犬を暑さから守る方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:飲み水を常に用意する犬を涼しい環境に置く犬の体温を下げる21 出典

夏になり気温が上昇すると、犬は暑さを敏感に感じ取ります。犬の健康を維持するために、暑い時期に涼しい環境を作るのはとても重要です。熱中症は、犬にとって命に関わる危険な症状です。熱中症の警告サインとして、過度なパンティング(ハアハアという息遣い)、緩慢な動作、ふらつきや意識喪失などがあります。このような症状に気付いたら、すぐに獣医師に連絡しましょう。

パート 1
飲み水を常に用意する

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    常にボウルに水を満たし、いつでも水が飲めるようにしましょう。分かりきったことですが、非常に重要なポイントです。[1]
    • すぐにボウルの水を飲み切ってしまう場合は、大きめのボウルに替えるか、ボウルの数を増やしましょう。
    • 家に他の住人が居る場合は、スケジュールを決めて、一日を通してボウルの水を管理できるようにしましょう。
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    犬が水浴びできる場所を作りましょう。小さなビニールプールなどに水を入れ、犬が飛び込んで涼める場所を庭に作ります。[2]スプリンクラーで水浴びさせるのも良いでしょう。
    • 犬が溺れないように、プールの深さに注意しましょう。プールの底に立って、頭が水から出ることが大事です。
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    散歩に水を携帯しましょう。暑い日に外に連れ出すときは、自分と犬の分の水を持っていきましょう。犬がパンティングをしたり、動作が緩慢になったら、日陰で休息を取って水を与えます。
    • 犬が水を飲まない場合は、体に水を掛けてあげましょう。

パート 2
犬を涼しい環境に置く

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    犬を室内に入れましょう。一日で最も暑い時間帯を、家の一番涼しい部屋で過ごさせます。[3]犬を家に残して出かける場合は、部屋に冷房があれば入れましょう。
    • 適切な室温は犬によって異なりますが、大抵の場合、約27~29度で熱中症の症状が出始めます。この温度を超えそうなときは、出かけるときに冷房をつけましょう。室内の温度を26~27度に設定しましょう。[4]
    • 冷房は特に湿度が高い日には必要です。空気中の湿気のため、犬がパンティングで体温を下げづらくなるからです。[5]
    • 地下室が涼しく快適なら、犬をそこで過ごさせるのも良いでしょう。[6]
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    十分な日陰を与えましょう。犬が外にいる場合は、涼しい犬舎か覆いのあるポーチを用意し、日陰で休めるようにします。
    • 日中外にいる場合は、日よけを購入するか、または薄い毛布で覆いを作りましょう。
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    冷却マットを与えましょう。犬用の冷却マットが多種類販売されています。マット内の冷たいジェルが、犬の体から熱を取り去ります。[7]
    • キッチンの床に濡れたタオルを敷いても効果的です。犬がタオルの上に横になると、タオルが体を冷やします。
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    日中の散歩は控えましょう。涼しい早朝か夜に散歩しましょう。早朝や夜でも暑い日や、湿度の高い日は、散歩は休んだほうが良いでしょう。[8]
    • 日陰で涼しい散歩コースを選びましょう。涼しい場所では、人も犬も快適な散歩を楽しめます。海や川が近くにあれば、そこから涼しい風が吹き、格好の散歩コースになります。
    • 犬にリードを付けて、行動を制限しましょう。そうすることで、暑さの中での過度な運動を防げます。
    • 熱い歩道は避けましょう。アスファルトの歩道は、夏には非常に熱くなり、足の裏に火傷を負う危険があります。[9]できるだけ芝生の上を歩かせ、アスファルトは極力避けましょう。歩道が散歩に安全かどうかは、手の平を地面につけて確かめます。熱いと感じたら、歩道から遠ざけるか、犬に靴を履かせましょう。
    • 手の平を歩道に15秒以上つけられない場合は、歩道の熱が冷めるまで、散歩するのを待ちましょう。
  5. 5
    毛をトリミングしましょう。トリミングは、厚くて長い毛を持つ犬には特に必要です。ただし、毛が元通りに生え揃うまで、時間が掛かる場合があるので注意しましょう。
    • トリマーに毛を剃りすぎないように伝えましょう。肌を露出すると、日焼けしやすくなります。
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    駐車中の車内に犬を放置してはいけません。暑い日は、車内の温度は急激に上昇し、犬の命に関わる危険な状況になります。[10]場合によっては、動物愛護団体や警察が介入することもあります。
    • 車内に犬がいるときは窓を開け、飲み水を忘れずに携帯しましょう。
    • 暑い日にペットを車内に放置すると、動物愛護法に違反する場合があります。[11]
    • 車内に冷房を入れ、走行中の車内の温度を24度程度に保ちましょう。車に冷房がない場合、暑い日は犬を残して出かけましょう[12]
  7. 7
    犬の様子を頻繁にチェックしましょう。暑い日は、犬の健康状態を注意深く観察します。過度なパンティングなど、いつもと違う様子が見られたら、獣医師に連絡しましょう.
    • 犬が熱がっている様子のときは、日陰に連れて行き、水を与えて体温を下げます。
    • 犬が熱中症に罹っている疑いがあるときは、犬の熱中症治療を参照してください。

