この記事の共著者 : Ashley Pritchard, MA. 高校、大学、そしてキャリアカウンセラーとして3年以上の経験を持つアシュリー・プリッチャードは、現在ニュージャージー州のフレンチタウン市にあるデラウエア・バレー・リージョナル高校にてスクールカウンセラーとアカデミックカウンセラーを務めています。コールドウェル大学にてスクールカウンセリング心理学(精神衛生学専攻)の修士号を、カリフォルニア大学アーバイン校にて独立系教育コンサルタントの認定資格を取得しています。
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素晴らしい生徒になるということは、単に良い成績を取ること以上に様々なメリットがあります。短期的には、より優秀な大学に入学できる可能性が高くなり、高額な奨学金を受けられるかもしれません。長期的には、学校で学んだことが人生の財産となり、どんな困難に直面してもそれを乗り越える助けとなるでしょう。
ステップ
方法 1
方法 1 の 4:効率的に学ぶ
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1勉強に集中できるように静かな場所を選びましょう。勉強に費やす時間が長いほど得られる知識が増えて成績も上がりますが、効率良く学んで勉強の質を高めることも大切です。携帯電話、テレビ、アップテンポまたは大音量の音楽、おしゃべりな友達や家族など、勉強の邪魔になるものを排除し、落ち着いて集中できる環境を整えましょう。[1]
- 静かに勉強できる場所がない場合は、音楽をかけずにノイズキャンセリングヘッドフォンをつけましょう。
- みんなが別のことをしている時に勉強しましょう。たとえば、昼食を早く済ませたら、図書館やあまり混んでいない静かな場所に行って勉強します。
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2先延ばしをせずに前向きに取り組みましょう。「後で勉強しよう」と考えがちですが、そのまま忘れてしまうことがよくあります。帰宅したらすぐに、または最後の授業が終わったらすぐに勉強に取り掛かりましょう。苦手な課題があれば最初に取り組み、前向きに勉強を続けます。[2]
- いつも先延ばしにする癖があるなら、友達や家族に見張ってもらいましょう。途中で部屋を覗いて勉強を1時間続けているか確認してもらっても良いでしょう。
- 難しい問題がわからなくて辛くなったら、肯定的なフレーズを繰り返しましょう。たとえば、「この方程式をマスターしてみせる」「次のテストでは満点を取ろう!」などと自分に言い聞かせます。
専門家情報スクールカウンセラーAshley Pritchard, MA
スクールカウンセラーやる気を持って勉強を続けられるように、自分の目標を思い出しましょう。今学期の成績を上げる、学年トップで卒業する、テストに合格するなど、勉強の目的は様々ですが、目標をしっかり設定すると達成に向けてまっすぐに進めるでしょう。目標に向かって着実に前進しているかを頻繁に確認し、順調に勉強を続けられる新しい方法を考えましょう。
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3短い休憩を取りましょう。脳を休ませて学んだ知識を消化する時間も必要なので、1時間ごとに10分間の休憩を取ります。特定の問題でつまづいたら、休憩を取る絶好の機会です。少し休んで気分をすっきりさせてからもう1度取り組みましょう。10分の休憩のつもりがダラダラして30分にならないように、携帯電話のタイマーをセットします。[3]
ポイント:休憩時間に軽いストレッチを行って、リフレッシュしましょう。 たとえば、背中、脚、腕を伸ばします。特に長時間座りっぱなしの場合は、ランジやジャンピングジャック、スクワットなど、その場でできる軽い運動を行っても良いでしょう。
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4各授業の予習をして質問を用意しましょう。次の日に教わる単元を確認し、授業の前に教科書を読んでおきます。予習しておけば授業の内容が頭に入りやすく、わからないところを授業中に質問できるでしょう。[4]
- 蛍光ペンで重要な箇所に印を付け、質問事項を付箋に書いて教科書に貼りましょう。
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5授業の内容をより深く理解するために、追加点がもらえる課題に取り組みましょう。追加点がもらえる課題や読書の宿題が出されたら、必ず提出します。たとえ成績がクラスのトップであっても、追加の課題に取り組めば内容をより深く理解できて、成績もさらに上がるでしょう。
- 成績があまり良くない場合は、追加点がもらえる課題はないか先生に聞きましょう。積極的に勉強する姿勢に先生も感心するでしょう。
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6試験やテストに向けて早めに準備しましょう。学年末試験のように大きな試験の場合は、数日~1週間前には試験勉強を始めます。勉強する内容ごとに時間を割り当てた試験勉強のスケジュールを立て、これに従って勉強を進めます。一夜漬けをしても脳は知識を完全に吸収できません。前日になって慌てて勉強を始めることがないようにしましょう。[5]
