既製品の絵の具を購入するのではなく、自分で作ってみましょう。低価格の材料を2~3用意するだけで準備は完了です。小麦粉またはコーンシロップを用いた絵の具は、子供でも安全に使うことができます。経験豊富なアーティストの人であれば、顔料とメディウム(結合剤)を混ぜ合わせて作ってみましょう。手作りした家具にはチョークペイントを、壁に塗る場合は小麦粉を基にした塗料を用いましょう。楽しみながら満足のいく色が出来上がり、出費も抑えられる素晴らしい方法です。是非試してみましょう。

方法 1 の 5:
小麦粉でドリップ・ペインティング用の絵の具を作る

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    小麦粉、水、塩をボウルで混ぜ合わせる 240ミリリットルのぬるま湯を大き目のボウルに注ぎます。その中に小麦粉(一般的な白色のもの)と食卓塩をそれぞれ340グラムずつ加えます。滑らかな液体になるまで、よくかき混ぜましょう。[1]
    • この方法で出来上がった絵の具は、乾きが速く、有害な物質も用いられていないので、どの年齢の子供でも安心して使うことができます。
    • 量を増やしたい(あるいは減らしたい)場合は、材料の分量を必要に応じて調整しましょう。分量の比率が狂ってしまわないよう注意することがポイントです。
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    絵の具を複数の容器に分ける 複数の小さめのボウルあるいはスクイズボトルに均等に絵の具を分けましょう。この作り方の絵の具であれば、密閉式のプラスチック袋も使用できます。[2]
    • ジップロック式の袋を使うと、角を1か所切り絞り袋のようにして、ドリップ・ペインティングの道具になります。容器を誤ってひっくり返し周囲を汚してしまう心配がなくなります。
  3. 3
    食用着色料を2滴加える 作りたい色を決め、食用着色料を2~3滴絵の具に混ぜましょう。それぞれの容器に異なる色を用意することで、様々な配色を作れるようにしましょう。[3]
    • 手に入らない着色料があった場合は、手元にある色を混ぜ合わせましょう。例えば、赤3滴と青1滴を混ぜ合わせると紫が出来上がります。
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    絵の具をかき混ぜて色を行き渡らせる 口の開いた容器で作っている場合は、スプーンなどでよくかき混ぜましょう。スクイズボトルやジップロック式の袋で作っているのであれば、密閉し、よく振りましょう(あるいはギュッと押しましょう)。色が均一に混ぜ合わさるまで続けます。[4]
    • ジップロック式の袋を使う場合は、口をわずかに開けておくことで空気を逃がしましょう。ただし、絵の具まで押し出してしまわないよう注意しましょう。
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    絵の具に水を加えて薄くのばす 小麦粉を用いて作った絵の具はどろりとしているように感じられるかもしれません。水を加えると薄まります。水を加えながら、お好みの加減になるまで、よくかき混ぜましょう。[5]
    • この絵の具に有害な物質は含まれていないので、指で直接触れたり、容器の中身をキャンバス上に注ぐようにして用いることもできます。
    • 既製品の絵の具よりも濃く出来上がるので、そのままの状態では筆で塗り伸ばしにくいかもしれません。
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    紙に塗り、残りは冷蔵する 水彩紙が最も適しています。画材などを取り扱っている店舗で購入可能です。木材パルプやコットンパルプで作られていて、通常の紙よりも丈夫です。その他にも、段ボール紙、カラーペーパー(カラーストック)、キャンバスも使うことができます。残ってしまった絵の具は密閉容器に入れ冷蔵庫で保管しましょう。
    • 2週間ほど保存することができますが、徐々に固くなっていきます。
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方法 2 の 5:
水彩絵の具を作る

