猫が過度に熱せられると、脱水症状、熱中症、ショック症状などに苦しむことになってしまいます。猫は人間と異なり汗をかかないため、気温の上がる夏は、体温を上げないようにすることに苦労します。猫が涼むためにする主な方法は、日に当たらないこと、おとなしくしていること、水を飲むこと、そして息切れをすることです。しかし、これらのどの方法も高い効果は望めず、焼けつくような家や車に閉じ込められて出る方法もない場合、猫は過度に熱せられ、熱中症になってしまう可能性があります。[1] そんなとき、猫が健康かつ幸せでいられるように、涼を取ることを助けられる方法がいくつかあります。

方法 1 の 3:
猫にとって涼しい環境を整える

  1. 1
    エアコンをつけましょう。エアコンがあれば、猫を屋内で過ごさせるだけで確実に涼ませることができます。例えばブラインドを下ろすことや、カーテンや扉を閉め切ることなど、飼い主が家の気温を下げるために行うことの多くが、猫のためにもなります。[2]
    • 猫が寒すぎると感じたときのために、他の温かい部屋に移動できるようにしておきましょう。(エアコンと扇風機を併用すると気温が下がりすぎるため、しばらくすると猫に不快感を与えることがあります。)
    • 猫が外で過ごすことを好むようでも、夏の特に暑い期間中は、午前11時~午後6時までの間は家で過ごさせるようにすることが推奨されています。
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    扇風機を使って家の中の空気の流れを改善しましょう。エアコンが無い場合、窓を開け放して扇風機を使うことも、家と猫を涼ませる良い方法の一つです。開け放した窓の前に扇風機を設置し、風が家じゅうを流れて気温が下がるようにします。設置の際は、扇風機の羽のカバーがしっかり取り付けられていることを確認し、扇風機がペットにとって安全であるようにしましょう。
    • 部屋の角1~2か所の床の上に、扇風機を部屋の中心に向けて設置しましょう。これにより、猫は自分にとって快適な距離のところに横たわり、毛に風を当てられます。この空気の動きにより、あたかも発汗するような効果で体温を下げることができます。[3]
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    いつでも新鮮な飲み水を与えましょう。脱水状態に陥らないように、猫がいつでも水を手に入れられるようにしましょう。加えて、猫の血液の温度が上がると、脳内のセンサーが水を飲むように命令し、血液を薄めて温度を下げるようにします。そのため、猫が新鮮なきれいな水をいつでも手に入れられるようにすることは必要不可欠なのです。[4]
    • 水を飲むための口の広いボウルを数個設置しましょう(ディナープレートや犬用ボウルのようなもの)。猫はひげがボウルのふちに触れるのを嫌うので、口の広いボウルにすると、より水を飲むようになるでしょう。1日に1度は必ず水を交換し、毎回容器がいっぱいになるまで注ぎましょう。
    • 藻類を含む水は、決して猫に飲ませないようにしましょう。藻類は下痢、嘔吐、けいれんや突然死の原因になる可能性があります。[5]
    • 猫用の噴射式水飲み器の購入を検討しましょう。多くの猫は流れる水を飲むことを好むため、水飲み器はこれを実現させられる優れた手段です。
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    猫に涼しい場所を選ばせましょう。心地良さを求める猫の賢さは、暑い時期にも同じです。猫はバスタブやシンクの中で丸まることを好むのは、磁器は外気温が高い日にもいつもひんやりとしているからです。家の中のタイルが貼ってある場所は涼しいことが多いので、猫は洗面所や浴室、台所などを好みます。猫がある場所を選び、そこでくつろいでいるようであれば、好きなだけ休ませてあげましょう。[6]
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方法 2 の 3:
猫が涼めるように助ける

