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剥げた部分を塗りなおしたり別の色を塗って雰囲気を変えたりするには、塗装を行います。しかし、ランプや金物類、据え付けのものなどの真鍮に塗装をする場合は、普通の塗装とは勝手が違って少し難しいかもしれません。真鍮に塗装をすることは可能ですが、事前に塗装するものを適切に洗浄し、下地を整えておくことが重要です。下地を整えると塗料の付着性が向上するので、塗装面が滑らかで均等になり長持ちするでしょう。

パート 1
パート 1 の 3:

塗装面を準備する

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    必要に応じて、塗装するものを取り外します。ドアの取っ手や蛇口、壁などに固定されているものは、取り外したほうが塗装しやすいでしょう。家具や食器、ランプなど、持ち運びできるものはそのままで問題ありません。
    • ねじや釘などの金物類を外した場合は、紛失しないように保管しましょう。塗装後に取り付ける際に必要になります。
    • 塗装するものが本当に真鍮なのか確認しても良いでしょう。真鍮かどうかを見極めるには、磁石を使います。真鍮は非鉄金属なので鉄を含まず、磁石に吸い寄せられることはありません。
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    換気の良い場所で作業します。どんな塗装作業でも、ドアのある車庫や大きな窓を開けた部屋など、換気の良い場所で行いましょう。マスクをつけて換気の良い場所で塗装すれば、塗料のにおいを吸い込む心配がありません。[1]
    • 飛び散った塗料で周りが汚れないように、床に養生シートを敷いておきましょう。養生シートや作業台などの上に塗装するものを置きます。
    • 塗料のにおいを吸い込まないように、部屋の窓を開けて換気扇を回してから塗装を始めましょう。
    • 塗装の際は、マスク、手袋、保護ゴーグル、その他の保護具をつけましょう。
    • 室内にほこりが舞わないように、対策を講じましょう。
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    スチールウールで塗装するものをこすります。真鍮に塗装をするうえで最も重要な手順の1つは、あらかじめ表面をこすっておくことです。こうすると汚れや腐食が落ちるだけでなく、塗料が付きやすくなります。腐食している部分や汚れがひどい部分に特に注意しながら、スチールウールで全体をこすりましょう。[2]
    • 糸くずの出ない布を濡らし、こすり終わったものを拭きましょう。
    • 表面がざらざらしていると塗料が付きやすいので、スチールウールでこすります。塗装するのでなければ、スチールウールで真鍮をこするのは避けたほうが良いでしょう。
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    脱脂剤で表面をきれいにします。塗装する前に、真鍮の表面から油、汚れ、油脂を取り除く必要があります。油、汚れ、油脂が表面に残っていると、塗料が付きにくくなります。糸くずが出ない布に脱脂剤を付け、塗装する全面を拭きましょう。その後、水で濡らした布で拭き、10分ほど乾かします。
    • 真鍮に使う脱脂剤には、液体研磨剤やメチルエチルケトンのような溶剤が適しています。[3]
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パート 2
パート 2 の 3:

