犬の死期を知る方法

共同執筆者 Melissa Nelson, DVM

この記事には:命に係わるサインを知る老齢期を知る安楽死させる出典

特別なペットへの愛情は、死後もずっと変わりません。死は誰もが向き合わなければならない現実です。それは犬も例外ではありません。親友の最後の日々に、死が近いという犬からのサインに気付けば、飼い主の家族の心の準備ができます。犬の状態を知ることで、優美に、そして静かで穏やかな別れが準備できます。この記事のステップに従って犬の痛みを最小限に食い止めましょう。

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命に係わるサインを知る

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    呼吸器症状を見る 死の数日から数時間前に、犬が長い間隔で浅い呼吸をすることがあります。通常の安静時の呼吸数は1分間に22回なのに対して、1分間に10回程度まで落ちることがあります。
    • 死の直前は深く息を吐きます。肺が潰れて犬がしぼんでいくような感覚がするかもしれません。
    • 犬の心拍数は通常の1分間に100~130回から60~80回に落ち、脈拍も弱まります。
    • 最後の数時間は、呼吸が浅く、体を動かさない状態で、暗い所や部屋の隅に体を横たえているのを目にするでしょう。
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    消化器系のサインを知る 犬が死を迎えるときは、明らかに食欲が減退します。これは実質的に、食べたり水を飲んだりすることに興味を無くしているからです。死が近づくと、肝臓や腎臓等の臓器はゆっくりと機能しなくなり、犬は消化器官の機能を失います。
    • 脱水によって、口が乾いていたりネバネバしていることがあります。
    • 嘔吐も見られるかもしれません。嘔吐物には食べもが含まれておらず、泡状のものや、胆汁の黄色や緑色の酸を吐くことがあります。これも食欲減退の結果として起こります。
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    筋肉の動きを見る 犬が弱っていくとグルコースの損失により、筋肉の単収縮や不随意けいれんが見られることがあります。また、痛みへの反応や反射能力が落ちることもあります。
    • 犬が立ち上がったり歩こうとすると、筋肉の動きの協調がとれなくて、うまく歩けません。または、全く歩けない場合もあります。死の直前は意識を失い、昏睡状態に陥ります。
    • 慢性の病気や長期にわたる病気を患った犬が死を迎えるときは、やせ衰えた姿になるでしょう。筋肉が落ち、残ったわずかな筋肉も委縮していることがあります。
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    トイレの行動を見る 別のサインとして、膀胱や肛門括約筋をコントロールできないことが挙げられます。死が近い犬は、排尿や排便をコントロールできません。厳しくしつけされた犬や訓練された犬にもこのような症状がみられます。
    • 排尿をコントロールできず、量は少量です。
    • 死が近い犬は、異臭のするまたは血液が混じった水っぽい下痢をすることがあります。
    • 死後、筋肉が制御できなくなるため、最後の排尿と排便をします。
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    犬の皮膚を見る 肌は乾いて、つねったときにすぐに元通りには戻りません。これは脱水が原因です。歯茎や唇等の粘膜は青白く、押さえるとしばらくたっても元のピンク色に戻りません(歯茎を押さえると、通常は1秒で元の色に戻ります)。

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老齢期を知る

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    犬の発育の速さを知る 犬の動きが緩慢になってはいるものの、食べたり飲んだりできて、また自分で立ったり歩いたりもできて、呼んだら応える場合、これは老齢のサインです。特定の痛みに苦しんでいるのではなく、歳を取っているのです。
    • 頻度や積極性は減りますが、犬は年を取っても散歩やスキンシップされたり、また遊んだり他の犬と交流したりして楽しみます。
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    犬が食べる量を見る 犬は年を取ると、以前より食べる量が減ります。老犬はカロリー消費も少ないため、活動的な若い犬に比べて食べ物を必要としません。これは特に心配することではなく、加齢の正常な現象です。
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    犬の睡眠時間を見る 老犬は睡眠時間が長くなりますが、立って歩き回り食べることができます。たくさん寝て、動かず食べない場合は病気が疑われますが、たくさん寝て、食べ、社交的な場合は老化です。
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    他の犬にどう接するかを見る 老犬は他の犬を見ても、遊んだり社交的に接したりすることに興味を無くします。犬がたくさんいる場所に行くと、以前より短気になったり、困惑した様子を見せることがあります。
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    犬の外観を見る いくつかのポイントで犬の年齢を見極めることができます。下記の項目をチェックしてみましょう。
    • 毛の中、特に顔にグレイや白色の毛がある。
    • 体の擦れる箇所が禿げたり毛が少なくなっている。肘、骨盤辺り、お尻によく見られます。
    • 歯のぐらつきや変色等の歯に問題がある。歯が抜けたり、動物病院で抜いてもらう必要があるケースもあります。
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    老犬に心地よさを与える 飼っている犬がすでに老齢の段階に来ている場合、以下のような快適な環境を整えましょう。
    • 空気の流れの良い暖かい部屋
    • 関節をサポートして痛みを最小限に抑える心地よい寝床
    • 餌と水(強要しない)
    • 毎日一緒に過ごす時間を作る。犬が遊んだり散歩したい様子を見せないとしても、優しくスキンシップをとったり主人の声を聞くと喜ぶでしょう。

