定期的に犬を手入れすると、犬を清潔に保つだけではなく、健康維持にもつながります。また、犬にとっても心地が良いでしょう。プロのトリマーは、犬の安全を確保するために専門知識を駆使しながら、素晴らしい見た目に仕上げることができるので、トリマーに犬の手入れを任せる人が多くいます。しかし、近所にトリミングサロンが無い、または節約したい場合は、基本的な犬の手入れを自宅で行うことができます。

パート 1 の 3:
犬を洗う前に手入れをする

  1. 1
    手入れ用品を手元に集める 手入れの途中で道具を探すのを防ぐため、事前に必要な道具を一箇所に集めておきましょう。下記「必要なもの」の欄を参考にして、必要な道具を確認しましょう。
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    まず、くしでとかす[1] 犬の毛を毎日、または2日に一度くしでとかすと、毛玉を防ぐことができます。多くの文献が説明するように、ただブラシでとかすだけでは、毛玉を起こしやすい毛質の犬にとっては十分ではありません。ブラシは、くしでとかすと歯が絡まりやすい箇所を簡単に通過してしまいます。毛玉は、1度濡れてから乾くとよりもつれて管理がしづらくなるので、犬を手入れする際の第一ステップとして、必ず徹底的にくしでとかしましょう。まず、頭からとかし始め、体に移ります。犬のお腹は敏感なので、とかす際は注意しましょう。尻尾も忘れずにとかします。
    • 毛玉があれば、ブラシを使ってほぐしましょう。同じ場所を長時間とかすと、皮膚が傷つくので注意しましょう。毛をかき分けると、ブラッシングによる刺激で皮膚が赤くなっていないかを確認することができます。
    • 短毛種には、ゴム製のブラシや手袋など、身近な道具でブラッシングしても良いでしょう。
    • 短中毛種、長毛種には、金属性のくし、スリッカーブラシ、ピンブラシ、アンダーコート用の熊手型ブラシなど、より専門性の高いくしやブラシを使いましょう。
    • どんな道具を使うにせよ、その道具が抜け毛を取り除き、皮膚から分泌される脂を体全体に行き渡らせる役目を果たすことが大切です。
  3. 3
    ブラッシング中に犬をほめる 落ち着いて静かにしている犬をほめると、引き続きおとなしくしてくれるでしょう。おやつをあげてほめても良いでしょう。
  4. 4
    必要に応じて、休憩する 手入れをされることと嫌な記憶が結びつくと、手入れをさせてくれなくなる可能性があるので、犬を圧倒させてはいけません。手入れの最中に、休憩・おやつを与える、ほめる、撫でる、遊ぶなど、楽しい記憶と手入れを結び付けましょう。また、こういった行為は、犬の気を紛らわせるのにも効果的です。
    • 子犬にブラッシングをする際は、特に手入れと楽しい記憶を結びつけることが重要です。手入れに慣れさせる訓練をすることができます。
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    ほぐせない毛玉をカットする 毛玉は、ひどくなると動くたびに皮膚が引っ張られ、日常生活で痛みを伴うことがあります。ほぐせない毛玉は、皮膚との距離によってカットするか剃り落としましょう。自分自身や犬が怪我をしないように、はさみを扱う際は十分に気をつけましょう。毛の長さを揃えるように切ると、仕上がりがきれいです。
    • 犬を傷つけず安全に毛玉を取り除く自信がない場合は、プロのトリマーに依頼しましょう。
    • 皮膚に近い部分にできた硬い毛玉は、毛玉の下が細菌感染することがあります。感染が疑われる場合は、できるだけ早く獣医にかかりましょう。
    • 目視で分かる感染の症状としては、赤みや蒸れ、更に症状が進むと化膿することがあります。かゆみが伴うので、犬が患部を舐めたり掻いたりするかもしれません。
  6. 6
    目の周りをきれいにする 毛が白い犬種や、大きい涙目の犬(ペキニーズ、パグ、ポメラニアンなど)は、他の犬種よりも目の周辺の手入れにより手を掛ける必要があるでしょう。犬によっては、目頭や目尻のゴミを拭いたり取ったりするだけで十分な犬もいるでしょう。長毛種、または毛が白い犬種は、涙やけになることがあるので、全ての汚れを取り除くのに特に気を払う必要があります。涙やけを取り除く商品は、ペット用品店で購入できます。
    • 健康な目は澄んでいて、炎症や目やにがありません。
    • 犬の目に入った毛は、取り除く際に目を傷つける可能性があります。獣医師かトリマーに、取ってもらいましょう。
  7. 7
    耳掃除をする 清潔な耳でも耳垢はたまるものですが、臭いがある場合は注意が必要です。犬の耳を掃除するためには、まず耳の洗浄液(ペット用品店で購入可)をコットンに含ませます。含ませる洗浄液の量が多すぎると、コットンで耳を拭いている間に、液体が耳の中に滴り落ちてしまうので注意しましょう。コットンで耳の中(内耳)の汚れや耳垢を拭き取ります。強く擦ると痛みを伴うので、注意しましょう。また、奥のほうまで掃除しすぎるのも禁物です。バセットハウンドのような垂れ耳の犬種は、耳たぶの内側にも汚れがたまるので忘れずに拭きます。犬の耳掃除の目安として、見える部分のみを掃除することを覚えておきましょう。
