物語にするすばらしいアイディアがあっても、実際にそれを書くのは難しいかもしれません。幸いにも、思い通りに物語を書く方法があります。まず物語の前提、登場人物、舞台設定といったアイディアを練ることから始めましょう。次に、物語を語る技法(ストーリーテリング)を使って話の展開を構成します。最後に、アウトラインを完成させて物語の筋を追いやすくします。

パート 1 の 3:
物語を考える

  1. 1
    自由な発想で登場人物の構想を練る 物語としてアイディアを展開させる前に、まずそのアイディアを書き出す必要があります。思いついたことすべてを自由に書き出すか、リストにしてみましょう。辻褄が合わなくても気にする必要はありません。物語に繋がるかもしれないアイディアを見つけてみましょう。[1]
    • 物語の内容、登場人物、舞台設定、場面などについて思いついたことを、質や良し悪しを問わずすべて書き出します。
  2. 2
    物語の前提や要約を書く 前提(プレミス)は物語の基本的な構想を端的に表します。一文から始めてもよいですが、宣伝文として使える内容になるまで展開させましょう。[2]
    • このような文章で書き始められます。「親友同士である女の子2人が車の事故に遭ったが、車から救出されたのはそのうち1人だけだった」
    • そしてこれが宣伝文の一例です。「ケイトと彼女の親友マリアは、1年で一番大きなパーティーに招待されてワクワクしていた。パーティーの帰り道、ケイトが運転していた車は濡れた道路でスリップして木に衝突した。ケイトが病院で意識を取り戻したとき、マリアは車にいなかったと知った。誰もがマリアは誰かと一緒に逃げたと考えているが、ケイトはあの事故の夜、マリアと一緒にいたと知っている」
  3. 3
    主人公と脇役のキャラクター設定シートを作る 登場人物の風貌、詳しい情報、特徴、好みを書き出しましょう。主人公の舞台設定を作ります。物語の冒頭で登場人物について語り、話が進むにつれどのように彼らが変わっていくかを描写しましょう。[3]
    • 最も大切なのは、物語のなかで登場人物がなにを求めているかをはっきりさせることです。[4]
    • キャラクター設定シートに書く量に決まりはありません。短い物語であれば、脇役は短い概要だけでよいかもしれません。
    • こちらのウェブサイトでは、キャラクター設定シートの作成ツールを提供しています。https://www.world-type.com/
  4. 4
    中心となる対立関係をはっきりさせる 物語の冒頭で対立関係を描写して、読み進めるにつれて読者が緊張を感じられるようにする必要があります。物語を通して対立関係を展開させ、クライマックスで頂点に到達させます。物語の最後には、対立関係が解決していなければなりません。[5]
    • 内面の葛藤は、登場人物同士もしくはある登場人物の内面で対立が起こっている状態です。たとえば、悪いことと分かっていてもやめられない状態がこれに当てはまります。
    • 外的な対立は、登場人物の外部で起こります。これには主に3つの種類があります。
      • 人対人。主人公が敵と対峙します。たとえば、女の子がいじめっ子に立ち向かうときです。
      • 人対自然。主人公が自然と対峙します。たとえば、キャンプをしている人々が暴風雨のなかを生き延びなければならないときがこれに該当します。
      • 人対社会。主人公が社会に存在する問題もしくは社会的慣習に立ち向かいます。たとえば、女の子が法改正を支援するために一市民として反抗運動に参加することが挙げられます。
  5. 5
    物語の舞台設定を構築する いつどこで物語が起こっているのかが物語の舞台設定です。どのように物語を見せ展開させるのかに影響を及ぼすため非常に重要です。たとえば、1920年代と2018年に語られた物語のなかでは、社会と科学技術は著しく異なっているでしょう。[6]
    • 馴染みのない場所や時代に舞台を設定するなら、それらについて調べ知識を習得しましょう。物語の主題を書く際に役に立ちます。
    • 舞台設定に関連した写真を見るとよいでしょう。個人的な写真またはインターネット上で見られる写真のどちらも知識を得る助けになります。
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パート 2 の 3:
話の展開を創作する

