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ピンク色なしにカラーパレットは完成しません。ピンク色は既製品の絵の具を購入することもできますが、異なる色を混ぜ合わせて簡単に自分で作れます。自分で作るのであれば好みの色合いに調整することも可能です。まずはお気に入りの赤を用意します。次に、白を加えるか薄めると、あっという間に様々な色合いの美しいピンク色が出来上がります。

方法 1
方法 1 の 2:

油絵具あるいはアクリル絵の具を混ぜる

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    赤を選ぶ 標準的な赤であれば、ほとんどがピンクを作る際に用いることができます。どの赤色も、種類によって出来上がるピンクの色合いが変わります。最も好みのピンクが見つかるまで、複数を試してみましょう。一般的な赤にはいくつかの特徴があるので、その特徴を考慮して選びましょう。[1]
    • カドミウムレッド(ライト、ミディアム、ディープがあります)を用いると、ややオレンジがかったピンクになります。
    • スカーレットレーキを用いると、とても明るいピンクになります。
    • アリザリンクリムゾンを用いたピンクは、やや青あるいは紫の色味が出ます。
    • ローズマダーは透明色で、薄めのピンク色を作る時に役立ちます。
    • ナフトールレッドも、透明色かつ明るいピンクが出来上がります。
    • キナクリドンは、青やグレーを混ぜてピンクの色合いを調整する時に適した赤です。白だけを混ぜ合わせると、かなり明るいピンク色になります。
    • アースレッド系(インディアンレッドやベネチアンレッドなど)もまたピンク色を作る際に用いることができます。自然な見た目になるでしょう。
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    白を選ぶ アクリル絵の具、油絵具、あるいはその他の不透明な塗料を使ってピンクを作る際は、白も必要になります。ただし、白にも違いがあります。まずは、チタニウムホワイトといった不透明な白を選ぶのが良いでしょう。ジンクホワイトといった透明な白色を用いると、赤の色味が明るく(淡く)なるだけで、ピンク色にはならないことがあります。[2]
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    赤と白を混ぜる パレットに赤と白の絵の具を少量出しましょう。まずは、わずかな量の赤を白に加え、よく混ぜてみます。同じ要領で、お好みの色合いになるまで少しずつ赤を足していきましょう。[3]
    • 白を赤に加えるという順序で行わないようにしましょう。赤を白に加える時と比べて時間がかかり、使用する絵の具の量も増えてしまいます。
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    ピンクの色味を抑えるための補色を加える 色の仕組みとして、黒を混ぜると色合いが生まれます。ただし、画家の多くは黒の代わりに補色を用いることで色合いを整えています。例えば、色相環で正反対に位置する色(この場合は緑系)を用いてみましょう。その隣の青系の色もまた、相性が良いでしょう。[4]
    • ピンクの色味を抑えるために用いる色が何であっても必ず少しずつピンクに加え、お好みの色合いになるまでかき混ぜていきましょう。
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方法 2
方法 2 の 2:

水彩絵の具を混ぜる

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    基調色を選ぶ 水彩絵の具には、美しいピンクを作ることのできる色が多数存在します。既存の色をあまり変えたくないという時は、少量の水で薄めて使いましょう。例えば下記を基調色として用いてみましょう。[5]
    • パーマネントローズ
    • キナクリドンローズ
    • ルビーレッド
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    基調色を薄めて色を明るくする 紙の白さを利用して絵の具の層(透明)に光を反射させることで水彩絵の具は機能します。つまり、より明るいピンクを作りたいのであれば、塗られた層がかなり透明になるよう、絵の具を充分な量の水で薄めればよいということになります。
    • 紙に塗る前に、パレットを使い、様々な水の量で薄めてみましょう。どのようなピンクに仕上がるのか見当がつきます。
    • また、事前に紙全体を水で濡らし、少量の赤で表面を塗ると紙全体がピンク色になります。
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    色相環の1つ飛ばした色を用いて陰影をつける チューブから出したままの色は、薄めると固有色のピンクとの相性がとても良いのですが、陰影をつける場合は、淡いコバルトブルーなどを使うようにしましょう。[6]
    • 色相環の1つ飛ばした色を使って陰影を使いましょう。黒を用いた時よりも豊かで、鮮やかな見た目になります。
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    暖色を用いてピンクを明るくする ピンクの前に紙に淡い暖色を塗っておくと、その上に重ねるピンクも暖かく明るい色合いになります。例えば黄色の下地が特に適しています。[7]
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    ピンクに赤を混ぜて深い色合いにする 基調色のピンクに濃厚さが足りないように感じられる際は、深めの赤を選びましょう。選んでおいたピンク系あるいはローズ系の赤と混ぜ合わせ、最後に好みの彩度になるまで薄めましょう。[8]
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ポイント

  • ペンキを用いる際は、アクリル絵の具や油絵具のポイントを参考にしましょう。
  • 家の壁の塗り替えといった的のために大量のピンク塗料が必要になる場合は、専門業者に色を混ぜ合わせる作業を依頼したほうが良いかもしれません。自分で行うと、途中で塗料が足りなくなった時に全く同じ色を再現できない恐れがあります。[9]
  • 色の組み合わせ次第では、白を用いずにピンク系の色が出来上がることもあります。例えばキナクリドンとハンザイエローを混ぜ合わせると、サーモンピンク系の色になります。好みのピンクを作ることができるか試してみましょう。[10]
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このwikiHow記事について

Jeanine Hattas Wilson
共著者 ::
壁画家
この記事の共著者 : Jeanine Hattas Wilson. 壁画家のジャニーン・ハタス・ウィルソンは、「Hattas Public Murals, Inc.」の社長です。壁画の制作、監督、設計、壁面塗装を専門とし、経験はほぼ20年。マーケット大学にて広告学の学士号を取得、ミルウォーキー美術大学にてアトリエ絵画を副専攻。フランス・パリのアテリエ・アーティエン、 ロサンゼルス造形美術学校で勉強し、さらにロバート・リベラーチェ、マイケル・シーゲル、ウィリアム・コクランなどの著名なアーティストに師事。現在のまでに、同社では約5000件の依頼を受け、家屋、商業施設、公共の場に壁画を描いています。 この記事は10,500回アクセスされました。
カテゴリ: 絵画・描画
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