    • 洗浄液は、犬の耳に入れる前に人肌に温めておきましょう。赤ちゃんの哺乳瓶を扱うように、人肌のお湯の中に入れましょう。
    • 洗浄液を浸したコットンや布で耳を拭いたら、乾いたコットン・布でやさしく拭き、水分を取り除きましょう。
    • 犬をほめましょう。耳は体の中でも敏感な部分なので、触られた後は労いが必要です。
  8. 8
    耳の問題を獣医に伝える 犬の耳に腫れ、赤み・黒ずみがある、炎症がある場合、治療が必要です。分泌物や痛みがある、または悪臭や発酵したような臭いがする場合も、すぐに獣医にかかりましょう。
    • 過度の分泌物や炎症、臭いがある場合、片耳だけ汚れがひどい場合は、耳の感染症のサインなので、治療が必要です。
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    歯を磨く[2] 毎日、犬用の歯磨き粉で犬の歯を磨くと、歯や歯肉を健康的に保つことができます。人間用の歯磨き粉に含まれるフッ化物は、犬にとっては毒なので、必ず犬用の歯磨き粉を使いましょう。歯磨き中に噛み付きそうな犬の場合は、絶対に歯を磨いてはいけません。犬が歯磨きに圧倒されたら、すぐに休憩して落ち着かせましょう。
    • まずは、少量の犬用歯磨き粉を指に乗せて、数秒間かけて歯に伸ばすことから始めましょう。犬が協力してくれたら、ほめましょう。
    • 犬が口の中に指を20~30秒間入れさせてくれるようになったら、ガーゼか指サックタイプの歯ブラシをペット用品店で購入して使ってみましょう。犬用歯ブラシを使用するまで、段階を踏むと良いでしょう。
    • どんな場面でも、飼い主が犬の緊張を和らげることによって、その過程をストレスのたまるものではなく、楽しい経験にすることができます。
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    必要に応じて、動物病院で歯のクリーニングを受けさせる 犬の歯にかなりの歯石や歯垢がたまっていたら、ただ歯を磨いただけでは不十分でしょう。人間と同様、専門家によるきちんとした歯のクリーニングが必要です。麻酔を使わずに歯を磨くこともできますが、麻酔を使った治療法が一般的でしょう。
    • 歯肉が赤かったり、歯に茶色い物質が付着している犬は、歯を磨くと痛みを伴います。獣医にかかる前に、歯を磨かないようにしましょう。
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    爪を切る[3] 犬の爪は、切らないと肉球まで伸びて巻き爪になったり、つま先がねじれて関節を損傷したりします。犬の爪を短く保つためには、伸びる早さに合わせて定期的に爪を切りましょう。犬が歩いたときに爪の音がしたら、爪がかなり伸びて、地面と接触しているサインです。[4]
    • 犬専用の爪切りで、ごく短く(1.5ミリほど)爪を切りましょう。子犬や小型犬には、人間用の爪切りでも対応できます。ギロチンタイプよりニッパータイプの爪切りが効果的です。また、犬に合った大きさの爪切りを選ぶことも大切です。
    • 犬の爪が透明な場合、血管が通っているピンク色の部分(クイック)が見えます。クイックを切らないようにして、透明な硬い部分のみを切りましょう。
    • 犬の爪が黒い場合、クイックを切らないように十分に注意して、ゆっくりと少しずつ切るようにしましょう。電動の爪やすりは少しずつ爪を削るので、クイックを切らずにより安全・簡単に爪を切ることができます。ペットにも使えるコードレスの電動爪やすりを使いましょう。コードがあると、毛を巻き込んだ場合、動きが止まらなくなることがあります。電動爪やすりを長時間あてると、爪が焦げるだけではなく、手入れの時間が延びるので、犬によりストレスを与えます。爪切りで爪を切ってから、電動爪やすりで少し短くし、角を取る方法が一番良いでしょう。
    • 爪を切りすぎて血管に当たってしまった場合、粉状の止血剤、片栗粉、または小麦粉を少し圧力をかけながら塗り、そのまま数秒押さえて止血しましょう。
    • 手入れの中でも、爪切りを一番苦手とする犬がほとんどです。中には、爪切りを手入れの一番最初にすると、すぐに犬にストレスがかかりすぎて後の手入れが出来なくなるので、爪切りを一番最後に行う人もいます。爪を切りすぎて出血した場合は、止血をした後、水で素早く足を洗って血を落とすか、過酸化水素水で血を拭き取りましょう。
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パート 2 の 3:
犬を洗う

