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この記事の共著者 : Laura Marusinec, MD. マルシネック医師はウィスコンシン小児科病院の小児科医で、病院内の臨床実務評議会に参加しています。1995年にウィスコンシン医科大学医学部にて医学博士号を取得後、1998年に同大学病院小児科にて臨床研修を修了。全米医療ライター協会と小児緊急治療学会の会員です。
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突き指は、指先が大きな衝撃を受けた時に生じる関節の捻挫の一種です。[1] 特に、バレーボールやバスケットボール、野球、アメリカンフットボール、ラグビーなどのスポーツでよく起こります。治療をせずに治ることもありますが、家で適切に対処すると早く治るかもしれません。場合によっては、関節の可動域と機能を元に戻すために病院での治療が必要になることもあります。
ステップ
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深刻な怪我ではないことを確認する 筋骨格系損傷の痛みの程度は、怪我の程度に比例するとは限りません。言い換えれば、痛みが激しいからといって、必ずしも深刻な怪我とは言えないでしょう。一般的に、突き指をすると初めはひどく痛みますが、指の脱臼や骨折ほど深刻な怪我ではありません。指の脱臼や重度の骨折の場合は、指がある程度曲がります。また、中程度の腫れやあざがあれば、骨折しているかもしれません。そのため、指がひどく痛み、指が不自然な角度に曲がっている場合や腫れやあざが生じた場合は、できるだけ早く病院で診察を受けましょう。そうでなければ、指を休ませて家で手当てをします。
- ただし、指の痛みやしびれ、脱力、腫れ、あざなどの症状が深刻な場合は、直ちに病院で診察を受けましょう。
- 通常、突き指をすると、指の関節を取り巻く靭帯が損傷し、圧縮によって関節の動きが低下します。
- 軽度の突き指は、一般的に1度の捻挫と見なされます。これは、靭帯が伸びているものの、裂けていない状態です。
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できるだけ指を休ませて辛抱強く待つ バスケットボールやバレーボール、野球などのスポーツでボールが指に当たると、突き指をすることがよくあります。このようなスポーツが原因で突き指をした場合は、怪我の程度によって、数日から数週間練習を休む必要があるでしょう。また、仕事の種類によっては、休みを取ったり、一時的に手や指をあまり使わない別の仕事に変えたりする必要があるかもしれません。一般的に、捻挫、筋違い、内出血、炎症を引き起こすほとんどの怪我は、患部をしばらく休ませると改善します。
- 突き指が治るまでは、物を掴んだり持ったりしづらくなるでしょう。利き手の指を怪我した場合は、キーボードの操作や字を書くことも難しくなるかもしれません。
- 突き指は、特定のスポーツだけでなく、ドアに指を挟むなどして家で起こることもよくあります。[2]
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氷で冷やす 突き指の痛みは、主に炎症によるものです。できるだけ早く冷やしましょう。冷やすと患部への血流が減り、腫れが軽減して神経線維が麻痺します。[3] 氷やジェルタイプの保冷剤、冷凍庫にある袋詰めの冷凍野菜(グリーンピースが最適です)など、凍ったものなら何を使ってもかまいません。何を使うにしても、痛みと腫れが軽減するまで、1時間ごとに10~15分ずつ冷やしましょう。数日経てば、冷やす必要はなくなるでしょう。
- 重力の影響を抑えて炎症をさらに軽減するために、指を冷やしながら、手や腕を枕に載せて高く上げましょう。
- 凍傷を防ぐために、必ず凍ったものに薄手のタオルを巻いてから指にあてましょう。
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短期的に抗炎症薬を服用する 突き指の炎症と痛みを抑えるもう1つの効果的な方法は、アスピリンやイブプロフェン(商品名:イブ)などの市販の非ステロイド性抗炎症薬を服用することです。[4] 非ステロイド性抗炎症薬は、体内の炎症カスケードのコントロールに役立ち、痛みや腫れを軽減します。ただし、非ステロイド性抗炎症薬や鎮痛薬は、胃や肝臓、腎臓に有害な副作用を起こす可能性があるため、通常は短期的に(2週間未満)服用する薬なので注意が必要です。胃の炎症や潰瘍のリスクを抑えるために、空腹時に非ステロイド性抗炎症薬を服用するのは避けましょう。
- ライ症候群のリスクがあるため、18歳未満の子供にアスピリンを服用させてはいけません。また、6か月未満の乳児にイブプロフェンを服用させないようにしましょう。
- 非ステロイド性抗炎症薬がなければ、アセトアミノフェン(商品名:タイレノール)などの鎮痛薬を服用すると突き指の痛みに効果的ですが、鎮痛薬に炎症を軽減する効果はありません。
- 飲み薬の代わりに、抗炎症作用や鎮痛作用があるクリームやジェルなどの塗り薬を怪我をした関節に塗っても良いでしょう。クリームやジェルは局所的に吸収されるので、胃に負担がかかりません。
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怪我をした指にバディテーピングをする 突き指が治るまで、怪我をした指と隣の指を一緒に巻くテーピング(バディテーピング)を行い、指の安定性を高めて更なる怪我を防ぎましょう。[5] 怪我をした指と似た大きさの隣の指に医療用テープを巻きます。きつく巻きすぎると、腫れが悪化して指への血流が悪くなる可能性があるので注意が必要です。水ぶくれを予防するために、指と指の間にコットンのガーゼを挟むと良いでしょう。
