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暑い夏と砂場、これほど子供時代を思い起こさせるものはありません。砂場で城を作る、あるいはおもちゃの車を乗り回すといった子供時代の記憶は誰しもあるでしょう。砂場があれば、近所の子供たちが一堂に集まって仲良く遊ぶことができます。まさに砂場は子供たちにとって、自由で豊かな想像力を育むのにうってつけの場所といえます。 砂場作り自体は、お子さんには少々荷が重いかもしれませんが、大人のみなさんにとっては、とても簡単で、きっと1日あればできるでしょう。砂場作りはとてもやりがいのある作業になると同時に、ご近所の子供たちにも喜ばれることうけあいです!

パート 1
パート 1 の 3:

場所の選定

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    砂場を作る場所を選びましょう。作業に入る前に、いくつか注意すべき基本事項があります。中でも、砂場を設置する場所は最も大切な事柄の一つです。以下の点に注意してください:
    • 日影:子供たちは何時間も砂場で遊ぶことになります。そのため、太陽の紫外線から子供たちを守る必要があります。砂場は家屋または木の近くが良いでしょう(地面を掘ることになりますから、木の根を傷つけないように注意しましょう)。また、大きめのパラソルがあればいつでも必要な時に立てて日影を作ることができます。
    • 視界:砂場はみなさんの視界に入る場所に設置しましょう。いつでも子供たちの姿に目を光らせておく必要があります。
    • 水はけ:夕立の後は、雨水が自然に排出できないと面倒なことになります。砂場はできるだけ傾斜地の上側に設置しましょう。庭の傾斜の低い方に設置してはいけません。
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    正しい規格の木材を用意しましょう。まずは砂場の縦横の長さを決め、それに合った大きさの角材を購入しましょう。角材の長さはそれぞれ、砂場の1辺よりも9cm短くなります。角材は購入する前にその長さを決めておくのが理想ですが、場合によっては、後から角材を適切なサイズに切断しましょう。
    • 今回は、例として、183cm四方の砂場を作ります。角材は174cm(183-9)の長さのものを用意しましょう。丸鋸があればみなさん自身で角材を切断できますが、購入時に木材店で切断してもらえば後の作業が楽になります。
    • 角材の太さは9cm四方になります。砂場を作る際は、角材を四角形に組み合わせることになります。角材の長さが実際の砂場の長さよりも9cm短くなるのはこのためです。
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    砂場を設置する場所に境界線を描きます。組み合わせた角材の周りに線を描きましょう。その後角材を取り除き、境界線の大きさに合わせて、地面を15cmの深さに掘ります。
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    薄い砂の層を作ります。境界線の内側に幅10cm厚さ2.5~5cmの砂の層を作ります。その上に土台となる角材を置いていきます。地面が完全に水平でない場合は、砂の層の厚みを調整することで、角材を水平に配置することができます。
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パート 2
パート 2 の 3:

砂場を作る

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    角材を配置します。最初の角材を四角形に並べていきます。
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    砂の層の上に角材を置いて固定します。L字型の差金(さしがね)を使って四隅が直角になっているか確かめましょう。そして、ベニヤの板切れなどを四隅にネジ留めして角材を固定します。
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    角材を水平にします。角材を四隅で留めたら、ソフトハンマー(口がゴムでできたハンマー)で四辺を上から叩いて水平になるようにします。頻繁に傾きをチェックしながら叩きましょう。すべての角材が水平になるまで続けます。
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    その上からさらに角材を配置します。慎重にベニヤ板を外し、図のように土台の角材の上に二番目の角材を配置していきます。
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    上下二つの角材をネジで固定します。電動ドリルドライバーを使えば、そのまま15cmの木ネジを打ち込むことができます。一辺につき3カ所、等間隔に打ち込んでいきましょう。
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    裏打ちをします。砂場全体に造園用の布地を敷きます。二番目の角材までしっかり被る大きさが必要になります。すべての角と砂場の底全体を覆いましょう。これによって砂場の水はけがさらに良くなるとともに、雑草の発生を防ぐことができます。
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    最後の角材を配置します。上記の要領で、二番目の角材の上に三番目の角材を木ネジで固定します。この際、真下のネジに当たらないように注意しましょう!
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    布地を裁断します。裁ちバサミまたはカッターナイフを使って、はみ出した布地を切り落としてください。
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    いよいよ砂を入れます!必要な砂の量は、砂場の縦 x 横 x 深さを27で割った数値を目安にしましょう(砂場の上まで満タンに敷き詰めてはいけません)。この数値は砂場に必要な砂の体積を表しています。建築用の砂ではなく、清潔な砂場用の砂を用意してください。
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パート 3
パート 3 の 3:

