愛猫の被毛がもじゃもじゃになっていませんか?長毛種なら、ヘアカットが必要な状態ではありませんか?気になっているなら、毛刈りをするのも一つの方法です。プロのトリマーに頼むのが最善策ではありますが、飼い主が家庭で毛刈りをすることも可能です。まずは獣医師に相談しましょう。そして、必ず適切な道具を使い、適切な方法で行いましょう。きちんと準備を整えて注意深く行えば、愛猫を傷つけることなく毛刈りができます。

パート 1 の 6:
猫の毛刈りをするかを検討する

  1. 1
    毛刈りをするかどうか決める 猫の毛が絡まって塊ができているようなら、いっそ刈ってしまうのも一つの手です。絡まりがひどいと、被毛の変色や皮膚の傷の原因になります。その後は、定期的にヘアカットをしましょう。また、毛刈りをするべき理由として猫のアレルギー、毛玉、お尻の汚れ、過剰な抜け毛などが挙げられます。こういった場合、ヘアカットをして毛をすくと、被毛の厚みを抑えることができます。[1]基本的には、不必要な毛刈りは避けるべきです。
    • 猫の被毛は夏は涼しく、冬は温かく過ごせるようにできています。そのため、必要以上に毛を刈り過ぎると、猫の自然な体温調整機能を損なってしまいます。
    • 毛を刈らなくても、長毛種の猫はブラッシングをしてあげると涼しく過ごせます。
    • 毛刈りをするべきではない猫もいます。非常に攻撃的な猫、高齢の猫、病気がある猫は毛刈りによってストレスがたまったり、怪我をすることがあります。[2]
  2. 2
    トリミングサロンの利用を検討する 近隣のトリミングサロンの場所やサービスの価格を調べてみましょう。プロのトリマーは猫の毛をカットする訓練を積んでいるため、自分でカットするよりは費用がかかりますが、利用するだけの価値はあります。また、トリマーはカット中に猫を静かにさせておく技術を習得しているため、誤って猫を傷つけてしまう確率が低いと言えます。
    • サービスによって料金は異なります。全身カットではなく基本のトリミングにすると、費用は抑えられます。
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    獣医師に相談する 安全を期して、毛刈りをする前にかかりつけの獣医師に相談しましょう。猫に毛玉ができていたら、獣医師自身が取り除いてくれるかもしれません。さらに、愛猫の状態によって、毛刈りはしない方が良い、特定の季節だけにした方が良いといったアドバイスや、おすすめのトリマー、毛刈りの道具などの情報ももらえるかもしれません。
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パート 2 の 6:
毛刈りの準備をする

