耳に液体が入るとうっとうしいものですが、そのまま我慢する必要はありません。通常そのような液体は自然に流れ出しますが、簡単な方法で排出を促すことができます。簡単な処置を施して液体を除去する方法や点耳薬やドライヤーを使って耳の中を乾かす方法があります。ただし、耳の感染症が疑われる場合には医療機関で適切な治療を受けましょう。

方法 1 の 3:
耳を乾かす

  1. 1
    過酸化水素で耳をきれいにします。過酸化水素を耳用スポイトの半分まで入れます。液体が入った耳が上に向くように頭を傾けましょう。パチパチという音がなくなったら(通常5分以内)耳を下に向けます。その際、耳たぶを引っ張ると水分が流れやすくなるでしょう。[1]

    ポイント:過酸化水素には液体の蒸発を促す効果があり、液体の排出を妨げる耳垢を除去することもできます。

  2. 2
    耳の中を乾燥させる点耳薬を使います。ドラッグストアや薬局で取り扱っています。通常この薬液には耳用スポイトがセットになっていますが、そうでなければ耳用スポイトを別に購入しましょう。イソプロピルアルコールとホワイトビネガーを1:1の割合で混ぜて手作りすることもできます。[2]

    点耳薬の使い方

    点耳薬を室温に戻す:薬剤の温度が高すぎたり低すぎたりすると、眩暈を起こす恐れがあります。パンツのポケットに点耳薬を入れ、30分間歩き回って温度を調整しましょう。

    使用方法を確認する:添付の使用方法を必ず読み、副作用の可能性についても確認しておきましょう。

    使用期限を確認する:使用期限を過ぎた点耳薬を使ってはいけません。

    友人に手伝ってもらう:点耳薬を自分でさすのは難しいので、誰かに協力してもらいましょう。

    大人や10代の少年少女の場合: 耳を上に向けてタオルの上に頭を置きます。友人に協力してもらい、耳たぶを上外側に引っ張りながら適切な量の薬液を外耳道に入れてもらいます。薬液が中に入るように耳を押したまま1~2分待ちましょう。

    子供の場合: 耳を上に向けてタオルの上に頭を置きます。耳管がまっすぐになるように耳たぶを下外側に引っ張りながら、適切な量の薬液を垂らしましょう。耳を押したまま2~3分待ちます。

    両耳に点耳薬をさす場合: 片方の耳にさして5分間待つか、点耳薬をさした耳をコットンで塞いでから反対側の耳を処置します。[3]

  3. 3
    ドライヤーで耳に風をあてます。ドライヤーの温度と風量を最低に設定し、耳から15㎝程度離して冷風をあてましょう。耳に溜まっている液体を部分的に乾かすことができます。[4]
  4. 4
    水泳やシャワーのあとは耳の外側についた水分をタオルで拭きましょう。
    タオルを耳の中に入れるのはやめましょう。
    耳の外側だけをタオルで拭き、水分が耳に溜まるのを防ぎます。[5]
  5. 5
    綿棒やティッシュペーパーを耳に入れるのはやめましょう。耳を刺激したり傷つけたりする危険があり、感染症のリスクが高まります。自分で液体を取り除けない場合は、医療機関で処置してもらいましょう。[6]
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方法 2 の 3:
液体を除去する

