割れを埋めたり、壁にシーリング材を貼ると良いでしょう。排水路をきれいにしておくことも、洪水から家を守ることにつながります。また、土手や防水壁は水の浸入を止める役割をするでしょう。[11]
    • 排水ポンプを取り付けましょう。ポンプが床の水を感知したら、家の外に水を排出します。きちんと排水が行われるかを確認し、電池は常に新しいものを入れておきましょう。
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    設備や貴重品への被害を抑える 家庭用ボイラー、給湯器、電気パネルは、ブロックの上か通常よりも高い壁面に配置し、水に濡れないようにすると良いでしょう。洪水が起こる前に、高価な絨毯、電化製品、重要書類などを、自宅のなるべく上階に保管しておましょう。[12]
    • 洪水の恐れがある場合は、水道・ガス・電気を遮断します。水道・ガスの元栓を閉め、ブレーカーを落としましょう。浸水する前に、全ての電化製品のプラグを抜いておきます。[13]
    • 一度水位が上がってしまうと、貴重品の管理をしている時間がないかもしれません。貴重品の管理は、洪水の前に行いましょう。

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ニュースと警報に注意を向ける

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    洪水警報のニュースを聞く 洪水情報は、地方ニュース、気象情報番組、気象情報ウェブサイトなどで入手できます。テレビやラジオは、こうした番組に合わせておいて、天候の変化を把握しましょう。また、定期的に最新情報を入手するため、地方局のラジオを聞くのも良いでしょう。[14]
    • 洪水注意報は、洪水発生のおそれがある地域を対象に発表されます。洪水警報は、重大な洪水災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報を指します。
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    洪水が起きやすい地域に注意する 排水路、渓谷、水路は、鉄砲水が起こるとすぐに水が溢れ、洪水につながる可能性が高く非常に危険なので、常に注意を払いましょう。ニュースの報道がある前に洪水が起こる場合もあるので、なるべく離れることと、近隣にこうした地理的特徴のある場所があるかを把握しておくことが大切です。[15]
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    自治体の指示に従う 避難後は、自治体による安全の確認があるまで帰宅してはいけません。差し迫った危険が過ぎた後でも、洪水の水が長時間に渡り残っている場合があります。また、水道水の安全性も自治体に確認すると良いでしょう。[16]
    • ラジオ、テレビ、インターネットの最新ニュースを入手しましょう。

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洪水後に帰宅する

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    被害を受けた場所に注意する 道路などの道が侵食されていることがあります。また、橋には近づかないようにしましょう。いつも通る道も土壌がぬかるみ、車の重みを支えにくくなっていることがあるでしょう。高地を通る別の道を通るか、自治体により安全な経路の確認が行われるまで待機しましょう。[17]
    • 鉄砲水に見舞われた建物も、危険を伴います。目では確認できない場所に破損があり、倒壊するかもしれないので、近づかないようにしましょう。
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    垂れ下がった電線と冠水した地域を避ける 切れて垂れ下がった送電線や電線にも電気が通っていると考え、近寄ってはいけません。また、洪水の水も危険です。流れのないよどんだ水には、ガソリンや石油、汚水が含まれていることがあるだけではなく、電気が流れていることもあるので注意が必要です。[18]
    • 洪水の水に囲まれた建物には、入らないようにしましょう。
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    全ての電気・ガスを遮断する 電線が濡れたりガスが漏れたりするなど、自宅への被害があるかもしれません。帰宅したら電気はつけずに、懐中電灯を使って損傷を調べましょう。できれば、損傷のあった場所の修繕は専門家に依頼しましょう。[19]
    • 自宅から、ガスの臭いがしたりガスが漏れている音がしたりする場合は、すぐに離れましょう。
    • ガス漏れの危険性がないことが確認できるまでは、ろうそくやランタンを使用してはいけません。
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    棒を使って、ヘビがいないかを確認する 自宅に危険な動物が流されていたり、逃げ込んでいたりするかもしれません。自宅への被害を確認しつつ、棒やさおなどで物で覆われた箇所をひっくり返してみましょう。ペットや家族が、ヘビに噛まれるようなことがあってはいけません。ヘビを見つけたら、専門家に除去を依頼しましょう。[20]
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    保険請求のため、自宅の写真を撮る 災害時はなかなか保険のことにまで気が回らないかもしれませんが、破損の記録は重要です。自宅全体を、動画や写真に収めましょう。必要な場合は、使い捨てカメラで破損のあった場所を正確に撮影します。自宅を片付けながら、必要な記録を残すと良いでしょう。詳しい情報は、保険会社に問い合わせましょう。
    • 破損箇所を写真に収めておくと、保険金の請求、災害義援金の申請、所得税の軽減・免除をスムーズに行うことができるでしょう。
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    自宅を修繕する 自宅の状況が、安全ではないこともあるでしょう。溜まった水の除去には、排水ポンプ、乾湿両用クリーナー、送水ポンプが効果的です。専門家に、建物への被害確認を依頼し、汚水処理タンクの破損やガス漏れは、帰宅する前に修繕してもらいましょう。続いて、破損した配線の電気工事を手配しましょう。[21]
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    自宅を掃除する 自宅に流れ込んだ泥や水には、下水や危険な化学物質が含まれる可能性があります。また、水が残っているとカビの発生につながります。全ての扉と窓を開け、汚れた場所をお湯と洗浄力の強い洗濯洗剤や食器用洗剤を使って擦りましょう。最後に、漂白剤と水を1対9で混ぜたもので殺菌します。掃除の後は、手を洗いましょう。[22]
    • 扇風機は、室外に空気を送り出したり、部屋の隅などの見落としがちな箇所を乾かしたりするのに役立ちます。

ポイント

  • 洪水の水は、汚水を含む様々な種類のがれきやごみを押し流しています。洪水の水に触れたら、手を洗いましょう。
  • 洪水時は、ペットも一緒に避難しましょう。一度ペットを置いて避難した後、自宅に戻り助けることができない可能性もあります。
  • 洪水多発地帯において、丘や山の上は住居を構えるのに安全な場所です。低地に家を建てる場合は、高床式にしましょう。
  • 台風中、洪水の水に触れてはいけません。洪水の水には、細菌などの危険物が含まれています。また、流された生き物にも注意が必要です。2017年にアメリカ・テキサス州を襲ったハリケーン・ハービーでは、洪水の水の中に蛇、蜘蛛、ワニがいるとされ、子供は水辺に近寄らないように警告がありました。また、同年にアメリカやキューバを襲ったハリケーン・イルマでは、洪水の水の中にサメがいたとの目撃情報もあります。

記事の情報

この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

カテゴリ: 住まいと暮らし・ガーデニング

他言語版:

English: Survive a Flood, Español: sobrevivir a una inundación, Deutsch: EIne Überschwemmung überleben, Italiano: Sopravvivere a una Inondazione, Português: Sobreviver a uma Enchente, Русский: пережить наводнение, Français: survivre à une inondation

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