犬にお座りを教える方法

共同執筆者 David Levin

お座りは犬に教える動作の中で最も簡単なものの一つで、基本の服従訓練で通常最初に教える指示です。お座りは様々な状況で便利な動作であるだけでなく、その訓練を通して飼い主と犬との間の関係性を築くきっかけにもなります。飼い犬が指示に従って座ることを学ぶと、犬の注意を引くことができるようになり、その後の訓練がずっと簡単になります。子犬向けの訓練方法もあれば、より落ち着いた成犬向けの方法もあります。

方法 1 の 4:
訓練に適した環境を作ります

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    焦らず行います。犬、特に子犬の注意力には限界があり、簡単に気が散ってしまいます。犬を訓練する際はこれを念頭に置き、最初は少しずつ行う必要があります。訓練中に犬がしっかり集中できるよう、休憩をはさむようにしましょう。[1]
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    適切な環境を選びます。犬が落ち着き、比較的気を散らすものが無い場所で訓練しましょう。
    • 屋内の部屋は犬の活動範囲を制御しやすく、より集中させることができるので理想的でしょう。
    • 家の他の人に犬の訓練中だということを伝え、訓練を妨害するような気を散らすものを持ってこさせないようにしましょう。
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    できる限り屋外での訓練は避けます。屋外の環境はより制御が難しく、気を散らすものも多いです。また、屋外では犬の行動範囲を制限したり集中力を持続させたりするのも難しくなります。
    • 外で訓練せざるを得ない場合、犬が逃げ出さないように安全な場所を確保するか、リードを使って行動を制限する必要があります。これは訓練技術の効果も抑制するため、訓練がずっと難しくなります。
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    犬の気分を読みます。訓練の最初のうちはあなたに注意を向け、指示に従い、訓練に従事していたのに、気が散り始めてしまった場合は休憩しましょう。犬の気力が途切れてしまったのでしょう。より集中できる環境を見つけるか、訓練時間を短くする必要があるかもしれません(10分から5分にする等)。
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方法 2 の 4:
おやつを活用する

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    色々な小さなおやつを用意します。訓練中おやつをたくさんあげることになるので、とても小さいものを見つける必要があります。リンゴ、人参、インゲン豆、鶏肉等、健康的な人間の食べ物で、犬にも良いものを使うこともできます。[2] 犬が太りすぎの場合、カロリー控えめや減量用のおやつもあります。或いは、減量用ドッグフードの粒を使うことも可能です。
    • 人間の食べ物は、必ず犬にあげても安全か確認しましょう。ブドウ、レーズン、チョコレート、玉ねぎ、アボカド等、犬には有害な食べ物もたくさんあります。
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    犬の注意を引きます。あらゆる行動を教えるのと同様に、まず最初にすべきことは、しっかり犬の注意を引くことです。最も効果的なのは、犬の正面に立ち、犬が完全にあなたに集中し、あなたのことを良く見て、あなたの声をよく聞こえるようにすることです。
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    犬におやつを見せます。おやつを手に握り、犬に見せつつ、あなたの手から奪えないことを分からせます。犬はどうやったらあなたの手からおやつがもらえるか高い関心を示すでしょう。このとき、犬の関心は完全にあなたに集中しています。
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    おやつを犬の鼻から後頭部に向かって動かします。おやつを犬の鼻先に近づけ、ゆっくり頭上を通過させます。犬は上を向いて目と鼻でおやつを追います。その過程でおしりが地面に着きます。
    • 犬がジャンプしておやつを奪おうとしないように、おやつは犬の頭に十分近づけましょう。また、地面から低い位置を保ち、犬が座るようにします。
    • 犬のおしりが完全に地面に着かない場合、おやつの位置は変えないまま、そっと優しく促して完全なお座りの体勢にします。
    • 頭を上げて座る代わりにおやつを追って後ろを向いてしまう場合、室内の部屋の角で試してみましょう。これで後方への動きが制限され、楽に座ることができます。[3]
    専門家情報
    David Levin

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    ドッグトレーナー、ドッグウォーカー
    ドッグウォーカー、ドッグトレーナーとして9年以上の経験を持つデビッド・レヴィンは、サンフランシスコ・ベイエリアにて犬の散歩代行会社「Citizen Hound」を経営しています。同社は2017年から3年連続でBay WoofのBeast of the Bay賞を受賞、2015~2017年にはSF ExaminerとA-Listよりナンバーワン・ドッグウォーカーに選ばれました。高評価を誇るCitizen Houndは、カスタマーサービス、そしてケアと技術のクオリティに重点を置いたサービスを自信を持って提供しています。
    David Levin
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    ドッグトレーナー、ドッグウォーカー

    専門家も同意します。犬を座らせるには、手におやつを持ち、それを犬の頭上高くに掲げます。犬に鼻先でそれを追わせると、頭が後ろに大きく反ってお尻が下がります。さらにおやつを取ろうとすると次第にお尻が地面につき、お座りをするかたちになります。

