犬に吐かせる方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:過酸化水素水の投与獣医に診察してもらう催吐に関するその他のポイント22 出典

帰宅したら、犬の調子が悪いようです。家の中を調べてみると、どうやら犬は有害な異物を口にしたことが判明します。家庭用品の中には、犬の体内に残ると命にかかわる有害物質が使われているものもあります。犬に吐かせるのはもちろん楽なことではありませんが、適切な催吐処置は犬の体から毒素を抜くための第一歩です。犬に吐かせなければならなくなった場合に備えて、過酸化水素の投与の仕方、獣医に診察してもらう時の注意点、そして犬の催吐に関する基本事項を頭に入れておきましょう。

パート 1
過酸化水素水の投与

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    催吐が必要かを判断する 吐かせる前に、本当に吐かせるのが正しい判断なのかを見極めましょう。以下のものを誤飲した場合は、その場ですぐに吐かせる必要があります。
    • 不凍剤(誤飲して2時間以内)[1]
    • チョコレート[2]
    • ブドウやレーズン[3]
    • タイレノールやアスピリン[4]
    • ツツジやスイセンなどの植物[5]
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    犬を移動させる 犬がベッドやカーペットの上などにいる場合、吐かせる前に別の場所に連れて行きます。たとえば屋外やリノリウムの床など、あとで嘔吐物の掃除がしやすい場所に移動させましょう。[6]
    • 犬が衰弱していれば、自力で歩くのは難しいかもしれません。その場合は、所定の場所まで抱いて連れて行くか、介助しながらゆっくり移動させます。
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    少量の餌を与える 吐かせるために食べさせるというのは、少し奇妙に聞こえるかもしれませんが、少量の食事は嘔吐を促します。少量の缶詰フード、あるいは一切れの食パンなどがよいでしょう。[7]
    • 犬にとって缶詰フードは食べやすく、ドライフードよりも味わいがあります。
    • 嫌がって自分からは食べないかもしれません。その場合は、口の中に直接入れて食べさせます。
    • あまり食べさせるのに時間をかけてはいけません。
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    獣医あるいは中毒情報センターに連絡する これは非常に重要です! 吐かせる前に、必ず獣医または中毒情報センター(中毒110番)に連絡します。[8]電話越しに、状況をできるだけ詳しく説明しましょう。状況が把握できれば、獣医や専門家も次に何をすべきか(何をしてはいけないか)を的確に指示することができます。状況を説明するときには、以下のポイントをしっかり伝えましょう。
    • 犬が誤飲したと思われるもの(有毒な植物、家庭用洗浄剤、チョコレートなど)
    • 誤飲してからのおおよその経過時間
    • 犬の症状
    • 犬の大きさ
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    過酸化水素水の投与量を決める 獣医または中毒情報センターが催吐の必要ありと判断した場合は、濃度3%の過酸化水素水を与えます。オキシフルやオキシドールなど、市販の過酸化水素水は近くの薬局やドラッグストアで購入できます。犬の催吐には過酸化水素水が最適です。[9]犬の体重4.5kgにつき、小さじ1杯の過酸化水素水が目安です(体重1kgにつき1ml)。
    • 計量スプーンを使って正確に投与量を量りましょう。
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    過酸化水素水を投与する 点耳用あるいは点眼用スポイトで過酸化水素水を吸い上げます。[10] 計量済みの過酸化水素水を犬の舌の一番奥に注入します。[11]
    • スポイト投与する前に、餌や水に過酸化水素水を混ぜてはいけません。
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    散歩させる 散歩をすると、犬の胃の中で過酸化水素と食べ物が混ざり合い、嘔吐を誘発しやすくなります。[12]歩きたがらない場合は、やさしくお腹をなでたりさすったりしましょう。
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    犬が吐くのを待つ 通常、犬は過酸化水素を与えてから数分で吐き気を催します。10分経っても嘔吐しない場合は、もう一回分の過酸化水素水を与えます。[13]
    • 2回分以上の過酸化水素を与えてはいけないとアドバイスする専門家もいますが、3回分までなら大丈夫だとする専門家もいます。[14]念のため、3回目を与える前に獣医に電話で相談しましょう。[15]

