淡水水槽の水換え方法

共同執筆者 Doug Ludemann

定期的な水換えは淡水水槽メンテナンスの重要な部分です。水槽の水の一部を換えると水槽内のごみや毒素の量をより厳密に管理できます。水換えを行うには、新しい水を用意して汚れた水を吸い出す必要があります。この機会を利用して砂利を掃除し、タンクの壁面からコケを取り除きましょう。最後に新しい水をそっと注ぎ入れ滞りなく水換えを終わらせると、魚への負担も少なく水槽をきれいにすることができます。

パート 1 の 3:
水換えのために水槽を準備する

  1. 1
    バケツに汲んだ水道水を前処理します。きれいなバケツに蛇口から直接水道水を入れます。使用する塩素中和剤やコンディショナーの使い方に従い、掃除の前に水道水を前処理しましょう。有害な化学物質や金属残渣を塩素中和剤やコンディショナーで取り除き、魚にとって安全な水を用意します。[1]
    • 水槽専用にプラスチック製のバケツを2つ用意します。バケツの側面に「魚」書いておくこともできます。[2]
    • 水槽に蛇口から直接水道水を注ぐのを好む人もいます。確かにその方法は便利かもしれませんが、水道水に含まれる有害化学物質に魚がさらされるリスクを伴います。そのようなリスクを回避するために、バケツに水道水を入れる前に蛇口の水を5分間流しておきましょう。[3]
  2. 2
    水槽の照明やヒーターの電源を抜きます。水槽の外側で水を使うので、電気の使用を最小限に抑えるのが最善です。水槽本体の照明や取り付けてある照明の電源を抜きましょう。加えて、水槽外側に取り付けてある全てのヒーターの電源も抜きます。[4]
  3. 3
    フィルターの電源を抜き掃除します。フィルターの多くは全体が水に浸かっていないとうまく機能しないので、掃除の際は電源を抜きましょう。ただし、水を換える度にフィルターのカートリッジ、スポンジ、その他の装置を交換または掃除する必要はありません。状態を確認して、必要に応じて流水ですすぐか全体を交換しましょう。[5]
    • フィルターを頻繁に交換するとせっかく蓄積した有益な細菌を取り除くことになり、水槽に被害をもたらす結果につながりかねません。フィルター交換による弊害を相殺するためには、細菌培養を施した砂利や砂を水槽に入れましょう。[6]
  4. 4
    汚れた人工装飾品や水草を取り出します。水換えの度に水槽内のアクセサリーを掃除する必要はありません。頻繁な付属品の掃除も、有益な細菌を破壊することにつながります。ただし、水槽内の人工装飾品があまりにもぬるぬるして汚れている場合は、そっと取り出し水草洗浄液を入れたバケツに浸して洗います。[7]
    • 水草や装飾品を洗剤で洗ってはいけません。残留化学物質が魚に害を与えるだけでなく、水槽内でコケが増殖する恐れがあります。
    • 水で薄めた塩素系漂白剤で水草や装飾品を洗うこともできます。バケツ1杯の水に塩素系漂白剤大さじ1~2杯を加えて使いましょう。[8]
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    水槽の壁面をこすります。水換えの度に水槽を確認して壁面掃除が必要か判断します。水槽の壁面に緑色や茶色の膜が張っているかを確認しましょう。水槽から水を抜く前に、コケ取り用のスポンジやスクレーパーで壁面をこすって取り除きます。[9]
    専門家情報
    Doug Ludemann

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    アクアリスト
    ダグ・ルーデマンはミネアポリス市にてアクアリアムサービスを提供する会社、「Fish Geeks, LLC」を経営しています。ダグはミネソタ大学にて生態学、進化学、そして行動学の学士号を取得しており、20年以上にわたり水族館業界、そして魚の飼育管理業務に携わってきました。プロのアクアリストとしてミネソタ動物園、そしてシカゴ州のシェッド水族館での勤務経験があります。
    Doug Ludemann
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    アクアリスト

