犬に「吠えろ」を教える方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:コマンドで吠えるように教える「クワイエット」を教える外に出たい時に吠えるよう教える訪問者を知らせるように教える33 出典

コマンドを出せば吠えるように犬をしつけるのは、実は非常に簡単です。また、「クワイエット(静かに)」というコマンドを教えて、犬が吠えるのをコントロールできるようにもしましょう。犬がこれらのコマンドを習得したら、次はトイレに行きたい時や玄関に訪問者が来た時を知らせるなど、より複雑なコミュニケーションを教えることが可能です。

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コマンドで吠えるように教える

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    ご褒美を決めましょう。犬が大好きなものを選ぶようにします。犬が喜ぶご褒美であるほど、コマンドを教えやすくなります。[1]遊ぶのが好きな犬であれば、犬が吠えたら犬のお気に入りのおもちゃを使って一緒に遊んであげましょう。また、一般的に、犬をしつけるにはおやつを与えるのが一番効果的だと考えられています。犬の好物がおやつとして最適ですが、運びやすく、小分けにしやすく、体によいとさらによいでしょう。[2]いろいろなおやつを与え、犬を飽きさせないようにします。[3]以下のようなものを試しましょう。[4]
    • ストリングチーズ
    • 加熱した鶏肉
    • ソーセージ(ペット用品店で販売されています)
    • 犬用の小さなビスケット、または市販のトレーニング用のおやつ
    • ベビーキャロット、または冷凍のグリーンピース(ダイエット中の犬向け)
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    クリッカートレーニングを行いましょう。クリッカートレーニングでは、犬が正しいことをした時にクリッカー音を出して犬に知らせます。クリッカーは音が独特で、いつも同じ音を鳴らすことができ、またあなたの声とも異なるため高い効果を発揮します。クリッカーを持っていない場合は、「よし」と声に出すこともできます。[5]
    • まずクリッカーを出し、それから手におやつを持ちましょう。犬がおやつをとろうとしたら、手を閉じます。クリッカーを鳴らし、犬におやつを与えましょう。数分後にもう一度行います。そしてまた繰り返しましょう。クリッカーの音を聞いて、すぐに犬がやって来ておやつを欲しがるようになるまで続けましょう。[6]
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    犬を興奮させましょう。こうすると犬が吠えやすくなります。何かを取って来させたり、引っ張らせたりする遊びをして、犬を興奮させましょう。[7]
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    ご褒美を見せましょう。犬は吠える態勢になっているので、次はご褒美を見せましょう。犬にご褒美を見せたら、あなたの背中の後ろに隠します。[8]
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    吠えたらご褒美をあげましょう。あなたの労力、犬の興奮、そして背中に隠したおやつの効果によって犬が吠えるという結果になるとよいのですが、吠えなければおやつをもう一度見せるか、あるいは食べさせずに見せ続ける必要があるかもしれません。犬は混乱しますが、それが吠えるという結果につながることがよくあるため、待つ心構えをしましょう。5分、あるいはそれ以上かかることもあります。辛抱強く待ちましょう。犬が吠えたらクリッカーを鳴らすか、あるいは「よし」と言って、おもちゃやおやつを与えましょう。[9]
    • 犬が吠えない場合は、あなた自身が吠えて犬を刺激しましょう。[10]
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    吠えさせるために特定のコマンドを使いましょう。犬は、吠えるとおやつがもらえると学んだので、吠えさせるために特定のコマンドを使いましょう。吠える直前に、「スピーク」と言ってみましょう。また、手の合図も一緒に出すようにします。これは、犬は声の合図より、視覚的な合図を先に覚えるためです。犬が吠える寸前に、「スピーク」と言って練習を繰り返しましょう。[11]
    • 「スピーク」という時はいつも、声のトーンと大きさを変えないようにします。犬はトーンをコマンドと結び付けて、覚えやすくしています。[12]
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    コマンドを出してみましょう。犬が、吠えるという行動と言葉を結び付け始めたので、「スピーク」と言って犬が吠えるのを待ちましょう。コマンドは1度だけ言うようにします。[13] 犬が吠えたらご褒美を与えましょう。犬がコマンドを完全に覚えるまで、毎日10回くらいこの練習を続けます。[14]練習時間が長くなり過ぎないように気をつけましょう。トレーニングが楽しければ、習得も早くなります。犬が興味を失い始めたらトレーニングを中止しましょう。[15]
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    ご褒美を減らしていきましょう。おやつを与えるのは、コマンドを教えるのに有効な手段です。しかし一度コマンドを習得すると、おやつを与え続けることで犬の注意が逸れてしまい、コマンドに応えるのに時間がかかるようになります。犬が正しく反応するようになったら、できるだけ早くおやつを減らし始めましょう。[16]
    • おやつを与えるまでにコマンドに正しく応えさせる回数を、徐々に増やしていきましょう。おやつを与える頻度を、2回に1回へと減らすことから始めます。その後、3回に1回にしましょう。犬がコマンドで吠えることを習得したと感じたら、おやつなしで何回くらい正しく応えるのか試してみます。10回または20回成功するまでトレーニングを続けましょう。[17]
    • また、ご褒美を与えるまでの時間を伸ばしましょう。これは、コマンドに従うことと、おやつとの結び付きを、徐々に解いていくことを目的としています。[18]
    • 食べ物に代わるご褒美を見つけましょう。犬がおやつなしで10回以上コマンドに応えられるようになったら、おやつなしの短時間トレーニングを始めましょう。何回かコマンドに正しく従った後は、犬を褒め、撫で、遊んであげましょう。これは、おやつを他のご褒美に置き換え始めることを目的としています。[19]
    • コマンドへの反応を鈍らせないために、時々気まぐれにおやつを与えましょう。[20]
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    いつもと違う場所で練習しましょう。犬が静かな家の中で、コマンドを出せば吠えるようになったら、公園や散歩中にも試してみましょう。[21]