- 医療用テープがなければ、マスキングテープや粘着包帯、絶縁テープ、細いマジックテープ、弾性包帯などを使っても良いでしょう。
- 怪我をした指をしっかりと支えるには、医療用テープだけでなく木製やアルミニウム製のスプリントを使いましょう。アルミニウム製のスプリントは、指の大きさに合わせて曲げられるのでほとんどの指に使えます。
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病院で診察を受ける 怪我をした指を固定して休ませ、家庭で手当てをしたものの、1週間経っても痛みや腫れ、こわばりが改善しない場合は、病院で診察を受けましょう。突き指ではなく、指の長い骨にヒビが入っているか、疲労骨折している可能性があります。もしくは、関節の近くが剥離骨折しているかもしれません。剥離骨折は、骨に接している靱帯が伸びて骨の一部が剥がれてしまう怪我です。指が骨折していると、金属製のスプリントで指を固定する治療が行われ、数週間スプリントを装着したまま過ごすように指示されるでしょう。
- 病院では、痛みを引き起こす骨折やその他の病気、たとえば、変形性関節症(関節の間にある軟骨が擦り減ったことによる関節の変形)や骨粗しょう症(骨がもろくなる病気)、骨の感染症などを確認するために、手のレントゲン検査が行われるでしょう。
- 通常、細かいヒビは、腫れが引くまでレントゲン写真に写らないので注意が必要です。
- 怪我をした指の中や周りの腱、靭帯、軟骨の状態を確認するために、MRI検査が必要になるかもしれません。
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整体師やカイロプラクターの施術を受ける 整体師やカイロプラクターは、手と指の関節を含む脊椎関節と末梢関節の正常な動きと機能を取り戻す治療を行う関節の専門家です。突き指や軽い脱臼の場合は、整体師やカイロプラクターが徒手による関節マニピュレーションという施術を行い、関節の位置や詰まりを元に戻します。施術中に「パチン」という音や「ボキボキ」という音が聞こえるかもしれません。ほとんどの場合、施術を受けると症状がすぐに改善し、関節を動かしやすくなるでしょう。
- 1回の施術で痛みが完全に治まり、関節の可動域が元に戻ることもありますが、通常は、数回の施術を受けないと大きな効果を感じられないでしょう。
- 徒手による関節マニピュレーションは、骨折や感染症、炎症性関節炎(関節リウマチ)などの治療には適しません。
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整形外科で治療を受ける 症状が続いていたり悪化したりした場合や、突き指をした指の可動域が1、2週間経っても元に戻らない場合は、整形外科で治療を受けましょう。整形外科医も関節の専門家ですが、治りにくい関節の怪我を注射や手術で治療します。指を骨折して正常に治らないことが判明すると、簡単な手術が必要になるかもしれません。また、炎症を早く軽減して指の可動域を正常に戻すために、損傷した靭帯や腱の近くや中にステロイド剤を注射する治療が行われることもあります。[6]
- 最も一般的に使用されるステロイド剤は、プレドニゾロン、デキサメタゾン、トリアムシノロンです。
- ステロイド注射の副作用には、感染症、局所的な筋萎縮、神経の炎症や損傷などがあり、腱がもろくなることもあります。
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ポイント
- 握った拳をポキポキ鳴らす癖を長期間続けると、関節とその周りの軟組織が損傷する可能性があり、怪我をしやすくなるかもしれません。
- スポーツをする前に指にテーピングをすると、突き指や捻挫の予防になります。
- 運動選手の中には突き指を治そうとして指を引っ張る人がいますが、関節を動かす治療は経験が豊富な医療専門家に任せましょう。
- 怪我をしたら最初は冷やし、腫れが引いて内出血が治ったら温めましょう。
- 家にあるものと普通のテープを使って、スプリントで指を固定したりバディテーピングを行ったりすることも可能です。3Dプリンターで作ったスプリントと絶縁テープ、もしくは短い鉛筆などを使いましょう。
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出典
- ↑ http://www.assh.org/handcare/hand-arm-injuries/jammed-finger
- ↑ http://emedicine.medscape.com/article/98081-overview#a6
- ↑ https://www.urmc.rochester.edu/encyclopedia/content.aspx?ContentTypeID=1&ContentID=4483
- ↑ http://emedicine.medscape.com/article/98081-medication#2
- ↑ http://www.assh.org/handcare/hand-arm-injuries/jammed-finger
- ↑ http://www.mayoclinic.org/tests-procedures/cortisone-shots/basics/definition/prc-20014455
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