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    犬が座ったら「お座り」と言って、ご褒美のおやつをあげます。お尻が地面に着いたらはっきりとした口調で「お座り」と言い、すぐにご褒美のおやつをあげます。
    • 言葉の表現は少なくしましょう。犬がすぐに座らなくても「こら、お座り」と言ったり、他の指示を出したりしてはいけません。発する言葉を指示と誉め言葉だけに限ると、犬にとって指示言語がよりはっきり分かりやすくなります。[4]
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    ドッグウォーカー、ドッグトレーナーとして9年以上の経験を持つデビッド・レヴィンは、サンフランシスコ・ベイエリアにて犬の散歩代行会社「Citizen Hound」を経営しています。同社は2017年から3年連続でBay WoofのBeast of the Bay賞を受賞、2015~2017年にはSF ExaminerとA-Listよりナンバーワン・ドッグウォーカーに選ばれました。高評価を誇るCitizen Houndは、カスタマーサービス、そしてケアと技術のクオリティに重点を置いたサービスを自信を持って提供しています。
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    ドッグトレーナー、ドッグウォーカー

    「お座り」という言葉と座ることを犬が着実に関連付けて覚えるまで待ちましょう。トレーナーは、犬が一つの言葉と一つの行動を確実に結び付けて実行できるようになるまで待ちます。それは犬が正しい行動が何なのかを理解しようとしている時に、間違えて違う行動とコマンドを結び付けてしまうといけないからです。さらに、静かにトレーニングをすることで犬はエネルギーレベルが下がり、よりはっきりと物事を考えられるようになります。犬に自分で考えて行動させると、その潜在能力をさらに引き出すことができるのです。

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    飼い犬の行動を褒めます。褒めてご褒美のおやつの効果を高めます。頭をなでたり、「いい子だ」といった言葉で褒めると、何かあなたを喜ばせることをした、ということが犬により伝わります。訓練中、犬がお座りに成功する度これを行います。[5]
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    犬をお座りの体勢から解放します。後ろに下がって犬がついてくるよう促しながら、「よし」などの指示言語を使ってお座りから犬を解放します。
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    訓練を10分間繰り返します。しばらくすると犬が飽きてしまうかもしれません。その場合は休憩してから再開しましょう。短時間の訓練を少なくとも毎日2、3回行いましょう。[6] 犬が習得するまで、1~2週間訓練を続ける必要があるでしょう。[7]
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    おやつを無くします。訓練開始時はお座りをする度におやつをあげます。また、しっかり褒めることも忘れてはいけません。1、2週間して犬がおやつ目当てで確実に座るようになったら、おやつをあげる頻度を減らします。ただし、褒めるのは毎回続けましょう。徐々に、おやつが無くても手の合図と「お座り」という指示だけで座るようにし、最終的には「お座り」という言葉だけで座らせます。[8]
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方法 3 の 4:
お座りを補助する

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    この方法は、やんちゃな犬に対して使います。これは調教している犬をより制御する方法で、非常に活発な犬に適しています。
    • 言うことを聞かない犬を調教する鍵は、リードとハーネスを使って落ち着かせ、正しい行動を促すことです。訓練中の悪い行動は無視しましょう。反応を示すとその行為を増長させてしまいます。[9]
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    犬にリードを付けます。訓練中、犬の注意を引き、その場にとどまらせる必要があります。リードはその助けとなり、犬を自分の近くにいさせることができます。どうしてもリードを使いたくない場合も、犬が自分の傍にいるようになるまではこの方法が有効です。[10]
    • リードをぴんと持って犬を自分の近くにいさせます。ただし、きつくしすぎて犬に不快感を与えないようにしましょう。
    • 色々な種類のハーネスや首輪を試して、自分の犬の訓練に合ったものを探す必要があるかもしれません。ヘッドホルターや、背中ではなく胸に装着するハーネスは、犬の動きや行動をより制御することができます。[11]
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    犬の横に立ち、座るよう促します。後ろ脚の上の部分を優しく押して、立っている体勢から座る体勢に変えるのを促します。最初は困惑するかもしれませんが、しばらくすると状況を理解し、座ります。
    • 犬に座るのを強要してはいけません。強く押しすぎると、怖がらせたり怪我をさせたりします。
    • 決して犬を殴ったり叩いたりしてはいけません。それでは座り方を教えることにはなりません。ただ、あなたに対して恐怖心を抱かせるだけです。
    • 犬が抵抗して座るのを拒否する場合は、リードを付けたまま少し歩かせて、お座りの訓練を仕切り直します。そして気持ちを和らげてから再度挑戦しましょう。
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    お尻が床に着いたら「お座り」と言います。手の位置を30秒ほど維持し、犬がお座りの体勢とあなたの指示とを関連付けられるようにします。
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    優しくお座りを繰り返します。この訓練を何回か繰り返し、お座りに成功する度にご褒美をあげて褒めましょう。必要な限り手でお座りを補助し続けてあげて、最終的には言葉の指示だけでお座りできるように学習させます。
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    環境を変えます。犬が座るのに抵抗し続ける場合は、犬にとってより居心地の良い、異なる床質の場所へ移動します。また、休憩して落ち着く時間を与えてから再度挑戦するのも効果的です。
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    根気強く取り組みます。特に活発な犬の場合、お座りのコツを得るまでに何週間もかかることもあります。犬を落ち着かせて訓練の効率を上げるためには、まず自分自身が落ち着いて、穏やかな口調で話しましょう。また、気が散るものが最も少ない時間帯や、犬をたくさん運動させてエネルギーを消費させた後に訓練をしてみるのも効果的です。
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    ドッグウォーカー、ドッグトレーナーとして9年以上の経験を持つデビッド・レヴィンは、サンフランシスコ・ベイエリアにて犬の散歩代行会社「Citizen Hound」を経営しています。同社は2017年から3年連続でBay WoofのBeast of the Bay賞を受賞、2015~2017年にはSF ExaminerとA-Listよりナンバーワン・ドッグウォーカーに選ばれました。高評価を誇るCitizen Houndは、カスタマーサービス、そしてケアと技術のクオリティに重点を置いたサービスを自信を持って提供しています。
    David Levin
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    様々な状況下でトレーニングを繰り返しましょう。一つの行動を覚えることは、トレーニングの第一段階にすぎません。つまり、犬が「お座り」のコマンドに反応するようになったからと言って、そこでトレーニング終了ではないのです。犬が「お座り」の本当の意味を確実に理解するように、いつもとは違う部屋、屋外、周りに他の犬がいる場所など様々な状況でコマンドを出してみましょう。