パート 2
獣医に診察してもらう

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    獣医に連れて行く 自宅で吐かせられたとしても、獣医の診察は必要です。催吐は応急処置というだけで、嘔吐によって胃の中の毒素がすべて出るわけではありません。吐かなかった場合はなおさら獣医による処置が必要です。この場合、過酸化水素よりも強力な催吐方法をとらなければなりません。
    • 獣医に連れて行くのを遅らせてはいけません。
    • 犬が吐いた場合は、吐瀉物の写真を撮って獣医に見せましょう。
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    獣医に状況を説明する 過酸化水素を与える前に獣医と電話で相談したとしても、診察時にもう一度状況を説明しましょう。獣医の診察の参考になります。また、過酸化水素水の投与量と投与回数も伝えましょう。
    • 犬が吐いた場合は、どのような吐瀉物だったかを説明し、撮影した写真を見せます。
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    犬に医療処置を受けさせる 嘔吐を誘発する催吐剤から毒素の体内吸収を抑える解毒剤まで、動物病院では様々な薬剤を揃えています。例えば、毒素の吸収を予防するために、獣医は犬に活性炭を与えて消化器内の毒素を吸着させる処置を行うかもしれません。[16]
    • 嘔吐を誘発するオピオイド薬の一つに、アポモルヒネがあります。アポモルヒネを使用すると、5~10分で効き目が現れます。
    • キシラジンという薬も犬用催吐剤として使用されることがあります。
    • 獣医は誤飲の状況や犬の容体に応じて最適な治療法を選択します。[17]

パート 3
催吐に関するその他のポイント

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    吐かせてはいけないケース 摂取したものによっては、嘔吐させるとかえって内臓に損傷を与える危険があります。以下の薬剤を誤飲した場合は、決して催吐処置をしてはいけません。
    • 漂白剤
    • 排水管洗浄液
    • ガソリンなど、石油を含むもの
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    重度の中毒症状を見極める 容体が重篤な場合や、反応がない場合、吐かせるのは大変危険です。深刻な中毒症の兆候に気付いたときは、決して催吐処置をしてはいけません。すぐに獣医に連れて行きましょう。重度の中毒を起こした犬には以下のような症状が見られます。
    • 呼吸困難
    • 沈んで元気がない
    • てんかん発作
    • 心拍の低下
    • 意識喪失
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    トコンや塩は催吐に使わない 以前、犬に吐かせるためにトコンシロップが薦められていたことがあります。しかし犬が吐かない場合、トコンは胃の中に残ってしまい、胃に大きな負担を掛けます。塩も大量に与えると犬には有害なため、今では推奨されていません。[18]
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    速やかに催吐する 毒物を誤飲した場合、できれば2時間以内に吐かせましょう。[19]2時間を過ぎると毒素は腸に移動してしまい、嘔吐させても毒素を体外に排出することはできません。[20]

ポイント

  • 化学薬品を犬の催吐に使用する場合は、必ず使用上の注意に従いましょう。[21]

注意事項

  • 尖ったものは胃や食道の粘膜を傷つけることがあります。鋭い異物を誤飲したと分かったときは、家で吐かせようとせず、すぐに獣医に連れて行きましょう。[22]

出典

  1. http://www.whistlervetservices.ca/uncategorized/how-to-induce-vomiting-with-hydrogen-peroxide/
  2. http://www.sunrisepetclinicaz.com/vomiting.html
  3. https://www.petsbest.com/blog/pet-poisons-grapes-and-raisins/
  4. http://www.canismajor.com/dog/intestin.html
  5. http://www.petpoisonhelpline.com/pet-owners/basics/top-10-plants-poisonous-to-pets/
  6. http://www.sunrisepetclinicaz.com/vomiting.html
  7. http://www.vspn.org/Library/misc/VSPN_M01158.htm
  8. http://www.lakesidevets.com/home-treatments.pml
  9. http://www.sunrisepetclinicaz.com/vomiting.html
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記事の情報

この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。

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