パート 3
犬の体温を下げる

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    犬の直腸温度を測りましょう。直腸は尻尾のすぐ下にある穴の部分です。ワセリンや水性潤滑剤を体温計の先端に塗り、直腸に挿入します。[13]
    • 犬の体温が40.5度以上ある場合は、熱中症の危険があり、早急の治療が必要です。
    • 獣医師や動物救急センターに連絡している間、体温を下げる処置を施しましょう。急に体温を下げずに、39度まで下がったら処置を止めます。体温が急に下がると、合併症を引き起こす危険があります。[14]
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    水浴びをさせましょう。ホースで水を掛けるか、または冷たすぎない水を浴槽かシンクに張って犬に浴びせます。[15]
    • 急激な体温の変化は犬にとって危険です。冷水で急に体温を下げてはいけません。
    • お腹、足の間、尻尾の下にも水を掛けましょう。
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    冷たいおやつを与えましょう。冷たいおやつは少しずつ与えます。一度にたくさん与えると、犬がショック状態に陥る危険があります。犬を氷水に浸けるのと同じ状態になるからです。
    • 減塩のビーフやチキンコンソメなどの、犬が好きな液体を製氷皿に入れて冷凍し、おやつとして与えましょう。[16]暑い日には、普通の氷だけでも喜ぶでしょう。
    • 水や氷を口の中に無理に押し込んではいけません。無理に飲ませると、肺に水が入り肺炎などの合併症が生じ、命に関わる場合があります。
  4. 4
    濡れたタオルを足の肉球に当てましょう。濡れタオルを体に当てて、体を冷やすこともできます。
    • 保冷剤や冷凍の野菜をタオルに包んで使っても良いでしょう。保冷剤を犬の肌、前足と後足の内側、首の周りにも当てましょう。ここには主要な血管があり、保冷剤が血管内の血液を冷却し、犬の体内を冷やします。
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    肉球に消毒用アルコールを塗りましょう。アルコールが急速に蒸発する作用で熱を奪います。[17]
    • アルコールは適度に使いましょう。塗りすぎると、肉球が乾いてしまいます。[18]
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    熱中症の警告サインに気づいたら、獣医師に連絡しましょう。熱中症になると、次のような症状が現れます。[19]
    • 過度のパンティング
    • 真っ赤な舌や肥大した舌
    • 緩慢な動作
    • 反応がないか、または非常に鈍い

ポイント

  • 犬の近くに通気口や扇風機を置き、冷水が入ったボウルも用意しましょう。
  • 日陰に飲み水のボウルとバケツを用意し、毎日水を取り替えましょう。少なくとも1日に1度は水を替え、水が汚れたらその都度替えましょう。
  • 水に氷を入れると、体が早く冷える効果があります。
  • よく外出する人は、1台で家全体の温度をコントロールできる「パッシブエアコン」を利用しましょう。白い日傘を携帯するのも効果的です。

注意事項

  • 犬が絶え間なくパンティングするのは、体温が高すぎるからかもしれません。ホースで水を掛けるか、または浴槽で水を浴びせましょう。犬を動物病院に連れていくときは、冷たい濡れタオルを携帯して体を冷やしましょう。
  • 犬の体重を標準体重に保ちましょう。[20]肥満の犬は暑さに弱く、熱中症になるリスクが高まります。
  • ブルドッグやパグのような短頭種は、熱中症になりやすい犬種です。短頭種特有の頭の構造のため、正常な状態でも呼吸がしづらいからです。特に暑い日は危険です。夏季は冷房の効いた部屋で過ごさせましょう。[21]

出典

  1. http://www.motherjones.com/blue-marble/2012/07/should-you-leave-air-conditioning-your-cat-or-dog
  2. http://www.critterminute.com/kiddie-pool-for-your-dog/
  3. http://www.vetlive.com/2012/08/08/how-to-keep-dogs-safe-from-summer-heat/
  4. http://www.motherjones.com/blue-marble/2012/07/should-you-leave-air-conditioning-your-cat-or-dog
  5. http://www.motherjones.com/blue-marble/2012/07/should-you-leave-air-conditioning-your-cat-or-dog
  6. http://www.motherjones.com/blue-marble/2012/07/should-you-leave-air-conditioning-your-cat-or-dog
  7. http://www.vetinfo.com/how-a-dog-cooling-pad-works.html
  8. http://www.vetlive.com/2012/08/08/how-to-keep-dogs-safe-from-summer-heat/
  9. http://petslady.com/articles/10_tips_protect_your_dogs_paws_hot_pavement_57624
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記事の情報

この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。

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他言語版:

English: Keep a Dog Cool in Hot Weather, Español: ayudar a un perro a mantenerse fresco cuando hace calor, Italiano: Mantenere un Cane Fresco Quando fa Caldo, Русский: обеспечить собаке прохладу в жаркую погоду, Português: Evitar que seu Cachorro Sinta Muito Calor, Français: rafraichir son chien lorsqu'il fait chaud, Bahasa Indonesia: Menjaga agar Anjing Tetap Merasa Sejuk di Cuaca Panas, Nederlands: Een hond koel houden als het warm is, Deutsch: Einen Hund bei heißem Wetter abkühlen, ไทย: คลายร้อนให้น้องหมา, Tiếng Việt: Hạ nhiệt cho chó vào mùa hè, العربية: إبقاء الكلب منتعشا في الطقس الحار, 中文: 让狗在炎热的天气里保持凉爽

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