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    場面のアイディアを思い付いたらすぐに書き留める 筋が通っているか、物語の展開通りになっているかについて気にする必要はありません。思い付いた考えを書き留めましょう。最初にワクワクする場面をすべて書き出して、あとでほかの場面を思い付いた時点で追加してもよいでしょう。[7]
    • 話の順番通りに創作する必要はありません。アイディアを書き留めれば書き留めるほど、物語の展開にある穴を埋めるのは容易になります。
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    読者を掴む出だしを作る 物語の冒頭では登場人物と舞台設定について伝えなければなりません。読者が共感できる日常的な状況のなかで登場人物を描きましょう。登場人物を、物語中の対立関係に関連する問題に向き合わせて、読者にその関係をほのめかします。[8]
    • 伝統的な物語のアウトライン(骨子)に従うなら、ここが物語の提示部となります。先に挙げたケイトとマリアの物語を例にとれば、パーティーに向かうケイトとマリアの場面で物語を始められます。車が歩道に横滑りするため、ケイトが運転に手を焼いている状態を描写してもよいでしょう。
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    きっかけとなる出来事を描く これにより物語が始まります。短い物語であれば最初の場面、長編の物語であれば最初の何章かの間といった、話の序盤に起こるべきです。この出来事によって対立関係が引き起こされるようにします。[9]
    • 非常に短い物語であれば、冒頭の掴みときっかけとなる出来事は同じ場面で書いてもよいでしょう。
    • たとえば、ケイトとマリアの物語においてきっかけとなる出来事は、車が木に衝突した場面になるでしょう。
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    上昇展開を築き緊張を高める きっかけとなる出来事のあと、物語を動かす一連の出来事を描写する上昇展開が始まり、クライマックスまで読者を導きます。話が進むにつれて、緊張がゆっくり高まるようにするべきです。短い物語であれば上昇展開は1回のみになるかもしれませんが、長編物語であれば多くの上昇展開を取り入れます。[10]
    • 長い物語では、上昇展開のなかで緊張が緩まる瞬間を組み込んで、読者が一息つけるようにするとよいでしょう。
    • たとえばケイトとマリアの物語における上昇展開は、ケイトが病院で警察と話すこと、ケイトが運転禁止になること、マリアを探すために友達に連絡すること、SNSでマリアに関する情報を探すこと、車やマリアの持ち物を探してなにか形跡がないか調べることになるかもしれません。
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    クライマックスを書く クライマックスは、主人公が対立関係にある人物や物事と向き合う、物語の頂点です。ここに至るまで緊張を高めてきたことで、物語のなかで最も感情が高まる部分になります。[11]
    • たとえば、ケイトとマリアの物語のクライマックスは、ケイトがマリアの携帯電話を車の座席の下で見つけ、「事故の夜にマリアも一緒にいた」という自分の主張は間違っていなかったと確信する場面になるかもしれません。ケイトは父親の車を盗んで、マリアを探しに事故が起きた現場まで向かうでしょう。警察が到着すると、ケイトは林のなかにそっと身を隠してマリアを探しに行きます。警察がケイトを見つけ捕まえようとしたそのとき、ケイトは茂みのなかでうずくまっている、怪我をしたマリアを見つけます。
  6. 6
    下降展開の場面を決める 下降展開では、クライマックス後の結末を提示します。簡潔に物語の結末に読者を導きましょう。これにより物語の筋が締めくくられます。[12]
    • ケイトとマリアの物語における下降展開では、ケイトがマリアを助けること、マリアが病院で回復すること、ケイトの話を信じなかった人々が謝罪することなどを取り入れられるでしょう。
  7. 7
    納得のいく結末で物語を終わらせる 読み終わったあと、すっきりした気持ちになれるような結末でなければなりません。ハッピーエンドでない物語がたくさんあるように、幸せな結末にする必要はありません。ただし、読者が物語からなにかを得られたと感じ、満足感を覚えられるようにする必要があります。[13]
    • ケイトとマリアの物語なら、マリアの回復を祝うささやかな集まりで締めくくることができるかもしれません。
  8. 8
    必要に応じて場面と場面の間の穴を埋める 話の展開の基礎ができたあとで、繋がりの悪い場面があることに気付くかもしれません。それでも問題ありません。この時点で、物語の筋の穴を埋めるように繋ぎましょう。[14]
    • AからBの場面をどのように繋げればよいか分からないなら、あとで取り掛かるようにメモを残し、先へ進みます。時間を置いて作業してみましょう。
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パート 3 の 3:
アウトラインを作成する

