緊急時に建物から避難する方法

3 パート:避難経路の計画を立てる建物から避難する事後検証を行う

火事、洪水、ガス漏れなどの非常事態が発生した際は、避難の準備をしなければなりません。学校や職場など、公共の場所であればどこでも、非常時に安全に避難するための計画を立てておくことが大切です。避難計画を作成して、それに沿って避難することで、できるだけ安全かつ速やかに、建物から退避しやすくなります。予め避難計画を立てて、建物内の各区域の最寄りの非常口を書き留めておきましょう。避難を開始したら、必ず決められた避難手順を守り、遅れることがないように、早めに避難しましょう。

パート 1
避難経路の計画を立てる

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    避難計画を確認する 一般的に、オフィスビル、ホテル、レストラン、その他の商業施設などには、避難計画と手順が予め準備されています。このような建物にいる場合は、建物の管理責任者に、避難方法について問い合わせましょう。[1]
    • 建物のドア、ロビーや階段の壁などに掲示されている避難経路図を確認しましょう。
    • 自分のオフィスの避難計画を確認したい場合は、上司や担当部署の責任者に問い合わせて、非常時に誰がどの役割を担うのかを確認しましょう。
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    安全な避難経路を把握する 非常時に、建物内の人が最も安全に外へと避難できる経路を把握しましょう。建築図面を確認して、皆が最寄りの非常口から、安全かつ速やかに避難するための計画を作成します。[2]
    • キッチンや大きな窓がある場所などを通る経路は、潜在的な危険があるため、避けましょう。キッチンでガス漏れが発生したり、窓ガラスが割れるなどの可能性があるため、これらを避難経路にすると、事態を悪化させるリスクがあります。
    • エレベーターなどの機械設備は、故障して、避難者を危険にさらす可能性があります。できる限り階段で避難しましょう。
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    避難経路を分かりやすく表示する 建物外に出るための非常口の場所を、皆に分かるように、はっきりと表示しましょう。建物全体に避難経路図を掲示して、非常口には、「非常口」とはっきり書かれた案内板を設置します。[3]
    • 内廊下などの、自然の光があまりない場所には、避難者が最寄りの非常口へと向かいやすいように、自発光テープを床に貼るとよいかもしれません。
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    避難計画を周知する 建物の利用者に避難計画を周知徹底しましょう。各自が最寄りの非常口を把握できる措置を講じて、安全に避難するための順守事項(「エレベーターを利用しない」など)を伝えます。[4]
    • 建物が広く、利用者の人数が多い場合は、誘導員を任命して、非常時に避難者を誘導してもらうとよいかもしれません。

パート 2
建物から避難する

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    状況を把握する 可能であれば、避難を開始する前に、なぜ避難しなければならないのか、状況を把握しましょう。そうすれば、臨機応変に避難計画を修正しやすくなります。[5]
    • 例えば、火事で最寄りの非常口が塞がってしまった場合は、遠くても、火とは反対側にある非常口へと向かうべきだと判断できます。
    • 爆発物が仕掛けられたり、武装した人間が侵入するなどの能動的な脅威が発生した場合は、避難を開始する前に、警察や消防などの専門機関からの指示を受けましょう。
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    速やかに非常口へと向かう 避難しなければならないと判断したら、速やかに非常口へと向かいましょう。パニックを起こすと、集団の統率が乱れて危険が増す恐れがあるため、落ち着いて行動することを心掛けましょう。[6]
    • すぐ手の届く範囲にある物以外を持ち出そうとしてはいけません。避難が必要な状況で、バッグに物を詰めたり、別の部屋に物を取りに行ったりすることは危険です。既に携帯している物、持ち出す準備ができているバッグやかばん、手の届く範囲にある物のみを持っていきましょう。
    • 可能であれば、「非常口」の表示がある最寄りの出口から避難しましょう。どうしても正規の非常口を利用できない場合は、建物から出るための別の経路(窓など)を探します。
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    建物から離れる 外に出たら、建物から安全な距離を取ります。状況に応じて、警察や消防が立入禁止テープを張って、安全な距離を示すかもしれません。[7]
    • 避難計画で指定された集合場所で他の人と合流することになっているならば、直接そこに向かいましょう。
    • さまざまな緊急事態ごとに、集合場所に必要な広さを検討します。火事の場合は、建物の電気系統の異常よりも、広い集合場所が必要になるでしょう。避難の理由に基づいて、必要な広さを考慮しましょう。
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    警察や消防に報告をする 建物から安全な距離へと移動したら、警察や消防などに無事避難できたことを報告して、次にすべきことを考えます。また、避難中に怪我をした場合は、この時点で、救護者や救急隊員などに知らせましょう。[8]
    • 警察や消防が現場にいなければ、必要に応じて110番や119番をし、考えられる危険について報告して、どのように対応すべきか指示を仰ぎましょう。

