発熱は、ウィルス感染、感染症、日焼け、熱中症に伴う一般的な症状です。場合によっては処方薬の服用が原因で起こることもあります。[1] 体温は感染症や病気にから身体を守ろうとしている時に上昇します。体温は脳の視床下部という部分が制御していて、1日の間に平熱の37度前後から5分~1度変動します。発熱とは体温が上昇して37度を超えている状態であるとう考え方が一般的です。[2] 発熱は体が治癒するために起こる自然な過程ではあるものの、必要に応じて不快感を和らげる措置を講じたり、医師の診断を受けるようにしましょう。

方法 1 の 4:
薬を服用して熱を下げる

  1. 1
    アセトアミノフェンあるいはイブプロフェンを服用する これらの成分が配合されている薬は処方せんなしで薬局で購入することができ、解熱剤として効果的です。[3] 子供でも大人でも服用でき、体が回復するまでの不快感を和らげます。
    • 2歳未満の小さな子供に(子供用あるいは赤ちゃん用の)薬を飲ませる際は、事前に医師や薬剤師に確認しましょう。また、6か月未満赤ちゃんには絶対にイブプロフェンを飲ませないようにしましょう。製品によって年齢の制限が異なることもあります。[4]
    • 服用量を守りましょう。子供に服用させる時は特に量に気をつけましょう。また、薬が入った容器を子供の手が届く所に保管しないようにしましょう。推奨用量を超えた摂取は危険です。
    • アセトアミノフェンは4~6時間おきに服用しましょう。ただし、製品のラベルに記載されている推奨用量は絶対に超えないようにしましょう。[5]
    • イブプロフェンは6~8時間おきに服用しましょう。ただし、製品のラベルに記載されている推奨用量を絶対に超えないようにしましょう。[6]
  2. 2
    子供には薬を混ぜて服用させない 2種類以上の市販薬を混ぜて子供に飲ませないよう注意しましょう。アセトアミノフェンかイブプロフェンのいずれかを飲ませたのであれば、医師の了承なしに咳止めなどの他の薬を飲ませることはできません。飲み合わせによっては、子供の健康を大きく損なう恐れがあります。[7]
    • 6か月以上の赤ちゃん、子供、さらに大人の場合は、アセトアミノフェンとイブプロフェンを交互に服用することができます。1回分の量次第で、アセトアミノフェンの場合は4~6時間、イブプロフェンの場合は6~8時間空けて服用しましょう。
  3. 3
    18歳以上であればアスピリンも服用できる[8] アスピリンもまた解熱剤として有効な成分です。大人であれば服用することができますが、必ず用量を守りましょう。また、大人用のアスピリンを子供に飲ませることはできません。ライ症候群という命に関わる病気を発症する恐れがあります。[9]
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方法 2 の 4:
家庭療法で熱を下げる

