股関節損傷を治療する方法

共同執筆者 Luba Lee, FNP-BC

この記事には:すぐに痛みを緩和する医師の治療を受けるさらなる怪我を予防する41 出典

股関節(鼠径部)の損傷によって、中度から重度のものまで、内腿部分に様々な程度の痛みが生じることがあります。これは年齢に関係なく起こります。内腿部分を通る5本の筋肉のうちのいずれかが破損することで痛みが引き起こされます。これらの筋肉は、骨盤骨の上端と膝のすぐ上の部分を繋げる役割を果たしています。治療には休養を取り、また市販薬を使用しながら、ゆっくりと日常生活に戻る努力が必要となります。重度の負傷や、なかなか回復しない場合には、医学的治療が必要になります。

パート 1
すぐに痛みを緩和する

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    患部を氷で冷やす 腫れや皮下出血、痣を抑えるために、すぐに患部を氷で冷やしましょう。[1]
    • 怪我をした際に、最初の24~72時間は、1回15分を目安に2~3時間置きに氷を患部に当てましょう。
    • 肌に直接氷を当ててはいけません。氷嚢や、氷を潰して袋に入れたもの、また豆などの凍った野菜を布かタオルに巻いて使用します。
    • 怪我をしてから数日間は氷を患部に当て続けます。運動を再開する際には、毎日3~4回氷を当てましょう。また軽い運動をした直後に氷を当てます。[2]
  2. 2
    休養を取る 鼠径部の損傷の痛み具合によって、運動を休止する期間を判断しましょう。[3]
    • 中程度から軽度の股関節の肉離れの場合、少なくとも2~4週間の休養が必要です。より重度の怪我であれば、しっかりと回復するために少なくとも6~8週間、またはそれ以上の期間が必要でしょう。
    • 少なくとも5~7週間の間は運動を我慢して、怪我の回復を待ちましょう。痛み具合を見て、少しづつ運動を再開できるかどうかを判断します。
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    負傷した股関節の筋肉を圧迫する 圧迫は、負傷した筋肉の腫れをさらに低減する上で役立ちます。[4]
    • 股関節専用の装具は特に効果的です。圧迫しすぎない状態で、鼠径部に快適にフィットするように作られており、患部への血液循環を妨げることができます。大抵の薬局で装具を購入できます。
    • 伸縮包帯や股関節用のバンドを使うこともできますが、患部を締め付けすぎないように気を付けましょう。
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    患部を高い位置に保つ こうすれば腫れを防げるだけでなく、適切な血流を促進できます。[5]
    • タオルや毛布を巻いたもの、また枕を使って、怪我をした足をできるだけすぐに高い位置に保ちます。腰よりも高い位置に患部を保つようにしましょう。[6]
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    氷と熱を交互に加える 怪我をしてから数日間が経過した後、時間に余裕があれば、氷を当てる合間に温めてみましょう。[7]
    • 熱は怪我に伴う痛みと不快感をいくらか軽減する上で役立ちます。[8]
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    市販の抗炎症薬を飲む 炎症や痛みを軽減する作用を持つ薬には、イブプロフェン、ナプロキセン、またアスピリンが含まれます。[9]
    • 市販のアセトアミノフェンを含む製品は、痛みに対して効果を発揮するものの、炎症を抑えることはできません。
    • 製品に記載された説明や、医師の指示に従って使用しましょう。
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    股関節損傷と他の疾病の違いを識別する 股関節の肉離れや怪我には、 スポーツヘルニアといったその他の症状と同様の症状が見られる場合があります。[10]股関節の肉離れが原因であり、何か他の症状が関与していないことを確認しておきましょう。
    • 股関節の肉離れや損傷に一般的に見られる症状として、締め付けられるような感覚、突然生じる鋭い痛み、また筋肉が収縮する際の痛みなどが挙げられます。[11]
    • 症状が重度の場合には、歩いている時でさえ、強い痛みが生じる場合があります。[12]
    • スポーツヘルニアでは、腹部下部や股関節に痛みが生じます。咳やくしゃみにより引き起こされる痛みだけでなく、運動中に生じる股関節の継続的な痛みを指します。[13]
    • 大腿骨や恥骨における疲労骨折も股関節における痛みを引き起こす場合があり、痛みはお尻にまで広がります。[14]高い確率で夜間に痛みや圧痛、また腫れが生じるでしょう。患部に氷を当てたり、圧迫したり、高い位置に保ったとしても症状は改善されません。[15]
    • 精巣痛やしびれ、刺痛、腫れの増大、泌尿器症状、熱などが見られる場合には、他の原因が関係していないかを調べるために医師に相談してみましょう。
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    股関節損傷かどうかを判断するために内転運動を行う 症状が穏やかであり、怪我の原因がはっきりとしない場合があります。その際には、運動により股関節に損傷があるかどうかを効果的に判断できます。 [16]
    • 股関節損傷を識別する上で役立つ内転運動として、メディシンボールなどの軽い物体を脚の間に置いてみます。脚で軽く押さえつけてみましょう。これにより痛みを感じるのであれば、股関節が肉離れを起こしている可能性があります。[17]
  9. 9
    鈍い痛みがある場合には医師の助けを求める 動いたり運動する際に、鈍くきつい痛みが悪化する場合には、股関節損傷ではなくヘルニアにかかっている可能性があります。[18]
    • ヘルニアの別の兆候として、下腹部付近や股関節上部に膨らみが生じます。ヘルニアは腹部の周りの筋肉組織が弱くなり、そのために腸の一部が飛び出すことで生じます。[19]
    • ヘルニアの場合には医学的治療が必要です。[20]

