梗概とは、執筆した作品のあらすじがまとめられている文章で、作品内容の終始が説明されているものです。概要のように物語の要点を手短に説明するのではなく、結末を含む話の筋も詳細に述べられています。小説、脚本といった長編の作品をを執筆した際に出版社やエージェントに提出するのが一般的です。優れた梗概は、物語の展開を生み出す対立、それがいかに解決されていくのか、その過程で登場人物の人物像がどのように展開していくのかといった点が明らかになっています。梗概は、作品の抜粋などに添えて提出することが多いので、しっかりと手直しも加えましょう。

パート 1 の 3:
梗概の構成を決める

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    本編の執筆を終えてから梗概を用意する エージェントや出版社は既に完成した原稿にしか興味を示しません。つまり、本編の執筆を終えてから梗概を用意した方が、登場人物、話の展開、対立もより明確に書き出すことができるでしょう。[1]
    • すでに地位を確立している著名な作家であれば、ある程度しか原稿が仕上がっていない段階でも本を提案することができるかもしれませんが、新人は完成した原稿が必要です。
    • 梗概を書くには、話の結末まで分かっている必要があります。梗概には結末も含まれます。
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    主要登場人物を一覧にする 主人公、主人公の恋愛の対象となる存在、悪役、さらに仲間などが含まれるかもしれません。梗概では、最も重要な登場人物のみ述べるようにしましょう。どの人物を紹介するか注意深く決めましょう。[2]
    • 躍動感あふれる登場人物を選んで紹介するようにしましょう。どの人物も多才で、臨機応変に変化に対応できるような要素を兼ね備えていることが大切です。また、物語の進行を大きく左右する人物でもあります。
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    話の重要な点を書き出す 梗概は物語の全体的な進行を網羅していなければなりません。つまり、わき筋は結末を左右するものでない限りは省きます。物語の中心となる対立、重要な動き、そして結末を説明しましょう。[3]
    • 小説や回顧録を執筆したのであれば、それぞれの章を1文で要約してみると良いかもしれません。例えば、「ローリーは父を探す旅に出て、古い友達と再会する」といった要領で書いてみましょう。
    • 映画や劇の脚本を執筆したのであれば、それぞれの幕で起こる出来事を一覧にしてみましょう。例えば、「ローリーは倉庫が倉庫に入り、銃撃戦が起こる」といったような説明を加えることができます。
    • 短編集や詩集であれば、それぞれの作品のテーマを説明すると良いでしょう。例えば、「この詩集は過去の記憶をたどり、子供時代とその無垢さを探ることをテーマにしている」というような説明ができます。
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    他にはない特徴を明確に述べる 出版社やエージェントは毎週、何百もの梗概を目にしています。自分の作品に注目してもらうためにも、他にはない特徴を強調しましょう。この特徴を元に、個性的あるいは興味深い梗概を用意しましょう。[4]
    • あなたの作品は興味深い視点から書かれていますか?そうであれば、前面に出しましょう。例えば、「この物語は地下帝国の最後の生き残りとなった小人を中心として進む」といったように売り込みましょう。
    • 驚くような展開が読者を待ち受けていますか?該当する場合は、ある程度謎めいた雰囲気を残しつつ、その衝撃的な展開について触れておきましょう。例えば、「ジョーン・ポールは、想像していた以上に自分の身が危ないということに気がつく」といったように書きましょう。
    • ニッチな需要に応える作品ですか?そうであれば、どのような読者を想定しているのか述べておきましょう。例えば、「この回顧録は、失われた10年と言われる世代に含まれていることが何を意味しているのかを語っている」といった説明を添えましょう。
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    梗概の長さを確認する 出版社やエージェントによって梗概の長さに関する規定も異なります。実際に書き始める前に出版社、映画製作会社、エージェントなどを何件か調べてみましょう。ウェブサイトなどに要件などが掲載されているかもしれません。[5]
    • 新しい梗概の場合、A4用紙1~2枚にまとめることが一般的です。
    • 脚本に関する梗概である場合はA4で1枚という場合も少なくありません。800~1000文字程度にしましょう。[6]
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パート 2 の 3:
梗概を書く