カバーの制作

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    カバーを作りましょう。砂場にはカバーが必要になります。野生動物やペットが子供たちの砂場で糞をするようなことがあっては大変です!単にカバーをするだけであれば、図のように、砂場の角材に蝶つがいを取り付けて開閉式のドアを作れば十分でしょう。あるいは以下の方法に従って、スライド式のベンチを2つ制作することもできます。このベンチは必要な分だけ動かすことができ、子供が砂場で遊んでいる間、親御さんたちが座ることもできます。
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    8本の杭を用意します。杭には太さ10cm四方の角材を使いましょう。杭の長さは砂場の高さによります。地面からの砂場の高さより最低でも13cmは高くしたほうが良いでしょう。それぞれのベンチに杭を4本ずつ使います。
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    ベンチの短い方の側面から作りましょう。厚さ2.5cm幅10.2cmの長板を8枚用意します(それぞれのベンチに4枚ずつ)。板の長さはみなさんが作った砂場の大きさによります。板を必要な長さに切断したら、両端に2カ所ずつ木ネジ(少なくとも長さ5cmのもの)を打ち込んで杭に固定します。この際、板の上のラインが杭の上のラインにぴたりと合うように調整し、板の端のラインと杭の側面のラインもしっかりと合わせて固定しましょう。
    • 今回は183cm四方の砂場を例として取り上げていますが、この場合、短い方の側面の板の長さは、100cmはあったほうが良いでしょう。
    • 短い方の側面の板の長さは、砂場の横の長さを2で割って、7cmを足した値を目安にしましょう。
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    つぎに砂場の縦方向に長板を組み合わせます。厚さ2.5cm幅10.2cmの長板を6枚用意して(それぞれのベンチに3枚ずつ)、ベンチの長い方の側面を作ります。繰り返しになりますが、板の長さは砂場の縦の長さによります。上記の短い方の側面の板はベンチの「内側」に向けて固定しますが、長い方の側面の板は外側に固定します(先程と同様に、杭の側面に合わせるとともに、上下もしっかり合わせて固定しましょう)。それぞれのベンチの片側には長板を一枚だけ使い、上部に固定します。下は空けておきましょう。それぞれの端に二カ所ずつ木ネジを打ち込んでいきます。
    • 今回は例として183cm四方の砂場を取り上げていますが、この場合、長い方の側面の板の長さは、206cmはあったほうが良いでしょう。
    • 長い方の側面の板の長さは、砂場の縦の長さに23cmを足した値を目安にしましょう。
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    梁(横板、補強材)を取り付けましょう。厚さ2.5cm幅10.2cmの長板をさらに2枚用意します。腕金(ブラケット)を使って、各ベンチの長い方の側面同士の間に取り付けます。梁の平面を上に向け、側面の板の上部のラインにぴたりと合わせましょう。
    • 腕金は、梁の下部分に合うサイズで、なおかつ側面の板から下にはみ出さない程度に小さいサイズのものを選びましょう。
    • この後、木ネジを使ってシート用の長板を梁に固定することになります。作業をしやすくするためにも、梁を取り付ける段階で、側面の長板に梁の中心線の位置を記しておきましょう。
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    シートを取り付けます。厚さ2.5cm幅10.2cmで、長い方の側面と同じ長さの長板を用意します。木ネジまたは釘を両端と真ん中に打ち込んでベンチに固定しましょう。板の両端と真ん中(梁の真上)にそれぞれ二カ所ずつ打ち込んでいきます。まずはすべての長板をベンチの上に並べ、端同士を固定していきます。この際、幅0.6cmのタイルスペーサーを板同士の間に置きましょう。
    • 今回の例に従えば、それぞれのベンチには10枚の長板を使います。さらに、梁は一枚の長板を半分に切断してそれぞれのベンチに固定するため、合計で21枚の長板が必要になります。長板を切断する際は、丸鋸や電動のこぎりを使いましょう。
    • 板の間のスペーサーは十分な通気性を確保できるため、カビが生える心配もありません。ただし、やんちゃな猫は砂場に入れないようにしましょう!
    • 板の真ん中に釘を打ち込む際に正確な場所が分からない場合は、メジャーなどを使って中心までの距離を測るか、または、梁を取り付けた際に描いた印を参考にしましょう。
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    両ベンチを横に動かして砂場を閉じてみましょう。ベンチを開く時はシートの内側が砂場の端に来るようにします。そうすれば子供も大人も座ることができるでしょう。
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    塗料を塗って木材を保護しましょう。また、頻繁にカバーを外してカビの発生を防ぐことも大切です。
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ポイント