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    アウトライン(骨子)をどの程度詳細に書くか決める 場面ごとに一文で要約するか、場面ごとに起こったことすべてを書き出してもよいでしょう。判断はあなた次第です。どちらの方法も、良いアウトラインを書くのに効果的です。[15]
    • アウトラインはあとから追加できることを覚えておきましょう。この段階ですべて書き出す必要はありません。
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    アウトラインに英数字を振り 情報を整理する アウトラインに英数字を降って整理すると、情報の階層を作るのに非常に役立ち、完ぺきなアウトラインを作れるようになります。基本的なアウトラインは1つか2つの階層から成り立ちますが、アウトラインをさらに発展させたいなら階層を深くしてもよいでしょう。アウトラインを英数字でまとめる基本的な方法は以下の通りです。[16]
    • ローマ数字(I、II、III、IV、V)を振り、主要点をまとめます。たとえば、一文で場面を要約します。
    • アルファベットの大文字 (A、B、C) を振り、副次的な点をまとめます。たとえば、特定の場面でそれぞれの行動をリストアップできます。
    • 数字(1, 2, 3) を振り、根拠や補足となる事項をまとめます。たとえば、場面に含める必要のある重要な情報、もしくは脇役に関する情報がこれに当たります。
    • アルファベットの小文字 (a、b、c)を振り、重要度の低い情報をまとめます。たとえば、場面に登場させる人物の描写などです。
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    物語の冒頭から始め結末まで順を追ってまとめる すでに話の展開は書き終えているので、この作業は難しくないはずです。物語の展開に従い、場面を順番に並べましょう。[17]
    • アウトラインを完成させながら、各場面に番号を振りましょう。
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    場面ごとに要約を一文書く こうしてアウトラインの主要点を取りまとめます。物語のそれぞれの場面で行いましょう。[18]
    • 物語に穴を見つけたら埋めるようにしましょう。どのように穴埋めすればよいか分からないなら、起こるべき出来事を述べたアウトラインの主要点を取り込んで、繋がらない部分を結び付けましょう。
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    場面を肉付けしたい場合は肉付けする アウトラインの肉付けは必須ではありません。ただし文体によっては、場面を具体化すると後々物語を書くのが楽になるかもしれません。以下の方法で場面を肉付けできます。[19]
    • 場面に登場する人物をすべて挙げる
    • 場面で起こることをすべて書く
    • 人物描写、伏線、緊張を高める展開で用いた重要な情報を書き留める
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ポイント

  • 登場人物の身になって、その人物だったらどんな行動を取るか考えましょう。
  • 登場人物の動機によって物語の筋が作られることを覚えておきましょう。物語で起こる大きな出来事を考える前に、登場人物を作り出すことに力を入れましょう。
  • 悪役が必要な物語なら、彼らに動機を与えましょう。悪役の動機を考えておくと、物語の筋を考えるのが楽になります。
  • 思いついた面白いアイディアを一覧にしましょう。物語の筋に合うアイディアがあるかもしれません。使えそうなアイディアがなくても、あとで別の物語に使えるように取っておきましょう。
  • 登場人物の動機を決めたら、変更しないようにしましょう。登場人物を物語に無理に押し込もうとすると、話に現実味がなくなります。登場人物を信じ、彼らの生い立ちを使って対立関係を解決するようにしましょう。そのほうが、物語が自然に展開します。
  • 場面のペース配分に気を配りましょう。アクション、ドラマ、緊張の高まりがバランスよく構成されているべきです。
  • 感情のバランスを取りましょう。悲劇を書いているなら、ユーモアを少し含めます。気楽なコメディーなら、ドラマを少し取り入れます。ロマンスであれば、緊張が高まる場面を書きましょう。

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注意事項

  • 焦らずに書きましょう。書き上げるまで時間がかかるかもしれませんが、物語をより洗練させることができます。
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出典

  1. Lucy V. Hay. 小説家. 専門家インタビュー. 16 July 2019.
  2. Lucy V. Hay. 小説家. 専門家インタビュー. 16 July 2019.
  3. Lucy V. Hay. 小説家. 専門家インタビュー. 16 July 2019.
  4. http://www.writersdigest.com/online-editor/7-steps-to-creating-a-flexible-outline-for-any-story
  5. Lucy V. Hay. 小説家. 専門家インタビュー. 16 July 2019.
  6. http://www.writersdigest.com/online-editor/7-steps-to-creating-a-flexible-outline-for-any-story
  7. http://www.well-storied.com/blog/develop-story-idea
  8. http://www.well-storied.com/blog/develop-story-idea
  9. https://www.scribophile.com/blog/freytags-pyramid/

このwikiHow記事について

Lucy V. Hay
共著者 ::
小説家
この記事の共著者 : Lucy V. Hay. 作家、脚本編集者、そしてブロガーのルーシー・V・ヘイは、執筆講座や自身のブログ「Bang2Write」を通じて作家志望の人達にライティングのアドバイスを提供しています。これまでにイギリスのスリラー映画を2本プロデュースしている他、初の犯罪小説「The Other Twin」は、現在Agatha Raisin(Free@Last TVにて放送中のエミー賞受賞犯罪ドラマ)の製作者による映像化が検討されています。
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