  1. 1
    たっぷりの水分を摂取する 発熱している時は、体温の上昇に伴って脱水症状を起こす恐れがあるので十分な水分補給をすることが大切です。[10] 水などを飲むことで、体内で発熱の原因となっているウィルスやバクテリアが押し流されるという効果も期待できます。ただし、カフェインやアルコールが含まれている飲料は脱水症状が悪化するので控えましょう。
    • 緑茶には解熱効果のほかに、免疫を高める働きがあります。
    • 発熱と共に吐き気があったり嘔吐した際は、ジュース、牛乳、糖分が高い飲料、あるいは炭酸飲料は控えましょう。吐き気が悪化したり、嘔吐する原因となります。[11]
    • 固形物をスープやブロス(洋風だしスープ)と置き換えましょう。ただし、塩分量に注意しましょう。アイスキャンディーも、水分を補給しながら体を冷やす効果もあるので役に立ちます。
    • 嘔吐が続いている場合は、電解質のバランスが崩れているのかもしれません。経口保水液や電解質が含まれているスポーツドリンクを飲みましょう。[12][13]
    • 日常的に母乳を飲んでいない1歳未満の赤ちゃん、あるいは体調不良で母乳を一時的に受け付けなくなった1歳未満の赤ちゃんには、乳幼児用の電解質補給液(乳幼児用イオン飲料アクアライトが販売されています)を飲ませることで、必要な栄養素を摂取させましょう。[14]
  2. 2
    可能な限り休む 睡眠は体が病気から回復するための自然な方法です。睡眠不足が病気の原因となることすらあります。[15] 睡眠が不足しているまま押し切ろうとすることで体温が上がる可能性もあります。[16]眠気でなく感染症に抗うことに体力を使ったほうが好ましいので、たっぷりの睡眠を確保しましょう。
    • 仕事を1日休みましょう。子供が体調を崩しているのであれば、1日学校を休ませましょう。しっかりと体を休ませて回復を促すだけでなく、伝染性のある病気が熱の原因となっている場合も考慮して他人との接触を控えた方が良いでしょう。発熱の多くはウィルスによって引き起こされていて、熱が出ている間は伝染しやすい状態が続くかもしれないので注意が必要です。[17]
  3. 3
    通気性の良い軽い服を着る 自分の体、あるいは発熱している子供の体を何枚もの毛布で包む必要はありません。悪寒があるかもしれませんが、温かい毛布や洋服に覆われていては体温は下がりません。薄く着心地の良い部屋着などを着用しましょう。[18]
    • 厚着をして汗をかかせることで熱を下げる、という方法は試さないようにしましょう。
  4. 4
    普段通りの食事をとる 発熱した時は食べない方が良いという考え方もありますが、これは賢明な方法ではありません。健康的な食事て十分な栄養を与えることが体の回復につながります。昔ながらのチキンヌードルスープ(キャンベル社の缶詰のものなど)には野菜とたんぱく質が含まれているので良い選択肢でしょう。[19]
    • 食欲がない人は、固形物をスープやブロス(洋風だしスープ)に置き換えることで水分を補給しましょう。
    • スイカといった水分が多く含まれている食品を摂取すると、脱水症状の予防につながります。[20]
    • 吐き気があったり嘔吐をした時は、薄味であっさりした食品(塩味がついているクラッカーなど)を摂取しましょう。[21]
  5. 5
    ハーブを試す ハーブの中には熱を下げ、熱の原因と戦っている体の免疫を助ける働きをすると考えられているものがあります。ただし、ハーブ療法や自然療法は薬の効果を妨げたり他の病状に影響を及ぼす可能性もあります。試す前に必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
    • センシンレン:漢方で広く用いられている薬草で、風邪、のどの痛み、そして熱の症状を和らげるために用いられます。1日7グラムを摂取し、7日間継続しましょう。ただし、胆嚢や自己免疫疾患を患っている人、さらに妊娠中の人や妊娠を試みている人は使用できません。また、血圧の薬や抗血液凝固剤を服用している人もセンシンレンの使用は控えましょう。
    • ノコギリソウ:発汗を促す作用によって熱が下がると考えられています。ブタクサやヒナギクにアレルギーがある人はノコギリソウに対してもアレルギー反応が起きる可能性があります。また、抗血液凝固剤や血圧の薬、リチウム、胃酸を抑える薬、抗けいれん剤を服用している人はノコギリソウの使用は控えましょう。子供や妊娠中の人も使用することはできません。ノコギリソウのチンキ剤を浴槽(ぬるめの湯)に加えてみましょう。[22]
    • ナツシロギクはフィーバーフュー(フィーバーは「熱」という意味)という英名から熱にかかわりがあるような印象がありますが、解熱効果はあまりありません。
  6. 6
    ぬるめの湯に浸かる ぬるめの湯に浸かったり、シャワーを浴びて緊張をほぐすことが解熱にも効果的です。ぬるめの湯あるいは室温程度の熱さの湯であれば無理なく体を冷やすことができます。解熱剤を服用した後にこのように入浴をすると効果が高まります。[23]
    • 発熱しているのが自分、子供に限らず、熱い湯には浸からないようにしましょう。また、水風呂も控えましょう。体が冷えてしまうことで体温は逆に上昇します。入浴したいのであれば、ぬるめの湯、あるいは室温より少し高い程度が唯一適した水温です。[24]
    • 子供が発熱している場合、ぬるま湯にスポンジを浸して体を拭ってあげましょう。優しく体を洗い、柔らかいタオルで優しく水分を拭き取りましょう。その後は体が冷めてしまう前に素早く服を着せましょう。震えるほど体が冷えると体温が上昇してしまいます。
  7. 7
    消毒用アルコールは絶対に使わない 消毒用アルコールを温めた中に浸かるという方法で熱を下げていた時代も過去にはありましたが、この方法では急激に体温が下がり危険です。[25][26]
    • 消毒用アルコールが吸収されることによって昏睡状態に陥る恐れもあります。そのため、小さな子供の使用や手の届きやすい場所での保管は適しません。[27]
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方法 3 の 4:
体温を測定する