  1. 1
    頭を傾けながら耳たぶを引っ張ります。耳が下に向くように頭を傾け、耳たぶと耳介軟骨を別の方向へ引っ張って耳を広げます。こうすると液体の排出を促すことができます。必要に応じて反対側の耳も同じように行います。[7]
    • 水泳やシャワーの後、この方法で耳に入った水分を除去することができます。
  2. 2
    手で真空状態を作り出し液体を除去します。手の平を耳にしっかりあて、数回押してから手を離します。その後、液体が流れ出すように頭を傾けましょう。[8]
  3. 3
    バルサルバ法を穏やかに行って圧力を和らげます。息を吸って止め、指2本で鼻をつまみます。鼻から息を出すようにして耳管に空気を送り込みましょう。
    うまく耳抜きできるとポンという音を感じます。
    耳を下に向け液体を排出します。[9]
    • 耳感染症の疑いがある場合は、バルサルバ法で耳抜きをするのはやめましょう。
    • 鼻に空気を送る際はゆっくり行いましょう。勢いよく空気を送ると鼻血を引き起こすことがあります。
  4. 4
    鼻をつまみながらあくびをして液体を喉に流します。指で鼻をつまみ鼻孔を閉じ、深いあくびを数回続けて繰り返しましょう。こうすると、耳に入った液体が喉のほうへ流れることがあります。[10]
  5. 5
    耳を下に向けて横たわります。耳を下にして横向きに寝ます。耳をタオル、枕、布の上に置き、数分すると耳から液体が流れ出してくるでしょう。そのまま仮眠をとったり、夜寝る際に行ったりすることもできます。[11]
  6. 6
    ガムや食べ物を噛みましょう。物を噛むと耳管が開くことがあります。液体が流れ出すように、
    噛みながら頭を傾けましょう。
    ガムや食べ物がなければ噛むふりをしてみましょう。[12]
    • 硬い飴をなめても同様の効果を得られます。
  7. 7
    蒸気トリートメントで液体を緩めます。熱いシャワーを長く浴びると耳の中の液体が緩まる場合もありますが、そうでなければ蒸気トリートメントで液体を緩めて流れやすくしましょう。ボウルに熱湯を注ぎ、ボウルに顔を近づけ頭からタオルをかぶります。5~10分間蒸気を吸い込みましょう。その後耳を横に向けて液体を排出します。[13]

    家庭で行う蒸気トリートメント
    蒸気の立った熱湯をボウルに入れます。好みに応じてカモミールやティーツリーなど消炎作用のあるオイルを加えることもできます。[14] 頭からすっぽりタオルをかぶり、ボウルに顔を近づけて 5~10分間蒸気を吸い込みます。その後、耳を横に向けて液体を排出しましょう。
    注意事項:蒸気はとても熱いので、扱う際は常に注意しましょう。顔を蒸気に近づける前に手をかざして温度を確認しましょう。[15]

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方法 3 の 3:
原因となる病気を治療する

  1. 1
    副鼻腔感染症や風邪を患っている場合は充血除去剤で手当てします。充血除去剤で耳から液体が自然に流れ出します。添付の説明書に従って充血除去剤を使用・服用しましょう。市販の充血除去剤には、パブロン鼻炎カプセルやナシビンMスプレーなどの錠剤または点鼻薬があります。[16]

    充血除去剤の使用・服用に注意が必要な場合
    残念ながら、すべての人が安全に充血除去剤を使用・服用できるわけではありません。充血除去剤を必要とする状態で次の病気や症状に該当する場合は、使用・服用を始める前に必ず医師に相談しましょう。
    妊娠中または授乳中の女性: 充血除去剤の多くは、妊娠中または授乳中の女性の短期使用について危険性が認められていませんが、[17] 成分が異なる充血除去剤もあるため、安全に使用・服用できる充血除去剤を医師に確認しましょう。
    別の薬を服用している場合:充血除去剤と別の薬を併用すると、有害な相互作用を起こす可能性があります。
    糖尿病:充血除去剤の服用は血糖値の上昇につながる傾向があります。
    高血圧: 充血除去剤は血管を収縮して鼻の炎症を抑えるため、ほかの血管に作用すると血圧上昇につながる危険があります。高血圧でも安全に服用できる風邪薬を選びましょう。[18]
    甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症: 一般的な充血除去剤の有効成分であるプソイドエフェドリン塩酸塩は、甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症の症状の多くを悪化させる可能性があります。[19]
    緑内障:充血除去剤は、一般的な開放隅角緑内障にはさほど影響がありません。ただし、充血除去剤は瞳孔拡張や隅角の閉塞につながるため、閉塞隅角緑内障の場合は注意が必要です。

