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子供を望んでいるのであれば、生殖能力を高めて妊娠につなげるために、健康的な生活と定期的な運動を心がけ、有害な行動を避けましょう。日本における男性不妊症の治療についても後述します。

方法 1
方法 1 の 3:
健康的なライフスタイルを維持する

  1. 1
    健康的な食生活を送る 食生活は、生殖能力を含め、健康における全ての側面において大きな影響を与えます。健康的な食品を豊富に取り入れたバランスの良い食事は、生殖能力の向上に役立つでしょう。[1] [2]
    • 健康的な食品は、全ての主要食品群から選んで摂取しましょう。果物・野菜、全粒粉の食品、脂肪分の少ないタンパク質、低脂肪の乳製品など、様々な食品を組み合わせた食事が理想的です。また、揚げるのではなく、オーブンやグリルで焼くなど、調理法も健康的なものを取り入れると良いでしょう。
    • 栄養学では、毎回の食事の半分を野菜で占めることが推奨されています。こうすることで、食物繊維の摂取量が増え、健康にもつながります。
    • 抗酸化物質は精子の数を増やすとされています。[3] ベリー類、梨、りんご、アスパラガス、ブロッコリー、ケール、トマト、ナッツ類など、抗酸化物質を豊富に含む食品を食事に取り入れましょう。[4]
  2. 2
    定期的な運動で精子の数を増やす 定期的に体を動かすと、体が健康的になり、生殖能力の向上につながることがあります。生殖能力向上のために、健康的な運動習慣を身につけましょう。しかし、中には避けたほうが良い運動もあるので、注意が必要です。より詳しい調査が必要とされていますが、中には生殖能力の低下と特定の運動との関連性を示す研究もあります。[5]
    • 自転車に乗ることで、生殖能力の低下を引き起こすことを示した研究があります。トライアスロンなど、激しい運動も生殖能力低下につながることがあります。
    • 生殖能力を向上させるために、運動は軽く継続的に行いましょう。
  3. 3
    健康的な体重を維持する 痩せすぎ、または太りすぎ・肥満の場合、精子の数が減少したり奇形精子をつくる可能性が高まったりします。痩せすぎ、または太りすぎの人は、身長比で標準体重になるように努力しましょう。[6]
    • 適正体重になる方法を、医師に相談しましょう。体重を増やすか減らすかによって、食事量が変わります。医師に体重の増減をモニタリングしてもらうのが、健康的且つ最善な方法でしょう。
  4. 4
    ストレスをコントロールする ストレスは、性機能に悪影響を及ぼすだけではありません。ストレスが多いとホルモンの変化が起こり、精子を作る機能に影響して生殖能力が低下します。ストレスの多い生活をしている場合は、ストレスを減らすようにすると、生殖能力が高まるでしょう。[7] [8]
    • 定期的に、人との交流を図りましょう。定期的に人と交わることで、ストレスレベルを減らすことができます。一緒に居て楽しい、または魅力のある友人や家族と時間を過ごしましょう。
    • 守れない約束はしない、一緒に居るとストレスを感じる人と距離を置くなど、不要なストレスは避けましょう。更に、ニュースの記事で不快に感じることがあれば、その記事は読まないようにするなど、工夫してストレスを避ける習慣をつけましょう。
    • 物事を広い視点でとらえましょう。例えば、ストレスを感じたら、立ち止まり、「このストレスを、1日後、1週間後にどう感じるだろうか?大抵の場合、問題の多くを不要なまでに大げさに受け止めている」と考えましょう。
  5. 5
    性感染症を防ぐ 性感染症(STI)は、生殖能力に悪影響を及ぼすことがあります。感染しているか分からない場合は、病院で検査をしましょう。性感染症のひとつにでも陽性が出た場合、すぐに治療をしましょう。[9]
    • 生殖能力を維持するために、性感染症予防の対策をとりましょう。性交渉をする際は、常にラテックス製のコンドームを使用します。また、多数の相手ではなく、一人のパートナーのみと性交渉をすると、性感染症への感染リスクを減らすことができます。
  6. 6
    マルチビタミン剤を摂取する 毎日摂取するマルチビタミン剤は、ビタミンC、ビタミンE、また男性のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に必要なその他の栄養素が含まれたものを選びましょう。マルチビタミン剤を毎日摂取すると、精子の数が増える可能性を示した研究もあります。[10]
    • マルチビタミン剤は、セレン、亜鉛、葉酸も含むとより良いでしょう。健康的な精子を作るのに役立つとされています。
    • マルチビタミン剤を毎日摂取すると害がある、という研究報告はほとんどありませんが、摂取前は必ず医師に相談しましょう。現在の健康状態や服用している薬を考慮して、マルチビタミン剤の摂取が安全かどうかを確かめましょう。
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方法 2
方法 2 の 3:
特定の行動を避ける

