猫のノミ駆除を始める前に、猫にノミがいるかもしれないと疑うに至った理由を考えてみましょう。猫の身体や家の中にいるノミを見つけたのであれば、確実に猫専用のノミ駆除剤を使う必要があります。しかし、猫の被毛の中や家の中でノミを見たことすらないのに、ノミの被害に悩まされることもあり得ます。その場合は猫が毛皮に棲むノミの成体を自分で駆除してしまったのかもしれません。今は見当たらなくても、猫の身体から落ちたノミの卵が数週間後に孵化するかもしれません。どちらにしても、まず猫にノミがいるかどうかを確認することが肝心です。

パート 1 の 3:
猫の示す症状を調べる

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    猫の身づくろいに注意する 敏感な猫は、ノミに対してアレルギー反応を示すことがあります。ノミの唾液に対してアレルギーではない猫も、刺された部位にかゆみや刺激を感じて過剰なまでに身体をなめるようになります。頻繁に身づくろいをすることで、猫は自力でノミをすべて駆除することもあります。ノミは猫の身体に飛び移って血を吸い、また飛び降りるため、一時的にしか姿を現しません。そのため、ノミがいても飼い主には見つけられないことがあるのです。[1]
    • ノミの発生を示す兆候は、猫の健康状態、ノミの数、その他の要因によって異なります。
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    ノミの症状を探す ノミに刺されるとチクチクと痛みます。猫に以下の症状が出ていないかを確認しましょう。[2]
    • 多くの場合、首や背中に沿って小さな腫物やかさぶたがある
    • 首の後ろやしっぽの付け根の皮膚に炎症がある [3]
    • 頻繁に顔の周辺を掻く
    • 頻繁に毛づくろいをする 
    • 毛づくろいが多すぎて毛玉を吐く 
    • 毛が抜ける
    • 便に交じって条虫(サナダムシ)が排出される(ノミは条虫の卵を媒介し、猫がそれを飲み込んで感染するため)[4]
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    猫の行動に注意を払う 猫が以前はお気に入りだった部屋に突然行かなくなることがあります。特にじゅうたん敷きの部屋はノミの隠れ家になっている可能性があります。また、落ち着きがなく、イライラした態度を猫が見せることがあります。ノミを振り払おうとして唸ったり、頭を振り回したりすることもあるかもしれません。[5]
    • ノミ刺されにとても敏感で、さらにそれが非常に苦になる猫もいます。そういった猫は不快感から奇妙な行動をとることもあります。 [6]
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    貧血の症状に注意する 猫の身体にノミが大量発生している場合、被毛にたくさんのノミがいるだけでなく、失血し、貧血を発症する場合があります。その場合は、無気力、極度の疲労、歯茎の退色、筋力低下などの症状が表れます。また、白いタオルを濡らして糞をチェックし、ノミの存在を確認しましょう。ノミの有無に関わらず、貧血の症状があれば動物病院を受診しましょう。[7]
    • ノミによる貧血は、子猫や高齢の猫に多く見られます。
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パート 2 の 3:
猫に棲むノミを探す

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    猫を固定する 猫を白いシーツか枕カバーの上に乗せます。白い布を敷くと落ちたノミやノミの糞がよく見えます。猫を膝に乗せてノミ取り櫛で梳く場合は、まず膝に白い布をかけましょう。
    • ノミは体長約3、4ミリの濃い茶色の虫で、羽はありません。 [8]櫛で梳いていくとノミが跳んで逃げるのが見えるでしょう。猫の脚の間のお腹の被毛にノミが生息しやすいので、毛をかき分けて調べましょう。
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    被毛をノミ取り櫛で梳かす 頭からしっぽまで櫛で梳かしながら、被毛と露出した皮膚をよく調べます。首の後ろ、しっぽの付け根、脚の内側は特に注意してチェックしましょう。ノミはこういった場所を好んで隠れ場所にします。[9]
    • ノミ取り櫛は歯の間にノミが引っかかるように作られています。歯の間が非常に狭いので、ノミは逃げられず、櫛の表面に姿を現します。
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    ノミ取り櫛をチェックする ピョンピョンと跳ぶノミは見つからなくても、ノミの卵や糞は見つかるかもしれません(塩と胡椒に似ています)。何か怪しいものを見つけたら、濡らしたペーパータオルの上に乗せてみましょう。ノミの糞は血液を含むため、濡れると暗赤色に変わります。[10]
    • ノミの糞が見つかれば、猫のどこかにノミがいます。
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    ノミの糞を調べる 櫛についた埃や猫の毛を一緒に白い紙の上に振り落とすと、黒い粒が見えるでしょう。ただの埃とノミの糞を区別するには、粒の上に水を散らします。ノミの糞であれば粒が赤茶色やオレンジ色に滲んできます。[11]
    • 猫を白いタオルやシーツに乗せて櫛で梳くと簡単に確認できます。
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    脱毛や抜け毛を探す ノミが猫の抜け毛の原因になるのはいくつかの理由があります。ノミにしつこく刺される猫がイライラして被毛を引っ掻くために、脱毛や抜け毛の原因になることがあります。あるいは、ノミの唾液にアレルギーがある場合、皮膚がチクチクして猫が過剰に引っ掻くこともあります。[12]
    • 皮膚への刺激が、ノミ以外のものに対するアレルギー反応の可能性もあります。ノミが見つからないのに猫が常に身体を掻いているようなら、動物病院に連れていきましょう。
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パート 3 の 3:
ノミの予防治療をする