- 部活動や運動クラブに所属している場合は、試験勉強のために少し遅れる(または少し早く帰る)とコーチや先生に伝えましょう。大会や公演を控えているなどの理由で欠席が許されない場合は、そのようなイベントの前後に勉強する時間を多めに取って調整します。
- 脳を休ませるために、短い休憩時間をスケジュールに組み込みましょう。
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7テストや問題を自分で作りましょう。問題を自分で作るか誰かに作ってもらいます。様々な問題に取り組んで考えれば考えるほど学んだ知識が定着し、忘れにくくなります。
- たとえば、代数を勉強している場合は、友達に方程式をいくつか作ってもらい、それを解いてみましょう。試験の時間配分がいつもうまくいかない場合は、時間制限を設けて問題を解く練習をします。
- 国語や英語を勉強するには、適切な単語と様々な構文を使って文章を書く練習をしましょう。好きな映画の感想文を書いたり、興味があることについて自分の意見を書いたりすると楽しく勉強できるでしょう。
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8語彙力を鍛えるためにできるだけ多くの本を読みましょう。本を読むと語彙が増えて読解力が高まるので、難解な文章の宿題が出されたときに役立ちます。読書の習慣がない場合は、自分のレベルに合う本から読み始め、徐々に難しい本に挑戦しましょう。[6]
- 読書に熱中できるように興味がわく本を読みましょう。読書好きな友達に面白かった本を紹介してもらっても良いでしょう。
- 本以外の媒体(映画やテレビ、漫画など)での好き嫌いを考えて、好みのジャンルを決めましょう。学校や地域の図書館に行き、自分の好みを司書に伝えて本を推薦してもらいます。たとえば、「スーパーヒーロー映画やミステリー映画が好きなのですが、そのような本はありますか?」と聞いてみましょう。
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9新しく学んだ内容を理解するために、マインドマップ(頭の中で考えていることを図式化したもの)を作りましょう。マインドマップは、すでにある知識と新しく得た知識を結び付けるのに便利です。新しく学んだ内容に関連することを付け加えるので、理解が深まり覚えやすくなるでしょう。マインドマップは、大規模なプロジェクトのためにブレーンストーミング(複数人が自由な発想でアイデアを出し合い、新しいアイデアを生み出す手法)をする際に特に便利です。マインドマップを作るには、主題を中央に書きます。そこから様々な方向へ線を引き、その線の上に自分のアイデアを書きましょう。[7]
- できるだけ多くのアイデアを書きましょう。行き詰まったらいろいろと調べて情報を集めます。
- 単語または考え方を関連付ける方法としてマインドマップを活用しましょう。
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方法 2
方法 2 の 4:整理整頓する
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1夜寝る前に、必要なものを通学かばんに詰めましょう。次の日に学校で必要なものを揃えて、準備を整えます。教科書、ノート、ファイル、筆記用具、宿題、プリント、蛍光ペン、付箋、しおり、その他整理整頓に必要なものなどをカバンに詰めましょう。
- 毎日目につく場所に時間割を貼っておきましょう。特定の日に持って行くものがあればそれも書いておきます。どの授業があって何が必要かがはっきりわかるでしょう。
ポイント:前の晩に持ち物を用意しておくと朝慌てないので、忘れ物をしなくなるでしょう。
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2科目ごとにファイルを作り、資料やプリントをまとめましょう。こうすると片付けやすく、必要な時に見つけやすくなります。教材を整理しておくことはとても重要です。勉強に使うものをきちんと整理しておくと、成功に向けて一歩前進するでしょう。科目ごとにファイルを作ることから始めましょう。[8]
- 数学のプリントは数学のファイルに、国語のプリントは国語のファイルに、理科のプリントは理科のファイルに、という具合に整理します。
- ファイルを色分けするか見出しを付け、きちんと机の上に置くかカバンに入れます。必要なものを見つけやすくなるので、復習に使える時間が増えるでしょう。
- すべてのファイルにしおりを挟んでおくと、家に帰ってから今日勉強した部分を見つけやすくなるでしょう。
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3週単位の予定表に、宿題とその提出日を書き込みましょう。週単位の予定表やカレンダーに、宿題、テスト、定期試験、部活動などの大切な予定を書き込みます。こうすると時間を管理しやすくなるでしょう。終わらせた宿題や課題に印を付ければ、達成感を味わえます。