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    砂糖と水を鍋で沸騰させる 鍋に240ミリリットルの水を注ぎましょう。その中に450グラムの砂糖(一般的な白色のもの)を加えます。強火にかけて沸騰させます。[6]
    • または、コーンシロップ(ライト)を購入しても良いでしょう。この場合は何も火にかける必要はありません。コーンシロップをその他の材料と混ぜ合わせれば完了です。
    • この方法で作る絵の具には有害な物質が含まれていないので子供でも安心して使うことができます。また、小麦粉を用いて作る絵の具よりも伸ばしやすく、既製品に似た絵の具が出来上がります。
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    火を弱めシロップ状になるまでよく混ぜる 水が沸騰し始めたら火を弱めます。3~5分ほど断続的にかき混ぜていると、砂糖がだんだんと溶けていきます。透明なシロップになったようであれば、火からおろしましょう。[7]
    • スプーンで中身をすくい上げ、溶けていない砂糖が残っていないか確認しましょう。
    • 火にかける時間が長いほど、冷めた時に、よりどろりとした質感になります。火にかけている時間が長すぎると焦げる恐れがあります。
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    重曹、コーンスターチ、ホワイトビネガー、シロップを混ぜる 鍋から大さじ1杯半分程度のシロップをボウルに移しましょう。そのボウルに44 ミリリットルのホワイトビネガーを加えます。さらに43グラムの重曹、コーンスターチもそれぞれ加えましょう。滑らかな液体状になるまでかき混ぜます。[8]
    • スーパーマーケットで材料はそろうでしょう。
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    小さな容器に絵の具を注ぐ ティーライトキャンドルのキャンドルホルダーといった小さめの容器に絵の具を注ぎます。作る色の数だけ、個別に容器を用意しましょう。[9]
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    食用着色料を2滴加える いくつか異なる色を用意すると、様々な色合いを作ることが出来るので便利でしょう。色が劇的に変わってしまわないよう、まずは2~3滴加えることから始めましょう。かき混ぜ、状態を確認してから必要に応じて付け足します。[10]
    • 見つからない色がある場合は、混ぜ合わせて自分で作ってみましょう。例えば、黄色2滴と赤1滴を混ぜ合わせるとオレンジになります。
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    爪楊枝で混ぜ合わせる 着色料がまんべんなく行き渡るまでよくかき混ぜましょう。容器1つ1つで新しい爪楊枝を使うことで、色の混入を防ぎましょう。出来上がったら、絵筆で紙に塗ってみましょう。水に対して丈夫な水彩紙が最も適しています。[11]
    • 色が混ざらないよう、使うたびに絵筆もすすぎましょう。
    • この作り方の絵の具は、既製品の水彩絵の具と質感が似ているので紙の上で他の色と混ぜ合わせることもできます。また、乾きが遅いという特徴も似ています。熱をあてると乾く速度が上がります。
    • 残った絵の具はしばらく保管しておくことができ、一般的に2~3週間は持ちます。カビが生えていることに気がついた時は、すぐに捨てましょう。
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方法 3 の 5:
アクリル絵の具または油絵具を混ぜる

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    防塵マスクを着用して防護する 顔料とメディウムを用いるので、防塵マスクまたは呼吸器系を保護することのできるマスクを着用しましょう。また、長袖の服を着用して腕も覆いましょう。[12]
    • カドミウムレッドといった金属が含まれている顔料を用いない限り、この作り方で出来上がった絵の具に有害な物質は含まれていません。ただ、直接肌に触れないよう注意しましょう。
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    顔料を平面に広げる 乾燥塗料タイプの顔料から必要な色を用意しましょう。大さじ1程をパレットや厚板といった平面に置きます。[13]
    • 顔料は画材を取り扱っている店舗で手に入ります。どの顔料も製品のパッケージに色が分かるよう(チタニウムホワイト、あるいはレッドアイロンなど)表記されています。
    • ガラスや石で作られている厚板がアーティストの間では広く用いられています。ホームセンターなどでプレキシガラスの板が手に入るかもしれません。
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    水2滴を加え滑らかに伸ばす 少量の水を加え適した濃度に整えましょう。まず、顔料を動かして中央に穴を開けます。ピペットや点眼容器を使って水を2~3滴、穴の中に落とします。[14]
    • 滑らかさが足りない顔料は、実際に用いた際、ざらざらとした見た目になることがあります。
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    パレットナイフで水と顔料を混ぜる パレットナイフあるいはゴムベラなどで水と顔料を混ぜ合わせましょう。滑らかなソースのような濃度になるまで混ぜ続けます。塊や粉のままの顔料が残らないように気をつけましょう。[15]
    • すぐには馴染まず塊が残ってしまうこともあります。また薄める機会はあるので、あまり焦る必要はありません。
    • 自分で絵の具を作ることが多いという人は、すり棒を買っておくと良いかもしれません。オンラインショップや画材専門店で探してみましょう。すり棒があると顔料を細かく砕き、均等に伸ばしやすくなります。
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    メディウムを加える まずは大さじ2を加えてみましょう。使うメディウムは、作ろうとしている絵の具の種類によって変わります。画材専門店では、複数の種類のアクリル絵の具用メディウムを取り扱っています。あるいは、油絵具を作るのであれば植物由来の油が必要になります。[16]
    • 薄く透明のアクリル絵の具を作るのであれば、グロスメディウムを用意しましょう。
    • 油絵具であれば、亜麻仁油、クルミ油、ケシ油を使ってみましょう。
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    よくかき混ぜ、必要に応じてメディウムを付け足す パレットナイフやゴムベラで顔料とメディウムをよくかき混ぜましょう。滑らかで、しっかりとした質感で、少し艶がでていれば適した濃度になった合図です。必要に応じてメディウムをさらに付け足し、お好みの濃度になるよう調整しましょう。[17]
    • メディウムは少しずつ加え、小まめに状態を確認しましょう。
    • 残ってしまった絵の具はアルミホイルに伸ばして、きつく包み、冷凍庫で保管すると2~3か月持ちます。
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方法 4 の 5:
家具にはチョークペイントを作る