プライマーと塗料を塗る

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    好みのスプレー塗料を選びましょう。エナメル塗料、アクリル塗料、油性塗料、その他硬化する塗料など、金属に適した塗料を選びます。金属用塗料のほとんどはスプレー塗料ですが、ペイントローラーなどで塗る液体塗料もあります。
    • ラテックス塗料は、金属に付きにくく耐久性が低いので、真鍮の塗装には適しません。高品質のプライマーで下地を整えれば、ラテックス塗料を塗れる可能性はあります。
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    プライマーを塗りましょう。真鍮には、ウォッシュプライマーとも呼ばれるエッチングプライマーが最適です。クロム酸塩とリン酸が主成分で、他のプライマーを使うより塗料の付着性が向上します。プライマーを良く振り、15~20㎝離れた場所からスプレーしましょう。左右に動かしながら、薄く均等に吹き付けます。
    • 使用方法に表記されている乾燥時間、または24時間ほどかけて、プライマーを乾燥させましょう。
    • スプレー塗料を使用する際は、手袋、保護メガネ、マスクなど、適切な保護具をすべて身につけましょう。
    • たとえスチールウールで表面をこすっても、真鍮には塗料が付きにくいため、必ずエッチングプライマーを使いましょう。[4]
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    塗料を薄く塗り重ねます。プライマーが乾いたら、同じように塗料を塗りましょう。スプレー缶を振り、左右に動かしながら吹き付けます。15~20㎝離れた場所から、均等に薄くスプレーしましょう。
    • 製品の乾燥時間(通常は1~2時間)に従って乾かしながら、2層目、3層目を塗り重ねましょう。[5]
    • 好みの仕上がりの状態に応じて、2~5回塗り重ねる必要があるかもしれません。
    • 液体塗料を使う場合は、刷毛かペイントローラーで薄く均等に塗りましょう。
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    塗装面を保護するためにトップコートを塗りましょう。塗料が完全に乾いたら(通常は約24時間)、トップコートを塗って完成させます。トップコートには塗装面を密封して保護する効果があり、仕上がりに光沢が出ます。金属用のクリアコートやエナメル光沢剤を探しましょう。[6]
    • スプレー缶をよく振り、15~20㎝離れた場所からスプレーします。スプレー缶を左右に動かしながら、均等に吹き付けましょう。
    • 使用方法に従って、乾燥させましょう。トップコートは乾きやすいので、30分ほどで乾燥することもあります。
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パート 3
パート 3 の 3:

仕上げる

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    乾燥棚に載せて乾かします。塗料に触れるくらいまで乾いたら、乾燥棚に移しましょう。乾燥棚に置くと全面が空気にさらされるので、速く均等に乾きます。
    • 塗装した場所から乾燥棚に移動すると、塗装したものが作業台や養生シートに貼り付く心配もありません。
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    塗料を硬化させましょう。一般的に、塗装は乾燥と硬化という2つの過程を経て完成します。塗料は30分で乾くかもしれませんが、硬化させるにはさらに時間がかかります。塗料が完全に硬化すると定着して硬くなるので、傷やへこみが少なくなるでしょう。
    • 硬化に要する時間は、使用する塗料の種類によって3日~30日です。使用方法を読んで硬化時間を確認しましょう。[7]
    • 固定されているものやドアの取っ手、食器など、よく使うものを塗装した場合は、完全に硬化させることが特に重要です。
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    硬化が完了したものを元の場所に戻しましょう。塗料の乾燥と硬化が完了したら、元の場所に戻す、取り付ける、普段通りに使うなどが可能になります。元のねじや釘、金具を使って取り付けましょう。
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    塗装した真鍮を良い状態に保ちましょう。塗装した真鍮をきれいに保つ最良の方法は、触ったり何かをぶつけたりしないことです。壁に固定されたものにはあまり触れないかもしれませんが、家具やドアの取っ手など、よく触れるものの塗料と真鍮を保護するには、清潔に保ちましょう。[8]
    • 石鹸水を含ませた布で拭きましょう。
    • きれいな水で濡らした布で石鹸を落とします。
    • 乾拭きして水分を拭き取ります。
    • 傷を隠すために、必要に応じて塗りなおしましょう。
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ポイント

  • 真鍮製の大きなものを塗装する場合は、塗装専門店や車の塗装専門店に持ち込んでも良いでしょう。専門店には適切な器具や装備、スペースがあり、専門知識がある店員もいるので、効率よく安全に塗装できます。
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必要なもの

  • 養生シート
  • 刷毛、または小さなペイントローラー
  • 磁石
  • スチールウール
  • 糸くずが出ない布、または雑巾
  • 保護ゴーグル、手袋、マスク
  • エッチングプライマー
  • 金属用塗料
  • 金属用トップコート

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このwikiHow記事について

James Guth
共著者 ::
塗装業者
この記事の共著者 : James Guth. ジェームス・ガスは「Chesapeake Painting Services LLC」の設立者及び共同経営者です。塗装業者として20年以上の経験を有し、外装及び内装塗装、内乾式壁設置、高圧洗浄、壁紙貼り、ステイン塗装、コーキング・シーリング、大工仕事を専門としています。タウソン大学にて経済学と経営学(金融学専攻)の学士号を取得。 この記事は15,486回アクセスされました。
カテゴリ: 趣味・DIY
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