  1. 1
    手入れ用品を手元に集める 濡れた犬を浴槽に残したまま、道具を探すのを防ぐため、事前に必要な道具を一箇所に集めておきましょう。「必ず」濡れるので、汚れても良い服を着ましょう。[5]最低限、以下のものが必要です。 [6]
    • 犬用のシャンプー
    • おやつ
    • タオル(数枚)
    • タオルを1枚浴槽の淵にかけておくと、水が浴槽の外に飛び散りません。残りのタオルは、犬の体を拭くために使います。
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    浴槽に滑り止めマットを敷く 石鹸がついた浴槽の底が滑りやすいのは、飼い主も経験から知っているでしょう。犬が滑るのを防ぐために、タオルか滑り止めマットを浴槽に敷きましょう。
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    ぬるま湯をシャワーから出す 熱いお湯は、犬の皮膚を傷つけます。特に短毛種の場合は、気をつけましょう。シャワーから出た水の温度を確認せずに、犬にかけるのはやめましょう。犬とって不要なストレスや火傷の原因になります。水の音から気をそらせるために、犬の好物のおやつなどを使う必要があるかも知れません。犬が圧倒されたり、犬にとっても飼い主にとっても事態を悪化させたりしないように、常にゆっくりと行動しましょう。シャワーが無く、犬が入る桶しか手元にない場合は、ホースを使いましょう。コップを使って犬に水をかけても、毛に水が浸透しなかったり、シャンプーを完全にすすげなかったりします。シャンプーはきちんと洗い流さないと、感染症や乾燥肌の原因になります。ピットブルのような短毛種でも、同じことが言えます。ホースの水圧を高めに設定する必要はありませんが、犬を傷つけたり、犬にストレスを与えたりせずに、シャンプーをすすぎましょう。
    • 希釈が必要なシャンプーもあるので、シャンプーの取扱説明書は必ず読みましょう。希釈が不要なシャンプーを薄めると、犬をきちんと洗えない場合があります。ノミやダニの駆除「のみ」を目的に作られ、予防の効果がないシャンプーは、普段の手入れ向きとは言えません。
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    犬を浴槽に入れる 中には、シャンプー中に逃げ出す犬もいます。犬が逃げ出しそうであれば、ペット用品店でシャワーリードを購入しましょう。シャワーリードについている吸盤を浴室の壁に吸着させ、シャンプー中に犬が逃げ出さないようにすることが出来ます。
    • 普段つけている首輪が、水を含むと脱色して犬の毛を汚すものや、水に弱い素材で出来たものである場合、取り替えましょう。シャンプーが苦手な犬の首輪は、首の締め付けが調節できるスリップリードが良いでしょう。しかし、犬が動いて首が絞まることがあるので、締め付けすぎないよう十分に注意が必要です。犬の動きを制御する場合は、首の締め付けを調節するか、犬を押し返しましょう。
  5. 5
    毛を十分に湿らせる シャンプーをする前は、必ず犬の毛を完全に湿らせましょう。水を怖がらない犬であれば、ホースと水圧器を蛇口に取り付けて使用しても良いでしょう。特に、大型犬やダブルコートの犬種に有効な方法です。また、犬の耳に水が入らないように注意しましょう。水が耳に入ると、炎症の原因になります。水をかけたりすすいだりするのは、犬の首から下にしましょう。頭は、濡らしたタオルなどで拭くだけにします。(以下のセクションを参照してください。)
