犬が妊娠しているか調べる方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:体の変化に注意する行動の変化に気付く専門家の診断を受ける妊娠初期の兆候を診断する14 出典

犬の妊娠期間は約9週間で、最後の数週には母犬のお腹が明らかに大きくなりますが、そうなる前に妊娠しているかどうかを判断するのは難しいかもしれません。最も確実な方法は獣医師に診てもらうことですが、母犬に起こる身体的な変化や行動の変化を注視することは、妊娠しているかどうかの判断に役立つでしょう。妊娠している犬には、妊娠の初期、中期、後期それぞれに兆候が現れます。

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体の変化に注意する

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    乳首の色の変化に注意する 妊娠によって最も早く現れる変化のひとつが、乳首の色がピンクに変化することです。乳首が普段よりも赤みがかった色に変化し、少し腫れたように目立ってきます。この兆候は、妊娠2週から3週間目以後に見られます。
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    体型の変化に気付く 妊娠中の犬の体型は、妊娠期間の後半になるまで変わりません。妊娠4週から5週目の間に腰が太くなりはじめ、お腹が出てきます。
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    早すぎる時期に食事の量を増やさない 妊娠した母犬には、妊娠7週目以降に食事の量を増やして与えますが、早すぎる時期に食事の量を増やしてしまう例が多数あります。カロリーを摂りすぎると、お腹に脂肪が付き、妊娠していると誤認する原因になります。犬のお腹の膨らみが妊娠のせいか脂肪が付いているせいかを識別するのは、専門家でない人には困難です。
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    継続する体の変化を観察する 妊娠6週から9週目には、お腹が丸く膨らみます。乳腺が発達しはじめ、母乳を出す準備が進むにつれて目立って膨らんできます。
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    仔犬の動きを感じる 妊娠7週目以後には、仔犬が子宮の中で動きまわるのが母犬の脇腹の動きをとおして見えるでしょう。動いている脇腹の部分に手のひらを当ててみると、仔犬の動きを感じることができます。
    • 仔犬の動きが感じられなくても心配は要りません。仔犬はお腹の深いところにおり、それぞれが羊水で満たされた袋の中にいるため、仔犬の形を感じられるとは限りません。

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行動の変化に気付く

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    大きな変化を期待しない 妊娠による反応は、個々の犬によって異なります。個体によっては大人しくなり、早い時期に疲れを見せるかもしれませんが、具合が悪い場合と見分けがつかないため、この兆候での妊娠判断は信頼性を欠きます。[1]平均的な母犬は、妊娠7週目まではほとんど普段と同じように行動します。
    • 妊娠7週目以後にはお腹が大きくなり動き回るのが大変になるので、よく眠るようになるかもしれません。
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    食欲の変化に備える 出産が近づくにつれて子宮が大きくなり、お腹の中で大きな場所を占めます。そのため、たくさんの量を食べることができなくなり、軽い食事を頻繁にするようになります。[2]
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    巣作りに注意する 出産間近になると、母犬は巣作りをはじめるかもしれません。[3] 母犬はひっそりした場所にブランケットや布を集め、もうすぐ生まれる仔犬のために安全で暖かい環境を準備します。
    • 巣作りの時期は、出産2、3週間前から2、3日前までと幅があります。

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専門家の診断を受ける

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    獣医師を訪れる 飼い犬が妊娠したかもしれないと思ったら、本当に妊娠しているかどうかを確かめるために獣医師の診察を受けましょう。獣医師は様々な方法で妊娠を確実に確かめることができます。
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    身体検査を受ける 獣医師が診察し、お腹を優しく触診(お腹を外から触って診察すること)します。[4] 獣医師が触診することで、子宮や仔犬の輪郭を感知できる場合があります。しかし、腸内の便と仔犬を判別することは難しく、触診で妊娠を確かめるのは簡単ではありません。
    • 触診で妊娠が最も確認しやすいのは、受胎から28〜35日後です。これ以前は、獣医師が妊娠していると判断できるほどの十分な変化がありません。この時期を過ぎてからは、胎内の仔犬は腸内の食べ物などに間違われる可能性があります。[5]
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    心音を調べる 妊娠後期(妊娠後6週以後)には、母犬のお腹に聴診器をあてると仔犬の心音が聞こえることがあります。しかし、犬の毛がさらさら音を立てることと、お腹が平らではなく丸いことによって、犬の胎児の心音を聴くのは人間の場合より困難です。[6]
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    血液検査をする 最も効果的な妊娠検査は、リラキシンという出産に必要なホルモンが出ているかどうかを調べるために獣医師に血液検査をしてもらうことです。[7]
    • リラキシンは、妊娠から28日目以降になるまでは確実には発現しません。血液検査がこれ以前に行われた場合には、誤って陰性とされ、妊娠しているのに妊娠していないと誤認してしまう可能性があります。[8]
    • 陽性の結果が出れば、妊娠から28日目以前であっても妊娠は確実です。[9]
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    超音波検査を受ける 妊娠を確認する検査のなかで、最も早期に可能なのが超音波検査です。熟練の超音波検査士は、妊娠16日目ごろから仔犬の姿をスキャナーでとらえることができます。[10]
    • 大人しい犬であれば、鎮静剤を使わなくても超音波検査が可能です。
    • 毛が多い場合には、検査技師が犬のお腹の毛を刈って、探触子(検査機器のお腹に当てる部分)が肌によく当たるようにする場合があります。[11]
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    レントゲン撮影について聞いてみる 超音波検査の普及によって、レントゲン撮影の必要性は低下しています。妊娠中の母犬のレントゲン撮影は、主に子宮内の仔犬の数を調べるために行われます。
    • 仔犬の数が分かれば、全ての仔犬が無事に生まれたかどうかを知ることができます。お産が止まった際に、まだ体内に仔犬が残っていることが分かります。