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    暑い日には、猫にじっと動かずに休ませてあげましょう。このようなときは、猫を興奮させる遊びをするべきではありません。レーザーポインターの光を追いかけたり、ひもの付いた猫じゃらしのおもちゃで遊んだりすることは、適していません。その代わり、猫に休養を取らせゆっくりさせてあげましょう。身体を使う活動は熱を生み出してしまうため、すでに熱さを感じている猫には不必要です。[7]
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    猫が日陰に入れるようにしましょう。屋外にいるときには、絶えず日に当たることにならないよう日陰を作ってあげるなど、思慮深い予防策を取りましょう。これは木や茂みの影でも、ガーデンパラソルでも構いません。室内にいるときには、日光がよく入る部屋以外にも行く場所があり、日のまぶしい光に当たることなく休める場所があることを確認しましょう。[8]
    • 屋外で過ごす猫を飼っている場合、扉を閉める前に外の建物や温室の温度を確かめましょう。外の建物が非常に暑ければ、猫が締め出されてしまった場合死に至ることもあります。
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    湿らせたタオルで猫を涼ませましょう。たいていの猫は濡れることを嫌いますが、湿らせたタオルを使えば、猫が涼むのを助けることができます。単純にタオルか布を冷水で湿らせ、頭から背中の下方まで優しく拭いてあげましょう。
    • 猫がひどく暑がっているようであれば、猫が嫌がらない限り濡らしたタオルで優しく拭き続けてあげましょう。
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    猫のブラッシングを毎日行いましょう。絡まった毛は熱を蓄えます。毛がもつれず空気が通り抜けるようにすることで、猫が涼むのを助けます。特に毛の長い種の猫には、これはとても重要です。
    • 朝起きてすぐなど1日のうちで最も涼しい時間帯に、猫が暑さを感じる前に毛をすいてブラッシングすることを習慣づけましょう。暑さで機嫌が悪くなる前の方が、猫も協力的になるでしょう。
    • 地肌が見えるほど毛を刈るのは避けましょう。太陽光が直接当たることで日焼けをおこし、皮膚がんになる危険性があります。
    • 暑い日にも毛皮をまとっているのは奇妙に見えるかもしれませんが、専門家によると、冬の間は毛皮が熱を取り入れ、夏の間は毛皮が熱を排出するものだそうです。そのため、毛皮を刈ることは必ずしも猫を涼しくさせることにはならないのです。
    • しかし、毛が著しくもつれたり絡まっていたりする場合は、猫の体に殻を作ってしまいます。この殻があると、猫の毛は作用するべき機能を果たしていないことになるため、専門家に毛を刈ってもらうことが最も望ましいでしょう。
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    涼しい静養所を作りましょう。涼しくて暗い場所を作ってあげることで、猫が暑すぎると感じるときに涼むのを助けることができます。クローゼットの中やいすの後ろ、家の中の涼しいところの付近など、静かで人通りのないところのわきに段ボールを設置しましょう。そして、中にはテリータオルや涼しい綿布などを敷きましょう。清涼効果を高めるには、保冷剤をくつ下に入れたものを段ボールに敷いたタオルの下に置きましょう。[9]
    • 他にも、猫のお気に入りのスポットにタオルやシーツを敷くことも良い方法です。これにより、猫の毛と温かい表面の間に冷たいバリアを作ることができます。
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方法 3 の 3:
熱中症を見分けて対処する

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    熱中症の兆候が無いか見守りましょう。熱中症の症状には、激しい息切れ、速い呼吸、無気力、明るいピンク色の耳、混乱、衰弱、立つことができなくなる、震え、身震いなどがあり、痙攣を伴うこともあります。[10]
    • 熱中症にかかった猫の肉球に触ると熱さを感じるでしょう。猫が熱中症にかかったかもしれないと思う場合は、タイル床などの冷たい地面に猫を寝かせましょう。また扇風機をつけて風を猫に当てることで、熱をいくらか取り除くことができます。
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    冷たく湿らせた手ぬぐいで猫を冷やし、水を与えましょう。猫が熱中症に苦しんでいるようであれば、冷たく湿らせた手ぬぐいを猫の前足にかけ、すぐに飲み水を与えましょう。もしも水を飲むこともできないようであれば、濡らした布を使って歯茎を濡らすようにしましょう。
    • 氷のように冷たい水は、極度の熱との差が大きく猫にショックを与える可能性があるため避けましょう。
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    猫の獣医に助言を求めましょう。熱中症の処置のため、獣医のもとに連れていく必要があるかもしれません。獣医が静脈注射を打って体幹の温度を下げ、内臓への血流を維持することができるでしょう。猫の体温が上がると血液濃度が上昇し、主要な内臓への血流が滞ってしまう可能性があります。[11]
    • 猫が熱中症にかかっていると思ったら、すぐに獣医に電話をしましょう。
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ポイント

  • 夏の暑い時期にはノミの発生が増えてしまう傾向があるため、定期的にノミ対策をしましょう。かゆさの辛さの上に熱さの苦しみが加わらないようにしましょう。
  • 猫が老いているほど、より注意深く面倒を見る必要があります。太りすぎている場合も、熱を感じやすくなります。
  • 暑い天候の時に猫を外に連れ出す場合は、早朝か夕方に歩かせるようにしましょう。
  • 車での長旅(引っ越しなど)の際は、常に風通しをよくするためにエアコンをつけるか窓を開け、猫用キャリーの穴からの空気の出入りを妨げないように、決して覆いをかけないようにしましょう。
  • 猫から目を離して外に放置しないようにしましょう。
  • 常に十分な水を猫が得られるようにしましょう。
  • 家の中の室温を18~21℃に保つことが推奨されています。

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注意事項

  • 熱中症になる最も多い理由は、たいてい車や部屋の中など、暑くて通気の悪い場所に放置されることです。暑い夏の日には、猫を空調のない車や照らしつける日光のもとに猫を放置しないようにしましょう。また、いかなるときも猫を車の中に残さないようにしましょう。
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  1. Nelson, R, and Couto, G, (2013), Small Animal Internal Medicine, ISBN 978-0323086820
  2. Nelson, R, and Couto, G, (2013), Small Animal Internal Medicine, ISBN 978-0323086820

このwikiHow記事について

Pippa Elliott, MRCVS
共著者
獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
この記事の共著者 Pippa Elliott, MRCVS. Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
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