肋骨を痛めた時の対処方法

2 パート:応急対応病院へ行く

咳やくしゃみ、深呼吸をした時、または上半身をひねったり曲げたりした時に痛みを感じたなら、肋骨を痛めているかもしれません。自宅療養も可能ですが、痛みが耐えられないくらいひどい時には専門家に相談しましょう。痛み止めを服用し、深呼吸しても痛みが治まらない場合には病院へ行くのが良いでしょう。

パート 1
応急対応

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    まずは肋骨が折れていないことを確認しましょう。肋骨の打撲やひびは「損傷」には違いありませんが、骨自体は正常な位置に保たれているはずです。一方、骨折の場合は、折れた骨がずれて肺などの臓器に突き刺さる恐れがあるため大変危険です。自宅で治療する前に、肋骨が折れていないことを必ず確認しましょう。
    • 肋骨周辺を軽く撫でてみましょう。ひびが入ったり打撲したりしていれば、肋骨の辺りが腫れているように感じるかもしれません。しかし、大きな隆起や窪みは見られないはずです。骨折が疑われる場合には、すぐに病院へ行きましょう。
    • 動揺胸郭(フレイルチェスト)には注意をしましょう。動揺胸郭は3本以上の隣り合う肋骨を骨折した時に起こり、呼吸が極めて困難になります。[1]肋骨を2本以上痛めたような感覚があり、深呼吸できない場合は病院へ行きましょう。
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    患部を冷やしましょう。肋骨を冷やすことによって痛みや腫れを和らげ、傷ついた組織の治癒を早めることができます。温湿布を張りたくなっても、怪我をしてから始めの72時間は冷やすことに徹しましょう。
    • 袋入り冷凍野菜(グリーンピースやコーン等)を探すか、砕いた氷をファスナー付きの食品保存用袋に入れましょう。それをタオルもしくはTシャツで包み、打撲した部位に当てて冷やします。
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    痛み止めを服用しましょう。呼吸をするごとに患部が痛むようなら、痛みを抑えるとだいぶ気分が良くなるでしょう。アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、アセトアミノフェン等の市販薬を使用上の注意を守って服用しましょう。ただし、イブプロフェンは回復を遅らせる恐れがあるため、怪我から48時間以上が経過してから服用します。
    • 19歳未満の人はライ症候群にかかる可能性があるため、アスピリン以外の薬を服用しましょう。
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    休息しましょう。呼吸をするだけで患部が痛む場合は特に、今は体に負担をかけてはいけません。回復を促すために一番大切なのは休息です。読書をしたり、映画を見たりするのもいいでしょう。ただし、その場合は長時間にわたって同じ姿勢でいることのないようにしましょう。
    • できれば1、2日は仕事を休みましょう。仕事の内容が長時間の立ち仕事や、肉体労働の場合は特にそうしましょう。
    • 痛めた側を下にして横になりましょう。首や背中に問題がなければ、痛めたほうを下にして横になってみましょう。逆効果だと思う人もいるかもしれませんが、この体勢を取ると呼吸がしやすくなります。(痛み止めを服用していることが前提です。)
    • スポーツなど、傷を悪化させるような活動は控えましょう。
    • 横になる場合も、長時間同じ姿勢を続けないようにします。
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    呼吸をコントロールしましょう。肋骨を痛めた時の治療法としては、以前は圧迫包帯で胸郭を巻く方法が最も一般的でした。しかし、現在ではこれは逆効果だとされています。包帯で圧迫することによって呼吸が制限され、肺炎などの合併症を引き起こす可能性があるためです。「胸郭には圧迫包帯をしない」ということをしっかりと頭に入れ、以下の方法を試しましょう。
    • 深呼吸をできるだけ頻繁にしましょう。2、3分おきに長く息を吸い、ゆっくり吐き出しましょう。
      • 肋骨の損傷がひどく、2、3分おきが無理な場合は一時間おきに深呼吸をしてみましょう。
      • 一時間おきでも難しい場合は病院に連絡しましょう。
    • 呼吸の練習をしましょう。ある程度、普通に呼吸できるようになってきたのなら、3秒間ゆっくり息を吸って、次の3秒間息を止め、最後に3秒間息を吐き出すという練習をしましょう。これを数分間、一日1、2回続けます。
    • 禁煙しましょう。肋骨を負傷して回復期間にある時に肺を刺激すると、感染症にかかりやすくなります。この機会に禁煙しましょう。

パート 2
病院へ行く

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    痛みが長引いたり、耐え難いようならすぐに病院へ行きましょう。胸の痛みの原因はいくつも考えられますが、中には命にかかわるものもあります。正確に診断してもらえば、適切に治療できます。骨折の疑いがあれば、正確な診断を行うために医師から胸部のレントゲン写真やCTスキャン、MRI、骨スキャンを提案されることがあります。しかし、打撲傷や軟骨部の損傷はこれらのテストでは判別できません。以下の症状が現れた場合には病院へ行きましょう。
    • 突然息苦しくなる。
    • 胸部、腹部、肩の痛みが増してきている感覚がある。
    • 咳または発熱がある。
    • 胸部に強い痛みを感じるが、体をよじって肩越しに後ろを見ても特に痛みは悪化しない。(打ち身であれば、胴体部をよじると痛みが増します。これより重症の場合は、体をよじっても痛みが悪化しません。)

ポイント

  • くしゃみや咳が出そうになったら、患部を押さえて痛みを緩和しましょう。
  • 必要に応じて市販の経口鎮痛薬を服用するか、もしくは(医師の許可のもとで)塗布薬を使用しましょう。場合によっては、医師から鎮痛剤を処方されたり、長時間効果のある神経遮断薬の注射を提案されたりすることもあります。
  • 上気道のアレルギー疾患を抱える人は、抗ヒスタミン剤を服用しましょう。肋骨を打撲すると咳やくしゃみの際に痛みを生じます。また、咳やくしゃみに伴う動きによって怪我の治りが遅くなります。
  • なるべく腹筋を使わず、寝る時は仰向けで寝ましょう。これにより、肋骨と肩の痛みを緩和できます。
  • 普通の姿勢を保ちましょう。肋骨が痛むからと言って前かがみになると、すぐに背中に痛みがきて、整体の費用まで支払う羽目になります。
  • 熱めのお湯に薬用入浴剤、ユーカリオイル、もしくは重曹を入れて温まりましょう。これらすべてを少量ずつ入れても構いません。大変効果的です。

注意事項

  • 呼吸困難、胸部中央の痛みや圧迫感、肩や腕まで広がる痛みなどがある場合は、すぐに救急車を呼びましょう。心臓発作の恐れがあります。
  • この記事を元に医学的な判断をしてはいけません。
  • 肋骨骨折を自然治癒しようとしてはいけません。骨折の症状がある場合には、すぐに病院へ行きましょう。

必要なもの

  • ファスナー付きの食品保存用袋
  • 砕いた氷もしくは冷凍野菜
  • 薄い布(布巾のようなもの)
  • 鎮痛用のジェル

記事の情報

カテゴリ: 救急処置・緊急医療

他言語版:

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