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物語の要約は、短く、わかりやすく、要点を押さえて書く必要があります。一定のルールに従ってまとめることで、そうした要約を簡単に書くことができるでしょう。

パート 1 の 2:
本を読みながら準備をする

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    物語を読む 読んだことがない物語を要約するのは非常に難しいことです。実際に本を読むか、ヘッドホンをつけて、iPodなどでオーディオブックを聴きましょう。本の要約を掲載しているウェブサイトなどもありますが、そこに書かれていることが必ずしも正確とは限らないため、信用し過ぎないようにします。[1]
    • 読書の際は、物語の中心となるテーマを読み取りましょう。例えば『指輪物語』の場合は、「欲の力(すなわちリングの力)が強いほど悪の力も強くなる」あるいは「(ホビットのような)何者でもない人の行動でも世界を変えられる」といったテーマを読み取れるかもしれません。[2]
    • 全神経を本に集中させます。音楽であれ何であれ、他の事に意識がいかないようにしましょう。
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    メモを取る[3]  読みながらメモを取り、要約をする際に参考にします。「誰が・何を・いつ・どこで・なぜ」というポイントを見つけてメモを取りましょう。これらは、要約に盛り込む基本情報となります。[4]
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    主な登場人物を見極める その物語が、誰についての物語なのかをはっきりさせる必要があります。またストーリー上重要ではないキャラクターも見極めましょう。大勢のキャラクターが登場する物語を読んでいる場合、すべてのキャラクターをメモしておくのは大変なことです。
    • 『ハリー・ポッターと賢者の石』の場合:主要な登場人物として、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーが挙げられるでしょう。また、ハグリッド、ダンブルドア、スネイプ、クィレル、ヴォルデモートも、ストーリー上重要な人物と言えます。
    • ポルターガイストのピーブズやドラゴンのノーバートは、それぞれに物語の中で重要なキャラクターではありますが、要約に盛り込むほど、メインのストーリーに影響を与える存在ではないため、リストアップする必要はありません。
    • 『赤ずきん』のような短い物語の場合、赤ずきん、おばあさん、オオカミ、木こり(バージョンによって変わる)だけメモしておけばよいので簡単です。
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    設定をメモする ここで言う設定とは物語が進行する舞台のことです。様々な場所を舞台とする物語の場合は、複雑になりすぎてしまうため、大まかに主要な設定だけをメモしておきましょう。[5]
    • 『ハリー・ポッターと賢者の石』の場合、主な舞台はホグワーツになります。「イギリスの魔法学校ホグワーツ」のようにメモしておきましょう。
    • 『指輪物語』のように、物語の舞台が多くの領土にまたがっている場合もあります。『指輪物語』の場合は、まず物語の舞台が中つ国(Middle-Earth)であるという点を押さえ、その中のシャイア、モルドール、ゴンドールのような重要な場所をメモしておきましょう。特定の場所の名前まで細かくメモを取る必要はありません(例:ファンゴルンの森、ミナス・モルグルなど)。
