猫を撫でる方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:体臭腺のある所を中心に撫でる猫を近づかせるしない方がよいこと11 出典

猫を撫でるのは一見簡単そうですが、子供や猫に慣れていない人は、猫に近づいたり触ったりする時にやっていいこととやってはいけないことを知っておくことが大切です。撫でるところを間違ったり、撫でる時に力を入れすぎたり、撫でるスピードが速すぎたりすると、猫がイライラしてしまい、嚙んだり引っ掻いたりすることもあります。専門家は、猫を撫でてもよい状態になるまで、または猫が交流を求めてくるまで待つことが大切だとしています。猫は体臭腺のある部分を撫でると喜びます。その部分は、撫でても機嫌が悪くなることは滅多にありません。周りに自分の臭いを擦りつけて、安心したり満足したりしているのです。[1] どこを撫でればよいか、またいつ撫でるのをやめればよいのかを知り、猫とのささやかな交流を楽しみましょう。

パート 1
体臭腺のある所を中心に撫でる

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    最初にあごをやさしくさすりましょう。指先や爪でやさしく猫のあごの部分、特に頭蓋骨と顎骨がつながっている所をさすります。さすっている手にあごを乗せたり、あごを突き出したりしてきます。これはどちらも喜んでいるサインです。[2][3]
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    耳と耳の間や耳の後ろを中心に撫でましょう。指の腹側でやさしく圧力をかけるように撫でます。耳の付け根も臭いを発する場所です。猫が頭をぶつけてくるのは(「頭突き」と言います)、「自分のもの」としてマーキングしているためです。[4]
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    ひげのすぐ後ろの頬を撫でましょう そこを撫でられるのが好きな猫は、ひげを前方に回転させながら「もっと撫でて」とねだってきます。[5]
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    顔の側面に沿って手の甲でやさしく撫でましょう 。猫が打ち解けてきたら、中指で猫の「口ひげ」(上唇のちょうど上辺り)を撫でます。その一方で、顔全体を囲むように撫でたり、親指で頭の上を撫でたりします。猫はもう「あなたのもの」です。
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    おでこからしっぽにかけて一直線に撫でましょう おでこを撫でたら、しっぽの付け根まで手を滑らすように撫でます。頭からしっぽまで繰り返し撫でます。首の筋肉をやさしくつまみながらマッサージします。やさしい力でゆっくりとマッサージを繰り返します。一定方向に撫でましょう (おでこからしっぽ)。後ろから前に撫でられるのが嫌いな猫もいます。
    • しっぽを触ったり、しっぽの横を沿うように撫でてはいけません。
    • 撫で方が気に入ると、猫は背中を丸くし、手は押し上げられます。もう一度撫で欲しい時は、手をおでこに戻した時、手に自分のおでこに強く押し付けてきます。猫の耳が後ろに倒れ、縮こまったり後ずさりしたら、撫でるのをやめましょう。
    • 猫の背中に沿ってやさしく撫で下しましょう。手の動きを止めて1カ所だけを撫でてはいけません。手を動かし続けましょう。
    • 猫の様子を見ながら、しっぽの付け根に少し力を加えて撫でます。ここにも、体臭腺があるため、撫でると喜ぶ猫もいますが、[6] そうではない猫は、その部分を撫でられるのが嫌になった時、突然噛みつこうとします。

