狼や狼犬をペットとして飼いたいと思っていますか?実際に飼う前に、しっかりとこの記事を読み、狼や狼犬を飼うとはどういうことか確認してみましょう。

パート 1 の 2:
狼を飼う準備

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    ウルフ・ハイブリッド(狼犬)について知る 狼犬は、英語ではウルフ・ハイブリッドとも呼ばれる雑種で、飼い犬と野生の狼が交配した変わった動物です。祖先に純血の狼がいれば狼犬とされますが、祖先の狼として数えるのはせいぜい5世代前程度まででしょう。ただし、野生の血が入っている動物を家で飼いたいのはなぜか、まずはしっかりと考えてみましょう。[1] 多くの場合、狼犬はただのペットではなく、仲間であると考えられます。
    • ローパーセントの狼犬とは、狼の割合が1~49%だけの狼犬のことを言います。
    • ミドルパーセントの狼犬とは、狼の割合が50~74%の狼犬のことを言います。
    • ハイパーセントの狼犬とは、狼の割合が75%以上の狼犬のことを言います。この種については、もはや狼とほとんど見分けがつきません。犬の特徴は、1~3つ程度しか残っていない場合もあります。[2]
    • ローパーセントの狼犬は、犬と同じような行動はとりませんが、それでも狼犬を初めて飼うのには適した種類です。人懐っこく訓練しやすい一方で、狼特有の頑固さや独立性も兼ね備えています。[3]
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    居住地域の法律や条例を確認する 狼を個人が所有することはできません。例えばアメリカでは、狼を飼うことが合法かどうかは州によって異なります。完全に個人の所有を禁止している州や、特定の外来種の実を禁止している州、免許を必要とする州、法律がない州など様々です。国や地方の法律を調べ、こういった動物を飼うことが合法であるかどうかを確認するようにしましょう。[4]
    • アメリカの一部の州では、98%の狼犬が許可されています。75%、25%などの割合で、あるいは「初代交配がない」という条件で線引きしている州もあります。
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    価格を検討する 狼や狼犬は決して安い買い物ではありません。平均で約50万円で、100万円以上するような場合もあります。[5] これは、ほとんどの純血種の犬よりも高い値段です。飼育動物に費やす金額として適当かどうかを検討すると良いでしょう。
    • 動物の血統を証明する方法はありません。ウルフドック・レスキュー・リソース社の専門家によると、現在飼われている狼犬の半分以上は実際には狼のDNAを持っていないそうです。また他の専門家によると、狼犬のブリーダーの大半は、実際には犬の血しか入っていない「狼犬」を販売していると言われています。[6]
    • 狼や狼犬を購入するときには、可能であれば専門家に確認してもらうのが良いでしょう。これにより、偽物の狼犬に何十万円も払うことはなくなります。
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    狼は本来飼育動物でないことを覚えておく 犬は、1万年もの間、人間を助けるために飼われてきた従順な動物です。一方、狼は過去1万年の間野生で育ってきた動物です。狼を子供のころからペットとして育てたとしても、本能に従う狼を完全に飼いならすことはできません。犬と比べて、狼は考えていることが理解しにくく、またより賢く(飼い主の裏をかくことも簡単にできる)、より気性が激しく、獲物の襲い方も激しく、より行動の予測が難しい動物です。また繁殖期の間は、狼は恐ろしいほど興奮する場合があり、飼い主に対して攻撃的になるような場合もあります。家具を簡単に破壊したり、他の犬を攻撃(あるいは殺害)してしまうこともあります(飼いならされていないため、他の犬は食べ物を奪う敵だと思っているためです)。YouTubeやブログ、ウェブサイトなどには、狼の飼い方を学ぶためのコンテンツが様々掲載されています。いくつか調べてみて、狼の行動について信頼できる情報が記載されているか、確認してみると良いでしょう。[7]
    • 野生の狼をペットにしてはいけません。狼を飼いたいといっても、野生のものを捕まえてペットにはできません。代わりに、専門のブリーダーから選ぶようにしましょう。野生の狼をペットにするのは非常に危険なことがあり、最悪の場合ケガや死に至ることもあります。また、野生の狼は、もともと人間のそばで生まれた子犬にはないような、本能的な恐怖心や警戒心を持っているのです。
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    専門家に相談する 狼または狼犬を飼いたいと思っている場合は、専門のブリーダーを訪ねてみると良いでしょう。狼や狼犬専門のブリーダーがいます。狼を手に入れる前に、専門家に相談するようにしましょう。専門家に相談することで、質問に答えてもらい情報を得ることができるため、狼を飼ううえで背負う責任をきちんと理解できるようになります。
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    保護犬センターでボランティア活動をする 保護犬を扱うセンターやシェルターなどでボランティア活動をしてみましょう。これによって、狼犬が人間のそばで、どのような気持ちを持ち、どのような行動をするかについて勉強することができます。狼犬についてよく知らない人たちが、普通の犬のようなものだろうと考えて飼い始めた結果、狼犬が車を壊した、動物を殺した、なわばりをマーキングしたために捨ててしまう、といったことが起こっているため、世界中の保健所やシェルターには狼犬がいるのです。そもそも狼は、長年狼や狼犬を育ててきたプロでも苦労する動物であり、何年も一緒に時を過ごすことで、育て方が分かってくるような動物なのです。
    • お住まいの地域で狼や狼犬の飼い主を探してみましょう。そして連絡を取ってみて、話を聞いてみましょう。狼は珍しい動物であるため、実際に飼っている人から聞く話は貴重な情報源となるでしょう。
    • 犬を保護し、新しい飼い主に譲るシェルターや保護犬センターに狼犬がいることもあるかもしれません。
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パート 2 の 2:
狼の世話