  1. 1
    体温計を選ぶ 体温計にはデジタル体温計や水銀体温計などいくつかの異なる種類があります。[28] ある程度大きくなった子供や大人の場合、舌の裏側の付け根にデジタル体温計や水銀体温計をあてて体温を測定しますが、その他にも次のような手段があります。
    • デジタル体温計は、口のほかにも直腸体温(下記を参照)を測ったり、脇下(測定結果の精度はやや下がります)に挟んで体温を測定することもできます。測定が完了すると「ピピピ」というような音が聞こえ、表示部に数値が表示されます。
    • 耳式体温計は耳の中に入れ、赤外線を用いて体温を測定します。耳垢の蓄積や外耳道の形状次第で測定結果の精度が落ちてしまうという欠点があります。
    • 側頭部式体温計もあります。これは赤外線を用いて体温を測定します。負担をかけずに手早く測定できる優れた体温計です。 まず、体温計を額から側頭動脈に向かって頬骨の上を滑らせます。正しい位置が飲み込めるようになるまで、やや難しく感じられるかもしれませんが、何度か繰り返して計測すると、より正確な体温が把握できるでしょう。
    • おしゃぶり体温計という赤ちゃん用の体温計もあります。仕組みはデジタル体温計と似ていますが、おしゃぶりが好きな赤ちゃんにぴったりの測定方法です。体温が計測されると最大値が表示されます。
  2. 2
    体温を測定する 体温計を選ぶことができたら、正しい方法で体温を測りましょう(子供の場合は口、耳、側頭動脈、あるいは直腸温)。直体温の測りかたは次に説明します。39度を超える高熱 [29] が出ている場合、3か月を超えた赤ちゃんが39度を超える高熱を出している場合、あるいは0~3か月の月齢の赤ちゃんが38度を超える高熱を出している場合は、直ちに医師の診察を受けましょう。[30]
  3. 3
    直腸体温を測定する 小さな子供の体温をできる限り正確に測定する方法として直腸体温の測定が適していますが、腸穿孔を来すことがないよう細心の注意を払って行わなければなりません。この方法を用いる際はデジタル体温計を用いると良いでしょう。
    • 少量のワセリンや潤滑剤をプローブに塗りましょう。
    • 子供を仰向けに寝かせます。必要に応じて誰かの手を借りましょう。
    • お尻の穴から注意深く2.5センチほど体温計を挿入します。
    • 子供が動いてしまわないよう押さえながら、体温測定が完了するまで1分ほどまちましょう。子供が怪我をしないよう、体温計を取り出すまで体をしっかりと押さえておきましょう。
    • 体温計を取り出し、表示部の数値を確認します。
  4. 4
    無理に熱を下げようとしない 比較的低めの発熱(大人や6か月を超えた子供で39度まで)であれば、完全に熱を下げることは推奨されていません。何か別の健康問題が原因となって発熱している可能性もあり、完全に下げて安心してしまうと根底の問題を見落とす恐れがあります。
    • 強引に熱を下げようとすると、ウィルスや感染症に対する体の自然な抵抗の妨げになることがあります。このような異物にとって、体温が下がった体内が居心地の良い環境となる可能性もあります。自然に熱が下がるまで待つということも大切です。[31]
    • ただし、免疫力がない人、化学療法薬を服用している人、最近手術を受けた人などは自然に熱が下がるまで待たない方が良いでしょう。[32]
    • 熱を下げようとする代わりに、熱が下がるまでの間を快適に過ごすための工夫をしてみましょう。休息をとり、水分をしっかりと補給し、涼しく過ごしましょう。[33]
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方法 4 の 4:
医師の診断が必要となる症状を見逃さないr

