新品の状態の真鍮は金色ですが、時が経つにつれて色が落ち、緑、茶色、あるいは赤みがかった「パティナ」が出てきます。こうした、使い込まれた真鍮の見た目が好きなのであれば、いくつかの方法でエイジングを早めたり、アンティークのように見せることもできます。この記事を読み、自分の目的に合った方法だけでく準備手順も学び、効果的にアンティーク(エイジング)加工を施せるようになりましょう。

方法 1 の 4:
前処理をする

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    必ず素材が真鍮であることを確認する 真鍮に似ている素材もありますが、こうした素材にアンティーク加工を施しても異なる反応をします。誤った処理をすると腐食させてしまうので、素材が真鍮であるかどうか、はっきりと分からない場合はアンティークショップのスタッフや専門家に問い合わせるなどしましょう。
    • 無垢真鍮は、明るい黄金色をしています。最も似ているのが胴(茶色あるいはピンクがかった茶色)と青銅(より深い茶色)です。[1]
    • 真鍮は少し磁気を帯びていますが、強力な磁石でなければ反応しないでしょう。つまり、小さなマグネットが表面にくっつく場合、それは真鍮以外の金属素材で作られていて、表面に真鍮が薄くめっき張りされている可能性が高いでしょう。
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    真鍮でない対象物の扱い方を学ぶ 真鍮がめっき張りされているだけだった場合は、酢や塩水といった低刺激の材料を用いてアンティーク加工しましょう。強力な材料を用いると薄い層が腐食してしまうかもしれません。銅の場合は、別途方法を調べましょう。青銅の場合は専用の加工液を用意し、この記事の「専用のいぶし液を使う」というセクションを参考にしましょう。
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    真鍮にラッカー塗装がされてる場合は、マニキュア除光液で取り除く ラッカー塗装とは透明で頑丈な保護用仕上げ加工で、真鍮の酸化を防ぐために塗られていますが、アンティーク加工で必要としているのが、まさにその酸化であるため、ラッカー塗装は落とす必要があります。[2]
    • ゴム手袋を着用し、換気の良い場所で作業しましょう。吸い込むと危険です。
    • 対象物が小さい場合は、アセトンに漬け込んでしまいましょう。
    • 大きい場合は絵筆に除光液をつけ、表面に塗りつけます。まんべんなく全体に塗りましょう。
    • メチル・アルコール、ペンキ除去剤、あるいはラッカーシンナーも使えます。
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    熱い湯を対象物に注ぐ 除光液を塗ってから2~3分が経過した、あるいはラッカー塗装が剥けたり、溶けてどろっとするまで待ちましょう。熱い湯を流しかけて、落とします。
    • ラッカー塗装が残っていないか確認します。最近の真鍮製品は、ラッカー塗装が強固なものが多く、何度もこの作業を繰り返さなければ落ち切らないこともあります。
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    薄い保護膜がある場合、あるいは仕上げが全くされていない時はより刺激の低い素材で洗う 表面がベタついていたり、薄い光沢仕上げが施されている場合は、恐らく消毒用アルコール、あるいは同量の酢と水の混合液に布を浸し、こすってみると落ちるでしょう。未仕上げの真鍮は、せっけんと水でしっかりと洗えば、前処理としては充分でしょう。
    • 肌に害のない洗浄剤を使っている時でも手袋は着用しましょう。手の油分が真鍮に付着すると、アンティーク加工の妨げになります。
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    しっかりと乾かしてから次の工程に進む 真鍮をしっかりと乾かしてから次の工程に進みましょう。ヘアドライヤー、プロパンガスバーナー、あるいはアウトドア用のアルコールストーブなどがあると早く乾きます。
    • ラッカー塗装を取り除いたばかりの真鍮に熱を加える際は注意しましょう。ラッカー塗装の取り残しがあると、その部分に火がついたり、煙が発生する恐れがあります。換気の良い、火の気のない場所でしっかりと乾かしましょう。
    • ここまで完了すると、次のセクション以降で紹介するどの方法も用いることができるようになります。どの方法を選べば良いのか悩んでしまった時は、それぞれの1つ目の手順に目を通し、特徴を比較しましょう。
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方法 2 の 4:
塩水または酢を使う