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    狼を訓練する 狼や狼犬を飼う以上、やはりそれが良いペットになるよう願わずにはいられないでしょう。ただ、狼は犬ではありません。仲間としてふさわしくなるには多くの訓練が必要であり、飼い主にも多くの努力と時間を投入することが求められます。
    • 狼や狼犬は、狡猾で非常に知能が高いです。そのため、犬よりもはるかに飼いならすのが難しいでしょう。狼の雑種の中には、従順なものもいれば本質的には野生のものもいます。狼の訓練や世話ができるような忍耐力や時間がない場合は、飼わないほうが良いでしょう。[8]
    • 犬を飼ったり訓練したことがなければ、狼や狼犬を飼ってはいけません。
    • 準備もせずに狼や狼犬を買ってしまい、すでに満員状態の保護犬センターや、安楽死の可能性が高い保健所に連れていく飼い主は少なくありません。狼や狼犬を引き取り、その後放り出してしまうということは、取り返しのつかない影響を与えます。狼は群れを作る動物なので、いったん家族や群れから離されてしまうと、極度の不安を感じて病気になることさえあるのです。
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    愛情表現と威嚇を見分ける 狼は、犬とは異なった方法で愛情表現をします。この愛情表現は、威嚇と見分けるのが難しい場合があります。狼は愛情をもって挨拶をかわすのですが、ハグができないため、口でこれを行います。愛情表現や挨拶においては、狼は相手の顔をかむのです。[9]
    • 狼はこれを人に対しても行う場合があります。多くの場合、近づいてきて鼻をあなたの鼻に当て、歯をなめてくるでしょう。しかし、あなたが怖がって逃げてしまうと、狼は顔を歯でつかんで、愛情表現や挨拶ができるよう引き戻すでしょう。
    • 狼は小さな子供が好きですが、ご機嫌になりすぎて、子供にとびかかり、歯で頭や腕をつかもうとしてくるかもしれません。こういった場合、狼からすれば単に愛情を示しているだけでも、子供は怪我をする可能性があります。[10]
    • こういった愛情表現は、攻撃と混乱してしまいがちです。
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    適切な住環境を整備する 狼は歩き回ることが大好きで、フェンスを飛び越えたり、チェーンを壊したり、庭に穴を掘ったりすることがあります。こういったことをしていると、野生の狼やコヨーテだと勘違いされ、狩猟されてしまう恐れがあります。あるいは、近所のペットや家畜を殺してしまうという場合もあります。狼を自由に歩き回らせないようにしましょう。
    • ローパーセントおよびミドルパーセントの一部の狼犬は、普通のフェンスでも越えて逃げたりしませんが、ミドルパーセントおよびハイパーセントの狼犬は、飛び越えて逃げようとすることが多いようです。そのため、フェンスは足がかりになるところがなく登れないものにして、越えられないようにするのが良いでしょう。[11]
    • また、動物を飼う範囲には地中にもフェンスを張る必要があります。
    • ローパーセントの狼犬も逃げる場合があり、ハイパーセントの狼犬が逃げない場合もあります。逃げるかどうかというのは、どのくらい自由になりたいか、どのくらい退屈しているか、どのくらいフェンスの外が魅力的か、など状況によります。
    • 高くてきちんと囲まれたフェンスが理想です。狼や狼犬には、走り回って遊ぶ広い場所が必要です。
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    狼犬を人や他の狼犬に慣れさせる 狼は、群れでかかわりを持つ動物なので、イヌ科特有の交わりを持つ必要があります。また、小さい時から人間や様々な場所に慣れさせることも同様に重要です。これは狼や狼犬を飼育環境で人の周りにいることができるよう訓練するための第一歩です。
    • 狼犬は、生後2週間後に母親から離し、哺乳瓶で飼育する必要があります。その後の長い生活で人間と仲良くできるよう、早いうちから人間の男女どちらにも慣れていく必要があるのです。
    • 狼は、感情を満たし仲間意識を持つために、他のイヌ科の動物と一緒にいる必要があります。同じような大きさで異性のイヌ科の動物を飼うと、孤独を感じることがないでしょう。
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    ボスとしてふるまう 飼い主は、狼のボスでなくてはなりません。子犬(子狼)のうちから、合図に従うよう訓練しましょう。小さいうちから訓練をしても、必ずしも大人になってからも命令に従うとは限りません。狼は非常に独立心が強く、物怖じしない性質だからです。それでも、飼い主が命令を出すボスであることは理解するでしょう。
    • 子どもの狼の訓練中は、殴る、噛む、大声で叱る、首を押さえる、振り回すなどしてはいけません。親の狼は非常に寛容で、子犬を噛んで罰をあたえるということはないからです。狼を身体的に支配することは控えるほうが良いでしょう。関係が損なわれてしまう可能性があります。[12]
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    適切なエサを与える 狼は肉食です。100%の狼やハイパーセントの狼犬は、ドッグフードでは生きていけません。狼や狼犬は基本的に、1日約1㎏~2.5㎏程度の肉を食べます。
    • 鹿肉は狼に最適なエサです。狩猟した鹿肉を与えることもできますが、これには許可が必要です。[13]
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    楽しみを与えてあげる 狼は退屈しやすい動物であり、退屈すると刺激を求めて脱走する可能性があります。囲いの中に様々なものを設置し、活発でいられるようにしてあげましょう。狼は定期的に精神的に刺激を受ける必要があるのです。[14]
    • 木をいくつか植え、エサを丸太に隠してみると良いでしょう。
    • 水槽、プール、小川、池など泳げる場所を作るのも良いでしょう。浸かったり穴を掘って楽しむことができます。
    • 砂箱や土の山も掘ることができて良いでしょう。
    • リードの訓練をすれば、そのまま外に連れていくことができます。散歩のときには、リードを2本つけておく必要があります。1本は首輪もしくはハーネスに、さらにスリップリードもつけます。散歩は毎日しましょう。[15]
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    獣医師の診察を受けられるようにしておく 狼や狼犬の扱いに詳しくない獣医師は少なくありません。治療を拒否されることも多いかもしれません。[16] 飼う前に、面倒を見てくれる獣医師を見つけておきましょう。
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ポイント