  1. 1
    水と重曹をボウルで混ぜ合わせる 冷水44ミリリットルをボウルに注ぎます。必ず、室温の水道水を用いましょう。次に、110グラム程度の重曹を加えます。[18]
    • この方法で作った絵の具を家具に塗ると、あまりお金をかけずに、古く使い込まれた見た目に仕上げることができます。
    • この方法で作る絵の具に有害物質は含まれていませんが、飲み込んでしまうと、一時的に気分が悪くなるかもしれません。
    • 重曹の代わりにプラスター・オブ・パリスや仕上げ加工されていないグラウト材を用いることもできます。いずれも110グラムを用いましょう。[19]
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    滑らかになるまで材料を混ぜ合わせる スプーンなどを使い、ボウルの中で材料をかき混ぜましょう。重曹が溶けて馴染むまで続けます。滑らかな液体になるはずです。
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    ラテックス塗料と混ぜ合わせる ラテックス塗料を240ミリリットルほどボウルの中に注ぎましょう。色は何でも構いません。次に、重曹の混合液をこの塗料が入ったボウルに注ぎ込み、かくはん棒(かき混ぜ棒)でよく混ぜ合わせます。[20]
    • ラテックス塗料はホームセンターなどで販売されています。かならずラテックスと書かれているものを用いましょう。油性のものは成分が異なり、乾きも遅くなります。
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    刷毛や筆で家具の表面に塗る チョークペイントの塗り心地は、ラテックス塗料と同様に滑らかです。混ぜ合わせて出来上がったら、すぐに家具の表面に塗りましょう。チョークで塗られたような、使い古されたような見た目に仕上がります。[21]
    • チョークペイントは2~3時間で乾き始めます。丸1日ほど乾かしておくと安心です
    • 乾いた後は、180~220番の紙やすりで表面を擦っても良いでしょう。
    • 残ったチョークペイントは、一旦放置しておくと、ラテックスなので乾きます。乾くとそのまま捨てることができます。
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方法 5 の 5:
小麦粉を使って壁の塗料を作る

