チョコレートにはテオブロミンという成分が含まれていて、心拍数上昇や場合によっては発作を引き起こす恐れがあるため、犬には有害な食べ物です。[1] 万が一犬がチョコレートを食べてしまった場合は、即座に対応をしなければなりません。体内に取り込まれた量が多く、体内に残っている時間が長いほど危険が高まります。

方法 1 の 2:
獣医にみせる

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    食べてしまったチョコレートの種類と量を確認する 獣医に電話をする前に食べてしまったチョコレートの種類と量を把握しておきましょう。こうした情報を伝えることができれば、獣医も適切なアドバイスを与えることができます。
    • 砂糖不使用のビターチョコレートが犬には最も危険で、ミルクチョコが最も危険が低い種類とされています。セミスウィートやダークチョコレートの有毒性は、その間に位置していると考えましょう。テオブロミンは大体1キログラムあたり20ミリグラム程度で影響が出ます。平均として、ビターチョコレートには、30グラム辺り約390ミリグラム、セミスウィートチョコレートには30ミリグラムあたり約150ミリグラム、またミルクチョコレートには30グラムあたり約44ミリグラム含まれています。[2]
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    すぐに獣医に連絡をしてアドバイスを求める 犬を獣医まで連れていく、あるいは過程で対処するなど、次に何をすべきかの説明があるはずです。
    • 食べてしまったのが少量であれば、下痢や胃の苦痛といった程度の症状で済むかもしれませんが、反応は異なるので、食べてしまった量に限らず獣医にすぐに相談しましょう。
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    指示があった場合は獣医に犬を連れていく 動物病院にはチョコレートを食べてしまった犬を治療するための知識、人員、設備がすべて揃っています。
    • 摂取してから1時間未満の場合は、嘔吐を促す薬が与えられることもあります。
    • 一晩入院をしなければならない場合もあるので、24時間対応の病院が一番でしょう。
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    かかりつけの獣医が不在の場合は救急動物病院に連絡する 診療が行われていない時間に緊急事態に見舞われることもあるので、こうした時間外の診察が必要な場合は、救急動物病院などに連絡をして、対処方法を相談しましょう。
    • 動物の緊急事態に特化している病院も存在します。こうした病院は診察時間も長いので、ペットが苦しんでいる時は連れていきましょう。
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方法 2 の 2:
嘔吐を促す

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    医師の指示があった場合は嘔吐を促す この方法は、チョコレートを食べてしまってから1時間未満で、まだ神経系の症状(震え)が現れていない時にのみ有効です。ただし、嘔吐させることで致命的な合併症を引き起こす可能性もあるということを覚えておきましょう。
    • 過酸化水素(3%)を小さじ1与えましょう。同量の水と混ぜ合わせます。スプーンで与えようとするとこぼれてしまう可能性が高いので、犬用の救急箱に注入器を備えておきましょう。
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    15分ほど様子をみる 犬を外に連れ出して経過を注意深く観察しましょう。犬に運動をさせると、さらに様子が分かりやすくなります。また、嘔吐させるということも考慮すると、やはり外に連れ出すのが賢明でしょう。
    • 過酸化物を与えて15分経過しても嘔吐が誘発されないようであれば、もう一度同量を与えて待ちましょう。
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    これ以上の過酸化物は与えない 30分経過しても嘔吐しないという場合は、それ以上過酸化物を与えないようにしましょう。過剰に飲ませると逆に害になります。
    • 過酸化水素は一度与えるだけでも副作用が生じることがあります。これには、軽度から重度の胃の荒れ、食道の酸過敏や炎症、誤嚥(食べ物などが肺に入ると死に至ることもあります)、さらに場合によっては血中の気泡(致命的になることもあります)も含まれます。[3]
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    最後の手段として活性炭を与える 活性炭によってチョコレートの有害成分が腸に吸収されることが防げるかもしれません。犬の体重1キログラムに対して1グラムの活性炭と5ミリリットルの水を混ぜ合わせて与えましょう。
    • これは獣医や病院という選択肢がなく、他にどうしようもないという事態になった時の最後の手段です。本来は医師の指示の元、注入されるのが理想的です。
    • 嘔吐や震え、あるいは痙攣が見られる犬に活性炭は与えないようにしましょう。活性炭が誤って肺に入ると致命的です。
    • 胃管なしに大量の活性炭を注入するのは困難です。また、2~3日にわたって4~6時間おきに同じ処置を繰り返さなければなりません。この間、便が黒くなり、便秘を起こす可能性もあります。
    • 活性炭を用いると血中のナトリウム濃度が高まるという副作用もあり、震えや痙攣を起こす原因となる可能性もあります。[4] こうした反応はチョコレートの有害成分による神経系の症状ととても似ています。
    • 活性炭は注意深く与えなければ、布、カーペット、塗装、プラスチックの表面などを黒く染めてしまいます。一度染まると、ほぼ落ちません。
    • 犬が活性炭を嫌がる場合、缶詰のドッグフードと混ぜ合わせ、注入器に入れて口から与えましょう。ただし、このように与えることで活性炭が肺に入ってしまう恐れも高まるので、推奨はできません。
    • ソルビトールと合わせて炭を何度も使わないようにしましょう。下痢、脱水症状や、より深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。
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ポイント