  6. 6
    シャンプーする 首からシャンプーし始め、背中、足に移りましょう。指を使ってシャンプーを広げ、皮膚も洗いましょう。頭は最後に拭きます。(涙やけ用のシャンプー以外は)耳と目の周りは、シャンプーを使わないようにしましょう。頭は、濡らしたタオルか洗顔タオルで拭きましょう。
    • ダブルコートの犬種の場合、シャンプーをつけた後、 熊手型のブラシやゴム製のブラシでとかしましょう。毛がほぐれ、シャンプーが行き渡りやすくなります。一箇所を集中してとかさないように注意しましょう。
    • きちんと希釈されたシャンプーは、つけるのも流すのも簡単です。
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    しっかりすすぐ すすいだ水から汚れや泡がなくなるまですすぎましょう。シャンプー前に犬を濡らす際に使った方法ですすいでも良いでしょう。犬が水やシャンプーをされること自体を怖がり、自宅での手入れが不可能であれば、獣医に依頼して数時間の手入れに必要な少量の鎮静剤を打ってもらうこともできます。また、手入れそのものを行ってくれる動物病院もあります。犬の体全体を触り、シャンプーが残っていないかを確かめます。特に、胸や陰部はすすぎ残しやすい部分です。毛の間に指を入れてやさしく引き、毛がきしんだらきちんとすすげているサインです。
  8. 8
    乾かす スクイージー(ゴム製ブレードが先端に取り付けられたワイパー)や手で犬の毛と体から水分を取り除きましょう。犬が浴槽にいる間にできるだけタオルで乾かすと、片付けが簡単です。タオルを犬の背中にかけるか、犬の隣に持ち、犬に体をブルブルと振らせて水を振りはらわせましょう。犬は「シャンプーのルール」を覚え、飼い主からタオルをかけられるまでこの「ブルブル」を待ってくれるようになるでしょう。また、フリースのような素材で、吸収性の高いセームタオルを使うと良いでしょう。かなりの水分を吸うので、必要なタオルの数を減らすことができます。まずセームタオルで拭いてから、普通のタオルで拭くと効率的です。
    • ダブルコートや長毛種の場合、ドライヤーで乾かす必要があるでしょう。
  9. 9
    必要であれば、ドライヤーで乾かす タオルで乾かしただけでは十分でない場合、ドライヤーを使うと、熱を加えすぎたり乾燥させすぎたりせずに、乾かすことができます。毛がかなり長い犬種は、ブラッシングをしながら乾かす必要があるでしょう。タオルで拭きながらドライヤーをあてる方法が、一番早く乾くでしょう。
    • ドライヤーは必ず冷風に設定しましょう。温風よりも時間はかかりますが、犬の毛や皮膚の水分を奪いすぎず、乾かすことができます。
    • 犬がドライヤーの音や風を怖がった場合、無理矢理ドライヤーを使用してはいけません。なるべくタオルで乾かしてから、室内など汚れない場所で空気乾燥させましょう。タオルで乾かさずに犬を濡れたままにしておくと、炎症や乾燥の原因になります。
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パート 3 の 3:
犬の毛をカットする