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    補助無しでお座りを練習します。補助付きで座ることをきちんと覚えたら、補助無しで試す番です。リードは付けたまま、犬の腰には触れずに「お座り」と言ってみましょう。最初のうちは指示に従って座る度にご褒美をあげますが、最終的にはおやつ無しでもお座りできるようにします。[12]
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方法 4 の 4:
犬の自然な行動を褒める

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    この方法は成長して落ち着いた犬に使います。この方法は子犬にはあまり向きませんが、成長して比較的穏やかな性格の犬に効果的です。
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    落ち着く環境で訓練します。最初は気を散らすものが少ない室内環境で訓練を始めるのが理想です。比較的狭い室内空間で、犬が自由に動き回れる場所で行いましょう。
    • これは訓練の一環で、ただ観察するための時間ではないことを意識しましょう。静かにし、犬の自然な行動に影響を与えないようにします。
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    犬が座るまで見守ります。犬が座るように仕向けるのではなく、自分で座るまで自由に動き回らせます。
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    即座に「お座り!」と言ってご褒美をあげます。犬のお尻が地面に着いた瞬間に「お座り」と言ってご褒美をあげましょう。はっきりと好意的な口調で言うようにします。頭をポンポン叩いて「いい子だ!」と言ってあげたり、小さなおやつをあげて褒めましょう。
    • 厳しい口調で怒鳴るのは避けましょう。犬は否定的な命令には従いません。
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    なるべく頻繁に訓練を繰り返します。犬が座る動作と「お座り」という言葉を関連付けられるよう、高い頻度で訓練する必要があります。30分~1時間程、犬の傍から離れないで犬が座る度に上記の方法で訓練しましょう。
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    犬が立っている状態で「お座り」と言ってみます。「お座り」という言葉の意味を犬が理解したら、自分の指示に従って座るように訓練します。指示に従ったら、すぐにご褒美をあげましょう。そしておやつが無くても指示に従うようになるまで練習を繰り返します。
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ポイント

  • 犬が指示通りに行動できたら毎回褒めてあげましょう。
  • 最初犬が正しく理解しなくても、叩いたり怒鳴ったりしてはいけません。練習を繰り返し、イライラしないようにしましょう。
  • 愛情と忍耐を持って犬に接しましょう。習得できるまで何回も挑戦する必要があります。
  • 犬が学習しなくても焦ってはいけません。両者とも欲求不満を募らせる前に止めて、次の日また挑戦しましょう。
  • これは全ての犬がすぐにできることではありません。習得するまで毎日繰り返し、その後も忘れないように数日に一回は練習する根気強さが必要です。
  • いつも同じ場所でなく、異なる場所でも練習しましょう。
  • 時々他の家族にもお座りの練習をしてもらいましょう。
  • 犬が落ち着く環境で指示を出すようにしましょう。

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このwikiHow記事について

ドッグトレーナー、ドッグウォーカー
この記事はDavid Levinが共著しています。 ドッグウォーカー、ドッグトレーナーとして9年以上の経験を持つデビッド・レヴィンは、サンフランシスコ・ベイエリアにて犬の散歩代行会社「Citizen Hound」を経営しています。同社は2017年から3年連続でBay WoofのBeast of the Bay賞を受賞、2015~2017年にはSF ExaminerとA-Listよりナンバーワン・ドッグウォーカーに選ばれました。高評価を誇るCitizen Houndは、カスタマーサービス、そしてケアと技術のクオリティに重点を置いたサービスを自信を持って提供しています。
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