PDF形式でダウンロード PDF形式でダウンロード

フワフワの頭とクリクリの目、そして小さな声で鳴く子猫はたまらなく可愛く、思わず助けてあげたくなってしまうものです。猫は体調が悪くても表に出さないことが少なくありませんが、よく観察すると苦しんでいることに気付くことができます。子猫を飼っている、もしくは瀕死の状態で助けが必要と思われる子猫を見つけた場合は、すぐに手を差し伸べ適切な処置をすることが子猫を助けるための最善の方法です。

パート 1 の 3:
動物病院に連れて行く

  1. 1
    箱を用意する ペットキャリーを持っていない場合は、子猫を入れる箱を探します。子猫が支障なく立ち上がったり、体の向きを変えられるくらいの余裕があるサイズにしましょう。ただし、箱が大きすぎると車に乗せているときカーブで子猫の体が転がって危険です。[1]
    • 子猫が這い出てこないように、箱の上部は閉じましょう。
    • 新鮮な空気が十分に入るように、箱の側面に空気孔を開けるとよいでしょう。
    • 子猫を安心させるため、また嘔吐物や尿を吸い取るように、古いタオルやTシャツを箱に入れるとよいでしょう。
  2. 2
    子猫の体を温める 生まれたての子猫は自分で体温調整をすることができないため、母猫か飼い主に頼るしかありません。子猫を入れている箱をタオルか毛布で包みましょう。ただし、このとき空気孔を覆ってはいけません。[2]
    • また、タオルや着古したTシャツで子猫を包んで温めてもよいでしょう。
    • 空気孔を塞がないようにするのと同じように、子猫を包むときは頭は覆わず、息ができるようにしましょう。
  3. 3
    一番近い動物病院を探す 子猫には早急な医療的処置が必要です。近くの動物病院で診てもらえなくて、緊急を要する場合、救急外来を受け入れている動物病院を探さなければならない場合もあるでしょう。生存確率を上げるには一番近い動物病院で診てもらうのが最善ですが、緊急の予約は通常の受診より費用がかかることを頭に入れておきましょう。
    • 検索エンジンで「近くの救急動物病院」で検索してみましょう。
    • もしくは、「動物病院+郵便番号」で検索してもよいでしょう。
    • 近くの動物愛護センターに連絡して紹介してもらうという方法もあります。
  4. 4
    子猫を動物病院に運ぶ 子猫を箱やキャリーに入れたら、動物病院に連れて行きます。車で連れて行く場合、車内で悲しそうに鳴いたり、ニャーニャーとかなり鳴くかもしれませんが問題ありません。車に乗っているのが居心地悪いだけでしょう。動かなり物病院に連れて行くという事が最優先で、子猫をキャリーに慣れさせる時間はありません。子猫を柔らかい布で包み、キャリーの中で子猫が転がらないように、急ブレーキや急加速、急ハンドルは避け、慎重に運転しましょう。[3]
    • 車の窓の外を見せると落ち着く猫とそうでない猫がいます。両方を試してみて、子猫がどちらを好むかを見てみましょう。
    広告

パート 2 の 3:
瀕死の子猫を助ける

  1. 1
    心肺蘇生法で子猫を蘇生させる 心肺蘇生法は反応のない患者に対して救助者が心臓の鼓動と呼吸を人工的に行う方法で、人間や猫、その他様々な動物に有効です。子猫が呼吸をしていない、もしくは心音が聞こえないと確信を持っているときのみ心肺蘇生を行いましょう。心肺蘇生を行いながら、別の人に動物病院に連絡するよう指示します。誰もいない場合は、自分で連絡しましょう。[4]
    • 気道を妨げるものを取り除きます。喉に異物が詰まっている場合、指で異物を取り除きます。口、喉、肺が液体でいっぱいになっている場合は、頭を地面に向けて体を支え、重力で気道が確保できるようにします。
    • 子猫の鼻と口に口をつけて、小さく3回息を吹き入れます。子猫の肺は非常に小さく、空気をたくさんは入れられないため、ほんの少量だけ息を吹き入れましょう。状況を見て判断しますが、猫から人へとうつる病気もあるということを頭に入れておきましょう。20秒に1回人工呼吸をします。
    • 呼吸はなくても心臓は動いている場合、心臓マッサージはせずに人工呼吸だけ行いましょう。
    • 子猫の心拍を胸で確認します。心拍がない場合、親指と人差し指で子猫の胸部を挟んで、子猫の曲がった肘の後ろあたりで胸を圧迫して心臓マッサージを行います。心臓の鼓動は絶えず確認しましょう。
    • 心肺蘇生は5分以上は行わないようにします。5分経過すると生存は難しいでしょう。
  2. 2
    出血を抑える 大きな傷や深い傷、深い刺し傷を負っている場合は、出血を抑えるために止血をする必要があります。子猫の止血は人間に対する処置とほとんど同じような方法で行います。傷を清潔にして血を止め、動物病院に到着したら出来るだけ早く縫合ができるようにするのが理想です。
    • 傷の縁周りを水か消毒液で洗います。
    • 傷の縁周りがきれいになったら、清潔なガーゼや布を直接当ててしっかりと5~10分ほど圧迫します。傷をチェックしようとガーゼや布を剥がしてはいけません。再び出血する恐れがあります。
    • 止血ができたら、ガーゼや布をテープで固定して子猫を獣医師に引き渡しましょう。
    • 再び出血したり、子猫が自分で包帯を外さないように子猫の体を押さえておいた方がよいでしょう。
  3. 3
    体温を保つ 子猫は低体温になりやすいため、温める必要があります。普通は母猫が子猫を温めますが、それが不可能な場合や育児放棄された場合、もしくは母猫不在のときは、人間が素早く安全に温めなければなりません。Tシャツや古いタオルを入れた箱の中に子猫を入れ、ペットボトルにお湯を入れた湯たんぽなどを一緒に入れましょう。[5]
    • 生まれたての子猫は自分で体温を調節することができないため、母猫に頼るしかありません。
    • ヘアドライヤーやその他熱風を直接当てるような機器を使用して子猫を温めるのはやめましょう。熱くなりすぎる恐れがあります。
  4. 4
    子猫衰弱症候群に対応する 母猫が付き添っていて完璧なケアをしていても、乳離れする前に死んでしまう子猫もいます。乳離れする前に死亡してしまう状態を子猫衰弱症候群と呼びます。子猫の死因となり、死亡率を上げる原因となる要因はいくつかあります。早い段階で子猫衰弱症候群の症状を見極めることが生存率を上げる一番の方法ですが、死亡が避けられない場合も多いということを覚えておきましょう。
    • 子猫衰弱症候群の疑いがある場合は、直ちに動物病院に連れて行きましょう。それが子猫を生かす最善の方法です。
    • 子猫衰弱症候群の原因としては、先天性欠損症、出産時の圧迫、環境毒素、母猫と子猫の血液型不適合、未熟児または低体重での出生、寄生虫、細菌、ウイルス感染、環境温度が高すぎる、もしくは低すぎる、さらには脱水症などがあります。[6]
    広告