    知っていますか?「水槽に塩化ランタンを入れるとコケの原因になるリン酸塩を取り除くことできます。これは、塩化ランタンがリン酸塩を不溶性化合物に変化させ、水中で濁った物質を形成するためです。この濁った物質は簡単に濾過できます」とアクアリストのダグ・グーデマンさんは言っています。

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パート 2 の 3:
水を換える

  1. 1
    水槽用自動水換え装置を使います。特に、大型水槽の水を部分的に交換するのに最も効率的でよく好まれる方法です。装置を直接蛇口に取り付け、接続したホースの1本と吸出し用ホースを水槽に入れます。スイッチを切るまで、この装置が自動的に汚れた水を吸い出します。その後、スイッチを再度反転して、蛇口に取り付けたホースで水槽に水を入れます。[10]
    • この方法は水交換のために複数のバケツで水を運ぶのが難しい場合に特に便利です。また、周囲が水浸しになる心配を最小限に抑えることができます。
    • 新しく水槽に入れる水の温度が水槽の水温に近いことを確認します。自動的に水を吸い出す前に水温を確認しておきましょう。[11]
  2. 2
    砂利クリーナーで水を吸い出し、水槽の底のごみを取り除きます。水槽用自動水換え装置がなければ、手動で水換えを行います。まず水交換ポンプの後ろをバケツに入れます。次にポンプの先端を水槽の底(通常砂や砂利)に差し込みます。砂や砂利にポンプの先端を斜めに深く繰り返し差し込み、ごみと水を吸い出します。[12]
    • 水換えの度に砂利を完璧にきれいにしようと考える必要はありません。実際、水槽を分割して1回の水換えで部分的に砂利を掃除するほうが環境の変化を抑えることにつながり、魚への影響を減らすことができます。
  3. 3
    水槽から水を吸い出します。水槽の中でポンプの先端を動かしながら水を吸い出すと、バケツに汚い砂利や濁った水槽の水が溜まっていくのに気づくでしょう。これは正常なことで、水換えの目的にかなっています。ただし、水を吸い出しすぎないように気を付けましょう。吸い出す水の量は最大でも水槽の水全体の30%に抑えます。それを上回ると水槽の水の化学的性質が取り返しがつかないほど変化してしまいます。[13]
    • 容量40リットルの水槽の水を交換する場合は、容量12リットルのバケツを使いましょう。バケツがいっぱいになったら適切な分量の水を吸い出したことがわかります。[14]
  4. 4
    水槽内部の詳細を確認します。水槽の水が減ったので、少し時間を割いて水槽内の状態をじっくり観察しましょう。水槽内に残した装飾品があれば、持ち上げて傷などを確認します。また、ヒーターやフィルター装置に構造的な問題がないかも確認しておきましょう。[15]
  5. 5
    水槽に残った水の温度を確認します。水槽に備え付けの水温計があれば、水を部分的に吸い出した後の水温を確認しておきましょう。備え付けの水温計がなければ、水温計を差し込んで水温を測ります。その後、水槽に少し加えるために処理しておいた新しい水の温度を測ります。双方の水温が同じであることを確認しましょう。水温が異なる場合は、水換えを完了する前にもう少し時間が必要かもしれません。[16]
    • 水温の変動により魚は病気にかかりやすくなります。新しく水を足した後にも水槽の水温を確認しましょう。
  6. 6
    水槽に前処理した水を足します。この時点で、前処理しておいた水をバケツから水槽に移します。水差しでバケツの水をすくって水槽に注ぎましょう。バケツの両端を持って、バケツから直接水槽に注いでもかまいません。[17]
    • いずれの方法で水槽に水を足すにしても、超高速で勢いよく水を入れて砂利や装飾品をかき乱すのはやめましょう。直接的に水が水槽に流れこまないように手や皿を利用する人もいます。
  7. 7
    全ての装飾品や水草を戻します。水槽に水を入れる直前または直後に、取り出した人工装飾品を水槽に戻します。この機会に置く場所を変えたり、すべて取り除いたりして水槽のレイアウトを一新することができます。
  8. 8
    フィルター装置、ヒーター、照明の電源を入れます。水換えのために電源を抜いたすべての装置を再稼働します。必ず手が乾いた状態で、慎重に装置を元に戻して再稼働しましょう。外掛けフィルターなど1部のフィルター装置は稼働前に水1~2カップを注ぐ必要があります。[18]
  9. 9
    器具を洗って保管します。水槽掃除用の器具全てをまとめて保管する場所を決めておきましょう。バケツ、スポンジ、水換えポンプを自然乾燥してから片付けます。普段通りの保管手順に従ってきちんと片付けると紛失の心配がありません。[19]
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パート 3 の 3:
水槽を長期的にきれいに保つ