パート 3
事後検証を行う

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    許可を得る 再び建物に入る前に、必ず警察や消防などに、建物内の危険が取り除かれて、入っても安全であることを確認して、立入許可をもらいましょう。当局による検証が済んでいない建物には、入ってはいけません。[9]
    • 避難後に、現場から離れた場所に退避させられた場合は、建物の管理責任者や地元当局に電話して、建物に入っても大丈夫かを確認しましょう。
    • 「私たちは、緊急避難をしました。もう建物に入っても大丈夫かを教えてください。」などのように問い合わせを行います。
    • さらに、「避難後初めて建物に入るときに、注意することはありますか?」などと聞くとよいでしょう。
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    損壊状況を把握する 建物に物理的な損壊があれば、損壊状況と損壊や紛失の可能性がある物を詳細にメモしましょう。どんなに些細な損壊でも、建物の管理責任者や当局に報告します。その建物の所有者であれば、保険会社にも連絡します。[10]
    • 損壊した物だけでなく、紛失や盗難の疑いがある物も記録します。
    • 保険会社に請求する場合に備えて、損壊状況をメモだけでなく、写真やビデオでも記録しましょう。
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    避難計画を更新する 避難の経験を教訓として、避難計画の不備を点検しましょう。機会があれば、避難者に会って、避難を遅延させたり、停滞させた障害や事象が無かったか、聞き取りを実施します。その内容に応じて、避難計画を更新しましょう。
    • 避難が際立って遅れた経路があれば、別の経路を検討したり、避難者数が均等になるように、別の非常口に振り分けます。
    • 発見した問題点に対処するため、避難者達で総括を行い、将来のための改善案を提案しましょう。

ポイント

  • 一酸化炭素検知器、火災警報器、非常通話装置や通報システムなどの非常時用設備の定期点検を実施しましょう。
  • 避難指示が出てから、避難までに時間をかければかけるほど、危険が増します。速やかに避難することを心掛けましょう。
  • 可能な限り、決まった避難手順を順守しましょう。緊急時に、物理的に手順に従うことが不可能な場合にのみ、避難計画を変更します。
  • 建物内にひとつ、または複数の救急箱を設置することを検討しましょう。実際の非常時に、建物から出られなかったり、直ちに救急救命士の措置を受けられない場合に、救急箱は役に立ちます。
  • 消火器が近くにあれば、「PASS」の手順で使用します。これは、まず消火器を手に取り、「Pull(ピンを引き抜く)」、「Aim(火元の低いところを狙う)」、「Squeeze(レバーを握る)」、「Sweep(左右に動かす)」という手順です。噴射を止めるには、噴射レバーまたはボタンを離します。火の勢いが強い場合には、消化器の使用は避難のためだけに留めましょう。
  • 台風などの自然災害の場合には、建物から避難することは得策でないかもしれません。できるだけ深く、窓のない最寄りの地下室を探します。低い姿勢をとり、体を何かで覆って、その姿勢を保ちましょう。

記事の情報

カテゴリ: 住まいと暮らし・ガーデニング

他言語版:

English: Evacuate a Building in an Emergency

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