  • 緊急事態に備えてペットの健康保険に入りましょう。様々な会社が多様なプランを提供しているので、事前に下調べをして、価格や内容をもとに適したものを見つけましょう。緊急事態のみに対応しているもの、あるいは日常的に起こり得る状況に包括的に対応したものなど、異なる内容が存在します。どのような内容のプランを選ぶにしても、備えがあれば緊急事態に陥ったときの費用負担が大幅に抑えられるかもしれません。
  • 犬用の救急箱を用意しておきましょう。少なくとも、注入器(薬を経口摂取させたり傷口を洗う時に役立ちます)、ガーゼ(傷口の洗浄や止血用)、ヨード液(傷口の消毒用)、ピンセット、ハサミ、リード、口輪、白色のサージカルテープ、コットンボール、過酸化水素を常備しておきましょう。
  • 子供部屋などの犬が届く場所にチョコレートが置かれていないか確認しましょう。

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注意事項

  • 自分一人で処置が行えないこともあります。直ちに獣医に連絡をしましょう。
  • 仮に体に反応が起きなかったとしても、二度と犬にチョコレートを与えないようにしましょう。チョコレートの種類が異なると反応も変わるので、あえて危険を侵さないようにしましょう。チョコレートは全てペットの手が届かない場所に保管しましょう。
  • 過酸化物を過剰に与えると、むしろ害になります。与えるのは2回までとしましょう。できれば医師の指示に従って与えることができると良いでしょう。
  • 犬にはいかなる種類のチョコレートも与えないようにしましょう。害がない確証はありません。仮に害がないとしても、チョコレートが美味しいご褒美だということを犬に教えてしまい、もっと欲しいと催促されるようになるかもしれません。
  • 脂肪分の高いチョコレートを犬が食べると、テオブロミンが中毒量に達していなくても嘔吐や下痢を起こす恐れがあります。また、チョコレート(に含まれる脂肪分)を摂取することで膵炎に続発する可能性もあります。これは、無脂肪のカッテージチーズや白米といった淡白な食事を摂らせることで2~3日で自然に治癒することもあれば、より深刻な場合は入院が必要になることもあります。[5]
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出典

  1. http://www.veterinarypartner.com/Content.plx?P=A&S=0&C=0&A=3544
  2. http://www.veterinarypartner.com/Content.plx?P=A&S=0&C=0&A=1762
  3. Plumb, Donald C.; Plumb's Veterinary Drug Handbook: 7th (seventh) Ed.; Wiley-Blackwell. 2011
  4. Plumb, Donald C.; Plumb's Veterinary Drug Handbook: 7th (seventh) Ed.; Wiley-Blackwell. 2011
  5. http://www.veterinarypartner.com/Content.plx?P=A&S=0&C=0&A=1762

このwikiHow記事について

Pippa Elliott, MRCVS
共著者 :
Pippa Elliott, MRCVS
獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
この記事の共著者 Pippa Elliott, MRCVS. Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
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