犬のイボを除去する方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:イボを確認するイボにホリスティック療法を用いる医療的処置でイボを除去する14 出典

犬のイボは大抵の場合は良性であり、除去する必要はありません。不要な手術は犬に過度のストレスを与えたり、イボの再発を招くこともあります。それでも、イボを除去する必要がある場合は、動物病院で専門的な治療を受ける前に、家庭で試せるホリスティック療法(心身ともにケアする代替・総合医療)を試してみましょう。

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イボを確認する

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    腫瘍がイボであるかを見極める 犬のイボ(表皮嚢胞)は人間のホクロのように、加齢とともに現れる良性のできものの一種です。犬の体には他にも、スキンタグ(軟性線維腫)、肥満細胞腫、組織球種、毛包腫瘍、コラーゲン過誤腫(母斑)、線維腫などの腫瘍が発生します。[1]
    • 犬にできた腫瘍が単なるイボなのか、あるいは他の病気なのかが判断できない場合は、獣医師の診察を受けましょう。獣医師は腫瘍の細胞を採取して顕微鏡で検査し、正確な診断をくだします。[2]
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    イボの外観を調べる パピローマウイルスが原因で発生するイボは、通常は子犬や免疫力が低下した老犬に見られます。このイボはカリフラワーのような外観で、一般的に鼻や唇の周辺、または歯茎に現れます。免疫力が高まると通常は数カ月で消えますが、伝染性があり、食べ物を飲み込んだり、呼吸をするのが困難になる場合もあります。
    • 一般的な良性のイボは肌色で小さく、キノコのような形をしています。
    • イボが大きくなったり、炎症を起こしているようであれば、除去する必要があるかもしれません。腫瘍ががん性であるかどうかは、外観では判断できない場合もあります。多くの場合、がん性腫瘍は成長が早く黒い色をしていて、炎症を伴います。一般的に瞼や唇の周りに発生し、直ちに除去する必要があります。
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    イボの成長を記録する イボが大きくなったり、形に変化がない限り、大抵の場合は取り除く必要はないでしょう。しかし、イボができたら獣医師に伝え、医師もイボの状態を把握できるようにしましょう。
    • イボの多くは自然に消滅しますが、なかなか消えないイボでも通常は無害です。
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    イボが問題であるかを見極める 単に外観上の理由からイボを除去することもできますが、通常はそれだけの目的で手術をするのは賢明ではありません。とはいえ、良性のイボであっても徐々に飛び出てきたり、犬が痒みのために掻きだしたり、不快感があるようであれば、除去したほうがよいかもしれません。
    • イボの除去について、獣医師の助言を得ることもできます。犬がイボを掻いたり、擦ったりする場合、あるいはイボが首輪に触れたりする場合は、感染症や炎症を防ぐために除去するのが賢明です。痒みを伴うイボはがん性腫瘍の可能性もあり、その場合は除去する必要があります。

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イボにホリスティック療法を用いる

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    実践した治療法の進行状況を記録する 治療の初日にイボの大きさを記録しましょう。イボ(またはホクロ)の写真を撮り、その大きさを基準とします。イボをミリ単位で測定し、写真の撮影日を記録します。カレンダーの日付を丸で囲み、イボの大きさを記入ましょう。
    • 犬のイボが良性(非がん性)である確信があれば、以下のホリスティック治療を試してみましょう。ただし、これらのホリスティック治療の有効性については、科学的には実証されていません。そのため、イボが黒く変色したり、急成長や炎症が見られたら、獣医師の診察と治療を受けましょう。
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    ニオイヒバを試す ヒノキ科のニオイヒバ(ツーヤ、Thuja)はホメオパシー薬として使われ、ほとんどの犬に安全とされています。ニオイヒバの軟膏は、ドラッグストアやインターネットで販売されています。[3]
    • ニオイヒバの使用上の注意について、獣医師に尋ねましょう。
    • ニオイヒバは流産を引き起こすことがあるため、妊娠中の動物に使用してはいけません。
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    ソライノヒール(Psorinoheel)は、ソライナム(psorinum)と硫黄を含むサプリメントで、ニオイヒバと同様に抗ウイルス作用があります。[4]
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    ビタミンを摂取して免疫力を高める イボは免疫力の低下が原因でできることもあるため、免疫力が高まると消滅する場合があります。アラビノガラクタン、ルテイン、乳酸菌、キングアガリスク、ビオチンなどを含む、免疫力を向上させるサプリメントを試してみましょう。
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    犬にL-リジンを与える イボに効果的なL-リジンの錠剤が販売されています。500mg の錠剤を日に2回、イボが消えるまで与えましょう。[5]
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    イボにビタミンEを塗布する 消毒済みの針またはナイフを使い、ビタミンEのカプセルに穴を空けます。清潔な指または綿棒でビタミンを直接イボに塗ります。日に3、4回この処置を行い、効果が見られるまで2~3週間続けましょう。
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    イボにひまし油を塗る 一般的なひまし油(キャスターオイル)は大抵のドラッグストア―、またはインターネットで購入できます。ひまし油にはイボを柔らかくしたり、炎症を軽減する作用があり、犬がイボを掻いて傷口が広がるのを防ぎます。[6]清潔な指または綿棒を使い、ひまし油を直接イボに塗ります。イボが消えるまで日に1、2回、または必要に応じてひまし油を塗布し、炎症を抑えましょう。
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    リンゴ酢を試す この治療法は、最初の段階では痛みはありませんが、リンゴ酢に含まれる酸がイボに作用し始めると、治療の中盤でヒリヒリしたり、刺すような軽い痛みを伴います。リンゴ酢を目や性器周辺のイボに使ってはいけません。
    • 少量のリンゴ酢を容器に注ぎます。
    • イボの周りにワセリンを塗り、患部以外の肌を保護します。
    • イボが上を向くように犬を寝かせるか座らせます。スポイトでリンゴ酢を2、3滴イボに垂らして浸透させます。流れ落ちる余分なリンゴ酢を清潔なペーパータオルで拭き取ります。
    • おもちゃを与えたり撫でたりして10分間ほど犬の注意をそらし、リンゴ酢をイボに浸透させます。その後は犬を開放してあげましょう。
    • リンゴ酢を日に3、4回イボに塗ります。治療を進めるうちにイボの表面が剥離するため、チクチクとした軽い痛みを伴いますが、イボの「根元」に到達するまで日に3、4回の治療を続けましょう。イボはそのうち乾燥して剥がれ落ちます。
    • イボの根元が乾燥すると、赤い点または水膨れが現れます。きれいなぬるま湯に浸した清潔なタオルでその部分をやさしく洗浄します。その後、患部が完治するまで日に1回ココナツオイルを塗ります。抗真菌作用のあるココナツオイルが、患部の治癒と健康な細胞の生成を助けます。[7]