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    3人称の視点で書く 1人称の視点で回顧録や本を執筆したのであれば、3人称(彼、彼女、彼らなど)に切り替えて梗概を書きましょう。終始、主要な登場人物の名前を何度も用いましょう。[7]
    • 英語で梗概を書いている場合、映画製作会社のほとんどが(さらに出版社のいくつかも)主人公の名前を全部大文字で記載するように指定しています。例えば「Jenna」という登場人物は「JENNA」と表記する必要があります。
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    主要登場人物と物語の対立を冒頭で紹介する 1つ目の段落で、全ての主要登場人物と物語の全体的な要点を紹介しましょう。この第一段落で読み手の関心を引く必要があります。[8]
    • 例えば、この第一段落は次のように始めてみましょう。「乗っていた飛行機がジャングルの奥深くに墜落した時、生存するためには自らの心の底にある恐れを克服しなければならないということにローラは気づく」
    • その他の登場人物を紹介する際は、主人公に関連付けながら紹介すると良いでしょう。例えば、「ローラの他にも墜落を生き延びた人物がいた。謎めいた考古学者のテリーだ」といったように紹介することができます。
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    中心的な出来事を要約する 登場人物が直面する困難などはすべて紹介し、こうした状況がどのように克服されていくのかについても触れましょう。ただし、わき筋や背景となる話などは、本筋に重要でない限りは梗概から省きましょう。[9]
    • わき筋や脇役に関する説明に文字数をあまり割かないようにしましょう。梗概全体が分かりづらくなってしまうので、本筋に集中しましょう。
    • 例えば次のような要領で書いてみましょう。「川に潜むモンスターを倒したジェームズは、魔法の水晶を手に入れるための旅を続ける。洞窟を発見したジェームズは閉じ込められてしまう。自分の命を守るため、ジェームズは小鬼(ゴブリン)に自分の剣を差し出す」
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    結末を述べて終える 梗概の読者は、この物語が実際にどのように完結するのかを知る必要があります。この段階で、新たな情報を提供するのは好ましくありません。また、結末を述べずに終える梗概は優れた梗概とは言えないでしょう。出版社やエージェントは、どのように完結するのかを知ったうえで判断をしなければなりません。[10]
    • 例えば次のように書くことができます。「ジュンはジニーが盗んだダイヤを発見する。ジニーが警察に逮捕される場面でこの映画は終了する」
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    重要な情報のみ含める 優れた梗概とは、特定の登場人物が何をして、何を感じ、そしてどんな状況に対峙するのかを含んでいますが、細かな詳細は省かれています。脇役に関する情報はできる限り省き、主要な出来事のみを強調しましょう。[11]
    • 登場人物の会話を再現するのではなく、発言内容を要約するに留めましょう。
    • 脇役はそれぞれの名前でなく役割を述べるようにしましょう。例えば、「ジョーがある晩に出会うサクソフォン奏者のルイス」と紹介するのではなく「ジョーはサクソフォン奏者と出会う」というように書きましょう。
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    登場人物の成長や感情を示す 物語の進行と共に、登場人物が何を学び、感じるのかについても説明しておくと良いでしょう。話に予期せぬ展開があったり、何かが起きた際に主人公の精神面そして感情面にどのような変化が生じるのかを考えてみましょう。[12]
    • 例えば次のように書いてみましょう。「新しい発見で元気を取り戻したセシリアは急いでホレイショに連絡をとる。ところが、ホレイショは既に死んでいたということを知り衝撃を受ける」
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    自画自賛を避ける 読み手の関心を引くことができるような梗概を書く必要がある一方で、作品を自画自賛するような表現は避けなければなりません。その代わりに、紹介する内容で作品の質を証明しましょう。[13]
    • 「涙を誘う」場面、あるいは「鮮明な」ラッシュバック、というような表現は避けましょう。淡々とその場面を説明することに徹しましょう。伝えたい感情について述べる必要がある時は、読者がどのように感じるべきかを筆者であるあなたが示すのではなく、特定の出来事に対して登場人物がどのように反応するのかを描写することで説明します。例えば次のような書き方を心がけることが大切です。「真実を悟ったクレアは幻滅する」
    • 読者がどのように感じるのかを憶測で決めつけないようにしましょう。例えば、「読者はメルビン卿がベティー令嬢に対して何を企んでいるのかを理解する」と書くのではなく、「ベティー令嬢は城の中を進んでいくにつれ、メルビン卿の企みに徐々に気がついていく」という書き方を心がけましょう。
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パート 3 の 3:
梗概を手直しする

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    出版社の規定に従って体裁を整える 出版社やエージェントによってフォーマットに関する規定は異なってくるものの、基本的な要素は共通していて似ているでしょう。[14]
    • 特に決まった規定がないようであれば、自分の名前と作品名を各ページのヘッダーに含むなどしましょう。
    • ビジネス文書などでも用いられているような一般的な広さの余白を残しましょう。
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    梗概を読み返す 出版社やエージェントに何かを提出する際は、ミスのない内容を送ることが重要となります。自分で書いた内容を見直し、書き間違い、変換ミス、文法ミス、誤字や脱字を修正しましょう。また、簡潔に書かれているよう心がけましょう。不要な単語、語句、ありふれた決まり文句などは省きます。
    • 一度全体を音読し、見逃しているミスがないか確認しましょう。
    • プロの編集者を雇って修正を依頼しても良いでしょう。
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    他人に読んでもらう 友達あるいはプロの編集者に依頼して梗概に目を通してもらいましょう。こうした人物からの助言を元に必要な修正を加えてから出版社やエージェントに提出します。
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    個々の送り先に合わせて梗概を手直しする 梗概を一度作り、何度も再利用して複数の出版社に送るという方法は好ましくありません。個々の出版社やエージェントが指定する規定を確認し、その内容に合わせて微調整を加えましょう。[15]
    • 例えば、梗概の長さをA4用紙1枚と厳しく指定している出版社があるかもしれません。この場合は、物語の展開の鍵を握る対立に焦点をあてる必要があります。その一方でA4用紙4枚という既定の出版社もあるかもしれません。こうした条件であれば、より多くの情報を含めることが可能になります。
    • こうした微調整を怠ると、送った梗概が読まれないかもしれません。
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    送り状と作品のサンプルを添えて送付する 梗概は単体では送らず、送り状や作品のサンプル(抜粋)も添えて一式として送ることが一般的です。出版社やエージェントによって提出物の規定も異なることもあるので、ガイドラインなどをよく確認して準備しましょう。[16]
    • 送り状では、作品の概要、自分の業績、さらになぜこの出版社に送付しようと思ったのかについて手短かに説明しましょう。
    • 作品のサンプルとして、例えば実際の作品の1~2章、劇の1幕、あるいは短編の1つなどを抜粋して添えましょう。第1幕や第1章が用いられることが一般的です。
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このwikiHow記事について

Alexander Peterman, MA
共著者
受験家庭教師
この記事の共著者 Alexander Peterman, MA. アレクサンダー・ピーターマンは2017年にフロリダ大学大学院にて教職修士号を取得後、同州で家庭教師をしています。
カテゴリ: 作文技術
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