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    物語の中の「戦い」に注目する ここで言う「戦い」とは、登場人物が克服しなければならない、物語のメインとなる課題のことです。[6] ハリー・ポッターシリーズや『指輪物語』のように、戦う相手が必ずしも悪役である必要はありません。
    • 『ハリー・ポッターと賢者の石』の場合は、賢者の石を盗み、魔法界を恐怖に陥れる(そしてハリーを殺す)ために生き返ろうとする、ヴォルデモートとの戦いがメインとなります。
    • 『オデュッセイア』では、イタカに帰ろうとするオデュッセウス自身の戦いがメインとなります。この物語は家に帰りたいという彼の欲求と、その途上に立ちはだかる障害がぶつかり合うことによって展開していくのです。
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    主な出来事をまとめておく 主な出来事はストーリー上、最も重要な部分となります。キャラクターの行動をすべてメモする必要はありません。もっと言えば、すべてをメモしてはいけません!メインの戦いを盛り上げる出来事や、問題の解決につながるような出来事だけをメモしましょう。
    • 『ハリー・ポッターと賢者の石』の中の主な出来事としては、「ハリーが自分は魔法使いだと知る」「ハリーが3つの頭を持つ犬を発見する」そしてもちろん「ハリー、ロン、ハーマイオニーがヴォルデモートを破る」といった出来事が挙げられるでしょう。
    • 『赤ずきん』のような短い物語なら、主な出来事も簡単にまとめられそうですが、「赤ずきんがオオカミと出会う」「オオカミをおばあさんと間違えて食べられてしまう」「木こりが登場する」など、重要な場面だけをメモしておくとよいでしょう。
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    結末を書き留めておく 結末は物語の中でも特に重要なものです。大抵の場合、物語の中の戦いには決着がつき、問題はすべて解決します。その本がシリーズの一部である場合でも、通常、物語には何らかの結末が用意されているものです。[7] 以下、ネタバレを含めて解説していきます!
    • 『ハリー・ポッターと賢者の石』では、ヴォルデモートを倒すという結末が用意されています。その後の展開は、ストーリー上は重要であっても、要約に盛り込むほど重要とは言えません。終盤のダンブルドアとハリーの会話や、グリフィンドール寮の獲得するポイントについても、ヴォルデモートを倒すというメインのストーリーに関わるものではないため、要約に盛り込む必要はないでしょう。
    • 『赤ずきん』の場合、木こりが現れて赤ずきんとおばあさんを救うという結末になっています。
    • 『指輪物語』のようなストーリーの場合、結末部分の要約は難しいものです。普通に考えれば、指輪を破壊するところまでで終わらせることになりますが、(特に、物語の中心となるテーマが「何者でもない人の行動の重要性」だと読む場合は)「シャイアの精錬」や「グレイヘイブンからのフロドの旅立ち」まで盛り込みたくなるでしょう。
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パート 2 の 2:
要約を完成させる