パート 2
猫を近づかせる

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    猫を撫でる前に手の臭いを嗅がせ、猫の緊張を解きましょう。手や指を猫の方に伸ばします。おそらく猫は手に鼻をつけてくるはずです。
    • 猫が手に興味を示さず不審そうに見つめているだけなら、一旦手を引っ込めます。猫の気分が変わった時に、もう一度試してみましょう。
    • 一方、猫が手の臭いを嗅いだり、ニャーと鳴いたり、あごや頭をすりつけたり、体の側面を軽くかすめてきたりする時は、触ってもいいというサインです。手のひらを広げてやさしく体を触ります。
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    猫が頭をぶつけてくるのを待ちましょう。猫が手に頭をつけてきたら、あなたに関心があるというサインです。忙しい時ても、1~2回くらいは撫で、無視していないことを知らせましょう。
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    猫が膝の上に乗ってきたり、寝そべったりしたら一度撫でましょう。 猫の様子を見ましょう。落ち着かない様子だったら、猫にとって人は大きな熱源なので、だた寝そべってリラックスしたいだけなのかもしれません。落ち着いた様子であれば、背骨やパート2で紹介する部分を軽く撫でます。
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    猫が横になっている時に撫でましょう 猫は横になっている時に撫でられるのが好きです。横になっている猫の上の部分をやさしく撫でます。ニャーと鳴いたり、ゴロゴロと喉を鳴らすのは、あなたといてうれしいという意味です。
    • お腹を撫でるのを避けましょう(パート2とパート3を参照)。
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    猫から低い音が出るのを聞きましょう(喉を鳴らすと言います)。猫が喉をゴロゴロと鳴らすのは、打ち解けている時やかまってほしい時のサインです。同時にお尻や頭をぶつけてきたり、足首に絡みついてきたら、すぐに撫でてほしいという意味です。長く抱っこしたり一緒に寝そべったりするよりも、握手や挨拶をするように一撫でする方が猫は喜びます。
    • 喉を鳴らす音の大きさは、幸福度を表しています。喉の音が大きいほど、その時の猫の幸福度が高くなります。喉の音が小さい時は満足しているという意味です。一方、大きい時はとても幸せだという意味です。さらに喉を大きく鳴らす時は、幸福度が過剰になりすぎた時です。こういう時は、突然機嫌が悪くなることがあるので注意しましょう。
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    これ以上撫でてほしくないというサインに注意しましょう 特に繰り返し撫でている時は、猫が気分よく撫でられていても、猫は興奮しすぎたりイライラしてしまうことがあります。猫を注意して見ていないと、撫でるのをやめてほしいことを、控えめに噛んだり引っかいたりして伝えてくることがあります。実際には、「噛みつく前に」これ以上撫でてほしくないという小さなサインを頻繁に送っているのです。事前の警告を見逃さず、見つけた時は撫でるのをやめましょう。
    • 耳が頭にぴったりとくっつく
    • しっぽをパタパタと振る
    • そわそわしている
    • 「ウー」と呻ったり「シャー」と言っている[7]

パート 3
しない方がよいこと

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    撫でる時は頭からしっぽの方向に撫で、方向を変えてはいけません。しっぽから頭の方向に撫でられるのが嫌いな猫もいます。
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    自信がない時は撫でるのをやめましょう。撫でられるのが好きな猫もいれば、嫌いな猫もいます。どちらかわからない時は、撫でない方がよいでしょう。噛まれたり引っ掻かれたりする恐れがあります。
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    おなかを撫でてはいけません。猫はリラックスすると、ゴロンとひっくり返っておなかを出します。[8] 大抵の猫は、おなかを撫でられるのが嫌いなので、猫が甘えてきたからといって撫でる必要ありません。猫は本来、肉食動物から身を守るために警戒する習性があるためです(猫よりも優位な立場にある犬は対照的に、おなかを撫でられるのが好きです)。腹部は重要な臓器が集中している所なので、ほとんどの猫はおなかを触られると噛んだり引っ搔いたりします。[9]
    • おなかを触られるのが好きな猫もいますが、触られるとじゃれ合いや取っ組み合いを挑んでいると思われ、爪で掴んだり引っ掻かいたりします。爪を立てて手や腕を掴んだり噛みついたりします。また、前後の足を使って激しく引っ搔いてきます。このような行為のほとんどが猫の「取っ組み合い」で、攻撃ではありません。
    • 猫が手や腕を掴んできたら、猫が爪を引っ込めるまでじっと待ちましょう。可能なら、片方の手でやさしく猫の手を取って爪を外します。爪が突き刺さると掻き傷が思った以上に深くなります。猫が爪を立てて掴むのは、猫が手を動かすのをやめてほしいという意味なので、手の動きが止まれば猫もやめます。
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    猫の手に注意しましょう。猫についてよく知らないうちは、または手を触れらるのが好きな猫かどうかを知らないうちは猫の手を触るのは避けましょう。まずは猫を撫で、リラックスさせましょう。次に、指で猫の手を一度触ってみて、撫でても大丈夫か様子をみましょう。
    • 猫が抵抗しなかったら、指で手首から手先の方向にやさしく撫でましょう。猫が足を引っ込める、「シャー」と言う、耳を倒す、立ち去るなどの行動がみられたら、どこを撫でていてもすぐにやめましょう。
    • 手足を触られるのが好きな猫はあまりいませんが、爪切りなどのお手入れのために慣らす必要があります。ご褒美をあげながら気長に継続的に慣らしていきましょう。