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    安全に、かつ手軽に行いたい場合は酢または塩水を用いる 家庭で常備されている、どのような酢でも構いません。食卓塩を水に加えたものでも使うことができます。酢や塩を用いる方法は、他の方法よりも効果が現れるまで時間がかかります。酢の場合は数時間、塩水の場合は最大数日かかると考えておきましょう。その分、危険な化学薬品を使用する必要がなく、すでに材料も家に揃っている可能性が高いでしょう。
    • アンティーク加工が成功するように前のセクションで紹介した方法で真鍮の前処理を済ませておきましょう。
    • どの方法を用いる場合でもゴム手袋を着用し、手の油分が真鍮に付着することを防ぎましょう。
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    塩水を塗って少し色を暗くする 同量の食卓塩と水を混ぜたものを塗ると真鍮が酸化します。つまり、自然なエイジングの過程が加速します。小さな絵筆を使って表面全体に塗り、お好みの状態になるまで毎日塗り続けましょう。
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    よりエイジングを際立たせたい時は酢を用いる どのような種類の酢でも良いので、筆を浸し、さっと表面に塗りましょう。一旦乾かし、さらに色を暗くしたい場合は重ねて塗りましょう。
    • スプーン1杯の食卓塩を酢に加えると、より緑がかったパティナが現れます。
    • ヘアドライヤーまたは230度のオーブンで真鍮を加熱すると、よりエイジングが際立ちますが、かなりの高温なので素手では触れずにオーブンミットや分厚い園芸用手袋を着用しましょう。
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    酢のガスにあてて柔らかな茶色の見た目にする アンモニア、あるいは専用のいぶし液を用いた時のような仕上がりにはならないかもしれませんが、独特な「ジンジャーブレッド色」をあえて好んで、この方法を用いる人もいます。いずれにせよ、アンモニアや専用液を使う時よりも安全で費用も抑えられることは確かです。
    • 酢をプラスチック製のバケツに注ぎます。フタで密閉できるものが必要です。
    • バケツの中にブロック状の木片などを置き、安定した平らな台を作りましょう。酢から突き出す高さが必要です。
    • この台の上に真鍮を置きます。
    • フタを閉めて酢のガスをバケツ内部に閉じ込め、その中に真鍮を数時間から一晩放置します。
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    ぬるま湯ですすぎ洗いをして乾かす お好みの状態に仕上がったようであれば(何度か手順を繰り返す必要があるかもしれません)、用いた方法に関わらず、最後はぬるま湯ですすぎ洗いをしましょう。タオルで水気を拭き取るか、熱をあてて優しく乾かします。
    • 乾いたら、その上からラッカー塗料やワックスを塗ると、その色を維持することができます。
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方法 3 の 4:
真鍮用のいぶし液を使う