  1. 1
    禁煙する 喫煙や受動喫煙は、精子の数を減らします。精子の数を増やし生殖能力を向上させるためには、喫煙量を減らすか、完全に禁煙しましょう。また、受動喫煙を受けやすい場所は避けましょう。[11]
    • 禁煙は非常に難しい作業になりかねないので、医師に相談すると良いでしょう。専門医であれば、健康的且つ安全な方法で、たばこ製品をやめる指導を受けることができます。
    • サポートを受けましょう。友人やパートナーに、禁煙の手助けをしてもらいます。また、禁煙をサポートしている、オンラインや対面式の支援団体も存在します。
  2. 2
    飲酒は適量に控える 飲酒量が多い男性は、精子の数が少ないことがよくあります。飲酒する場合は、飲んでも1日1~2杯にするなど、適量に控えましょう。飲酒の習慣がない人は、その習慣を続けましょう。[12]
    • 飲酒問題があると自覚している場合は、飲酒が精子の数に影響を及ぼしているかもしれません。医師やセラピストに、禁酒の最善策について相談しましょう。
  3. 3
    大麻を吸わない 大麻を吸引すると、THCという活性成分が精子の数を減少させることが分かっています。また、性欲が減少するので、生殖能力の低下にもつながります。日本では、大麻の所持や譲り受けなどは、大麻取締法による規制を受けます。精子の数にも影響を及ぼすので、絶対に使用してはいけません。[13]
  4. 4
    過度の熱を避ける 数々の研究で結論には至っていませんが、股間部への過度の熱が精子の数の減少につながったという事例もあります。生殖能力を上げるためには、できるだけ熱を避けて風通しの良い環境を作り、特に、股間部の温度には気を配りましょう。[14]
    • 締め付けのない下着やズボンなど、股間部に余裕のあるものを身につけましょう。
    • 熱い風呂やサウナで過ごす時間を減らしましょう。パソコンは、膝の上ではなく、何か硬いものの上に乗せて使いましょう。
  5. 5
    有害な化学薬品や光線を避ける 重金属や殺虫剤に接触したり、放射線やレントゲンを受けたりすると、精子を作る能力が低下し、男性不妊症になることもあります。職場で化学薬品や環境汚染物質を扱う場合は、常に防護服を着用して体を保護しましょう。[15]
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方法 3
方法 3 の 3:
病院で受診する