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    メモを整理する 「本を読む」という一番大変な作業は完了しました!必要な事柄についてすべてメモを取っていれば、要約を書き始めることができます。物語の時系列に基づいてメモを整理しましょう。物語がどこで始まりどこで終わるのか、そして主人公がどのように物語の始まりから結末までたどり着くのかを見ていきます。[8]
    • 『ハリー・ポッターと賢者の石』の場合は、ハリーが、自分が魔法使いだと知ってからヴォルデモートを倒すまでの流れを確認しましょう。
    • 『オデュッセイア』では、オデュッセウスが部下を失ってカリプソの島に流れ着いたところから、求婚者たちを倒して、妻ペネロペに自分がオデュッセウスだと証明するまでの流れをチェックします。
    • 短編の『赤ずきん』の場合、なぜ赤ずきんが森の中に入っていったのか、どのように騙されて食べられてしまったのか、どうやって助け出されたのかを見ておきましょう。
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    要約を書く メモが整理できていれば、この作業はとても簡単です。「誰が・何を・いつ・どこで・なぜ」という重要なポイントを盛り込み、短い文章にまとめましょう。物語のタイトルと著者名も忘れずに盛り込みます。[9]
    • 物語中の重要な出来事だけに焦点を当てます。ハリーのクィディッチシーンやマルフォイとの確執を盛り込むなどして、脇にそれていかないようにしましょう。
    • 物語そのものから文章を引用するのもやめましょう。要約の中で物語中の会話を再現する必要はありません。ただし、会話の中で重要なポイントがあれば、簡潔にまとめるようにしましょう(まとめ方の例:「ハグリットに聞いた情報から、賢者の石はもう安全ではないかもしれないと気づいたハリーたちは、自分たちで泥棒の計画を阻止することにした」)。
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    要約の例を見て学ぶ いくつかの例を参考にし、言葉の選びのコツや様々な要素を盛り込んで短くまとめるコツをつかめば、要約を書くことがより簡単にできるようになるでしょう。
    • 「J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと賢者の石』は、11歳の孤児ハリー・ポッターが、自分が魔法使いであることを知り、イギリスの魔法学校ホグワーツに魔法を学びに行くという物語です。そこで彼は、赤ん坊だった自分に滅ぼされた悪の魔法使いヴォルデモートに、自分の両親が殺されていたことを知ります。ハリーは、魔法使いの大家族の出身のロン・ウィーズリー、学年で一番の頭脳明晰な魔女ハーマイオニー・グレンジャーの2人の友人と共に、立ち入り禁止の3階に永遠の命を与える「賢者の石」が隠されていることを突き止めます。ハグリットに聞いた情報から、賢者の石はもう安全ではないかもしれないと気づいたハリーたちは、ハリーを嫌っているスネイプ先生が犯人だと思い込み、自分たちで泥棒の計画を阻止することを決意するのでした。終盤でハリーは賢者の石を見つけますが、同時にヴォルデモートに取り憑かれていたクィレル先生が真犯人だったとわかります。ハリーの母親がかけていた魔法のおかげで、ハリーはクィレルを倒すことができ、ヴォルデモートは再び姿をくらましました」
    • 「ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』は、ギリシャの英雄オデュッセウスが、妻のペネロペと息子のテレマコスの待つ、故郷のイタカ島に帰るまでの10年に及ぶ航海の物語です。オデュッセウスがニンフのカリプソに幽閉され、ギリシャの神々によって解放されるところから物語が始まります。海神ポセイドンは、かつて息子でキュクロープス(一つ目の巨人)のポリュペーモスの目をつぶしたオデュッセウスに恨みを抱き、彼の船を難破させようとしますが、この企みは女神アテナによって阻止されました。オデュッセウスはフェアキア人の故郷であるシェリアにたどり着き、歓待され、ここまでの旅について尋ねられます。彼は乗組員との様々な冒険、ロートパゴス族の島への旅、ポリュペーモスの目つぶし、魔女の女神キルケとの恋、凶悪なセイレーン、黄泉の国への旅、海の怪物スキュラとの戦いなどを語って聞かせるのでした。フェアキア人によって、無事にイタカまで送り届けられたオデュッセウスは、乞食に変装して自宅の広間に潜り込みます。イタカでは、オデュッセウスが死んだと思い込んだ求婚者たちがオデュッセウスの家の広間を占拠し、息子を殺して、彼らの中から相手を選ぶようペネロペを説得しようとしていました。ペネロペは、オデュッセウスが生きていると信じていたためこれを拒絶し、オデュッセウスだけが弦を張れる彼の弓で、男たちに弓の腕試しをさせます。弓に弦を張ったオデュッセウスは、求婚者全員を射殺し、家族は再び1つになるのでした」
    • これらの要約では、物語の主要な出来事が網羅されています。賢者の石を見つけるために何が必要だったのかなどの細かい説明は、要約に盛り込むべき内容ではないため省かれており、「ハリーは賢者の石を見つけ……」などの表現にまとめられているのです。また、簡潔にまとめられた要約には、オデュッセウスやペネロペ、神々など、最も重要な登場人物だけが登場します。
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    要約を修正する 誤字脱字がないように校正し、出来事が順序通りになっているか、すべての登場人物と地名に間違いがないかをチェックします。友人に頼んで、見落としがないかどうか確認してもらってもよいでしょう。修正を終えたら要約は完成です![10]
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ポイント

  • 要約は短くまとめるものです。元の作品よりも長くならないように注意しましょう![11]
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注意事項

  • 小論文を書く場合、作品を要約するだけでは不十分です。
  • 講師などから指示されない限り、要約に自分の意見を盛り込む必要はありません。
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カテゴリ: 作文技術
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