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「クワイエット」を教える

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    「スピーク」の後は「クワイエット」を教えましょう。犬がコマンドで吠えるようになったら、「クワイエット(静かに)」(あるいは「ダメ」、「シーッ」など)を教えるのは非常に簡単です。[22]このコマンドもよく必要になります。コマンドに応えて吠えればおやつがもらえる、と犬が覚えてしまったら、吠えるのをやめさせるのが難しいかもしれません。「スピーク」コマンドで吠える回数は、1~4回以下にさせましょう。それを超えたら、吠えるのをやめさせる必要があります。[23]
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    犬に「スピーク」コマンドを出しましょう。犬が吠え始めるのを待ちます。
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    「クワイエット」と言っておやつを与えましょう。犬が吠えるのをやめたら、おやつを与えます。この流れを繰り返し、1日に10分ずつ練習しましょう。[24]
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    「スピーク」を教えていた時と同様に、おやつを減らしていきましょう。おやつを見せずに「クワイエット」と言ってみることから始めますが、犬が吠えるのをやめたら、おやつをあげるようにします。犬がこれを習得したら、おやつを与えるまでにコマンドに正しく従う回数を増やしていきましょう。しかし、犬の興味を引き付けておくために、時々はおやつを与えるようにします。
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    より複雑な状況で練習をしましょう。犬が静かな部屋で「クワイエット」コマンドを習得したら、公園、または玄関に訪問者がいる時のような、注意が逸れやすい状況で試してみましょう。[25]

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外に出たい時に吠えるよう教える

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    外に出たいと知らせることを教えましょう。想像してみましょう。あなたはトイレに行きたくてたまりませんが、外国にいてトイレが見つからない状況で、現地の言葉も話せません。それが犬の世界です。外に出たい時は吠えて知らせるよう犬に教えれば、家の中で粗相をすることを防ぎ、お互いに楽に過ごせます。
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    必ず排便のしつけをしましょう。外に出たいと知らせることを教える前に、排便は外でしなければならないと、犬に教えましょう。
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    おやつを手に持って扉の外に立ち、扉を少しだけ開けましょう。犬に「スピーク」コマンドを出します。犬がコマンドに従えば、扉を開けておやつを与えましょう。これを数回行った後に「スピーク」コマンドを出すと、犬は吠えて外に出ようとするはずです。そうすれば、扉を開けておやつを与えましょう。[26]
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    おやつを与えるのをやめましょう。吠えると扉が開くことを犬が学んだので、次はおやつのためではなく、トイレのために外に出ることを教える必要があります。このトレーニングを、犬が排尿をしたい朝一番に行いましょう。扉の外に立ち、外に出たいかどうか犬に聞いてみます。犬が吠えたら扉を開けて犬を褒め、排尿しに行かせましょう。排便後は、もう一度犬を褒めるようにします。これを2週間、毎朝行いましょう。[27]
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    中に入りましょう。手を扉ノブにかけ、外に出たいかどうか犬に聞き、吠えるのを待ちます。これまでと同様に、褒めてご褒美をあげましょう。これを2週間行いましょう。[28]
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    扉から離れましょう。部屋で、扉から離れた場所に座りましょう。この時、あたかも犬を外に出すのを完全に忘れているように振る舞います。犬が吠えるのを待ち、吠えたらすぐに外に出られるように扉を開け、褒めてあげましょう。[29]
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    別の部屋で犬を吠えさせてみましょう。いつも外に出る時に使う扉がある部屋とは別の部屋に、犬と一緒に入って扉を閉めましょう。犬が吠えるまで辛抱強く待ち、吠えたらすぐに扉を開けて、犬が外に出たら褒めてあげましょう。これを2週間続けると、犬は外に出たい時に吠えることを完全に習得しているはずです。[30]
    • 積極的にトレーニングを行っていない時にも、犬が吠えたら応えてあげるようにしましょう。犬が外に出たいと吠えた時は、必ず外に出して褒めてあげましょう。