  1. 1
    毎週部分的に水換えします。毎週または隔週の水換えを一貫して行いましょう。繰り返しますが、水槽の水全部を交換するのではなく、1度に換える水は全体の25~30%内に抑えます。必要に応じて月1度水槽を徹底的に掃除しましょう。[20]
    • 魚の健康と水槽をきれいに保ちたいという感情のバランスをとる必要があります。頻繁過ぎるまたは少なすぎる洗浄は魚の健康に悪影響を及ぼします。
  2. 2
    水換えで水槽を「リセット」します。水槽内部の配置変更や水槽内の化学物質過剰など、突発的なできごとの後水槽の安定性を再構築するためには、部分的に水を交換するのが最適です。予定外の水換えを心配する必要はありません。このような場合における水換えは行う価値があります。[21]
  3. 3
    照明の使用を制限します。1日中そして毎日水槽の照明を使用していると、コケやごみがものすごい勢いで蓄積していくのに気づくでしょう。これは、照明がコケの栄養摂取を促進するからです。代わりに、照明を使う時間を制限しましょう。水草がある水槽は10~14時間、なければ6~10時間が目安です。[22]
  4. 4
    餌のやりすぎに気を付けます。水換えポンプで取り除くごみのほとんどは残った餌です。この問題を避けるには、餌のやりすぎに気を付けて1日1~2回というスケジュールに従って餌を与えます。また、与える餌を魚がどれだけ食べるかに応じて餌の量や頻度を調整しましょう。[23]
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ポイント

  • 水槽の定期的メンテナンスの記録が役立つと言う人もいます。水換えの日付、換えた水の割合、大切だと思われる水槽の観察結果などを記録しておきましょう。[24]
  • 汚れた水槽の水を植物に使って水をリサイクルすることができます。[25]
  • 慣れてくると水槽の水換えをより早く行うことができます。少し練習すれば、最大の水槽でも1時間以内に掃除できるようになるでしょう。[26]

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注意事項

  • 水槽の魚が多すぎると、より頻繁な掃除が必要になります。[27]
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必要なもの

  • プラスチック製バケツ2~3個(それぞれ10リットル容量のもの)
  • 蛇口
  • 自動水交換装置(任意)
  • コケ用スポンジやヘラ
  • 塩素中和剤やコンディショナー
  • 砂利クリーナー
  • フィルターカートリッジまたは交換用のパーツ
  • キッチンペーパー(任意)
  • 箸(任意)
  • 水差しまたは皿(任意)

このwikiHow記事について

アクアリスト
この記事はDoug Ludemannが共著しています。 ダグ・ルーデマンはミネアポリス市にてアクアリアムサービスを提供する会社、「Fish Geeks, LLC」を経営しています。ダグはミネソタ大学にて生態学、進化学、そして行動学の学士号を取得しており、20年以上にわたり水族館業界、そして魚の飼育管理業務に携わってきました。プロのアクアリストとしてミネソタ動物園、そしてシカゴ州のシェッド水族館での勤務経験があります。
カテゴリ: 動物
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