  • 犬は数千年を経て飼いなられていますが、狼を完全に飼いならすことはできません。ただし、調教することはできます。ボスのようにふるまうだけでは攻撃的な狼に育ってしまいます。飼い主は、狼の愛や信頼、そして尊敬を得る必要があるのです。野生の狼の群れでは、両親が群れを率い、子供は親の権威に従って育ちます。子ども狼の「親」になる心の準備はありますか?親となるためには、非常な忍耐と徹底した規律、そして無条件の愛情が必要となります。
  • 狼の育て方よりその性質を深く理解しましょう。野生の狼がどのように行動し、生活し、生きているのかを知る必要があります。
  • 狼は犬とはまったくもって異なることを理解しましょう。ハスキーやシェパードなどの犬種は、他の犬種よりも狼に似通ってはいますが、それでも狼とは全く異なる動物です。飼いならされた犬を飼っているからといって、それと狼が同じだと考え飼うのはやめたほうが良いでしょう。
  • いかに従順な狼であっても、完全に飼いならすことはできません。狼犬も、狼の血の割合に応じて野生の本能を持ちうるからです。
  • 居住地域の法律を確認し、知識がない状態で飼わないようにしましょう。ローパーセントの狼犬でさえ、経験がなければかなり大変なことになる可能性があります。
  • 狼が歩き回ることのできる広いスぺ―スを確保しましょう。小さな場所では非常に強いストレスとなる可能性があります。
  • 犬と狼の絶対的な違いを理解しましょう。「犬のように飼いならした」「おとなしい狼」を自慢してくる友達や近所の人もいるでしょう。しかし、狼の真の飼い主というものは、どれだけ飼うのが難しいか知っているため、よっぽど本気でない限りは飼わないように勧めるものです。
  • 服従訓練は必須です。狼犬は、自身の本能ではなく飼い主に従うよう訓練されることが必要です。ただしこれは非常に難しい場合があります。非常に飼うのが難しく「問題がある」北欧の犬種などの犬を飼った経験がある人でないと狼を飼えないのもこのためです。
  • 狼犬は都会で飼うべきではありません。郊外で飼うのが良いでしょう。狼は広い生活環境を必要とする上に、特にハイパーセントの狼犬はせかせかした環境では緊張し怖がってしまうためです。[17]

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カテゴリ: 動物
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