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訪問者を知らせるように教える

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    訪問者が来たら犬に吠えさせるかどうか決めましょう。犬の多くは、訪問者が来た時に大きな声で吠えます。あなたの犬が吠えない場合、それはまれなことだと考えましょう。一方、安全のために、あるいは住んでいる家が大きくて扉をノックする音が聞こえないという理由で、犬に吠えるよう教えたい場合もあるかもしれません。
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    扉のそばに立ってノックしましょう。ノックする際に、「スピーク」コマンドを出します。犬が吠えたらご褒美を与えましょう。[31]
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    「スピーク」コマンドを出さずにノックだけしましょう。ノックをして「スピーク」コマンドを出す流れを何回か行ったら、次はノックだけで犬に吠えさせるようにします。ノックだけで犬が吠えたら、惜しみなく褒めてご褒美をあげましょう。この練習を数日間行い、犬に確実に習得させるようにします。[32]
    • 玄関の呼び鈴を使って同様のトレーニングを行うことができます。友人や家族に頼んで、外から呼び鈴を押してもらいましょう。
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    友人や家族に扉をノックしてもらいましょう。初めの何回かは、「スピーク」コマンドを出す必要があるかもしれません。その後は、コマンドを出さず、ノックに反応させるようにします。[33]
    • ここでも、呼び鈴を使ってトレーニングが行えます。
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    徐々におやつを減らしていきましょう。先に説明したように、何回か正しい反応をさせた後におやつを与えることから始めます。その後、おやつを与えずにトレーニングを行いましょう。

ポイント

  • おやつを与え過ぎないように気をつけましょう。トレーニング中は、普段の食事の量を減らすようにしましょう。
  • あなたの犬が実際に吠えられることを確かめましょう。バセンジーは全く吠えません。

注意事項

  • コマンドに応えないからといって、犬にお仕置きをするのはやめましょう。陽性強化だけを使ってしつけを行います。
  • 犬に過度なトレーニングをさせないようにしましょう。犬が疲れている、あるいは退屈しているように見えらたら、トレーニングを中止してまた別の時間に行うようにします。

必要なもの

  • 犬のおやつ
  • 犬のおもちゃ
  • トレーニング用クリッカー(任意で)

出典

  1. https://www.youtube.com/watch?v=w0TASn4OhZc
  2. http://www.petexpertise.com/best-dog-treats-for-training.html
  3. http://www.humanesociety.org/animals/dogs/tips/dog_training_positive_reinforcement.html
  4. http://iheartdogs.com/10-best-dog-treats-for-training-your-dog/
  5. https://www.aspca.org/pet-care/virtual-pet-behaviorist/clicker-training-your-pet
  6. https://www.aspca.org/pet-care/virtual-pet-behaviorist/clicker-training-your-pet
  7. http://www.petsadviser.com/behaviors/teaching-your-dog-to-speak/
  8. http://www.petsadviser.com/behaviors/teaching-your-dog-to-speak/
  9. https://www.youtube.com/watch?v=w0TASn4OhZc
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記事の情報

この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。

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他言語版:

English: Teach Your Dog to Speak, Italiano: Insegnare al tuo Cane a Parlare, Português: Ensinar o Seu Cachorro a Falar, Español: enseñarle a tu perro a hablar, Русский: научить собаку говорить, Deutsch: Deinem Hund "Gib Laut!" beibringen, Français: apprendre à un chien à aboyer sur commande, Bahasa Indonesia: Mengajari Anjing Berbicara, Nederlands: Je hond leren te praten

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