  2. 2
    3~4日しても耳から液体が排出されない場合は、医師の診察を受けましょう。プレドニンやメドロールなどのコルチゾン錠剤を医師が処方する場合もあります。医師の指示に従って服用すると3~4日で耳の液体を排出できるでしょう。[20]
    • この薬は耳管の炎症を和らげるので、耳に詰まった液体が自然に流出します。
  3. 3
    抗生物質が処方された場合は、医師の指示に従って服用します。抗生物質を大人が服用する場合もありますが、特に子供にとっては重要です。抗生物質は感染症治療に効果があるだけではなく、新たな感染を予防する効果もあります。[21]
  4. 4
    風邪をひいたわけでもなく片方の耳にだけ液体が生じた場合は、医師に腫瘍の有無を確認してもらいましょう。思い当たる原因がなく、突然片方の耳にだけ液体が生じた場合は、良性腫瘍や癌などの腫瘍の疑いがあります。かかりつけ医に
    専門病院
    への紹介状を書いてもらいましょう。専門病院で癌検査を受けることができます。[22]
    • 専門病院では医師による診察のほか血液検査が行われ、腫瘍の疑いがあれば、局所麻酔下で検査のための検体の採取が行われます。MRI検査が行われる場合もあります。[23]
  5. 5
    他の方法で液体を除去できない場合は外科的治療を受けましょう。耳から液体を完全に除去するには時間がかかるため、耳にチューブを入れる場合もあります。耳が治ったら医師がチューブを外します。術後の経過観察のため、その後も定期的に診察を受けます。[24]
    • 子供は4~6か月間耳にチューブを入れることがありますが、大人は4~6週間ほどです。
    • チューブ挿入手術は麻酔を必要としますが、通常クリニックなどでの外来手術(日帰り)になります。多くの場合チューブは自然に外れますが、外来で麻酔を使わずに抜去することもあります。
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ポイント

  • ほとんどの場合、液体は耳から自然に流れ出ます。耳に溜まった液体が感染症の原因になる恐れもあるため、3~4日経っても液体が排出されない場合は医師の診察を受けましょう。
  • 子供や乳幼児の耳の中に液体があるようなら病院に連れていきましょう。

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注意事項

  • 綿棒やそのほかの異物を耳に入れると鼓膜を傷つける恐れがあり、聴覚障害につながる危険があります。
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このwikiHow記事について

Payam Daneshrad, MD
共著者 ::
認定耳鼻咽喉科医
この記事の共著者 : Payam Daneshrad, MD. 認定耳鼻咽喉科医、顔面形成外科医(認定資格取得予定)のパヤム・ダネシュラド医師はカリフォルニア州ロサンゼルスにある「DaneshradClinic」の経営者兼運営者です。 成人と小児を対象とした鼻咽喉科・頭頸部外科治療、鼻腔パッキング手術、低侵襲経蝶形骨洞手術、いびき治療を専門としており、経験は19年以上。最新技術を使い扁桃摘出術、アデノイド切除、甲状腺摘出術、副甲状腺摘出術を行っています。カリフォルニア大学バークレー校にて学士課程を修了し首席で卒業。テュレーン大学医学部にて医学博士号を取得。在学時に医学優等生協会AOAへの入会、そしてテュレーン大学トゥレーン大学公衆衛生学への入学が認められました。南カリフォルニアにて医療訓練を受け、現在は同大学の臨床准教授を務めるほか、ロサンゼルス・スパークス(米国女子プロバスケットボールチーム)とロヨラ・メリーマウント大学の運動部担当の耳鼻咽喉科医及び顔面形成外科医としても活躍。 この記事は12,159回アクセスされました。
カテゴリ: 健康
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