- 誕生日、特別な持ち物、勉強会の日付や時間などのその他の予定は、予定表の備考欄に書いておきましょう。
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4勉強に使うものをまとめておく場所を自宅や自分の部屋に設けましょう。筆記具、ファイル、紙、その他必要なものを1か所にまとめておくと見つけやすくなります。アイテムを種類別に分け、勉強机の引き出しにそれぞれしまいましょう。
- たとえば、1段目の引き出しには筆記具用、2段目にはホールパンチとホチキス、3段目にはプリンター用紙と日記帳、ファイルを収納します。
- 勉強机に引き出しが付いていない場合は、棚や鉛筆立て、空き箱、収納ボックスなどを机の上に置き、アイテムを種類別に収納しましょう。
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方法 3
方法 3 の 4:授業に集中する
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1ノートを取り、質問をして授業に集中しましょう。注意深く授業を聞くと内容を覚えやすくなり、成績が上がるかもしれません。先生が説明している時にはノートを取り、わからない点があれば手を挙げて質問しましょう。先生が言った一語一句をその通りに書くのではなく、自分の言葉に置き換え、自分なりの注釈を加えてノートを取りましょう。[9]
- たとえば、英語の先生が「ransack」の意味は「ひっかきまわして探すこと」と言った場合は、「ransackの同義語はpillage、海賊のような行為」などとノートに書きます。
- 質問をすればするほど、そのことについて深く理解できるでしょう。
- 先生は生徒に質問されることを期待しており、積極的に質問をするかどうかによってその生徒の印象が変わります。質問や発言で積極的に授業に参加していることが成績に影響する場合もあります。
- 集中して授業を受けましょう。先生のほうを向いて言うことに耳を傾け、ノートを取ります。気が散りやすい場合は、前の席に座りましょう。
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2授業中に気が散らないようにします。クラスメートの邪魔をしたり、邪魔されたりしないように気を付けましょう。気が散る原因になるものをできるだけ避けます。たとえば、お腹が空くと授業中にぼんやりしてしまう場合は、休み時間に何か食べておきましょう。
- 友達同士でメモを回していても関わらないようにします。話したいことがあっても、授業が終わるまで待ちましょう。
- 授業中にしょっちゅう邪魔をする友達がいても、冷たくするのはやめましょう。きちんと授業を受けたいと言い、休み時間や昼休みに話を聞くと伝えます。友達も理解して、同じように考えるようになるかもしれません。
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3暇な時間にノートを見直しましょう。機会がある度にノートを見直すようにすると、自分で書いたことを覚えやすくなります。法律学、経済学、工学、自然科学など、難しい科目を勉強している場合は、ノートを書き直すのも良い勉強になります。
ポイント:試験を控えている場合は夜寝る直前にノートを見直し、朝起きてすぐに再度見直しましょう。見直しをすればするほど忘れにくくなります。
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4毎晩7、8時間の睡眠を取りましょう。睡眠不足は集中力に悪影響を及ぼし、勉強への熱意が低下します。毎晩7、8時間の睡眠を心がけましょう。睡眠不足の場合は、スケジュールが許せば休み時間に20分くらいの昼寝をして補いましょう。
- 寝る1、2時間前にはテレビや携帯電話を見るのをやめ、読書や入浴、絵を描くなどリラックスできることを行いましょう。
- 寝不足の頭をすっきりさせるためにカフェインに頼るのはやめましょう。コーヒーやエナジードリンクをたくさん飲んだ後は元気になったような気がするかもしれませんが、根本的に睡眠不足の状態なのでほとんど集中することができません。[10]
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5食事をしっかりとって、体と心に栄養を与えましょう。様々な食品を食べて、各栄養素(タンパク質、炭水化物、脂肪など)をまんべんなく摂りましょう。間食には、果物や野菜、ナッツなどの自然食品を食べて、エネルギーを補給します。
ポイント:オメガ3脂肪酸を含む脂肪は、認知機能を高めるのに特に効果的です。[11] オメガ3脂肪酸を含む食品は、高脂肪の魚、くるみ、フラックスシード、チアシード、ほうれん草、バジルなどです。
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方法 4
方法 4 の 4:宿題に取り組む
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1できるだけ早く宿題に取り組みましょう。宿題が出るとうんざりするかもしれませんが、習ったことを復習し、テストや試験に備えるのに役立ちます。学校にいる間に宿題に取り組めば、わからないことを先生に質問できるでしょう。