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安楽死させる

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    安楽死について学ぶ 苦痛を与えずに死なせる安楽死は、苦しんでいる動物の命を終わらせる穏やかで人道的な方法です。獣医師により致死量の麻酔が注射され、ゆっくりと鼓動が止まります。 主要な目的は下記の3つです。
    • 動物の痛みや苦しみからの解放。
    • 意識がなくなる前の痛み、苦痛、恐怖、不安感を抑える。
    • 痛みや苦しみを伴わない死を与える。
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    安楽死させるか時間をかけて考える 安楽死の選択を迫られるとき、ペットの幸せを一番に考える事が大切です。ペットへの愛着、感情、プライド等を全て捨てて考えてみましょう。自分の都合だけで命を引き延ばしてはいけません。安楽死は苦痛を最小限にします。また、犬に苦痛のない人道的な死を提供するのは飼い主の責任でもあります。下記の項目を自分に問いかけてみましょう。[1]
    • 犬の状態をよくする治療はもう不可能ですか?
    • 犬の痛みや苦痛は薬や痛み止めで和らげることができませんか?
    • 犬は重大な頭部の外傷や大量出血のような、深刻で痛みを伴うケガに苦しんでいますか?
    • 末期疾患で、飲食したり動いたり、また自分で排泄できなくなるまで生活の質が落ちましたか?
    • 生活の質が悪くなるような、手術不可能な出生異常がありますか?
    • 犬は他の動物や人間の命を脅かす狂犬病のような伝染病を患っていますか?
    • 治療ができるとして、犬はまだ好きな事を楽しむことはできませんか?
    • 上記の質問の答えにひとつでも「はい」があるなら、安楽死させる方がいいのかもしれません。
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    安楽死が最善の方法か獣医師に相談する 試験をして犬の状態を適切に評価し、まだ治療の余地があるのか、もしくは命が終わりに近いのかを教えてくれるでしょう。もし治療を続けることを選ぶなら、どの程度の生活の質が期待できるかを教えてくれるかもしれません。
    • 獣医師はアドバイスはできますが、安楽死を選択する決定権は飼い主にあります。
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    安楽死の正当な理由になる病状を調べる 一般的に、急性慢性を問わず、簡単に治療してコントロールすることのできない痛みや苦しみがある状態は安楽死の正当な理由になります。下記のような状態が挙げられます。[2]
    • 交通事故による重傷外傷
    • 重度の肝臓疾患や制御できない糖尿病等、治療が難しい重度の疾患
    • 末期の腎不全、肝不全、浸潤性・悪性のガン
    • 治る見込みがなく他の動物や人間の命を脅かす恐れのある伝染病(例:狂犬病)
    • 行動療法で治らない、他の動物や人間、環境に危険を及ぼすほどの異常な攻撃性等の行動問題
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    安楽死を迎える準備ができているという犬からのサインを見る 犬がサインを発しているようなら、すぐに獣医師に連絡して犬を連れて行き検査してもらいましょう。下記のような状態の場合、安楽死が選択されることがあります。[3]
    • 食べたり飲んだりせず、また立ったり歩いたりもしないで、こういったことに全く興味をしさない。
    • 排尿、排便のコントロールができない。
    • 苦しそうに息をしていて、緊急処置や薬に反応を見せない。
    • 末期疾患やケガで痛みがあり、断続的に鳴いていたり鼻を鳴らしている等のサインがある。
    • 寝たきりで頭を持ち上げられない。
    • 皮膚の温度がとても低く、臓器が機能しなくなっている。
    • 手術できない大きな腫瘍があり、痛みと固定化が見られる。
    • 歯茎等の粘膜が灰色になり脱水している。
    • 非常に弱っていて脈が遅い。

ポイント

  • 飼っている犬を安楽死させる決断は、非常に心が痛みますが、飼い主には向き合う責任があります。最後のところで一番大切なのは、可能な限り最善の生活を与え、痛みや苦痛がないように見送ることです。
  • 愛するペットとのお別れは、本当につらい事です。ただ、犬の痛みや苦しみから解放してあげられるということを覚えておきましょう。別れの時が来たら、最後の瞬間までそばにいてあげましょう。愛していることを伝え、最後のお別れを言いましょう。犬との思い出をいつも身近に置いておけば、決して一人ではありません。

記事の情報

この記事はMelissa Nelson, DVMが共著しています。 ネルソン医師はミネソタ州に住む獣医です。ペットや畜産動物(牛、馬、豚、ヤギ、ヒツジ等)の診断と治療を専門的に行っています。18年以上にわたり農村地域の診療所で獣医の仕事に従事しています。1998年にミネソタ大学から獣医学の博士号を授与されています。

カテゴリ:

他言語版:

English: Recognize a Dying Dog, Italiano: Riconoscere un Cane che Sta per Morire, Русский: узнать, что собака умирает, Español: reconocer a un perro moribundo, Deutsch: Einen sterbenden Hund erkennen, Português: Reconhecer um Cachorro Morrendo, Français: savoir qu'un chien est mourant, Bahasa Indonesia: Mengenali Ciri‐Ciri Anjing yang Akan Mati, Čeština: Jak poznat umírajícího psa, العربية: التعرّف على دلالات احتضار كلب, Nederlands: Een stervende hond herkennen, Tiếng Việt: Nhận biết dấu hiệu chó sắp chết, 中文: 判断狗狗是不是快死了, ไทย: สังเกตสุนัขที่กำลังจะตาย, हिन्दी: पता करें कि आपके कुत्ते का अंत नज़दीक है (Recognize a Dying Dog)

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