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妊娠初期の兆候を診断する

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    辛抱強くなる 妊娠後の2〜3週間(妊娠期間の1/3にあたる)は何の兆候も無いことがあります。食欲も普段と変わりません。
    • 犬は妊娠すると、人間と同じように悪阻があります。交尾してから約21日後にはじまり、通常は1〜2週間続きます。また、交尾してから約21日後に、雌犬の歯茎を見てみましょう。受胎が成功していれば、普段のピンク色ではなく白っぽくなっているはずです。子宮内に胎児が着床し、母犬の血液がそこに集まっているため、1日か2日の間は歯茎が白っぽく見えます。心配は無用ですが、これが2日以上続く場合には獣医師に連絡しましょう。
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    気分の変化に気づく 飼い犬が普段より大人しいために妊娠を疑ったという人がいますが、これは事実に基づくというよりは個人の経験に基づいた信憑性のない話として聞いておきましょう。妊娠するとホルモンの分泌に変化が生じますが、影響の出方は犬によってそれぞれ異なります。
    • 普段より大人しくなる犬もいれば、愛情深く、甘えるようになったり、引きこもってひとりになりたがったりする場合もあります。[12]
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    病気の兆候に注意する 明らかな気分や行動の変化は、妊娠の兆候とも考えられますが、具合が悪い可能性もあります。他に食欲の減退や嘔吐、下痢、咳、くしゃみ、またはおりもの等の病気の症状がないかをよく観察しましょう。
    • 交尾の数日後から数週間にわたり雌犬が食事を避けるようになったら、妊娠とは関係が無いので、獣医師に診察してもらいましょう。おりものがある場合(妊娠時には普通は見られません)や、定期的な嘔吐がある場合も医師の診察を受けさせましょう。 [13]

ポイント

  • 妊娠かどうかが不確かな場合でも、仔犬に害が及ぶのを避けるため、犬のお腹はやさしく触りましょう。
  • 犬にも悪阻が起きることがあります。悪阻はホルモンの変動によって起こります。また、妊娠中の透明なおりものは正常です。 異臭がする場合は獣医師に相談しましょう。
  • 母犬が飼い主の匂いに慣れていない場合は、生まれたばかりの仔犬をあまりさわらないようにしましょう。知らない人間の匂いが付くと、母犬の匂いがしないため、母犬が育児放棄をすることがあります。
  • 飼い犬の行動をよく観察しましょう。

注意事項

  • さわられることに慣れていない母犬は出産中に噛むことがあるので、注意しましょう。巣作りをした場所や仔犬のいる場所から、子供や見知らぬ人を遠ざけましょう。
  • 偽妊娠は犬にはよく起こります。発情期の数週間後に、乳首が大きくなったり、食欲が増進したりという妊娠の兆候があるものの、実際には妊娠していません。[14] 本当に妊娠しているかどうかを確実に知るためには、獣医師に診察してもらいましょう。

出典

  1. Reproduction in the dog and cat. Christianseen. Publisher: Bailliere Tindall
  2. Reproduction in the dog and cat. Christianseen. Publisher: Bailliere Tindall
  3. Reproduction in the dog and cat. Christianseen. Publisher: Bailliere Tindall
  4. Reproduction in the dog and cat. Christianseen. Publisher: Bailliere Tindall
  5. Reproduction in the dog and cat. Christianseen. Publisher: Bailliere Tindall
  6. Reproduction in the dog and cat. Christianseen. Publisher: Bailliere Tindall
  7. Plasma levels of relaxin in pregnant and lactating dogs. Steinetz. Biol Repro. 1987. Oct, 37
  8. Plasma levels of relaxin in pregnant and lactating dogs. Steinetz. Biol Repro. 1987. Oct, 37
  9. Plasma levels of relaxin in pregnant and lactating dogs. Steinetz. Biol Repro. 1987. Oct, 37
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記事の情報

この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 (JA) Dr. Elliott is a veterinarian with over thirty years of experience. She graduated from the University of Glasgow in 1987, and worked as a veterinary surgeon for 7 years. Afterward, Dr. Elliott worked as a veterinarian at an animal clinic for over a decade.

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