  1. 1
    水と小麦粉をボウルで混ぜる 冷水を用いましょう。470ミリリットルの水をボウルに注ぎます。その中に450グラムの小麦粉を加え、滑らかになるまでかき混ぜます。[22]
    • あまりお金をかけずに、壁などの表面に用いることのできるマットな(光沢なし)の塗料が出来上がります。また、有害な物質も含みません。
    • 既製品と似た質感で、塗った後、何年も持つでしょう。
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    350ミリリットルの水を鍋で沸騰させる 350ミリリットル程度の水を鍋に入れて火にかけます。強火にして沸騰させます。[23]
  3. 3
    火を弱めて混合物を加えペースト状にする 火を弱め、泡だて器など断続的にかき混ぜましょう。3~5分すると、どろりとしたペーストになっていきます。ペースト状に変わったタイミングで火からおろします。[24]
    • 十分な濃度があることを確認しましょう。薄く水っぽい状態だった場合は、さらに火にかけましょう。
  4. 4
    ペーストに470ミリリットルの冷水を加える ペーストが水っぽくなりすぎてしまわないよう、必ず冷水を加えましょう。ペーストをかき混ぜながら、ゆっくりと注ぎましょう。水によってペーストが絵の具のような濃度に変わっていきます。[25]
    • 急いで冷水を注ぐと、必要以上に薄まり、壁に塗ることのできる濃度ではなくなってしまいます。
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    ふるいにかけられた粘土とパウダーフィラーを別のボウルで混ぜ合わせる ふるいにかけられた粘土230グラム程度と、110グラムのパウダーフィラー(マイカや硫酸鉄など)をボウルで混ぜ合わせます。これらによって色と安定性が加わり、壁に塗った後の塗料の剥がれや、ひび割れを防ぎます。[26]
    • ふるいにかかった粘土はオンラインショップや造園業者などに問い合わせて探してみましょう。
    • パウダーフィラーはホームセンターで取り扱っていることもあります。また、オンラインショップで購入することもできます。
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    フィラーをペーストと混ぜる 粘土とフィラーの混合物をペーストに加え、よくかき混ぜましょう。材料がまんべんなく混ぜ合わさりお好みの濃度になるまで、かき混ぜ続けましょう。出来上がったら、刷毛などを使って通常のラテックス塗料や油絵具とおなじ要領で塗ることができます。[27]
    • 少し薄めたいという場合は、最大30分火にかけ、950ミリリットル程の亜麻仁油を加えましょう。触れるほどになるまで冷まし、塗ってみましょう。[28]
  7. 7
    塗料を使い、残ったものは密閉容器に入れて保管する 壁などの表面に刷毛で塗料を塗り、乾かしましょう。1時間ほどで乾き、24時間ほどで馴染みます。その後、もう1度重ねて塗ると、より美しく仕上がります。余ってしまった塗料は密閉式の容器(塗料用の缶など)に入れて、クローゼット、ガレージなどの場所で保管しましょう。
    • 適切に保管すると5~10年ほど持ちます。
    • 残った塗料は、そのまま乾かし固まったものを捨てても良いでしょう。
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ポイント

  • 様々な方法で絵の具(塗料)を手作りすることができるので、用途に最も合った方法を選びましょう。
  • 塗る面積に合わせて分量を調整し、無駄を省きましょう。
  • 衣類に染みを作ってしまわないようエプロンを着用しましょう。

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注意事項

  • 小さな子供が使う場合は、有機材料用いて絵の具を作りましょう。万が一口に入れてしまっても、無害です。
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必要なもの

ドリップ・ペインティング用の絵の具

  • ボウル
  • ぬるま湯240ミリリットル
  • 小麦粉340グラム
  • 食卓塩340グラム
  • スクイズボトルあるいはジップロック式のプラスチック袋
  • 食用着色料

水彩絵の具

  • ガスコンロ
  • 水240ミリリットル
  • 砂糖450グラム
  • ホワイトビネガー45ミリリットル
  • 重曹43グラム
  • コーンスターチ43グラム
  • ティーライトキャンドルのキャンドルホルダー
  • 食用着色料
  • 爪楊枝

アクリル絵の具または油絵の具を混ぜ合わせる

  • 防塵マスク
  • 顔料大さじ1程度
  • パレットナイフまたはゴムベラ
  • パレット、あるいは代わりになる台
  • ピペット
  • 液体のメディウム890ミリリットル

チョークペイント

  • 冷水44ミリリットル
  • 重曹110グラム
  • ボウル
  • ラテックス塗料
  • 塗料用のバケツまたはトレー
  • 絵筆

小麦粉を使った壁用の塗料

  • 冷水1.3リットル
  • 小麦粉450グラム
  • ボウル
  • スプーン
  • ガスコンロ
  • ふるいにかけられた粘土230グラム
  • パウダーフィラー(マイカなど)110グラム
  • 絵筆

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カテゴリ: 絵画・描画
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