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    必要な道具を揃える 家庭で毛刈りをすると決めたら、きちんと準備をするとつつがなく作業を行えます。ゴム手袋(引っ掻き防止)、タオル、ブラシ、おやつ、猫用のバリカンと1.5㎜の替え刃を用意します。猫用の毛刈りバリカンはペットショップやオンラインショップで入手できます。必ず人間用ではなく、小動物用のバリカンを購入しましょう。
    • 剃刀を使ってはいけません。
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    協力者を募る 自分で猫の毛を刈るのは大変難しい作業です。毛を刈っている間、猫を押さえてくれる人がいれば助かります。パートナー、子供、親しい隣人など、愛猫のことをよく知っている人に頼みましょう。知らない人よりよく知っている人の方が猫も安心できます。
    • 猫にヘアカットと好ましいもの(撫でる、おやつを与えるなど)とを関連付けて学習させましょう。ヘアカットに使う道具を見せておやつを与える、褒める、撫でるなどします。[3]
    • 毛刈りの作業を始める時は、まず作業台の上に乗せた猫を協力者に撫でてもらうと、猫はおとなしくなります。猫が落ち着いてゴロゴロ言ったら、協力者にその場で猫を両手でそっと押さえてもらいます。しっぽの周りを刈る時など、作業段階によっては猫を腕で抱きかかえてもらう必要があるでしょう。[4]
  3. 3
    場所を選ぶ どこで毛刈りの作業をするかを決めます。おそらく周囲に毛が飛び散るであろうことを念頭に置きましょう。じゅうたんよりもタイルか木製のフローリングの部屋の方が後片付けが楽なので、キッチンや浴室を利用すると良いでしょう。よく知っている場所なら、飼い主も猫も落ち着いて作業ができます。
    • 猫を上に乗せられる作業台を探します。誤って傷をつけたり、汚したりしても差し支えのないテーブルなどを選びましょう。
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    ブラッシングをする 毛刈りの前に被毛をきれいにしておくと良いでしょう。ブラッシングによって砂埃を落とし、天然の油脂を被毛に広げ、毛の絡まりを防ぎ、皮膚を清潔で刺激のない状態に保ちます。短毛種の場合は週に1度ブラッシングをすれば十分です。長毛種なら、毎日ブラッシングをしましょう。ブラッシングの仕方は以下の通りです。
    • 金属製の櫛を使う。
    • 頭からしっぽの方へ向かって梳かす。腹部と脚から始めて、胸と腹部は優しく行う。
    • 絡まった毛があればほぐす。
    • ブリストル(獣毛)ブラシやゴム製のブラシで抜けた毛や不要な毛を取り除く。
    • 下から上へとブラッシングする。
    • しっぽの毛は真ん中で分け、どちらかの方へ向かってブラッシングする。[5]
  5. 5
    ヘアスタイルを決める 猫のヘアカットスタイルにはいくつかのタイプがあります。毛刈りを始める前に刈りたいスタイルを思い描いておきましょう。スタイルを選ぶには衛生度、猫の年齢、毛の長さなどを考慮します。
    • 衛生重視のスタイルにすると、肛門周辺の手入れが楽になります。
    • お腹カットは、毛が絡まりやすい腹部の毛を刈り取るスタイルです。
    • ショートカットは毛を全部刈るのではなく、短くカットすることで抜け毛を減らす効果が期待できます。
    • 抜け毛を減らすスタイルとして、ライオンカットが人気です。 [6]これは顔の毛を残し、それ以外を刈り取るスタイルです。
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パート 3 の 6:
基本的な毛刈りの方法

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    バリカンが熱くならないように注意する 電気バリカンであまり長く毛刈りを続けると、熱を帯びます。途中で休憩を入れて冷やしながら刈りましょう。 [7]猫の皮膚は非常に温度に敏感なため、バリカンの温度に注意する必要があります。
    • 刈りやすくするため、バリカンに潤滑油を差しても良いでしょう。
  2. 2
    皮膚を引っ張る 毛を刈る時は、皮膚をしっかりと引っ張って伸ばしながら刈ると、猫を傷つけずに済みます。実行前に猫が十分に落ち着いていることを確認しましょう。誰かにこの役割を手伝ってもらうのも一案です。
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    バリカンを正しく動かす バリカンは被毛の流れに沿って動かします。表面をすくい取るように動かすと良いでしょう。皮膚の方に向かって下向きに力を加えると、肌が削れてバリカン負けの原因となるため注意しましょう。バリカン負けが痛いと猫は傷をなめて炎症を抑えようとし、その結果、多くの場合感染症を起こします。
    • 毛並みと逆の方向にバリカンを動かすと、猫の皮膚に引っかかる危険性が高くなります。
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    あまり短く刈り過ぎない 直射日光や寒さから猫を守るには、2.5㎝程度残して刈りましょう。あまり短く刈り込み過ぎると、上毛(保護毛)が皮膚の下にめり込んでしまいます。そうすると毛の生え方がまばらになったり、皮膚の病気の原因となることがあります。[8]
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    危険性の高い場所は避ける 傷ついた場合に影響を受けやすい皮膚、靭帯、腱がある足先や肉球周辺の毛を刈ってはいけません。また、ひげ(鼻口部、目の上、前足の裏側なども含めて)は一本も刈ってはいけません。[9]特に敏感な場所付近を刈る時に猫が嫌がったら、直ちに止めましょう。
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パート 4 の 6:
部:部分カットをする

