犬にリンゴ酢を活用する方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

何百年も前から、酢は健康問題の改善や、家庭での洗浄剤として使われてきました。リンゴ酢の愛用者は、リンゴ酢は天然の保存剤、殺菌剤、そして栄養源であると提唱しています。また、リンゴ酢は優れたサプリメントとして、犬に与えることもできます。リンゴ酢には、消化器系の調子を整え、害虫をコントロールし、皮膚や耳の炎症を抑える効果があると言われています。近代医学ではリンゴ酢の効用は実証されていませんが、適度の使用を推奨している獣医師もいます。リンゴ酢の効果は直ちに現れるわけではなく、副作用が起こる場合もあります。

方法 1 の 3:
リンゴ酢で犬を洗う

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    リンゴ酢で犬の皮膚と被毛の状態を向上させましょう。犬を洗った後、ブラシを使ってリンゴ酢を被毛に馴染ませます。こうすると、被毛に輝きが増すとともに、防臭効果もあります。犬の皮膚が乾燥していたり、傷があったり、炎症などがある場合は、リンゴ酢を使ってはいけません。皮膚に刺激を与えてしまいす。[1]
    • この方法で犬の皮膚を手入れすると、乾燥肌や痒みを予防できます。
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    リンゴ酢で耳の掃除をしましょう。抗菌成分が含まれているリンゴ酢を、犬の耳の掃除に利用できます。リンゴ酢が炎症を防ぎ、酸に弱い寄生虫を撃退します。小さなコットンボールか清潔な布に酢を浸し、犬の耳をやさしく、できるだけ慎重に拭きましょう。
    • リンゴ酢に含まれる収れん成分が、耳に刺激を与えたり、外耳道の敏感な皮膚を乾燥させる場合があります。
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    被毛にリンゴ酢をスプレーして、ノミを予防しましょう。犬が夏の間、屋外で長時間過ごす場合は、リンゴ酢を使ってノミを遠ざけることもできます。2カップの水と2カップのリンゴ酢を、清潔なスプレーボトルに入れて混ぜ合わせます。週に1度、この溶液を犬の被毛に吹き掛けましょう。リンゴ酢がノミを撃退する効果は、化学的には証明されていませんが、リンゴ酢の酸の味をノミなどの寄生虫が嫌うと言われています。[2]
    • 犬がスプレーを好まない場合は、タオルを溶液に浸して被毛を拭いましょう。酢を洗い流す必要はありません。酢が乾いたら、匂いは消えます。
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    リンゴ酢と洗剤の溶液で犬を洗い、ノミを退治しましょう。犬にノミが寄生していたら、リンゴ酢と洗剤の溶液を使って駆除することができます。洗剤液がノミを洗い流し、リンゴ酢がノミを予防すると言われています。1/4カップの食器用洗剤、2リットルの水、2リットルのリンゴ酢を混ぜ合わせます。[3]
    • 長袖の服と手袋を着用しましょう。この作業をする前に、自分自身の肌をノミから守る事が重要です。生きているノミやダニを扱う場合は、屋外で作業をしましょう。
    • この溶液を犬に浴びせます。この際、液が犬の目に入らないように注意しましょう。被毛全体に溶液を浴びせ、皮膚まで指でしっかり擦り込みます。ノミやダニを駆除するために、溶液を被毛に十分浸透させましょう。その後、そのまま10分おきます。寄生が著しい場合は、同量の溶液を用意しておき、この作業を繰り返します。
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    ノミ取り用の櫛を使ってノミを除去しましょう。被毛を分割して部分ごとに注意深く櫛を通し、生きているノミと卵を除去します。櫛を洗剤液に浸して使うと、溶液がノミを撃退します。リンゴ酢の味を嫌って、ノミは直ぐに犬から離れるはずです。[4]
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    犬をすすぎましょう。リンゴ酢の処置後、洗剤とノミの死骸を残らず洗い流しましょう。その後、リンゴ酢と水を同量に混ぜ合わせた溶液を犬の被毛に吹き掛け、自然乾燥させます。
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方法 2 の 3:
リンゴ酢を犬に与える