ポイント

  • 猫を撫でるとストレスを和らげるリラックスホルモンが放出されます。[10]これによって血圧が低下し、心臓病や脳梗塞のリスクも低下します[11]
  • しっぽをパタパタと振る、耳が前後に動く、瞳孔が開く、手足がこわばっている、このような時はイライラして嚙みついたり引っ搔いたりするので撫でるのを止めましょう!
  • 猫は頬をやさしく撫でると喜びます。小指で鼻をやさしく撫でられるのも好きです。
  • 耳をさすられるのが好きな猫もいます。耳を2つ同時にマッサージすると喜びます。嫌いな猫もいるので注意しましょう。
  • 撫でても猫が必ず喜ぶわけではありません。撫でても猫は引っ掻いたり噛んだりすることがあることを心得ておきましょう。猫が喉をゴロゴロ鳴らすのは猫の機嫌がよくて、かまってほしいからだと思われがちですが、イライラしている時に喉を鳴らすこともあります。
  • 撫でられるのが好きな猫かどうか、撫でている時に不快そうにしていないかをよく観察しましょう。
  • 猫に近づく時は必ずゆっくりと低い目線で近づきましょう。猫は通常、自分よりも大きく見える物に警戒します。
  • 猫を撫でたりマッサージをしている時に猫が手足を伸ばすことがあります(毎回ではありません)。これは気持ちよいという意味です。そういう時は、大抵ゴロゴロと喉を鳴らしています。また、目を細めて「微笑む」こともあります。かまってもらって満足しているという意味です。
  • 初対面の猫と仲良くなるには、多少時間がかかります。飼い主になついている猫が、新しい人をすぐに受け入れることはありません。
  • 猫が頭をぶつけてきても怖がることはありません。一緒に遊びたいのです!
  • 耳の後ろやあごの下を撫でましょう。猫が撫でられて一番喜ぶ所です。
  • 撫でるのをやめてほしい時に鳴く猫もいれば、もっと強く撫でてほしい時に鳴く猫もいます。低い声で鳴くときは怒っている時です。そういう時は、噛まれたりしないように撫でるのをやめましょう。
  • ほとんどの猫はしっぽを撫でられるのが嫌いなのでしっぽの周りを避けて撫でましょう。
  • しっぽをパタパタと上下・左右に振りはじめたら、イライラしているという意味なので撫でるのをやめましょう。
  • 抱っこされるのが好きな猫もいれば嫌いな猫もいます。猫が腕から逃げようとしていたら、その時は抱っこされたくないというサインです。
  • ほとんどの猫はしっぽの近くを撫でられるのが嫌いです。しっぽの近くを撫でられるのが嫌いな猫は、縮こまったり、「シャー」と言ったり、不快そうに鳴いたり、怒ったりして、やめるよう警告します。その辺りを撫でるのを避け、来客にも注意を促しましょう。
  • 自分の飼い猫なら、猫の反応の変化に注目し、どこをどんな風に撫でると喜ぶのかを見つけましょう。ケガや病気の影響で、通常撫でられて喜ぶ所を痛がることがあります。その他に敏感な所を撫でた時は、「ニャー」と鳴いたり、隠れたり、場合によっては引っ掻いたたり噛んだりすることさえあります。外猫は他の猫と遭遇するため、特に怪我をする機会が多くなりがちです。痛みや腫れのある所を見つけたら、動物病院に連れていきましょう。
  • 子猫は可愛らしいですが、大人の猫よりも子猫が噛んだり引っ掻いたりした時の方が痛く感じるので、子猫を飼う時は注意しましょう。

注意事項

  • 強く噛まれたり引っ掻かれたりして傷ができてしまったら、抗菌せっけんで患部を洗い消毒薬を塗りましょう。その後、診察を受けましょう。傷が深いと重大な感染症にかかる恐れがあるので診察を受ける必要があります。
  • 子供が猫を撫でるいる時は目を離してはいけません。猫は子供に触られるとイライラしやすくなり、噛んだり引っ掻いたりします。大人になついている猫が子供にもなつくとは限りません。特に、子供の顔が猫に近づきすぎないよう注意しましょう。
  • 猫アレルギーの人は撫でてはいけません。
  • 猫が攻撃的になっている時は、噛んだり引っ搔いたりする恐れがあるので猫から離れましょう。

記事の情報

この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。

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他言語版:

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