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    衛生重視カットを行う 長毛の猫や太り過ぎの猫に向いたスタイルです。このスタイルはトイレの後にお尻周りの毛が汚れにくくなるため、非常に実用的です。[10] 6週間ごとにカットが必要です。[11]
    • 猫用バリカンの1.5㎜の刃を使う
    • 猫を押さえてじっとさせる
    • 猫を傷つけないように注意しながら、肛門周辺の毛を刈る
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    お腹カットをする これは長毛種向きで、腹部の毛をほとんど刈り取るスタイルです。衛生カットの延長版で、猫の毛づくろいも楽になります。[12]お腹カットをすると毛のもつれや過剰な抜け毛を抑えることができます。 [13]猫が歩いている状態では、お腹の毛がカットされているのは見えません。[14]
    • 猫用のバリカンを使う
    • 皮膚を引っ張って伸ばす
    • しっぽの下、肛門周辺の毛を刈る
    • 後ろ脚の間を刈る 
    • 腹部の毛を前に向かってわきの下まで刈る[15]
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    ショートカットにする これは体表から約1~2.5㎝の毛を残してカットするスタイルです。毛を短くカットするだけで、完全に刈ってしまうわけではありません。[16]ショートカットにすると、毛が絡まりにくくなります。 [17]また、抜け毛や毛玉が減り、飼い主は猫に皮膚病などがないかを確認しやすくなります。[18]
    • バリカンにアタッチメントコームを装着する 
    • 耳の後ろから刈り始める
    • しっぽの付け根に向かって背中を刈る 
    • 背中から肩、脇腹と下へ向かって刈っていく
    • 猫を横向きに寝かせる 
    • 腹部の毛を刈る
    • 脚の毛を刈る 
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パート 5 の 6:
ライオンカットをする

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    背中の毛を刈る しっぽの付け根から始めて、背中の毛を刈ります。1.5㎜の刃を使用しましょう。毛の流れに逆らい、頭に向かって刈っていきます。[19]
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    胸部を刈る 次は腹部に向かって下向きに刈っていきます。始めは毛の流れに沿って刈るとほとんどの毛が刈り取られ、手元が見やすくなります。その後、バリカンの方向を変え、下から上へと刈り上げて滑らかな表面に仕上げます。[20]
  3. 3
    しっぽのスタイルを決める ライオンカットのしっぽのスタイルは、基本的に2種類あります。毛を全部残すスタイルと、しっぽの先だけをポンポンのように残すスタイルです。ポンポンスタイルにすると、しっぽの先にふさふさのボールがついているように見えます。これは飼い主の好みで決めましょう。それぞれのカットの仕方は以下の通りです。
    • 全体を残すスタイルでは、まずバリカンをしっぽの付け根まで動かして輪郭線を作ります。バリカンを逆に向けて背中の方へ刈り上げ、背中の毛となじむようにきれいに仕上げます。次にしっぽの下側までくるりと刈ります。しっぽの周りの輪郭線が均等なラインになるように仕上げましょう。
    • ポンポンスタイルをするには、猫のしっぽの先から5~7.5㎝程度の長さを片手で持ちます。もう片方の手でお尻の方からしっぽの先に向かって刈っていきます。全体を残すスタイルと同様に、ポンポンの輪郭線を作ります。それからバリカンを反対に向け、身体の方に向かって刈り上げます。表面が滑らかで均等になるまで、しっぽの全部の面を刈っていきましょう。[21]
  4. 4
    前脚とわきの下を刈る 脚を思い切り伸ばします。わきの下の皮膚のたるんだところを引っ張り、皮膚を傷つけないようにしましょう。まず、足先に向かってひじから約2.5㎝下まで刈ります。すでにむき出しになった腕の下の部分まで前に向かって刈り、全面を均等に揃えます。再びバリカンで毛の流れに沿って刈り、輪郭線を作ります。それからバリカンを逆に向け、毛の流れに逆らって刈りながら表面を滑らかに整え、輪郭線をはっきりさせます。
  5. 5
    後ろ脚を刈る まず、後ろ脚を思い切り伸ばします。下向きに刈って毛の塊を取り除き、視界を確保します。次に毛の流れと逆に上に向かって刈り上げます。足首の関節の少し上までの毛を刈り取ります。
  6. 6
    首のラインを整える 首周りの毛を前に引っ張り、首の後ろから刈り始めます。首の皮を後ろにピンと引っ張ります。まず、毛の流れに逆らってバリカンを前に動かします。猫が首輪をはめていると想像し、その首輪の線を目安に刈っていきます。首の後ろの線が均等になったら、次は前面を下から顎に向かって、首輪の線まで刈り上げます。それから仮想首輪に沿って首の両側面をぐるりと刈り、首の前のラインと後ろのラインを自然につなげます。
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パート 6 の 6:
ヘアカット後のケアをする