  1. 1
    カットの必要性を判断する 犬の多くは短毛種で、定期的なカットを必要としません。しかし、毛の長い犬種の場合は、健康維持の一貫として定期的なカットが必要でしょう。特に、コッカースパニエル、牧羊犬、プードル、コリー、シーズー、ペキニーズ、チャウチャウは定期的なカットが必要です。[7]
  2. 2
    毛が完全に乾いてからカットする 犬の毛をカットする前に、必ず犬用バリカンの説明書を読みましょう。また、カットの方法を紹介している本や動画を見るか、トリマーからバリカンの使い方を学びましょう。バリカンの切れ味が良く、滑らかに動くかを確認しておきます。切れ味が悪いバリカンは、毛を引っ張ってしまいます。
    • 毛をカットする前に、どのようなデザインにするかを明確にしておきましょう。本や動画を参考にしたり、トリマーに聞いたりして、そのデザインをどのように実現するかを事前に頭に入れてから、カットをしましょう。
  3. 3
    犬を軽く押さえる 犬が動かないように、リードをつけましょう。犬が落ち着き無く動かないように、カット中は空いている方の手で犬のお腹に触れましょう。犬が緊張している場合は、落ち着いた声で犬をほめるか、歌を歌いましょう。おやつを用意しておくのも良いでしょう。
  4. 4
    犬用のバリカンを使う[8] 少し高価でも、質の良い犬用バリカンに投資する価値はあります。プロのトリマーにカットを依頼する必要がないので、長い目で見れば節約になります。
    • 必ず、長さが調節できる犬用のバリカンを使いましょう。
    • はさみでは長さをきれいに揃えるのが難しく、また犬が急に動いたときに犬を傷つける可能性があります。はさみよりも、バリカンが良いでしょう。
  5. 5
    毛をカットする[9] バリカンは、皮膚に強く押し付けないかぎり、安全に使うことができます。カットする前に、毛の流れに逆らうようにブラシでとかしましょう。バリカンは、毛の流れに沿って動かします。毛の流れに逆らってバリカンを動かすと、設定した長さよりも2段階ほど短くなるでしょう。例えば、4番の長さで設定したバリカンを毛の流れに逆らって動かす場合は、毛流れに沿って7番でカットしたらどのくらいの長さになるのかを確認しておきましょう。しっかり且つゆっくりとバリカンを動かし、犬の体に沿わせて毛をカットしましょう。バリカンを早く動かすと、長さが不均一になることがあります。バリカンで設定した長さよりも短くカットしたい場合を除き、常にバリカンは毛の流れに沿って動かしましょう。カットの順番は、首、肩、耳の下から顎にかけて、喉、胸です。喉のあたりや皮膚が垂れている部分(アキレス腱、脇、陰部、尻尾の先、肛門)に、一番短い長さに設定にしたバリカン、または長さにばらつきのある刃をつけたバリカンを使ってはいけません。皮膚が刃に挟まることがあります。次に犬の背中と側面をカットして、最後に足の毛をカットします。どんな刃を使うにせよ、首回りの毛のカットが一番危険なので、細心の注意を払いましょう。刃を垂直に下ろすのではなく、角度をつけると、目視では確認できない皮膚の垂れた部分を傷つけずにカットすることができます。
  6. 6
    肛門周りの毛をカットする際も注意する 突然、肛門がボタンのように飛び出ることがあるので、意図せず切ってしまうことがあることを念頭に置きましょう。肛門の上をバリカンでカットするのではなく、肛門の周りから外方向にカットして、肛門の上部は、尻尾の付け根の下部分までカットします。この時、バリカンは鉛筆のように持ちましょう。
    • 足、尻尾、顔は非常に敏感なので、この部分の毛をカットする際も注意しましょう。犬がカット中に動き、傷つけてしまうことがあります。
    • バリカンは熱を持つと犬の皮膚を傷つけるので、頻繁にバリカンを確認しましょう。熱くなったら使用を中止して、バリカン用の潤滑油を吹き付けましょう。
  7. 7
    ほめる 犬にとってはじっとする行為そのものが重労働でしょう。犬が手入れされることに疲れてきたと感じたら、数分毎に休憩しましょう。手入れの最中はほめ続け、休憩中にはおやつを与えましょう。休憩中に犬が汚れそうな場所で遊んだり、手入れを再開した際にじっとしていられなくなるほど興奮させるような遊び方をしたりしてはいけません。
  8. 8
    辛抱強く手入れをする 犬の毛が滑らかで均一な長さになるには、何度かカットする必要があるでしょう。焦らずに、犬に必要なだけ休憩を与え、バリカンは必ずゆっくり動かしましょう。毛流れに逆らってブラシでとかしてからバリカンでカットすると、仕上がりが滑らかです。何度も繰り返す必要があることを、念頭に置きましょう。
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ポイント

