緯度と経度(経緯度)は、地球上のある地点の位置を示す方法のひとつです。地図の経緯度の読み方がわかれば、地図上のあらゆる点の地理座標を特定できます。オンラインの地図ならば、クリックひとつで簡単に経緯度を特定できますが、紙の地図で経緯度を特定する方法を知っておけば役に立つ場面もあるでしょう。正確に経緯度を読み取るには、まず、この座標表現の背景にある基本的な考え方について知る必要があります。基本をおさえたら、地図上の経緯度を表す印を特定し、ある地点の正確な位置を示す方法を学びましょう。

パート 1 の 2:
緯度と経度について理解する

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    緯度の考え方 緯度とは、両極のちょうど中間点を通る架空の水平線である赤道から見て、北側へ、あるいは南側へ、どの程度離れているかを示すものです。地球は赤道の南北で、180の緯線(緯度線)に区分されています。緯線は赤道と平行に地球を一周しており、赤道の北に90、南に90の緯線が引かれています。[1]
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    経度の定義 経度とは、北極点から南極点にかけて地球表面上を通る垂直線(本初子午線)から見て、東側へ、あるいは西側へ、どの程度離れているかを示すものです。経線(経度線)は北極点から南極点まで続く何本もの垂直線で、同じ経線上の地点はすべて同じ時刻に正午を迎えることから、子午線とも呼ばれます。本初子午線を中心として360本(東側に180本、西側に180本)の経線が引かれています。[2]
    • 本初子午線と真向かいの経線(経度180度線)は反子午線(anti-meridian)と呼ばれます。[3]
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    経緯度を表す単位について 経度や緯度は通常、度(°)、分(′)、秒(″)で表されます。ある経線から隣の経線への距離、あるいは、ある緯線から隣の緯線への距離は1°(1度)です。さらに正確な位置を表すため、1度は60分、1分は60秒に分けられます(1度は3600秒となります)。[4]
    • 緯度や経度は、マイルやキロメートルのような絶対単位ではなく、角度で表されます。これは地球が球体であるためです。緯度1度あたりの距離は一定(60海里=およそ111.12km)ですが、地球の形状により、経度1度あたりの距離は極地に近づくにつれて短くなります。[5]
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    経度0度、緯度0度との位置関係から、緯度・経度を測定する 緯度は南北どちらとも、緯度0度に当たる赤道を起点とします。同じく、経度の場合は経度0度を表す本初子午線が起点になります。緯度や経度の単位はすべて、起点からどちらの方向にどれだけ離れているか、というかたちで表します。[6]
    • たとえば、北極点は北緯90度、つまり、赤道から北に90度のところに位置します。
    • 反子午線は本初子午線から東に180度、かつ西に180度のところに位置します。
    • エジプトのギザにある大スフィンクスの位置は、北緯29度58分31秒、東経31度8分15秒(29°58′31″N, 31°8′15″E)です。つまり、緯度は赤道から北に30度の緯線よりもやや南、経度は本初子午線から東に31度の経線のやや東の地点ということになります。
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パート 2 の 2:
地図上で経度緯度座標を特定する

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    緯線・経線の引かれた地図を用意する すべての地図に経緯度が表示されているわけではありません。世界地図など広域の地図や、狭域の地図でも地形を精密に表すのを目的とした地形図などでは、経緯度が示されている場合がほとんどです。アメリカ国内ならば大半の地域について、アメリカ地質調査所(USGS)が詳細な地形図を提供しています(経線・緯線が示された日本の地図は、国土地理院などで確認できます)。
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    調べたい地点を特定する 地図を見て、座標を確認したい地点や地域を探しましょう。その場所に画鋲を留めたり鉛筆で印をつけたりして、すぐわかるようにしておきます。
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    緯度や経度の表示を確認する 緯度は地図上に、地図の左右方向に等間隔で引かれた水平線で表されています。経度は地図の上下方向に等間隔で引かれた垂直線で表されています。各線の座標を示す数値が地図の縁に書かれているので確認しましょう。この数値を「目盛り」と言います。[7]
    • 緯度目盛り(緯度を表す数値)は地図の東西の端に、経度目盛り(経度を表す数値)は地図の南北の端に書かれています。
    • 地図の縮尺によっては、1度単位よりも細かな数値の目盛りがついています。たとえば、1度単位ではなく1分ごとに目盛りが振られているのです(例:32度0分、32度1分……)。
    • 地図には、その地点の緯度が赤道の北なのか南なのか、経度が本初子午線の東なのか西なのかも示されています。
    • ユニバーサル横メルカトル図法(UTM)の線を、経線や緯線と取り違えないように注意しましょう。UTMも、グリッド(格子)で地図上の座標を表す方法のひとつです。UTMの数値は通常、地図の端に経緯度の目盛りよりも小さな文字で書かれており、「度(°)」の表記もありません。UTMのグリッド線は、経線や緯線とは異なる色で示されている場合もあります。
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    定規を使って目的の地点の緯線を引く 定規と鉛筆を使い、座標を調べたい地点から地図の東西、いずれか近いほうの端に向かって水平な線を引きます。線が近くの緯線と平行になるように注意しましょう。
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    同じ地点の経線を引く 定規と鉛筆を使い、先ほどと同じ地点から地図の南北、いずれか近いほうの端に向かってまっすぐに垂直線を引きます。線が近くの経線と平行になるように注意しましょう。
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    目盛りを参考に、調べたい地点の経緯度を推定する 地図の縮尺によっては、地点の座標を分単位まで推定できることもあります。調べる地点の経線、緯線が、地図の端の座標線と接しているところを確認し、近くの目盛りとの位置関係から座標を推定しましょう。
    • 地図に秒が示されているならば、調べる地点の経緯線が地図の端の目盛りと触れる場所に近い秒を確認します。たとえば、調べる地点の経線が北緯30度20分の線よりも5秒ほど上(北)ならば、その地点の緯度はおよそ北緯32度20分5秒(32°20′5″N)となります。
    • 分は示されているけれど秒は示されていない地図では、各分の目盛りを10等分することで、6秒単位の経緯度を推定できます。経線が東経120度14分よりも、目盛りの10分の2ほど左(東)ならば、その地点の経度はおよそ東経120度14分12秒(120°14′12″E)となります。
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    2つの推定結果を合わせ、座標を特定する 経線と緯線が交わり合う一点が地理座標です。上のステップで求めた緯度と経度を組み合わせましょう(例:北緯32度20分5秒、東経120度14分12秒/32°20′5″N、120°14′12″E)。[8]
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カテゴリ: 地理学
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