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    手早くエイジングさせたい時は既製品の専用液を購入する これは最も手早くエイジングさせる方法ですが、専門の液体を購入する必要があります。「いぶし液」と呼ばれていることが多いでしょう(真鍮用であることが重要です)。製品によって仕上がり具合が変わってきますが、手順は似ているでしょう。
    • この記事の冒頭で紹介した前処理の手順に従い、適切な準備をしましょう。
    • エイジングさせようとしている対象物が無垢真鍮かどうかが定かでない場合、この方法は適しません。酢や塩水を用いる方法を参考にしましょう。
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    ゴム手袋、安全ゴーグルを着用し換気の良い場所で作業する いぶし液には様々な薬品が用いられています。ほとんどが肌や目に有害であったり、有毒なガスを発生させるものです。
    • 水酸化アンモニウム、氷酢酸、硝酸、硫酸などの有害な物質が用いられている場合は特に注意しましょう。
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    専用液を使用方法の通りに薄める 製品のラベルをしっかりと読みましょう。専用液の中には、希釈する必要がないものあれば、最大10:1の割合で水と専用液を混ぜて薄める必要があるものもあります。室温の水と専用液をセラミック製あるいはプラスチック製の大きな容器で混ぜ合わせましょう。容器は、エイジングさせる対象物を完全に漬け込める大きさのものを選びましょう。
    • セラミック、あるいはプラスチック以外の容器は使うことができません。専用液の酸によって腐食する恐れがあります。
    • 容器の縁一杯まで満たさないよう注意しましょう。真鍮を沈めてもあふれないよう、ある程度の余裕を残します。
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    手袋を着用した手で専用液の中の真鍮を泳がせる 液体の中で真鍮を行ったり来たりさせるように動かし、気泡を取り除きましょう。手袋の口から液体が侵入しないように注意しつつ全体にこの混合液が行き届いているようにしましょう。
    • 気泡が真鍮の表面に残っていると、その部分だけエイジングされず明るい色の斑点のようになってしまいます。
    • 手袋を着用した手で持ちながら、向きを変えて全体が液体に触れるようにします。
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    色が変わる様子を観察し、丁度良い色味になったタイミングで取り出す 色が変わり始めるで数秒から数分を取り出すタイミングの目安にしましょう。ピンクから赤、さらに茶色、そして黒に変わっていきます。求めた色になったタイミングで取り出します。
    • 色を明るくするつもりであれば(次の手順を参照)、お好みの色よりも少し暗い段階で取り出しましょう。
    • 真鍮を傷ませてしまうことを心配する必要はありません。取り出したタイミングが早すぎたのであれば、再び戻し、液体の中でゆらゆらと動かしましょう。取り出すのが遅すぎた場合は、研磨パッド(スコッチ・ブライトなど)、あるいはスチールウールで表面をこすって色を落とし、やり直しましょう。
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    水で洗い「ハイライト」する(必要に応じて) 熱い湯で洗い流し、スポンジや研磨パッドを使って残っている白い粉を取り除きましょう。こうすることで、初めは暗く均一だったパティナが、より明るく際立った色味にすぐに変わります。
    • 黒、あるいはほぼ黒のパティナを出したいのであれば、2~3段階に分けて液体に浸け、それぞれの間に洗い流したほうが、艶が残りやすくなるでしょう。
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    均一に乾かす 満足のいく色味に仕上がったら、すぐに全体を乾かします。濡れていると、その部分だけ他よりも色が暗くなります。色が移ることがあるので、ペーパータオルや古布があると良いかもしれません。
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    ラッカー塗料あるいはワックスを塗り色を維持する(必要に応じて) 真鍮用のラッカー塗料といった真鍮専用の仕上げ材を用いると、それ以上のエイジングを防ぐ働きをします。手で触れることが多いもの、今の色を保ちたい時などに用いると良いでしょう。
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方法 4 の 4:
アンモニアのガスを使う

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    時々アンモニアを用いて自然なエイジングの見た目にする アンモニアは腐食性の成分なので取り扱いに注意が必要ですが、どの方法よりも、自然にエイジングした真鍮特有の緑がかった茶色の色味を出すことができます。
    • アンモニアは、真鍮の表面から最終的には蒸発するので、元の色に戻ります。その都度この手順を行いましょう。所要時間は、どのような状態に仕上げたいのかによって変わります。
    • この方法は、冒頭で紹介した方法の通りに準備をしなければ成功しません。
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    アンモニアと密閉可能なバケツをホームセンターで購入する スーパーマーケットなどで見かける家庭用に希釈されたアンモニアではなく、そのままの濃度のアンモニアが必要です。ホームセンターでは、密閉式のフタがついたバケツが販売されているはずです。「ペール缶」と呼ばれていることもあります。
    • 小さな真鍮であれば、フタがついた密閉式のガラス瓶で代用することもできます。対象物に紐をくくりつけ、少量のアンモニアの上に吊るします。フタをピッタリと閉めて紐を固定し、ガスを閉じ込めます。
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    ゴム手袋、安全ゴーグルを装着し、必ず換気の良い場所で作業をする アンモニアのガスは有害なので、吸い込まないよう注意しなければなりません。可能であれば屋外で、無理な場合は換気の良い部屋で作業を行いましょう。
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    バケツの中にブロック状の木片を置く 真鍮を置くことのできる平らで安定した「棚」あるいは台が必要になるので作りましょう。真鍮が大きい場合は、複数の木片を土台にしてベニヤ板を渡し安定させましょう。
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    アンモニアをバケツに注ぐ 台が沈まないような深さに留めましょう。アンモニアの量が多いほどエイジングが早まりますが、大量に用いる必要はありません。
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    木製の台に真鍮の対象物を置く ぐらつきもなく、真鍮がアンモニアの中に落ちてしまうことがなさそうか確認しましょう。落ちてしまった場合は、手袋を着用して取り出し、ぬるま湯で洗い流します。乾いてから再び置きましょう。
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    フタを閉めて時々様子をみる 室温や湿度、アンモニアの鮮度、さらに真鍮の特徴といった要因によって、効果が現れるまでの時間は変わってきます。1時間おき程度に状態を確認しましょう。この時、バケツから漂うアンモニアを吸い込まないよう注意しましょう。
    • フタは少しだけ開けるに留め、さっと中を見て確認し、すぐにピッタリと閉じることで、アンモニアをできる限り外に漏れ出させないようにします。
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    換気の良い場所で乾かす お好みの色に仕上がったら、換気の良い場所で自然乾燥させます。光沢のある仕上がりにしたいのであればワックスを塗りましょう。
    • アンモニアによるエイジングの効果は一時的なものなので、ラッカー塗料は用いらない方がよいでしょう。再びエイジングをやり直す必要が出てきた時にラッカー塗装も剥がさなければいけなくなります。
    • 同じアンモニアを使って他の真鍮製品もエイジングさせることは可能ですが、ずっと再利用できるわけではありません。効能がなくなり、新しいものを用意する必要が出てくるでしょう。
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ポイント