  1. 1
    服用中の処方薬について医師に相談する 生殖能力に悪影響を与える可能性がある処方薬は、多く存在します。生殖能力に不安があれば、服用している全ての薬について医師に相談し、生殖能力に悪影響を及ぼすものがないか確認しましょう。また、代替薬についても聞いておくと良いでしょう。[16]
    • 不安や鬱症状を抑える薬は、精子の数に影響を及ぼすことがあります。
    • 前立腺肥大の治療薬の中には、不妊問題を引き起こす可能性があるものがあります。
    • 真菌感染症の治療薬は、生殖能力に悪影響を及ぼす可能性があります。
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    男性不妊症の疑いがある場合は、受診する 男性不妊症とは、体が生存能力のある精子を作れないという症状です。生殖能力に不安があれば、病院で検査を受けましょう。病院では、皮膚を含む男性器の視触診や精液検査が行われます。また、自己抗体や生化学的障害の検査、精子の染色体・遺伝子の検査、CFTR(塩素イオンチャネル)遺伝子の検査、下垂体や男性ホルモンの異常を調べる内分泌検査をすることもあります。男性不妊症の症状は、以下のものを含みます。[17]
    • 勃起障害、性欲不振、または性交渉における機能全般に問題がある
    • 睾丸付近に痛み、不快感、しこりがある
    • 最近、男性器周辺の手術をした
    • 性機能や前立腺に関する病歴がある
  3. 3
    性感染症の治療をする 性感染症に感染している場合、すぐに治療しましょう。完治には、一通りの抗生物質の服用が必要になる場合もあります。性感染症によって不妊が引き起こされている場合、不妊を解消するためには治療が不可欠です。医師と適切な治療について相談すると共に、生殖能力を回復させるために治療以外で必要なことを聞いてみましょう。[18]
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    ホルモン治療を受ける ホルモン治療は、不妊問題の解決に用いられることがあります。病院で、ホルモンバランスの乱れが生殖能力に影響していると診断されたら、ホルモン治療の選択肢について相談しましょう。[19]
    • 特定のホルモン値が高い、または低いと、生殖能力に影響を及ぼします。合成ホルモンの補充療法で、ホルモン値を正常に戻すことができるでしょう。
    • 病院では、どのホルモンが最も生殖能力の向上につながるかを診断することができます。
    • 内分泌異常には、男性ホルモンの受容体に問題がある、血清テストステロン値が低い、FSHまたはLH値が高いなどの症状を含みます。
  5. 5
    必要があれば、手術を受ける まれなケースですが、生殖器への損傷により男性不妊症が引き起こされることがあります。その場合、手術を勧められるでしょう。医師からは、適切な手術や過程、回復にかかる時間などについて、詳細な説明があるでしょう。[20]
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ポイント

  • 生殖能力を上げようとする行為がストレスになり、生殖機能に問題を引き起こすことがあります。健康状態を改善することに集中すれば、自然と生殖能力も改善するでしょう。
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注意事項

  • 医師に相談せず、生殖能力向上を謳ったサプリメントや薬品を服用してはいけません。日本の薬機法では、サプリメントは医薬品ではなく食品として扱われており、医薬品のような効果効能の表示は薬機法違反です。また、処方薬との飲み合わせや健康状態に悪影響を及ぼす可能性のある成分や物質が含まれる可能性があるので、独断での服用は避けましょう。
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日本における男性不妊症の治療

  • 日本では、産婦人科の不妊外来で男性不妊症の検査を受けることができます。検査で異常があった場合は、さらなる検査が必要となるため、泌尿器科での受診を勧められるでしょう。しかし、男性は、女性が多い産婦人科での採精に抵抗を感じることもあるでしょう。数は産婦人科ほどは多くありませんが、最近では、男性不妊症外来・男性妊活外来も存在するので、気になる人は調べてみましょう。
  • 男性不妊症の治療の中には、受給条件を満たしていれば、自治体から経済的負担の軽減を目的とした助成金を受け取ることができるものがあります。助成金については、地域によって異なるので、お住まいの自治体に確認してみましょう。

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このwikiHow記事について

Debra Minjarez, MS, MD
共著者 ::
認定不妊治療専門医、生殖医療専門医
この記事の共著者 : Debra Minjarez, MS, MD. 認定産婦人科医、生殖医療専門医のデブラ・ミンジャレス医師は、サンフランシスコ・ベイエリアにある不妊治療クリニック「Spring Fertility」の共同医長を務めています。以前は医長としてコロラド州生殖医療センター(CCRM)に15年間勤務。カリフォルニア州のオークランド市にあるカイザー医療センター不妊治療科の医長を務めていた経験もあります。ACOGオーソ・マクニール賞、セシルH・アイダグリーンセンター生殖生物学研究功労賞、婦人科医学研究協会会長賞など、長年医療に従事してきたなかで多くの名誉賞を受賞。スタンフォード大学にて学士号、修士号、そして医学博士号を取得。コロラド大学にて臨床研修を、テキサス大学サウスウェスタン医学センターにてフェロー課程を修了しました。 この記事は6,559回アクセスされました。
カテゴリ: 健康
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