  1. 1
    熱の症状を知っておく 人間の体は37度ちょうどではありません。5分~1度前後の変化が生じるのは自然なことです。[34] 微熱ですら、通常はあまり心配する必要はありません。.[35] 微熱の症状とは次のようなものを含みます。
    • 不快感がある、暑く感じる。
    • 力が出ない。
    • 体がほてる。
    • 震えている。
    • 汗がでる。
    • 熱の原因によっては、頭痛、筋肉痛、食欲不振、脱水症状などが生じることもあります。
  2. 2
    高熱の時は医師の診察を受ける [36] 大人の場合、39度を超えた時点で受診しましょう。子供の体は大人よりも熱の影響を受けやすいので、次のような場合は医師の診察を受けましょう。[37]
    • 3か月未満の赤ちゃんが38度を超える発熱をしている場合。
    • 3~6か月の赤ちゃんが39度を超える発熱をしている場合。
    • 年齢に関係なく子供が39度を超える発熱をしている場合。
    • あなた自身、あるいはその他の大人が39度以上の発熱をして、特に著しい眠気や興奮状態も併発している場合。
  3. 3
    2~3日以上発熱が続いている場合は医師に相談する 2~3日以上熱が下がらない場合は、より深刻な健康問題が根底に潜んでいる可能性があり治療が必要かもしれません。自分や子供の症状を勝手に判断せず、病院で診察を受けましょう。次のような場合は受診しましょう。[38][39]
    • 2歳未満の子供の発熱が24時間以上続いている。
    • 2歳以上の子供の発熱が72時間(3日)続いている。
    • 大人の発熱が3日続いた。
  4. 4
    直ちに治療を必要とする症状を見逃さない 他の健康問題が隠れていることを示唆する症状も発熱と共に現れている場合、心配すべき事情がある場合は熱の高さに関係なく、医師の診察を受けましょう。下記のような状況が当てはまる時は直ちに受診しましょう。[40][41]
    • 発熱している人が呼吸困難に陥っている。
    • 湿疹が見られる。
    • 倦怠感あるいは錯乱状態が見られる。
    • 明るさに異様に敏感に反応する。
    • 糖尿病、ガン、HIV陽性といった慢性的な病気を患っている。
    • 最近海外へ渡航した。
    • 酷暑や、温かくなりすぎた車内など、暑過ぎる環境に身を置いたことで発熱している。
    • 発熱の他に、のどの痛み、吐き気、嘔吐、下痢、耳の痛み、湿疹、頭痛、血便、腹痛、呼吸困難、錯乱、首の痛み、排尿時の痛みといった症状も現れている。
    • 熱は下がったにもかかわらず、具合が良くならない。
    • 発熱をしている人がけいれんを起こした時は、直ちに救急車を呼びましょう。
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注意事項

  • 2歳未満の子供に薬を服用させる際は、必ず事前に医師の了解を得ましょう。
  • 最新版の服用方法を参考にしましょう。例えば、赤ちゃん用のアセトアミノフェン配合の解熱剤の1回の用量(あるいは配合率)が変わったりすることがあります。
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このwikiHow記事について

Ronn Callada, RN, MS
共著者
ナース・プラクティショナー
この記事の共著者 Ronn Callada, RN, MS. ロン・カラーダはニューヨーク州にあるメモリアル・スローン・ケッタリングがん治療センターでナース・プラクティショナーとして、ニューヨーク大学看護学部では非常勤職員として働いています。2013年にストーニー・ブルック看護大学にて看護学修士号を取得。
カテゴリ: 全般的健康
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