  • むき出しの砂場は土壌汚染や動物の排泄物による疫病の温床となります(例えば猫の排泄物によるトキソプラズマ病など)。また、虫も砂場で産卵を繰り返します。さらに、トレモライト(アスベストの一種)などの有害物質にも注意が必要です。建築資材として使われる砂や、汚染された土壌から採取された砂は高い確率で有害物質を含んでいます。実際、砂はあらゆる場所で採取されます。子供の世話をするみなさんは、子供たちが遊ぶ砂が安全基準に適合したものか、あるいは砂場専用の砂かどうか、注意を怠らないようにしましょう。
  • 子供たちにとって砂場は大きいほど良いでしょう。大きい砂場は多くの子供が一堂に遊ぶことができます。
  • 多くの猫やウサギやその他の“無害な”動物が集まる場合は、砂場にビニールシートや金網を被せておけば、子供たちが動物の排泄物に触れる心配もないでしょう。
  • 砂場の砂はひとたび汚れると、有害な物質を全て除去してきれいにすることはできません。疫病の感染を防ぎ、子供たちが怪我をするような破片を取り除くためにも、砂は頻繁に取り換えた方が良いでしょう。
  • おそらく、お住まいの地域のホームセンターなどで砂場用の砂は購入できるでしょう。重量を考えると、オンラインで購入した場合、送料は思いのほか高くなるはずです。
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必要なもの

材料

  • 太さ10cm四方の角材12本
  • 園芸用の布地
  • 15cmの電動ドリルドライバー専用ネジ1箱
  • 7.6cmのデッキ用ネジ1箱
  • 砂場用砂
  • 砂場に被せる防水シート
  • 防水シートを固定するためのマジックテープ
  • 板切れ
  • タッカー
  • 裁ちバサミ、またはカッターナイフ
  • 接着剤

工具

  • 丸鋸
  • 差金
  • 水準器
  • メジャー
  • ハンマー
  • ソフトハンマー
  • 電動ドリルドライバー
  • シャベル


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このwikiHow記事について

Anthony "TC" Williams
共著者 ::
造園家
この記事の共著者 : Anthony "TC" Williams. アンソニー・TC・ウィリアムズはアイダホ州在住の造園家です。アイダホ州の造園企業登録会社、「Aqua Conservation Landscape & Irrigation」を設立し、オーナーを務めています。造園業界にて21年以上の経験を持ち、アイダホ州ボイシのアイダホ植物園などの造園プロジェクトに参加。アイダホ州登録独立請負業者で、元テキサス州認定散水設備士。 この記事は21,821回アクセスされました。
カテゴリ: 趣味・DIY
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