パート 2
医師の治療を受ける

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    怪我の程度を医師に診断してもらう 脚の動きをサポートする5つの筋肉がありますが、それは内転と呼ばれています。[21]
    • 内転は体の中央に向けて動くことを意味します。アスリートの間では内転筋に関する怪我がよく見られます。アスリートは走ったり、蹴ったり、全力疾走をすることがあります。それに加えて、急激な体勢の変化や、サッカーボールを蹴る際に見られるような、足を交差させる動作などがこれらの怪我の原因になります。[22]
    • 5つの内転筋は、恥骨筋、短内転筋肉、長内転筋、薄股筋、および大内転筋です。[23]
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    怪我の程度について医師に説明してもらう 股関節損傷はその重症度に基づいてレベル分けされます。[24]
    • 第一レベルはそれほどひどくなく、5つの筋肉の1つを伸ばし過ぎることで引き起こされます。負傷箇所における筋肉繊維の微細な断裂を伴います。[25]
    • 第二レベルは最も一般的であり、筋肉細胞の部分的な断裂を含みます。[26]
    • 第三レベルは最も重度であり、より強い痛みを伴います。5つの筋肉の内、1つ以上の筋肉が完全に断裂したり破損することで引き起こされます。[27]
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    長期的な回復期間を覚悟する 回復にかかる時間は、怪我の程度により異なります。[28]筋肉組織が完全に完治する上で、大抵の場合、6~8週間以上かかる場合があります。
    • 再度負傷することを防ぐためにも、医師から言われた期間は大人しくしていましょう。
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    改善が見られない場合には再度医師に相談する 症状が悪化しているように感じたり、一定期間が経った後でも著しい改善が見られない場合には、別の原因により痛みが生じている可能性もあります。[29]
    • 再度医師に相談し、痛みが残っている部分を診断してもらい、別の原因がないかどうかを調べてもらいましょう。[30]
    • 痛みの程度を観察します。わずかに良くなった程度、またはまったく進展が見られない場合、怪我をしてから最初の数日後に痛みが悪化した場合には医師に相談しましょう。[31]
  5. 5
    瘤が発見された際には医師に相談する 睾丸付近にこわばった部分や瘤、また腫れが見受けられる場合には、医師に相談する必要があります。[32]
    • 下腹部や側部に沿って生じる痛みや、股関節にまで広がる痛みを感じる場合にも、医師に相談しましょう。[33]