  • 飼い主に犬を洗ったりブラシでとかしたりする時間がなくても、犬を健康で清潔に保つためには、手入れが必要です。手が回らない場合は、お金は掛かりますがプロのトリマーに依頼することも考慮しましょう。
  • 時々、犬の耳の毛を抜く必要がある場合があります。獣医やトリマーに、安全で正しい方法を教わりましょう。イヤーパウダーを使うと、滑りやすい耳の毛が掴みやすくなり、素早く簡単に抜くことができます。鉗子を耳の中に入れる際は、十分な注意が必要です。正しく使わなかったり、使用中に犬が耳を振ったりすると、耳の中を突いてしまうことがあります。
  • 犬用のコンディショナーを使う場合は、少量を使いましょう。使いすぎると、見た目や触り心地が脂っぽくなります。中には、抜け毛を防ぐ効果のあるコンディショナーもあります。効果を最大限に引き出すため、必ず使用説明書に沿って使用しましょう。
  • ドライヤーを使って犬を乾かす場合は、エアフォース・ドライヤーのようなプロ用の大型ドライヤーの購入を検討しましょう。バーニーズ・マウンテンドックなど、ダブルコートの犬種を乾かすには、人間用のドライヤーではかなりの時間がかかります。小型犬には、クイック・ドライヤーなど、手に持てるタイプの犬用ドライヤーを使うと、乾かす時間が短縮できるでしょう。
  • 犬種や毛のタイプに合わせた手入れ方法を見つけましょう。犬種によっては、毛を清潔にしたり、状態を保ったりするために、特別な方法・道具が必要でしょう。例えば、コモンドールの毛はらせん状で縄のようになっているため、ほぐしたり状態を保ったりするために、特別な手入れが必要です。
  • 高さのあるトリミングテーブルや浴槽で手入れをすると、腰を曲げなくて良いので、体が痛くなりません。テーブルや表面が頑丈なものであれば、簡易のトリミングテーブルになるでしょう。しかし、犬を立たせるために、滑りにくい表面である必要があります。また、車輪がついたテーブルも不向きでしょう。ゴム製の滑り止めをホームセンターで購入し、テーブルなどの表面に合わせて切り取って使用するのも良いでしょう。
  • 犬の鼻に水が入らないようにしましょう。息ができなくなるだけではなく、「闘争・逃走反応」を引き起こすことがあります。犬が水を鼻から吸って、息がしづらそうにしていたら、頭を押さえて下を向かせ、鼻から水を出しましょう。
  • 手入れ用の道具の購入が難しい場合は、セルフシャンプー店の利用を検討しましょう。トリマーに頼むよりも低価格で道具を使用することができ、何よりも後始末をしなくても良いのが最大の利点でしょう。
  • ダブルコートや抜け毛の多い犬種の場合は、アンダーコートの除去にファーミネーター(抜け毛を除去できるブラシ)が役に立ちます。使用する際は、一箇所を集中して長くとかしすぎないようにしましょう。主に犬の毛が一番厚い、首の後ろ、尻、背中全体の使用に有効です。
  • 狼犬、または狼のような大型犬の場合は、攻撃的になることがあるので、絶対に毛をカットしてはいけません。狼犬はとても野生的な犬種なので、手入れはシャンプーとブラッシングのみにしましょう。