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    ノミの治療薬を見つける ノミが見つからなくても、今いるノミを駆除し、さらに予防もできる薬剤の使用を検討しましょう。最近のノミ予防薬は安全で非常に効果的です。予防薬には市販のものと獣医師の処方が必要なものがあります。
    • 犬用の製品は猫にとって有害な成分を含むため、猫専用の薬剤を選びましょう。獣医師に相談して愛猫に合った薬剤を選んでもらいましょう。
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    毎月ノミ駆除・予防の治療をする 薬剤を与える際は、製品の外箱に記載された用量、もしくは獣医師に指示された量を守りましょう。治療をすると、将来的に猫がノミに悩まされる心配はなくなり、猫の不調はノミが原因だったかどうかがわかります。治療後に症状がなくなれば、その姿を確認できなかったとしても、おそらくノミが原因だったと言えます。
    • 月々の予防治療薬には経口薬、注射薬、外用薬といったタイプがあります。[13]
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    獣医師認可のノミ取り首輪を選ぶ 巷には様々なノミ取り首輪が市販されています。よく効くもの、全く効果がないもの、猫にとって有害な可能性があるものもあります。[14]そのため、ノミ取り首輪を購入する前に獣医師に相談することが重要です。
    • 掃除機の紙パックやダストカップにノミ取り首輪を入れておけば、吸い取ったノミを死滅させることができます。[15]
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    室内でのノミの生息を防ぐ カーペット、ラグ、ソファやクッションなどに毎日掃除機をかけます。ノミが再び室内に侵入しないよう、掃除機で集めたごみは必ず屋外のごみ箱に捨てましょう。ペット用の寝具はお湯で洗濯し、ノミを駆除します。
    • あまりにもノミが蔓延し、手に負えない場合はくん煙式殺虫剤(バルサン)を使用する必要があるかもしれません。これはノミと卵を殺す薬剤を放出しますが、子供やペットにも有害な可能性があります。使用の前に、注意書きや効能などをよく読みましょう。[16]
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ポイント

  • 家庭に複数のペットがいる場合、1匹でもノミがいる疑いがあれば、他のペットもすべてチェックしましょう。
  • ノミは猫の皮膚病の主な原因ですが、一般的に診断と治療は最も簡単です。
  • ノミが繁殖しやすい地域では、必ず猫に予防治療をしてノミの被害を防ぎましょう。
  • 猫にノミの寄生歴があれば、条虫の駆除が必要かを獣医師に相談しましょう。
  • 猫の被毛にはノミの糞だけでなく、ノミの卵(白い粒)が見つかることもあります。
  • あまりにもノミの蔓延がひどい時は、害虫駆除業者に連絡しましょう。

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注意事項

  • 猫にノミがいれば、飼い主も刺される可能性があります。
  • ノミは失血性の貧血(特に子猫の)や、 リケッチアやバルトネラといった発疹チフスに似た感染症の原因となります。また、条虫を媒介し、皮膚の炎症の原因にもなります。[17]
  • ノミの蛹は数か月間休眠状態で過ごすことができます。そのため、ノミの被害に気付いた時点で猫に予防治療を施し、家中を徹底的に掃除することが重要です。また、ノミの生息が疑われる場所を室内用のノミ取り剤などで駆除し、ノミの再発生を予防しましょう。[18]
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出典

  1. http://pets.webmd.com/cats/guide/cats-and-compulsive-scratching-licking-and-chewing
  2. Sue Patterson, Manual of Skin Diseases of the Dog and Cat, (Chicester: Wiley-Blackwell, 2009), 123-129.
  3. http://www.vet.cornell.edu/FHC/health_resources/CW_Fleas.cfm
  4. Patrick J. McKeever, Tim Nuttall and Richard G. Harvey, A Colour Handbook of Skin Diseases of the Dog, Second Edition, (London: Manson/Veterinary Press, 2009), 41.-42
  5. http://www.catchannel.com/ten-signs-your-cat-has-fleas.aspx
  6. http://healthypets.mercola.com/sites/healthypets/archive/2012/04/04/feline-hyperesthesia-symptoms.aspx
  7. http://pets.thenest.com/tell-cat-fleas-dry-skin-11385.html
  8. William J. Foreyt, Veterinary Parasitology Reference Manual (Ames, Iowa: 2001), 40.
  9. https://www.aspca.org/pet-care/cat-care/fleas

このwikiHow記事について

Pippa Elliott, MRCVS
共著者
獣医
この記事の共著者 Pippa Elliott, MRCVS. 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。 この記事は23,717回アクセスされました。
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