パート 3
さらなる怪我を予防する

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    症状を考慮に入れる 症状の程度を目安にして運動を再開しましょう。痛みを感じている状態で運動を再開すると、別の怪我に発展する恐れがあります。
    • 痛みを感じる場合には運動を控えましょう。痛みを感じている際には、急いで歩いたり、ジョギングやランニングをしてはいけません。
    • 再度怪我をしないように、痛みが消えてから、少しづつ運動を再開しましょう。
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    痛みを感じる場合には運動を控える 運動を再開する際には、体が訴えている信号に注意することで、体の限界をわきまえましょう。運動により生じる通常の「燃焼」を上回るような痛みを察知した際には、それを運動を止めるタイミングとして受け止めます。[34] ワークアウト中には限界まで挑戦したい気分に駆られますが、頑張りすぎるとまた怪我をしてしまう羽目になるので気を付けましょう。
    • 運動中に痛みを感じる際には、運動の強度や頻度を下げてみましょう。時間をかけて元のペースを取り戻します。[35]いらいらするかもしれませんが、また怪我をしてしまえば、もっといらいらする羽目になってしまいます。
    • 痛みが長引く場合には、高い確率で患部を再度負傷した可能性や、別の怪我が関与している危険性があります。痛みが改善されるまで、強めの運動や長めの運動を控えます。痛みが続く場合には医師に相談しましょう。[36]
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    自分が取り組んでいるスポーツに関係した動作を模倣する スポーツに再度活発に取り組む上で、必要な動作をゆっくりと反復します。
    • ゆっくりと、落ち着いて体を動かしてみましょう。負担や摩擦を防ぎ、運動を活発に再開する前に、痛みが消えているかを判断します。
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    トレーナーと一緒に取り組む 自分が取り組んでいるスポーツを専門とするトレーナーであれば、完全に復帰する上で手助けをしてくれるでしょう。それに加えて、将来的な怪我を防ぐために、適切なウォームアップや、ストレッチ方法を教えてくれるでしょう。
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    ウォームアップとストレッチを行う 運動前に適切なウォームアップとストレッチ運動を怠ることこそが股関節損傷の最大の原因として挙げられます。[37]
    • ストレッチにより内転筋をほぐして、運動をする準備をします。その一方で、運動前に十分なウォームアップをすれば、筋肉への血流が活性化されて、ストレス時に十分に機能するようになります。[38]
    • マッサージも血流を活性化させて関節の準備運動を行う上で効果的です。
    • ワークアウト前後やスポーツに参加する前後に、重点的に股関節付近の簡単なストレッチを行ってみましょう。背中をそっと壁に付けた状態で床に座ります。足の裏同士をくっ付け、足を股関節に向けて引き寄せます。この状態で20秒間維持し、再度繰り返します。[39]
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    氷と熱を当て続ける 活動を開始した後、数週間の間は運動後に氷を患部に当て続けましょう。それに加えて、圧迫し、十分に休ませます。[40]
    • 運動後に温め続ければ、しつこい痛みを軽減する上で役立ちます。[41]

ポイント

  • 予想されるリスクを避けましょう。ビーチなどのデコボコした地面を走ることは、股関節損傷を引き起こす最大の原因として挙げられます。
  • アスリートでなくても、年齢に関係なく股関節を損傷することがあります。腰付近に関節炎を患っている高齢者も、この種の痛みを感じたり、怪我することがよくあります。年齢にかかわりなく、上腿の内部に沿った筋肉に痛みを感じる場合には、医師に相談しましょう。
  • 痛みがひどくない場合には、治療の段階で水泳をしてみてもよいでしょう。体重が水に支えられるため、脚をゆっくりと動かしながら筋活動を開始できるでしょう。

出典

  1. http://www.sportsinjuryclinic.net/sport-injuries/hip-groin-pain/groin-strain
  2. http://www.physioadvisor.com.au/9464750/groin-strain-adductor-strain-physioadvisor.htm
  3. http://www.mountsinai.org/patient-care/health-library/diseases-and-conditions/groin-strain
  4. http://www.mountsinai.org/patient-care/health-library/diseases-and-conditions/groin-strain
  5. http://www.mountsinai.org/patient-care/health-library/diseases-and-conditions/groin-strain
  6. http://www.drugs.com/cg/groin-strain-aftercare-instructions.html
  7. http://www.mountsinai.org/patient-care/health-library/diseases-and-conditions/groin-strain
  8. http://www.mountsinai.org/patient-care/health-library/diseases-and-conditions/groin-strain
  9. http://www.coreperformance.com/knowledge/injury-pain/groin-strain.html
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記事の情報

この記事はLuba Lee, FNP-BCが共著しています。 ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。

カテゴリ: 健康

他言語版:

Español: tratar una lesión de la ingle, Deutsch: Leistenverletzung behandeln, Português: Tratar uma Lesão na Virilha, Italiano: Trattare uno Strappo Inguinale, Русский: лечить травмы паховой области, Français: traiter une blessure à l’aine, Bahasa Indonesia: Mengatasi Cedera Selangkangan, العربية: علاج إصابة الفخذ الداخلية, Tiếng Việt: Điều trị chấn thương háng, Nederlands: Een liesblessure behandelen, 中文: 治疗腹股沟损伤, हिन्दी: ग्रोइन (Groin) की चोट का इलाज करें, ไทย: บรรเทาอาการบาดเจ็บต้นขาด้านใน

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