パート 3 の 3:
子猫の体調不良を認識する

  1. 1
    子猫が元気があるかを注意して見る 子猫は普通よく遊び、好奇心旺盛で元気いっぱいです。人間の赤ちゃんのように長い時間寝ますが、起きているときは好奇心とエネルギーの塊です。子猫が一日中寝ていたり、起きていても元気がないといったような不活発状態にあるのは、何か悪い所があるのかもしれません。動物病院に連れて行き、原因を突き止めましょう。[7]
  2. 2
    子猫がどのくらい餌を食べるかを観察する 生まれたばかりの子猫は2、3時間に一度食事をします。数時間食事を嫌がるようなら、具合が悪いサインかもしれません。食べ物なしでは長く持ちません。食べ物を数時間食べないということは、胃の不調もしくはもっと悪い病気の可能性もあります。子猫が食べないようなら動物病院に連れて行きましょう。[8]
  3. 3
    嘔吐に注意する 赤ちゃんは吐きます。子猫も赤ちゃんなので、時々吐くこともあるでしょう。一般的には、たくさん食べ過ぎたり、早く食べ過ぎたりするのが原因です。子猫がひっきりなしに吐く場合、何かの疾患を抱えていて医療的ケアが必要なサインでしょう[9]
    • インターネットで検索すると、市販の人間用の吐き気止めを与えるよう推奨しているサイトもありますが、どういった状況であろうと子猫に与えてはいけません。動物病院に連れて行き、子猫に危険のない薬を処方してもらいましょう。
  4. 4
    細菌やウイルスから子猫を守る 子猫の免疫システムは非常に弱く、母猫からすぐに母乳を与えられない場合、子猫は初乳に含まれる抗体を得られません。この貴重な初乳をもらえないと、子猫の免疫システムは確立されません。弱い免疫システム下では、細菌やウイルス感染は非常に危険です。子猫の元気がない、または下痢や嘔吐が見られるときは、致命的な感染症にかかっている可能性もあるため、直ちに動物病院に連れて行きましょう。
    広告

関連記事

発情期の猫を落ち着かせる発情期の猫を落ち着かせる
猫の死期が近いことを知る猫の死期が近いことを知る
猫の鼻づまりを治す猫の鼻づまりを治す
猫のおしっこの臭いを取る猫のおしっこの臭いを取る
猫にノミがいるかを確かめる猫にノミがいるかを確かめる
子猫に糞をさせる子猫に糞をさせる
猫の毛刈りをする猫の毛刈りをする
猫の口を開けさせる猫の口を開けさせる
失明した猫の世話をする失明した猫の世話をする
猫の熱を下げる猫の熱を下げる
夜中飼い猫に起こされるのを防ぐ夜中飼い猫に起こされるのを防ぐ
猫に寄生虫がいるかを確かめる猫に寄生虫がいるかを確かめる
愛猫とコミュニケーションをとる愛猫とコミュニケーションをとる
家出した猫を見つける家出した猫を見つける
広告

このwikiHow記事について

Pippa Elliott, MRCVS
共著者 ::
獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
この記事の共著者 : Pippa Elliott, MRCVS. Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
カテゴリ:
このページは 227 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告