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    猫のシャンプーをする 以上のステップを終了したら、猫をお風呂に入れて脂を落とします。猫専用のシャンプーを使いましょう。オンラインショップやペットショップで購入できます。敏感肌の猫には、獣医師に相談するとおすすめのシャンプーを紹介してもらえるかもしれません。以下の手順でシャンプーをします。
    • 猫が滑らないようにシンクやたらいの底にゴムのマットを敷く。
    • シンクやたらいにぬるめのお湯を8~10㎝程度張る。
    • 猫を入れる。 
    • 噴霧ホースで猫を全体的に濡らす。耳、目、鼻に直接噴霧しないように注意する。噴霧ホースの代わりに大きなプラスチックのピッチャーや割れないコップを使っても良い。
    • シャンプーをつけ、優しくマッサージをする。頭からしっぽに向かって行う。
    • 噴霧ホースで全体を洗い流す。ここでも目、鼻、耳に水が入らないよう注意する。
    • 大きなタオルで水分をふき取る。[22]
  2. 2
    ドライヤーで乾かす シャンプーの後はドライヤーで乾かしましょう。低温設定にすれば熱で猫の肌を傷つけることがありません。被毛にでこぼこした部分があれば均等にならします。毛をよくなじませ、滑らかに仕上げます。[23]
  3. 3
    日焼け止めを塗る 猫の被毛には有害な紫外線から肌を守り、皮膚がんを予防する働きがあります。毛を刈ると、被毛で肌を守ることができません。日焼けと皮膚がんを予防するため、ペット用の日焼け止めを塗りましょう。アマゾンなどのオンラインショップや、ペットショップで購入できます。
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ポイント

  • ライオンカットなどの全身カットを行う場合は、1回15分ずつの作業を数日間にわたって行うことも検討しましょう。猫も飼い主も休み休み楽に行えます。

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注意事項

  • 決して猫を怒らせてはいけません。
  • 獣医師に相談せずに鎮静剤を与えてはいけません。
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このwikiHow記事について

Marie Lin
共著者
認定ペットトリマー
この記事の共著者 Marie Lin. マリー・リンはニューヨーク市にあるペットサロン「Marie's Pet Grooming」の経営者です。ペットトリマーとして10年以上の経験があり、犬と猫のトリミングサービスを専門としています。2019年に同市にある米国ペットトリミング専門学校にてトリマーの認定資格を取得。全米ドッグトリマー協会の会員でもあります。2017年にハワイパシフィック大学にて経営学修士号を取得。 この記事は7,672回アクセスされました。
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