- 宿題を手書きで仕上げなくてはいけない場合は、先生が指定した筆記具(黒のボールペンまたは鉛筆など)を使って、できるだけ読みやすい字で書きましょう。
- 慌てて宿題を終わらせるのではなく、忘れずに見直しをしましょう。
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2期限内に宿題を提出しましょう。良い成績を取るためには、提出日またはその前に宿題を提出する必要があります。提出期限を忘れないようにスケジュールに書き込んでおきましょう。色違いの付箋に宿題を書き、提出期限が迫っているものから順番に並べると、優先順位がわかりやすいでしょう。
- 提出期限を過ぎた宿題は減点する、または一切受け付けない先生もいます。学校の規則を読んで、宿題の提出が遅れた場合の減点について調べましょう。
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3宿題の目標を立て、達成したら自分にご褒美を与えましょう。特定の期日までに宿題を終わらせるために、現実的な目標を立てます。宿題を終わらせたらご褒美があると考えれば、やる気が出てきちんと提出できるでしょう。たとえば、「このプリントを早く終わらせたら、夕食前にギターを20分弾ける」と考えても良いでしょう。
- 現実的で達成できる範囲内の目標を立てましょう。たとえば、「20ページ読んで休憩してから残りの20ページを読む」というのは現実的ですが、「今日はこの本を読み終わるまで他のことは何もしない」というのは非現実的です。
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4友達や家族に宿題をチェックしてもらいましょう。他の人に宿題をチェックしてもらい、読みやすいか、表現がわかりやすいかを確認してもらいます。宿題は自分でしなくてはいけないので、宿題を丸写しされる心配のない友達を選びましょう。両親やきょうだいに頼む場合は、間違っているところを直さないように伝えます。直したほうが良い具体的な点についてアドバイスを求めましょう。次の点をチェックしてもらうと良いでしょう。
- 文法のミス
- 字の読みやすさ
- 問題(主題、テーマ)を理解して要領を得た解答をしているか
- 理解度(解答を見て、概念をどれくらい理解しているのかをチェックしてもらう)
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ポイント
- 集中できる時間帯は人によって異なります。自分が1番集中しやすい時間帯を見つけましょう。集中力を高めるために、時々休憩を取って頭をすっきりさせても良いでしょう。
- 勉強をするからといって1日中家にこもるのは避け、5~15分くらいの休憩を取って外に出ましょう。外の空気を吸うと頭がすっきりして、勉強に戻った時により集中できるでしょう。
注意事項
- 試験で悪い点を取ってもパニックになる必要はありません。誰でも悪い点を取ることがあり、優秀な生徒でもすべての試験で満点を取れるわけではありません。1回の試験で人生が決まることはないので、気持ちを切り替えて次の試験で頑張りましょう。
- 頻繁に成績を確認しましょう。インターネット上で成績を確認できる場合は、1週間ごとまたは重要な課題を提出した後などにチェックします。こうすると成績表や通知表をもらってから驚くことがないでしょう。未提出の課題、落第の可能性、点数の記録ミスなどを確認することもできます。
出典
- ↑ https://www.inc.com/lolly-daskal/10-smart-tips-to-prevent-distractions-and-sharpen-your-focus.html
- ↑ https://www.developgoodhabits.com/study-schedule/
- ↑ https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1745691612447308
- ↑ https://www.pace.edu/center-academic-excellence/learning-center/new-york-city-campus/musts-for-successful-study/read-your-textbook
- ↑ https://learningcenter.unc.edu/tips-and-tools/studying-101-study-smarter-not-harder/
- ↑ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4610292/
- ↑ https://www.readingrockets.org/strategies/concept_maps
- ↑ https://www.parenttoday.org/an-organized-student-is-a-successful-student/
- ↑ https://learningcenter.unc.edu/tips-and-tools/effective-note-taking-in-class/