猫の口を開けさせる方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:猫の口を開けるための下準備猫に口を開かせる口から薬を飲ませる

猫を飼っている人のほとんどが、何らかの理由で、猫の口を開ける必要に迫られることでしょう。一般的に猫は口を開けることを好まず、多くの場合、進んで口を開けることはありません。例えば、猫が嫌がる錠剤などの薬を与える場合には、猫に口を開けさせる必要があります。この時、最も重要になるのは、飼い主と猫の両方の安全を確保することです。猫の健康は飼い主の手中にあります。飼い猫のためにも、細心の注意を払って安全に猫の口を開きましょう。[1]

パート 1
猫の口を開けるための下準備

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    飼い猫が落ち着いているときを見計らいましょう。猫がイライラしていたり、はしゃいでいたり、ソワソワしている時に口を開けようとしてはいけません。また、寝ている猫の口を開けようとすると、猫を驚かせることになりかねません。そのかわりに、猫が落ち着いて機嫌がよく、愛想よく近寄ってくるタイミングを待ちましょう。[2]
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    猫にどう向き合うかを考えましょう。猫に薬を与える時に、どこでどう猫を抱えて、薬をどう持つかを事前に考えておく必要があります。なるべくならば、テーブルの上でこれができると理想的です。猫が逃げ出してテーブル上の物をひっくり返さないように、壊れやすい物は事前に片づけておきましょう。
    • タオルか毛布をテーブルの上に広げます。タオルや毛布で猫を包んで、動かないように押さえるためです。
    • 猫に錠剤を与える時には、水を入れた注射器(針の付いていない物)を片手に持っておくと便利です。猫が錠剤を飲み込みやすくなります。
    • 錠剤は利き手に持ちます。両腕を猫と同じ高さで構えましょう。
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    猫を適当な場所に置いて落ち着かせましょう。猫を抱き上げてタオルの中央に置き、腹部をつける伏せのポジションでおさえます。タオルの片側を持ち上げて猫の体を包むように被せ、もう片方の側も猫にぴったりフィットする位置で被せます。きちんと包めていることを確認しながら、後ろ側のタオルを手前に向かって被せます。[3]
    • 最後に、手前のタオルを猫の背中の周りにぴったりと巻きつけましょう。これで、猫の頭だけが突き出ている状態になるはずです。猫の脚や爪が布の中に納まって、布が猫の周りをきちんと包んでいることを確かめましょう。
    • 猫が反抗する時は落ち着かせましょう。布に包まれても抵抗しない猫もいれば、激しく反抗する猫もいます。飼い猫の気性次第で、タオルに包んでから少し落ち着かせた方がいいのか、薬を与える直前にタオルに包んでも大丈夫かどうかを判断しましょう。

パート 2
猫に口を開かせる

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    テーブルの上の猫を安定した状態で抱きましょう。猫に薬を与える時には、利き手で薬を持ち、逆の手で猫を抱きます。手伝ってくれる人がいるのなら、布に包んだ猫を押さえてもらいましょう。手伝ってもらえない場合には、布で包んだ猫をテーブル上に置いたまま、腕と胸の間に抱き込むように、利き手ではないほうの手の肘と前腕をスライドさせて猫の体にそえておきます。[4]
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    指を定位置に持っていきます。猫の頬に添ったあごのつがい部分の片側に親指をつけて、その反対側に人差し指をつけます。頬を通してわずかに歯の感触が分かるはずです。
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    猫の下あごが押し下げられて猫が口を開けるまで、指でやさしく圧迫します。基本的に、猫の上あごと下あごを指で押すことで、下向きの力をかけます。この圧迫は猫にとって不快であるため、猫は口を開けます。

パート 3
口から薬を飲ませる

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    猫の口が開いているうちに、薬などを差し入れましょう。人差し指と親指を使って、舌の向こう側の口の奥の部分に手早く一度に薬を入れましょう。そして、噛まれないように素早く指を引っ込めましょう。噛まれるのが心配ならば、ピストンがついていて錠剤を固定してから猫の口に投入できる、長い注射器のような錠剤投薬器(ピルガン)を購入するのも一手です。[5]
    • 猫の喉に強引に薬を押し込んではいけません。気管に薬が押し込まれて、窒息する可能性があります。逆に食道で無理に飲み込ませると、喉の後部を傷つけてしまうおそれがあります。[6]
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    飲み込ませます。猫の口を放して、鼻が上向きになるように上あごか顔を支えましょう。嚥下反射が起こるように、猫の喉をやさしくさすります。
    • 薬が食道に「落ちていく」のを助けるために、注射器を使って唇の間の接合部分に少量の水をつけます。こうすると、錠剤が喉をヒリヒリさせることなく、また、錠剤による喉の組織の損傷を防ぎます。
    • 猫が肺に水を吸引してしまう恐れがあるため、決して喉の奥に水を吹き入れてはいけません。
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    タオルを開いて猫を放す前に、同じ姿勢のままで数秒間待ちましょう。猫が逃げ出そうとして猫自身を傷つけないように、解放する前に猫を落ち着かせます。また、大人しくしていたことを褒めて、忘れずにご褒美のおやつを与えましょう。[7]

ポイント

  • 餌を与える前に上記の薬の投与を行うと、習慣化することができます。
  • 猫の口を開けられたら、できるかぎり素早く薬を口の中に入れましょう。全てを迅速に行わないと、始めからやり直しになってしまいます。
  • 自由に動ける体勢であることを確かめましょう。猫が逃げ出してしまったら、追いかけて捕まえなければなりません。
  • 上記の手順をで行うことに不安を感じる場合は、獣医師に実際にやってみてもらいましょう。

注意事項

  • 練習をすれば完璧にできるようになります。猫に噛まれたり引っかかれたりして怪我をしないように、長袖と長ズボンを着用しましょう。
  • 猫に薬を与えた直後には、猫を傷つけないために少量の水を与えることがとても重要です。注射器がなければ、少量の牛乳やツナ缶の汁を数滴加えた水を与えて飲ませます。
  • 猫を褒めてやることは、単なるおまけの手順ではありません。次に検査や投薬で猫の口を開けなければいけないときに猫がもっと協力的になるように、終わった後にはすぐに猫を褒めることが肝心です。

必要なもの

  • タオルや小さな毛布
  • 薬など
  • プラスチック製の注射器
  • ご褒美


出典

  1. Guide to a Healthy Cat. Elaine Wexler-Mitchell. John Wiley & Sons. 2004
  2. Cat Owner's Home Veterinary Handbook. Eldredge, D.M, Carlson, D.G, Carlson, L.D Giffin, J.M. John Wiley & Sons. 2008
  3. Cat Owner's Home Veterinary Handbook. Eldredge, D.M, Carlson, D.G, Carlson, L.D Giffin, J.M. John Wiley & Sons. 2008
  4. Cat Owner's Home Veterinary Handbook. Eldredge, D.M, Carlson, D.G, Carlson, L.D Giffin, J.M. John Wiley & Sons. 2008
  5. Guide to a Healthy Cat. Elaine Wexler-Mitchell. John Wiley & Sons. 2004
  6. Cat Owner's Home Veterinary Handbook. Eldredge, D.M, Carlson, D.G, Carlson, L.D Giffin, J.M. John Wiley & Sons. 2008
  7. Guide to a Healthy Cat. Elaine Wexler-Mitchell. John Wiley & Sons. 2004

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