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医療的処置でイボを除去する

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    アジスロマイシンを投与する 抗生物質の一種であるアジスロマイシンは、人間のイボの治療に使われており、犬のイボ治療への効果も実証されています。[8]この薬の使用には獣医師の処方箋が必要です。日に1度の経口投与(用量は犬の体重を基に計算)を最長10日間行います。
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    ウイルス感染によるイボには、インターフェロンの皮下注射を検討する これは獣医師が処方する抗ウイルス治療で、他の治療法では効果が見られない場合や、深刻なイボに行われます。[9]獣医師は週に数回インターフェロンを接種するか、飼い主が家庭で接種できるように指導します。
    • この治療は最長で8週間かかる場合があります。
    • この治療を行うと手術やそれに伴うリスクを避けることができる一方、発熱や食欲減退などの副作用があります。
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    獣医師に電気焼灼法について尋ねる 電気焼灼法は電気外科手術とも呼ばれ、少量の高周波電流をイボに放電する治療法です。電気メスを用いてイボの組織を焼き取ります。
    • 通常手術は局所麻酔下で行われるため、全身麻酔によるリスクの心配がありません。[10]
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    凍結療法について獣医師に相談する 凍結療法では、液体窒素を用いてイボを凍らせます。患部の細胞を凍結し破壊することで、イボは著しく縮小し、多くの場合完全に除去されます。[11]
    • 電気焼灼法と同様に、凍結療法も局所麻酔が用いられるため、全身麻酔のように意識を失うことはありません。
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    切除手術を選択する 切除手術はイボの治療において最も伝統的な手術法ですが、この手術を行うには全身麻酔を施す場合もあります。従来の切除手術では、獣医師はメスを使ってイボと周辺の患部組織を切除します。
    • イボの切除のために全身麻酔をかけるのは大がかりになるため、獣医師は麻酔が必要な他の機会までイボの切除を延期するかもしれません。[12]
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    レーザーアブレーション治療を試す 他の治療法では完治しない頑固なイボに、この治療法を試しましょう。この治療は全身麻酔下で行いますが、レーザーがイボの根元まで切除するため、頑固なイボや再発を繰り返すイボには最も効果的な治療法であると言われています。[13]

ポイント

  • 獣医師はパピローマウイルス(皮膚乳糖種)によるイボを利用し、現時点での犬の免疫システムの状態を調べることができます。これは免疫力が低下する傾向にある老犬には特に便利です。そのため、イボがもたらす問題がない限り、良性のイボはそのまま放っておくのがよい場合もあります。[14]

注意事項

  • 犬のイボがウイルスによるものであれば、他の犬から隔離する必要があります。特に口内にイボがある場合は重要です。専用のウォーターボウルを与え、他の犬が飲まないように注意しましょう。また、イボが完治するまで公園や犬が多く集まる場所は避けましょう。

記事の情報

この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 (JA) Dr. Elliott is a veterinarian with over thirty years of experience. She graduated from the University of Glasgow in 1987, and worked as a veterinary surgeon for 7 years. Afterward, Dr. Elliott worked as a veterinarian at an animal clinic for over a decade.

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