  • 化学の実験が行えるような設備が整っているのであれば、いぶし液を手作りすることもできます。まずは小さな範囲で試しに使って反応を見てから全体に用いましょう。
  • どの方法を用いるにせよ、乾かした後は最後に真鍮用のワックスやラッカー塗料を用いて、エイジングを止めましょう。
  • 水を使うとエイジングが早まります。真鍮を容器に入れ、適量の水を注ぎ、時間をかけて水を蒸発させます。初めは効果が見られないこともあるので、繰り返す必要があるかもしれません。また、エイジングを行う前に表面の汚れを落としたい場合は、電気めっきによる金属の掃除方法を調べてみましょう。より安全で簡単な方法です。過度なエイジングを防ぐ必要があれば、何らかの透明塗料(スプレーでふきかける、刷毛で塗る、貼るなど)で保護しましょう。
  • また、元々の状態で使用し続け、自然にエイジングさせることも、もちろん可能です。アンティーク加工のような青味がかったパティナは出ませんが、効果は同じです。時の流れとともにエイジングさせると、屋外で用いられる真鍮にはパティナが生じ、装飾的な真鍮は、まず銅色になり、さらに年月が過ぎると黒一色に変わっていくでしょう。
  • アンモニアを用いる場合、アンモニアを湿らせた布の入ったごみ袋に真鍮を入れて口をしっかりと閉じるという方法もあります。簡単な方法ですが、若干の艶しか現れず、暑く湿度の高い環境では仕上がりにムラが生じるので、理想的ではありません。

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注意事項

  • 真鍮かどうか定かではない場合は、アンティークショップの店員といった専門家に質問しましょう。青銅、銅、真鍮めっきは、この記事で紹介しているようなアンティーク加工を施すと傷む可能性があります。
  • エイジングの目的で除菌・漂白剤や次亜塩素酸ナトリウムが含まれている混合液を用いないようにしましょう。ここで紹介した方法よりも危険が高く扱いも難しいでしょう。
  • 真鍮に磁石が貼りつく場合は、真鍮めっきの下に別の金属が用いられている可能性が高いでしょう。エイジングは可能ですが、より優しくこすり、少なめの薬品を用いる必要があります。手荒に扱うとめっき部分を浸食し、下の金属が出てきてしまう恐れがあります。
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必要なもの

前処理をする

  • 真鍮の製品
  • ゴム手袋
  • アセトン、ラッカーシンナー、またはペンキ除去剤(ラッカー塗装がされている場合)
  • 酢、消毒用アルコール、またはせっけんと水(ラッカー塗装されていない場合)
  • 熱源(より早く乾かすため)
  • 小さな磁石(素材を確かめるため)

酢または塩水を使う

  • ゴム手袋
  • 食卓塩、または酢(種類は問いません)
  • 小さな絵筆
  • プラスチック製バケツと密閉できるフタ(必要に応じて)

いぶし液を使う

  • いぶし液
  • 磁器またはプラスチック製容器
  • 安全ゴーグル
  • ゴム手袋
  • 換気の良い場所
  • 研磨パッド(スコッチ・ブライトなど)またはプラスチック製のキッチン用スポンジ
  • タオル

アンモニアのガスを使う

  • プラスチック製バケツ(密閉式のフタつきのもの)
  • 換気の良い場所
  • アンモニア
  • ゴム手袋
  • 安全ゴーグル

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