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注意事項

  • 犬の歯を磨く際は、絶対に人間用の歯磨き粉を使用してはいけません。人間用の歯磨き粉に含まれるフッ化物を犬が飲み込むと、体調を崩すことがあります。獣医から勧められた歯磨き粉を使用しましょう。
  • 人間用のシャンプーは犬用に作られたものではないので、犬への使用は避けましょう。使用すると、発疹が出ることがあります。
  • 犬の皮膚に問題がないか、獣医に診てもらいましょう。
  • 犬の耳と目に水が入らないようにしましょう。耳に水が入ってしまったら、小さな綿球やコットンで、耳の中の水分を軽くたたくようにしながら、やさしく拭き取りましょう。(綿棒は奥まで入りすぎるので、適しません。)また、泳いだ後にするように、犬自身も頭を振って水を取り除こうとするでしょう。シャンプー後に、犬が耳を掻き続けるようであれば、獣医に相談しましょう。
  • 犬の目が炎症を起こしているようであれば、眼球洗浄用の溶液を使用して、目の中を洗い流しましょう。眼球洗浄液は犬を洗う前に使用すると、シャンプーが目に入るのを防ぎ、洗った後に使用すると、汚れとシャンプーを洗い流すことができます。
  • 犬の目にシャンプーが入らないようにしましょう。重度の炎症を引き起こすことがあります。シャンプーは、直接犬に塗布するのではなく、一度手に出してから体全体になじませましょう。洗い流す際も、犬の目に泡が入らないようにし、耳をやさしく搾るようにして、耳にも水が入らないようにします。犬の耳に、綿球を入れて水の浸入を防いでも良いでしょう。ただし、綿球の取り忘れには注意しましょう。また、乾かす際にもドライヤーの音で怖がらせないように、綿球を耳の中に入れておくと良いでしょう。
  • 犬の洗いすぎに注意しましょう。一般的に、6~8週間に一度洗えば十分です。長毛種の場合は、4~6週間に一度、プロのトリマーによる手入れが必要です。洗いすぎると、皮膚が自然な脂分を失い、乾燥することがあります。普段は、水のいらないドライシャンプーなどで、足などを清潔に保つことができます。ドライシャンプーは直接気になる部分にかけて、濡らしたスポンジで拭き取りましょう。普段のシャンプーには、犬用に作られた低刺激、または洗い心地のやさしいオートミールシャンプーを使いましょう。皮膚に問題があるようであれば、獣医に診せる前に、無香料の低刺激なシャンプーで洗ってみましょう。症状が続くようであれば、獣医で薬用シャンプーを処方してもらいましょう。皮膚に関する心配事があれば、獣医に相談しましょう。
  • 多くの犬は、後ろ足を持ち上げられると、反射的に引っ込ませます。犬にとって不快なので、足を横方向に持ち上げるのはやめましょう。代わりに、足を持ち上げて、やさしく前または後ろ方向に引きましょう。犬を怒ったり罰を与えたりせずに対応し、じっとしていたらほめましょう。中型・大型犬の場合は、後ろ足の爪は、足を持ち上げずに切れるでしょう。
  • 犬の体に触れたくない部分があっても、慣れましょう。犬を手入れする際は、犬の体全体をきれいにする必要があります。犬にノミやダニがいる場合は、ノミ・ダニ駆除用のシャンプーをした後、10分間置きましょう。ノミ・ダニが死滅してから、完全に洗い流すようにします。洗い残しがあると、病気を引き起こすことがあります。ダニの駆除には、鉗子をダニの頭に引っ掛けて取り除きましょう。こうすると、ダニの頭だけが体から切り離されて、体の部分が犬に残るという事態を防ぐことができます。触りたくない部分があっても、ノミ・ダニの除去には犬の体全体を洗う必要があります。犬の体を洗う際は、絶対にお湯を使ってはいけません。また、陰部は敏感なので、ぬるま湯や薬用シャンプーを陰部へ使用する際も注意しましょう。
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必要なもの

短毛種:

  • ゴム製のブラシまたは手袋
  • 耳の洗浄液
  • 消毒用アルコール
  • 綿球、綿布
  • ペット用の歯ブラシ、歯磨き粉
  • 犬用の爪切り
  • 首輪
  • 犬用シャンプー
  • ドライヤー、タオル

短中毛種と長毛種:

  • スリッカーブラシ、ピンブラシ、アンダーコート用の熊手型ブラシ
  • 耳の洗浄液
  • 消毒用アルコール
  • 綿球、綿布
  • ペット用の歯ブラシ、歯磨き粉
  • 犬用の爪切り
  • 首輪
  • 犬用シャンプー
  • ドライヤー、タオル

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このwikiHow記事について

Lancy Woo
共著者
認定トリマー
この記事の共著者 Lancy Woo. ランシー・ウーはカリフォルニア州サンフランシスコにある老舗ペットサロン「VIP Grooming」の経営者です。35年以上にわたりトリミングサービスを提供しており、2007年、2010年、2011年、2014年、2017年、2018年、 2019年には「Best in the Bay賞」を、2014年にはBay Woof’sより「Beast of Bay賞」を受賞しています。また、2018年にはサンフランシスコの経済・人材開発協会より企業運営に対する献身的な努力が認められ、同協会の「遺産的価値を持つ企業」に認定登録されました。世界ペット用品協会(WWPSA)にてペットトリマーの認定資格を取得。
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