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    リンゴ酢を週に2回与えて、犬の全般的な健康を向上させましょう。この頻度でリンゴ酢を犬に与えると、皮膚や被毛を健康的に保ち、ノミ除け効果もあります。小さじ1杯のリンゴ酢を週に2回、飲み水に加えましょう。[5]
    • リンゴ酢の効果は犬によって異なります。リンゴ酢による健康効果がすべての犬に現れることは、化学的には立証されていません。効果があっても、プラシーボ効果(偽薬効果)である場合があります。
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    犬の消化器系の問題を改善しましょう。犬に便秘や下痢の症状が見られる場合は、日に1度リンゴ酢を与えてみましょう。小さじ1杯のリンゴ酢を、大きめの飲み水のボウルに毎日加えます。繰り返し与えると、下痢の症状が改善され、便秘が治る場合があります。[6]
    • 大型の犬には、日に2度リンゴ酢を与えてもよいでしょう。犬の体重が23 kg以上であれば、日に小さじ2杯のリンゴ酢を与えましょう。
    • 1週間経っても症状が改善されない場合は、獣医師の診断を受け、さらに強力な薬が必要かどうかを確認しましょう。[7]
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    リンゴ酢を犬が喜ぶ食べ物に混ぜてみましょう。犬がリンゴ酢の味や匂いを嫌う場合は、無理に与えることは禁物です。リンゴ酢を餌に混ぜて与えてみましょう。または、リンゴ酢と小さじ1杯のピーナッツバターを混ぜて、特別なおやつを作りましょう。[8]
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方法 3 の 3:
リンゴ酢に関する知識を得る

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    リンゴ酢の利点を知りましょう。抗菌作用のあるリンゴ酢は、犬の皮膚、耳、消化器官に有益な効果をもたらします。また、犬の体内のpH値を調整します。リンゴ酢を犬に定期的に与えると、体内外の健康を増進させます。[9]
    • 適切なpH値を維持することは重要なポイントです。ノミ、ダニ、バクテリア、寄生虫、白癬菌、真菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、疥癬などの有害生物は、やや酸性の尿、皮膚、被毛に取り付きにくいとされています。リンゴ酢がこの状態に保つ手助けをします。[10]
    • リンゴ酢によるノミ除け効果の化学的な根拠はない、との反対意見もあります。リンゴ酢のお風呂による効果は、リンゴ酢が直接の要因ではなく、定期的なブラッシングとノミ駆除がされた環境によるものである、と異論が唱えられています。
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    リンゴ酢のリスクも知っておきましょう。犬の皮膚に擦り傷や切り傷があると、リンゴ酢が皮膚を刺激します。傷ついた皮膚にリンゴ酢を使ってはいけません。ノミ除けにリンゴ酢を使う場合は、既にノミによって皮膚が傷ついていると、リンゴ酢が皮膚を刺激するため注意が必要です。
    • 長期間に亘りリンゴ酢を摂取すると、膀胱結石を患う場合があります。リンゴ酢の酸が、犬の尿の酸性度を上昇させます。強い酸性尿はシュウ酸カルシウム結石を誘発します。リンゴ酢溶液からシュウ酸の結晶が凝結されるためです。膀胱結石が尿道(尿が通って排泄される管)を塞いでしまい、排尿が抑制される危険があります。この場合は、早急な手術が必要になります。[11]
    • 過去にシュウ酸膀胱結石の病歴がある犬には、リンゴ酢を与えてはいけません。犬の尿のpH値を、試験紙を使って観察することができます。犬の尿の理想的なpH値は、6.2 ~6.4です。試験紙がこの値より高い酸性度(6.2以下)を示した場合、pH値が正常に戻るまでリンゴ酢の摂取を中止するのが賢明です。[12]
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    良質のリンゴ酢を選びましょう。リンゴ酢には、工場で大量生産される商品と、オーガニックの商品があります。オーガニックのリンゴ酢を選びましょう。濾過されていない、発酵したリンゴ酢が最適で、「生」のリンゴ酢とも呼ばれています。生のリンゴ酢には「マザー」と呼ぼれる沈殿物が見られますが、マザーには健康に有益な酵素とミネラルが含まれています。[13]
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  1. http://www.earthclinic.com/pets/acvfordogs.html
  2. Richard W. Nelson and C. Guellermo Coutu, Small Animal Internal Medicine. Nelson & Couto. Publisher: Mosby.
  3. Richard W. Nelson and C. Guellermo Coutu, Small Animal Internal Medicine. Nelson & Couto. Publisher: Mosby.
  4. http://www.whole-dog-journal.com/issues/15_01/features/Pet-Uses-Of-Apple-Cider-Vinegar_20435-1.html

このwikiHow記事について

獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
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